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●《近畿財務局元職員の妻が…佐川宣寿氏と国を相手に…大阪地裁に提訴》…《前代未聞の改ざんなのに、最高責任者の麻生太郎財務相》は?

2020年03月21日 00時00分40秒 | Weblog

森友学園を巡る経緯 (東京新聞 2019年4月24日)↑]



相澤冬樹さん(大阪日日新聞編集局長・記者(元NHK記者))による2つの記事。大阪日日新聞の記事【佐川元局長と国提訴へ 森友事件、遺書に局長の指示】(https://www.nnn.co.jp/dainichi/news/200318/20200318028.html)と、
YAHOO!ニュースの記事【「佐川さんもかわいそう…」森友事件改ざんで財務省職員自殺 妻が佐川氏と国をきょう提訴】(https://news.yahoo.co.jp/byline/aizawafuyuki/20200318-00168352/)。
日刊ゲンダイの記事【森友問題で自殺の財務省職員手記「許せないリスト」の中身】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270617)。

 《裁判を通し夫の死の真相を究明し、責任を追及したい考え。併せて夫がのこした「手記」と題した遺書の全文を本紙記者に初めて公開。そこには「すべて、佐川理財局長の指示です」と記されている》。
 《「この幸せそうな街に住んでいる佐川さんは、きっともう幸せではないんでしょうね…」…「佐川さんもこの家に住むご家族も、もう幸せではないんでしょうね。何だか佐川さんもかわいそう…」…「…森友(事件)に巻き込まれた人はみんな不幸になっていますよね」…「佐川さん、どうか改ざんの経緯を、本当の事を話してください。よろしくお願いします。」》。

   『●《改ざんを命じられたときも相当抵抗…。やっているのは犯罪。
               自分の信念や理に反して悔しかっただろう》
    「《「勝手にやったのではなく財務省からの指示があった
     「このままでは自分1人の責任にされてしまう」》…自殺された職員の
     方も、苦しかったでしょうね…。《「改ざんを命じられたときも
     相当抵抗したようだやっているのは犯罪自分の信念や理に反して
     悔しかっただろう」とおもんぱかる》。《前代未聞の改ざんなのに、
     最高責任者の麻生太郎財務相が辞任しないのはおかしい》」
    「2018年5月のリテラの記事【麻生太郎財務相が
     「改ざんは個人の資質」! 自殺者が出ているなかで個人に責任を
     押し付ける鬼畜ぶり】…によると、《「改ざんが組織全体で
     日常茶飯事で行われているということは全くない」》…だってさ。
     《自殺者が出ているなかで個人に責任を押し付ける鬼畜ぶり》ですね、
     本当に。元経産省出身の岸博幸慶大教授によると「どうやら経産省では
     文書書き換え・改ざんは日常茶飯事」だったそうです。
     財務省もそうなのでは? 罪無相でいいの?」
    《安倍首相が一七年二月十七日に「私や妻が関係していたなら首相も
     議員も辞める」と答弁したのを機に、本省理財局が記録や文書の確認を
     開始。近畿財務局も本省の指示を受けて、政治家関係者との応接録などを
     廃棄した。首相答弁の九日後には、本省理財局の要請で近畿財務局職員が
     政治家関係者の照会状況削除などの改ざんも行った》

   『●《2018年…森友学園にかんする決裁文書の改ざん》…素淮会という
       カラクリを通して税金で愛人の店で豪遊《締めて650万8000円》
    「《2018年…森友学園にかんする決裁文書の改ざん》…自殺者まで
     出しておきながら、その裏で、素淮会という〝カラクリ〟を通して
     〝税金〟で愛人の店で豪遊、《締めて650万8000円》、《政治活動
     を口実にして、非課税の政治資金で豪遊を繰り返していた》という訳。
     「福岡8区の皆さん、いい加減に落選させてください」な」
    《2018年といえば、3月に森友学園にかんする決裁文書の改ざん問題が
     発覚。当初、安倍首相も麻生財務相も「捜査中」を盾にして逃げて
     いたが、近畿財務局の職員が自殺していたことが判明すると一転して
     公文書改ざんの事実を認めた。しかし、それでも麻生財務相は、
     公文書改ざんをどの組織だってありうる。個人の問題だ
     「(改ざんの動機がわかりゃ苦労しない」「悪質なものではない
     のではないか。答弁に合わせて書き換えたというのが全体の流れ
     などと無責任発言を連発していた》

