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お気楽ビジネス・モード

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本の記録部分は引っ越しました。

2020-01-01 08:07:03 | その他
本の記録部分は、こっちに引っ越しました。

じんたろ書店
http://jintaro4649.livedoor.blog/

大学スポーツコンソーシアムKANSAI『大学スポーツの新展開』晃洋書房

2019-12-28 10:01:35 | 大学事情
今年の3月にNCAAの日本版と言われるUNIVASという大学スポーツの統括組織が発足した。
アメリカのNCAAはアメフトなどの放映権だけで年間1000億円もある。
スポーツの商業化、アマチュアリズムとの問題などの批判があるが、NCAAはその潤沢な資金で、競技のルール管理や審判育成、試合の管理などスポーツの振興に寄与している。
でも日本はいろいろ問題があって、NCAAはおろかイギリスのBUCSみたいになるのも時間がかかるだろう。

ハラリ、ギャロウェイ、ガブリエル他『欲望の資本主義3 偽りの個人主義を越えて』東洋経済

2019-12-22 23:12:14 | 将来予測


ギャロウェイは、フェアなルールのためにプラットフォームを独占しているGAFAは分割すべきと言う。
ホスキンソンはブロックチェーン技術などにより仮想通貨こそが国家の介入なしに誰もがフェアな競争に参加できるのだと違う意見。
ティロールは、新規事業者が競争に参加できないGAFAの市場は規制すべきで、仮想通貨はマネーロンダリングなど社会に有益でないと言っている。
ハラリは、経済成長がすべての問題を解決する鍵になると多くの人が信じている。しかし、今後、ビッグデータは中央集権的な管理を志向し、AIは人間の雇用を奪うことになると予言する。
最後に登場するガブリエルの主張は、テクノロジーの進化により、「自由」の社会でのあり方のイメージが二の次になっている。その「自由」のイメージを哲学的に批判している。
この本に登場するそれぞれが、時代を代表する「知性」なのだろう。
では、知性とは何なのだろうか?
AI時代の人間にとっての自由とは何か?
それは大事なものなのか、そうでもないのか?
ということを考えさせられた。

良品計画『無印良品の業務標準化委員会』誠文堂新光社

2019-12-22 23:05:10 | 組織・組織行動
良品計画では、2007年に業務標準化委員会を立ち上げた。この委員会では、業務の「共有化、マニュアル化、見える化」と「強い現場力」をつくるんだとか。
オフィスをリノベーションした話が面白い。
木を使ったオフィス、働きたくなるオフィスづくりは、さすが無印良品という感じ。フリーアドレスの導入では、社員にアンケートを取り、部署ごとにどういうPCや電話が必要か、入室権限などのセキュリティレベルをどう設定するかを細かく決めたらしい。
「わが社にあるのは思想と人。それと店舗だけです」と金井会長は言っている。
消費社会、ブランド信仰のアンチテーゼとして生まれた「無印良品」というブランド。
このブランドを育てるのはなかなか難しそう。

河田剛『不合理だらけの日本スポーツ界』ディスカヴァー21

2019-12-22 22:43:42 | その他
スタンフォード大学のアメフトのアシスタントコーチをやっていた人が、学生スポーツの日米比較を書いた本。当然、日本の未熟さを指摘することになる。
アメフトのヘッドコーチには年俸10億円という人もいるらしい。報酬は学長の比ではない。
一方、NCAAというスポーツ組織の規律は厳しく、選手への奨学金などの使途はコピー一枚でもスポーツと関係ない供与は禁じられている。また、スタッフの児童虐待問題を組織的に隠蔽した場合など、70億円以上の罰金が大学に課されたこともある。
学生のアマチュア性は尊重しながら、徹底的な科学的トレーニング、万全の医療・ケア体制を保障する。そのためにも資金となる観客動員、テレビ放映などビジネス面をきっちり運営している。
選手獲得の過熱やアメフトの脳震盪問題はポジティブ面しか書いていないところは気になるが。

