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お気楽ビジネス・モード

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佐藤綾子『プレゼンに勝つ!「魅せ方」の技術』ダイヤモンド社

2008-12-21 21:04:52 | 思考法・表現法
サブタイトルが、「パワーポイント症候群からの卒業」。著者はアメリカの大学院でパフォーマンス学を学んだ人なのだそうだ。パワーポイントが主役になりがちな今の風潮の中で、聞き手の願望を満たすパフォーマンスとしてのプレゼンを成功させるにはどうすればよいかが書かれている。
「このように素晴らしい皆さんの前でお話をさせていただくのは大変な喜びです」と冒頭に言う。これは自分は聞き手への奉仕者ということを表すためだという。
プレゼンの優秀さを決めるのは聞き手ということの例で、教育実習生を子どもが評価したときのことが書かれている。子どもたちは、A先生はB先生より笑顔があったからよかったという理由で選んだ。でもA先生は単に準備に自信がなかったので、せめてニコニコしていようと思っただけだった。プレゼンは聞き手の評価で決まる。
アイコンタクトは十分すぎるほどよい。普通聞き手とのアイコンタクトは53%以上がよいというデータがあるそうだ。しかしサッチャー元首相はほとんど100%のアイコンタクトだったそうだ。
そのほか見えないパワーポイント、読めないOHPは「ノイズ」と呼ぶことなどタメになることがいっぱい書かれている。

最後に佐藤綾子の「魅せ方の8つのゴールデンルール」。

1.プレゼンテーションの成功を決めるのは相手である。
2.表現されない実力はないも同じである。
3.「場」と「かかわり」を肝に銘じよ。
4.全身が表現媒体であることを常に意識せよ。
5.日常のステージは360度。あなたは後ろからも見られている。
6.パフォーマンスは自分の個性と一致するものが無理がない。
7.プレゼンテーションの魅せ方はトレーニングで変わる。
8.外的表現は内的自己を牽引する。

弱った体が弱気を生む 守山ハーフマラソン

2008-12-15 22:24:42 | 健康
守山ハーフマラソンを完走した。

完走はしたが、なんかすっきりしない大会だった。

11月に10kmマラソンを走って以来、2回ほどしか走っていない。それも10km以上走ったことはないので練習不足は明らか。
けれど、11月の10kmのときも練習不足だったのにそこそこ走れたし、今度もまあ大丈夫だろうと思っていた。

ペースを抑え気味に走ったが、10km:60分、15km:90分の関門時間は比較的余裕をもってクリアした。これはもしかしたら2時間以内で走れるかもと思って目標を2時間以内に設定した。

けれど、その後が完全にスタミナ切れ。10kmあたりからその兆候はあったが、13kmあたりから徐々にペースが遅くなって、16kmくらいで歩きだしてしまった。

これはいけない。一度リセットしなければ。リセットして、あと5kmをいつものペースで走れば目標タイムで十分ゴールできる。5kmなら平気だ。要は心の持ちようなのだと、笑顔でトラックを走っている自分姿も成功イメージとして思い浮かべた。止まって準備体操や深呼吸をしているとランナーに次々と抜かされて行くが、リセットボタンさえ押せばこちらのものだ。

深呼吸もして完全に精神的にはリセットした。しかし500mも走ったら体の疲れが戻って来た。心肺がしんどいとか、足首が痛いとかではない。ただ、全体にしんどいのだ。これ以上疲れると明日からの仕事に差し支えるなあ、申請書類もたまっているし、休むようなことがあれば大変だ。明日の会議の準備もしてないしなあ、とかどんどんマイナス思考になっていく。結局、最終関門の140分には引っかからず、完走できた。

今日の教訓。「弱った体からは弱気が生まれる」

やっぱりちゃんと練習して参加しなくっちゃ。




デビッド・アーカー『ブランド優位の戦略』ダイヤモンド社

2008-12-08 23:46:45 | マーケティング
アーカーの『ブランド・アクイティ戦略』ではブランドを資産として見る視点とその構成要素、測定方法を提唱していた。ブランド・アクイティ(資産)を構成する要素は、ブランド認知、品質知覚、ブランド連想、ブランドロイヤリティである。ブランド形成の課題は、企業が作るブランドアイデンティティを顧客とのコミュニケーションを通じて、顧客のなかにどのようなブランドイメージが作られるかである。『ブランド優位の戦略』ではブランドイメージ形成にはブランド連想が中心的なドライバーとなることを説いている。アーカーは「ブランド・アイデンティティはブランド連想のユニークな集合体である」と言う。コア・アイデンティ=環境が変わっても維持し続けるアイデンティティ、拡張アイデンティティ=詳細を付け加えることにより絵を完成させるアイデンティティと位置づけ、①シンボルとしてのブランド(ロゴ、スローガンなど)、②人としてのブランド(性格、顧客との関係)、③組織としてのブランド(企業理念、運営方針、文化など)、④製品してのブランド(個別製品の属性など)で分析する。この本に登場する例はホテルのマリオット以外は消費財産業などばかりだったが、サービス産業にどれほどブランド優位の戦略が通用するのか検討したい。

永宮和美『日本のホテル大転換』ダイヤモンド社

2008-12-07 21:15:17 | マネジメント・ガバナンス
日本のホテルの事業構造が知りたくて読んだのだが、損益計算書にあらわれるような数値はほとんどなかった。ホテル産業の最近の動向はわかったので、まあ悪い本ではない。この本によると古くからの日本のホテルが外資だけでなく日本の企業にも売られていて、ホテルを取り巻く環境の変化に驚く。京都でも2001年以降では、京都ロイヤルホテルがイシン・ホテル・グループに、ホテルプリンセス京都が京セラ興産に、京都東急ホテルがNKリアルティに、パークホテルがモルガンスタンレーに、ホテルフジタが積水ハウスに売られている。東京では帝国、オークラ、ニューオータニの御三家でも帝国が客室改修に170億円を投じるとか、安泰な事業ではなくリスクが大きい事業に変わっている。新たな潮流として、アメリカの外資、デザインホテルの流行りの次はアジア資本の参入らしい。ペニンシュラ(香港)、マンダリン(香港)、シャングリ・ラ(中国)が新たな御三家になるとか。