著者はE・F・ハットンやリーマンブラザーズなどでトレーダーを務めた。その後、ウォールストリートの短期利益のみを追求する投資のあり方を疑問に思って、日本でCSR格付けに基づく社会責任投資(SRI)のための調査会社・インテグレックスを立ち上げる。
この志の高さにまず敬服する。
この本は2003年に出版されているので、大和証券がインテグレックスの調査をもとにファンドを立ち上げるのはこの後である。
インテグレックスはCSRをアンケート調査で数量化しているが、これは欧米のやり方とほぼ同じようだ。それで社会的価値を測れるのか疑問の部分もあるが、年々改良されているようだ。
もともと酒、たばこ、ギャンブルに関係する企業に投資しないというキリスト教会の価値観がもとでネガティブリストとして始まったSRI。今では労働条件、環境対策から動物実験まで多岐にわたる評価項目がある。
インテグレックスの主張するように誠実な会社こそが長期的な価値がある会社だとすると、この投資基準は投資家にとって利益があるものかもしれない。
インテグレックスは大和証券のファンドの後も取引ファンドを増やしているようだが、まだまだヨーロッパのように投資家に浸透はしていないようだ。イギリスでは1997年に英国大学退職年金基金の運用に対して大学教員がキャンペーンを展開して広がったらしい。
日本の年金基金でそんな志の高いところがあれば広がるかもしれない。
この志の高さにまず敬服する。
この本は2003年に出版されているので、大和証券がインテグレックスの調査をもとにファンドを立ち上げるのはこの後である。
インテグレックスはCSRをアンケート調査で数量化しているが、これは欧米のやり方とほぼ同じようだ。それで社会的価値を測れるのか疑問の部分もあるが、年々改良されているようだ。
もともと酒、たばこ、ギャンブルに関係する企業に投資しないというキリスト教会の価値観がもとでネガティブリストとして始まったSRI。今では労働条件、環境対策から動物実験まで多岐にわたる評価項目がある。
インテグレックスの主張するように誠実な会社こそが長期的な価値がある会社だとすると、この投資基準は投資家にとって利益があるものかもしれない。
インテグレックスは大和証券のファンドの後も取引ファンドを増やしているようだが、まだまだヨーロッパのように投資家に浸透はしていないようだ。イギリスでは1997年に英国大学退職年金基金の運用に対して大学教員がキャンペーンを展開して広がったらしい。
日本の年金基金でそんな志の高いところがあれば広がるかもしれない。