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Kara Mister

2010-08-12 23:57:16 | 芸術・音楽
韓国のアイドルグループKaraが日本デビューした。

Misterという曲を2,3日前にローソンの店内で流れているのを聴いて、韓国のグループだとは思わなかった。
おそらく今年日本で一番流行る曲になるのではないだろうか、と思う。

朝鮮半島をめぐる問題は複雑だ。今話題なのは、在特会という団体が朝鮮学校に対して右翼まがいの抗議行動を行い、ネットで放映して支持者を増やしていることだ。

大阪府の橋下知事も朝鮮学校の授業料無償化に反対するようだ。

在特会や橋下知事の行為は「北」に対する批判なので、「南」のKaraとは何の関係もない。

しかし、日本と韓国の関係も根のところではどうなのだろう。
先日の調査では、日本の人々が最も多く思い浮かべる韓国人はペ・ヨンジュンで、韓国の人々が最も多く思い浮かべる日本人は伊藤博文だという。

日韓ワールドカップで友好関係が発展するかと思ったが、歴史を修正するのはなかなか難しいようだ。

朝鮮王朝の遺物返還をめぐって、菅総理は自虐的な歴史理解と批判されている。

日本人の韓国に対する見方を変えるのは、政治よりサッカーや音楽でもう一度古代のように文化融合するほうが重要なのかもしれない。

横尾忠則展(西脇市岡之山美術館)

2010-03-08 23:46:19 | 芸術・音楽
岡之山美術館というのは横尾忠則の出身地・西脇市にある小さな美術館。
屋外にはリサ・ライオンをモデルにした壁画がある。一頃人気があった女性ボディビルダーだが、なんとも懐かしい。この美術館には横尾忠則の趣味で瞑想室まである。宇宙のパワーを集められるのだそうだ。

今は横尾忠則の代表的なポスターと最近の絵画作品が展示されている。
昨年テレビで横尾忠則の「隠居」宣言とその後の活動の様子が放送されていた。隠居と言っても本当に引退しておとなしくしているのではなく、好きなときに好きな創作活動をするのだそうだ。仕事によってはお金ももらうと言っていたので普通の隠居のイメージとはほど遠い。そのテレビで見た「三叉路」という作品がいくつか展示してあった。

横尾忠則の育った西脇市には昔「ホビー模型」というおもちゃ屋があり、その店は坂道の三叉路の叉の部分にあった。横尾氏は子どもの頃見たその心象風景が忘れられなくて、最近では東京で見た三叉路からヨーロッパで見た三叉路まで様々な三叉路を描いている。

館長がたまたま受付にいて、三叉路のホビー模型の話をすると、「あれ知ってるの、懐かしいね。あれは溝の上に建てた違法建築。今はもうないけど」と言った。あとでパンフレットを見ると、この館長もけっこう有名な郷土の画家らしい。

三叉路ばかりが描かれた一群の絵を見ていると、それらがみんな昔見たホビー模型の店と異次元でつながっているように見えてくる。不思議な作品だ。

モーツアルト『レクイエム』カール・ベーム指揮

2010-02-16 00:31:41 | 芸術・音楽
レクイエム・ニ短調
作曲: モーツァルト
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮: ベーム(カール)


モーツアルトに凝っていた頃、この曲を聴こうと思ったら父親が急病で入院した。父親が入院中にレクイエムを聴くなんて縁起でもないと思ってずっと聴かなかった。

先日、その父親が亡くなった。あれから20年も経っていた。
そう思うと感慨深い。

今回病院から父親が危篤という電話があって、急いで車で帰った。
帰りの車ではどういうわけか『容疑者Xの献身』で流れていた福山雅治の「最
愛」を繰り返し聴いていた。

「もっと泣けばよかった、もっと笑えばよかった、バカだなって言ってよ、気
にするなよって言ってよ、あなたにただ会いたくて」

という歌詞が妙に気分にしっくりきた。

片思いのラブソングなのに。

ベームのレクイエムも悪くない。

デュフィー展・ミュージアム「えき」

2009-09-02 23:17:44 | 芸術・音楽
いつも思うのだが、デュフィーの絵はマチスの絵とよく似ている。なかにはどちらが描いたのかわからない作品もある。

展示の解説を読むと、実際にデュフィーはマチスの影響をかなり受けていたらしい。
マチスは、絵画という芸術を「安楽椅子」や「精神安定剤」であるととらえている。デュフィーにとっても同じような考え方で、「絵を描くとき、美しいもの以外は目に入らない」と言っている。

今回の展示作品は水彩画も素晴らしいが、油絵もよかった。

ヨットや競馬場の絵が多いのは、非日常的な自然と人との安らぎを感じるから素材にするのだと思っていた。けれど、実際にはヨット所有者や馬主など裕福な社会での社交を広めていたらしい。デュフィーは幼少の頃貧しかったようだが、その反動なのだろうか。
装飾デザインを手がけたのも安定した収入源がほしかったようだ。20世紀の画家は芸術的な才能だけでなく、商才もなければ、自立できないのだろう。