池田純『常識の超え方』文藝春秋

2019-12-22 22:39:26 | 経営戦略
常識の超え方というタイトルだけど、著者はスポーツ経営の教科書的な本を書きたかったのだとか。
企業を経営するように当たり前の経営をすることが、日本のスポーツ経営の常識では常識はずれになるらしい。
試合が終わったあと、負けたときには「気持ちを切り換えていこう」というのが一般的なプロ野球チーム。そこに具体的に悪かったところを反省をすることを導入したりした。適当に売っていたグッズ販売にマーケティング手法を取り入れたり、そんな当たり前のことをやるのが難しい。
経営とスポーツ現場の距離感も難しいらしい。素人があれこれ言っても逆効果。そこは監督にまかせ、その人事を考えるだけでいいとか。
ベイスターズを25億円の赤字から6年で5億円の黒字にした著者の興味は野球だけではない。
日本版NCAAにも関わるはずだったが、自ら降りた。
まだまだ日本には壁があるようだ。

丸山俊一『AI以後』NHK出版新書

2019-12-22 21:07:15 | デジタル・ツール
EテレのAI入門番組に出てた研究者のインタビュー集。
みんなAIやAGI(人工汎用知能)の進歩を疑っていないし、人間のためになるように制御したり、開発すべきってところは共通している。
そのなかで、ダニエル・デネットが「AIに自律性をもたせるべきではない」と言っていることは考えさせられる。
デネットがいう自律性とは、人間がAIに株式投資を命じたときに、今は環境問題の研究に忙しいからと拒否したりすることだ。選択はその逆もあり得る。
知能、意識に加えて、自律性の定義も人によって異なるだろう。AIを兵器として使うことにgoogleの社員も反対している。しかし、AIとは意識を持ち、自律性があるものと定義したときには、選択はAIが行う。
Eテレのサブタイトルは、人間ってナンだ?だった。
ケヴィン・ケリーは、その次の段階として、人間は何者になることができるのかを問うことが人間にとって大事だと言っている。
そのためにAIを使うべきだと。

佐藤可士和『佐藤可士和の打ち合わせ』日経ビジネス人文庫

2019-12-22 20:59:54 | 思考法・表現法
打ち合わせを変えれば人生が変わる。
とか。
準備とかファシリーテーションのスキルとかが重要ってことね。
さっそくこの本に書いてあったこと実践してみたけど、打ち合わせで一番大事なのはイメージを共有するってことだと思う。世代の離れた若い人のイメージを聞き出す作業って案外面白い。何かに例えたり、音で表現してみたり、どういう感情なのか尋ねたり。交流分析みたいだった。

倉田剛『日常世界を哲学する』光文社新書

2019-12-22 20:56:01 | 哲学・宗教
山本七平の『「空気」の研究』の空気は、「規範性なき社会規範」の特殊な事例とか。
安倍内閣は辺野古移転が唯一の選択肢だと信じている、というときの安倍内閣は集団の信念ではなく、集団の核となるメンバーの信念でもなく、志向システムの集団としての安倍内閣なんだとか。

存在論って、ちょっと違うものを想像していたけど、冗談みたいな理屈ぎっしりの本です。

ジェラルド・ガーニー他『アメリカの大学スポーツ 腐敗の構図と改革への道』玉川大学出版部

2019-12-22 20:52:02 | 大学事情
アメリカの大学はアメフトとバスケットボール人気が高い。プロ並みに盛り上がるカードもある。だからテレビ放映権など集まるお金も巨大になっている。NCAAの運営は大学スポーツで勉学優先と商業主義の間で揺れてきた。運営はお金を集められる有力校の経営者に偏りがちになる。
この本は、そういう歴史を描き、主にディビジョン1というアメフトやバスケットボールの強豪校のグループのなかでもFBS(フットボール・ボウル・サブディビジョン)、さらにそのなかでも五大コンファレンスに批判が向けられている。
しかし、NCAAへの提言がちょっと理想論っぽくて、他人事の批判みたいにも感じる。