 《森友問題をめぐっては、安倍首相の「私や妻がかかわっていれば首相も議員も辞める」との答弁(2017年2月17日)をキッカケに、財務省の佐川宣寿理財局長(当時)が改ざんを指示。改ざん前の文書に「安倍昭恵首相夫人」と繰り返されていたからだ。18年3月に改ざん事件が発覚し、赤木さんは自殺に追い込まれた》。
 「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」をキッカケに、《文書に「安倍昭恵首相夫人」》とあったために、ウルトラ差別主義者の麻生太郎財務相の下、公文書の改ざんが強要された。様々な〝種〟を撒きまくる「私人」のアベ昭恵様が〝タマ〟を込め、アベ様の啖呵がトリガーとなり、財務相の下で官僚が忖度して…。
 同省のOBは《「改ざんを命じられたときも相当抵抗したようだやっているのは犯罪自分の信念や理に反して悔しかっただろう」とおもんぱか》っておられました。《前代未聞の改ざんなのに、最高責任者の麻生太郎財務相が辞任しないのはおかしい》とも正論を。

 いまも、アベ様や麻生財務相はのうのうと大臣、議員で居続けています。アベ様の御妃も「私人」として好き勝手に振舞っておられます。自殺された近畿財務局元職員の方の無念が遺書・手記から伝わってきます。ご遺族の起こされた訴訟で、無念が晴らされることを祈るばかりです。

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https://www.nnn.co.jp/dainichi/news/200318/20200318028.html

佐川元局長と国提訴へ 森友事件、遺書に局長の指示
2020年3月18日

 森友学園が開設予定の小学校用地の国有地が不当に値引き売却された「森友事件」を巡り、売買の経緯を記した公文書の改ざんを迫られて命を絶った近畿財務局元職員の妻が18日、国有財産を所管する財務省理財局長だった佐川宣寿氏と国を相手に、総額1億円余の損害賠償を求め大阪地裁に提訴する。裁判を通し夫の死の真相を究明し、責任を追及したい考え。併せて夫がのこした「手記」と題した遺書の全文を本紙記者に初めて公開。そこには「すべて、佐川理財局長の指示です」と記されている。(3月18日19面に手記全文、22面に関連記事)

 提訴するのは、財務省近畿財務局管財部の上席国有財産管理官だった赤木俊夫氏(享年54)の妻。訴状や手記、妻の話などによると、赤木氏は2017年2月26日、森友事件が発覚し国会で厳しく追及されていたさなか、休日ながら上司から電話を受け急きょ出勤し、公文書を改ざんするよう求められた

 さらに3月にも何度も改ざんを求められ、相当抵抗したものの財務省理財局の中村稔総務課長(当時)らから電話があり、最後は美並義人近畿財務局長(当時)が「全責任を負う」と述べ、改ざんすることになった

 一連の改ざんについて赤木氏は手記で「すべて、佐川理財局長の指示です」「学園に厚遇したと取られる疑いの箇所はすべて修正するよう指示があったと聞きました」と記している。

 その後も会計検査院に虚偽の報告をさせられるなど精神的な負担が重なり、異動を希望したがかなわず、7月にうつ病と診断。休職することになった。さらに、改ざんを巡り大阪地検特捜部の捜査が始まると、すべて現場の自分に責任が押しつけられるのではないかと恐れて病状が悪化し、18年3月7日に自ら命を絶った。

 訴えでは、違法な改ざんを迫られ極めて強い心理的負荷を受け、常軌を逸した長時間労働や検察の捜査への恐怖などが重なり、死に至ったと指摘。国だけでなく佐川氏も違法な改ざんを指示した責任がある上、死後に妻が弔問を求めても誠実に応じなかった責任があるとして、国と佐川氏に総額1億1200万円余りの賠償を求める。