そういう下世話なエピソードをあれこれ知っても、デュフィーの作品には天国的なやすらぎを感じる。

カシニョール展 ミュージアム「えき」 京都伊勢丹

2009-03-27 00:35:20 | 芸術・音楽
「マロニエの木」という絵がある。

大きなマロニエの木の陰で、つばの広い帽子を被った女性が立っている後ろ姿を描いている。
女性の向こうには大きな建物がある。建物にはいくつもの大きな窓があり、校舎だろうか、それとも市庁舎か何かだろうか。
女性は何かを待っているようにも見えるが、ただ強い日差しを避けて休んでいるようにも見える。


いつもは速足で美術館を見学するのだが、その絵にとても惹かれた。
気が付けばそこにひとり立ち止まっていた。

「カシニョールって、日本の展示会では珍しいんですか」と学芸員らしき人に聞くと「昔はあったようですが、懐かしいって声をよく聞きますね」という答えだった。

画風はマチスにも似ているし、ローランサンの感じもする。でももっと明るくビビッドでカシニョール独特の雰囲気がある。

日本では黒柳徹子が熱心なファンのようで、黒柳徹子がモデルになっている「徹子」という絵もあった。

女性を美しく描くのにこの上ない喜びを感じるというくらいどの絵も美しい。バレリーナも貴婦人もモデルに媚びるくらい美しい。カシニョールってジゴロ的な男性なのかとも思っていたが、黒柳徹子の解説によると、彼はフランスの有名な服飾企業の家系で、モデルを忠実に描くのではなく、すべてがイメージなのだそうだ。
確かに「徹子」も実物より美しい。

ミュージアム「えき」もときどき素晴らしい美術展をするので侮れない。

ピサロ展・京都伊勢丹ミュージアムえき

2008-10-02 23:48:33 | 芸術・音楽
このピサロ展では点描で有名なカミーユ・ピサロの絵が数点しかない。あとは家族と友人の絵ばかり。カミーユ・ピサロの絵も初期のデッサンや後期のいかにも印象派という感じの絵が多い。京都伊勢丹ミュージアムえきは看板倒れの企画が多い。カミーユ・ピサロが窓から牧場を眺めた点描画が一点だけあった。ピサロのこういう絵はほのぼのとして心が豊かになる気がする。

佐伯祐三展・大阪市立美術館

2008-09-18 20:58:33 | 芸術・音楽
30歳の若さで夭折した佐伯祐三は、最後の3か月で代表作のほとんどを描いている。生命の限界を知った後の凝縮した日々が想像される。60年以上も前の作品なのに保存状態がいいのか油絵具が光って見える作品もある。佐伯は一時帰国していたが、佐伯の作風に日本の風景は合わなかったようだ。パリの風景に比べてどれも沈んでいる。2回目にパリを訪れた佐伯の絵は弾んでいるように感じる。美術の教科書でよく見た「郵便局員」も最期の3か月の作品。そう思って見ると味わい深い。

モディリアーニ展・国立国際美術館

2008-09-18 20:55:52 | 芸術・音楽
アフリカやアジアの彫刻の影響を受けたモジリアニ作風の変遷がよくわかる美術展だった。彫刻そのものを描いたカリアティッドの作品は、モジリアニが後に女性を描くときのモチーフとなっている。大阪市立美術館にはモジリアニが裸婦を描いた作品があった。どうせならあの作品もここに持ってくればよかったのに。

ベルギー王立美術館展(国立国際美術館)

2007-05-20 10:19:58 | 芸術・音楽
ベルギーの15世紀から19世紀の絵画とマグリッドなどの20世紀の絵画を所蔵するベルギー王立美術館の日本での展示。先日見たロシアのエルミタージュ美術館展とは華やかさの点では劣るが、ベルギーという国の威厳を感じる展覧会だ。といっても国の威厳などには全く興味がないのだが、マグリッドの絵だけには惹きつけられた。「光の帝国」という絵には、ずっと何時間もそこで見ていたくなる不思議な魅力がある。森の陰になった家の入り口にひとつのあかりが灯っている。しかしその背景には鮮やかな青空が広がっている。シュールレアリズムの影響がある絵画のようだが、何かの心象を表現しているように思える。華やかな下界と対照的なマグリッドの心に潜む暗い闇、その真ん中に何か灯っているものがあり、それがかろうじてマグリッドが生きる希望になっている。これは私的で勝手な解釈だが、マグリッドは私にとって病的にひかれる画家だ。

ダリ展(サントリーミュージアム)

2007-04-29 08:50:53 | 芸術・音楽
ダリといえばシュールレアリズムのイメージが強いが、多才でピカソのように時代により画風が変わっていた。最初はピカソと同じように印象派的な絵を描いていたようだ。それから1930~1940年代が有名なシュールレアリズムの画風。1945年の原爆投下にはショックを受け、原子物理学に興味をもち、無心論者からカトリックにもなった。アメリカに移ってからは商業主義的な靴や服のデザインなどが目立った。晩年はルネサンス絵画や宗教画も描いた。ダリが描くと、どうみてもパロディーにしか見えないが。ダリ展とは関係ないが、サントリーミュージアムは狭いので4階から3階の展示場へは普通の階段で移動する。そのときにはダリの世界から現実世界に戻ってしまい興ざめした。学芸員さん、照明とかでなんとかしてもらえませんか。