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お気楽ビジネス・モード

ビジネスライフを楽しくする知恵や方法を紹介する

佐藤雅彦・竹中平蔵『経済ってそういうことだったのか会議』日経新聞社

2014-12-31 15:37:58 | 経済・金融
2002年に文庫化された本。
もう10年以上前になるのにあまり古く感じない。
むしろキンコ-ズやH・I・Sがベンチャーとして紹介されているのに新鮮さを感じる。
経済学の入門教科書としておもしろいと思うが、マクロ経済学、ミクロ経済学の教科書の理論が書かれていない
のはどうなのかな。
竹中平蔵が財務大臣になる前の対談で、文庫化された時には大臣になっていたようだ。
竹中氏は将来はこの本を使って小学校なんかで市民を対象に教えたいと書いているが、どうなったのだろうか。
10年経っても古く感じないのは経済学の基本が書かれているからなのか、日本経済が停滞しているせいか。

映画『ノア 約束の舟』

2014-12-31 15:18:20 | 哲学・宗教
旧約聖書に出てくるノアの方舟の話の映画化。
仏教徒の自分としてはどうでもいい話なのだが、ラッセル・クロウ主演なのでぜひ見たかった。
罪深き人間は消えるべきか、愛のもとに子孫を残すべきかという悩み。
まさしくどうでもいい話である。
しかし、さすがハリウッド、スペクタクル大作に仕上げているので見ていて飽きない。
ちんけな愛の話も立派に見える。

原題:NOAH
製作年度:2014年
上映時間:138分
製作国:アメリカ
監督:ダーレン・アロノフスキー


映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート 』

2014-12-30 23:24:21 | シネマ・テレビ
『マンデラ』を見た後だったので、対極の世界が面白かった。
株取引でのし上がった企業を支えている闇金とセックスとドラッグ。
ブラックマンデー後、リーマンショック前のアメリカの姿。
回想録が原作なので、まったくのフィクションでもないのだろう。
ディカプリオが演じるジョーダンが求めるものは、結局「もの」を売る欲求なのかもしれない。
売れない物を売れるようにする。これがウォールストリートを支える実態なんだろう。
それがマンデラとは対極の世界。でもそれがマンデラの世界も飲み込んでいる。
平和でささやかな幸せな家庭を築くのは本当に難しいのかもしれない。

原題:THE WOLF OF WALL STREET
製作年度:2013年
上映時間:179分
製作国:アメリカ
監督:マーティン・スコセッシ


映画『マンデラ 自由への長い道』

2014-12-29 12:03:13 | 人間学
27年間投獄されたあとその国のリーダーになる体験をした人は後にも先にもこの人しかいない。
27年というのは想像するのも難しい。
子どもが生まれ、結婚するくらいの年月だ。
英雄として、家に戻ってきたら、妻の心はすでに離れていた。
解放運動で妻も英雄になっていた。お互いの孤独の時間。
マンデラはそれでもすべてを赦し、白人との共存の道をつくる。
この人の人生の前ではどんな問題もとても小さく見える。


原題:MANDELA: LONG WALK TO FREEDOM
製作年度:2013年
上映時間:146分
製作国:イギリス,南アフリカ
監督:ジャスティン・チャドウィック




平山一城『大学の淘汰が始まった!』宝島社新書

2014-12-29 11:45:57 | 大学事情
産経新聞の記者が書いた本。
取材した範囲での記事であるが、著者の体験からの主張とか少し主観的である。
最近多く出版される大学事情本というのは、こういう新聞記者によるもの、予備校や大学学関係者によるもの、学長の体験談、就職業界関係者とにわか教育ジャーナリストによるものに分類される。
新聞記者によるものの質は取材力に左右されるのだろう。
この本は朝日や読売、日経との取材力の差が表れているよ思える。

海老原嗣夫『就職に強い大学・学部』朝日新書

2014-12-29 11:37:44 | 大学事情
著者はリクルート『Works』編集長を経て、今は『HRmics』という人事・経営誌の編集長。
この本でも文学部の就職難が書かれている。
うわさの検証ということで、統計データを分析している。
就職先は他学部と変わらないが、人気企業に行く率は低くなるというデータがあるようだ。

安田賢治『笑うに笑えない大学の惨状』祥伝社新書

2014-12-29 11:28:54 | 大学事情
著者は大学通信という受験雑誌社の常務取締役。
毎日受験情報を扱っているので大学事情に詳しい。

奇妙な学部名称からオーソドックスな学部名称への回帰現象があるという。
就職するときに採用担当者が何を学んだかわからないかららしい。
慶応大学の総合政策、環境情報というのが走りかと思うが、そちらは変えるつもりはないだろう。
大学を呼ぶ時に、関関同立、産近甲龍という言い方が関西ではあるが、最近京都では産近佛龍というらしい。
甲南大学には京都から行かないからだという。
神桃追摂(シントウツイセツ)という言い方もあるんだとか。神戸学院、桃山学院、追手門、摂南をさして言うらしい。
早慶上理はこの人が命名したんだとか。
それはそれで偉いんだろうね。

倉部史記『看板学部と看板倒れ学部』中公新書ラクレ

2014-12-29 11:21:32 | 大学事情
著者は現在予備校で高校生への進路アドバイザーとして働いている。
元大学職員であり、大学事情のサイトを運営しているので情報通としてこの本を書いたようだ。
文部科学省が大学ポートレートというサイトを立ち上げるらしい。
リクルートの進学ナビとどちらが多く見られることになるのか、というのは愚問か。
この本も誰が読むのか、業界人くらいだろうと思う。
しかし、最近流行の国際、福祉、看護などは実際どうなのか、変わった名称の学部は何をするところなのかなど、
受験生が読むと役に立つところもあるのだろう。
進路アドバイザーって全国に何人いるのかわからないが、高校の進路の教員も進路アドバイザーか。
そういう人が読んでいるのかもしれない。

倉部史記『文学部がなくなる日』主婦の友新書

2014-12-29 11:20:59 | 大学事情
著者は大学プロデューサーなのだそうだ。
大学関係記事を毎日フォローし、時々取材もしているので大学事情を知るには便利な本。
自身が大学で働いていたこともあるので、書いてあることも的外れではない。
大学への進学率50%、全入時代と大学卒が学歴として当たり前になってきたのか、こういう書き手が重宝されている。
文学部に受験生が集まらなくなった状況は現在の経済、就職状況の特徴を表している。
文学部にも教育方法をアクティブラーニングなどをとりいれたり、シニア層向けに教育を行ったりする方法があるという示唆もある。
でもいったいどういう人がこの本を読んでいるのだろうか。

鈴木典比古・諸星裕『弱肉強食の大学論』朝日新書

2014-12-29 10:58:40 | 大学事情
国際教養大学学長と桜美林大学アドミニストレーション研究科長の対談。
アメリカの大学をモデルとして日本の問題点を指摘する内容。
日本の大学にはミッションがない、リベラルアーツを重視していないなど主張はもっともなことが多い。
ミッションは不磨の大典ではなく、時代とともに変わっていく、など考え方に柔軟さがある。

アメリカにはリベラルアーツ教育を大事にする規模の小さな優秀な大学が600くらいあるという。
スティーブ・ジョブズが出たリードカレッジもその一つとか。
アメリカのリベラル・アーツカレッジが経営的に成立するのは日本との教育制度の違いがあるのだろう。
どちらがいいとは言えないが、日本の風土や市場にあった大学経営もあるのではないかと思う。