 赤木氏の妻は「なぜ夫が死ななければならなかったのか、裁判で追及して真相を明らかにしたい。賠償金は何らかの形で世の中のために役立てたい」と話している。

 森友事件では、問題の国有地に建つ小学校名誉校長安倍晋三首相の妻、昭恵氏が就任。さらに佐川理財局長(当時)が「交渉記録は廃棄した」と答弁したが、改ざん前の記録には昭恵夫人の名が繰り返し記されていた
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https://news.yahoo.co.jp/byline/aizawafuyuki/20200318-00168352/

「佐川さんもかわいそう…」森友事件改ざんで財務省職員自殺 妻が佐川氏と国をきょう提訴
相澤冬樹  | 大阪日日新聞編集局長・記者(元NHK記者)
3/18(水) 8:25

     (問題の国有地前で安倍昭恵夫人と籠池夫妻。
      改ざんで昭恵夫人の名は消された)

幸せそうな街で幸せではない人

 きのう17日のお昼、東京都内のとある駅前。私は赤木昌子さん(仮名)と待ち合わせていた。森友事件公文書の改ざんを上司に強要され、自ら命を絶った財務省近畿財務局の上席国有財産管理官、赤木俊夫さん(享年54歳)の妻だ。会うなり昌子さんはしみじみと口にした。

「ここって幸せそうな街ですね」

 確かに、そこは閑静な住宅街に近く、駅前商店街は家族連れの姿が多い。夫を亡くし、子どももいない昌子さんには辛く感じられるのかもしれない。「そうですね、そういう場所ですね」と答えると彼女は続けた。

「この幸せそうな街に住んでいる佐川さんは、きっともう幸せではないんでしょうね…」


「佐川さんもかわいそう」

 佐川さんとは、元財務省理財局長で元国税庁長官佐川宣寿氏。昌子さんは夫の死を巡り、佐川氏と国を相手に裁判を起こすつもりだ。その前に、一度佐川さんの自宅を見てみたいと望んだのだ。

 私たちは佐川さんの自宅へと徒歩で向かった。駅から10分余り歩いた住宅街の真ん中にある。前に到着すると、昌子さんはしばらくじっと建物を見つめていた。インターホンを押すでもなく、ただじっと。そして再びぽつりと言った。

「佐川さんもこの家に住むご家族も、もう幸せではないんでしょうね。何だか佐川さんもかわいそう…」

「これから佐川さんを訴えようっていうのに、同情するんですか?」私は思わず言った。「優しいんですね」

「そんなんじゃないんですけど、森友(事件)に巻き込まれた人はみんな不幸になっていますよね」

「それはそうですけど、亡くなった俊夫さんと昌子さんが一番不幸になっているでしょう」

「でも、かわいそうだなあって思っちゃうんです」

 そして踏ん切りをつけたかのように言った。

「うん、来てよかった。もういいです」


佐川氏と国の責任を裁判で問う

 昌子さんはきょう18日、佐川氏と国を相手に賠償を求め大阪地裁に裁判を起こす。夫は森友事件をめぐり公文書を改ざんするよう上司に迫られ、不正に手を染めたことを気に病み、命を絶った。自宅には詳細な「手記」が遺され、その中で「すべて、佐川理財局長(当時)の指示です。」と告発していた。

     (赤木俊夫さんが務めていた財務省近畿財務局が改ざんの舞台
      (撮影・相澤冬樹))

 昌子さんは、2年前、夫が亡くなった時のマスコミの取材攻勢が怖かった。今でも怖い。だから提訴後の記者会見は代理人の弁護士にお願いし、自らは出ないつもりだ。代わりに弁護士に、自分のコメントを託す。

 彼女が訴えたいのは、夫が死を選ぶ原因となった改ざんは誰が何のためにやったのか?、改ざんをする原因となった土地の売り払いはどうやって行われたか?、その真実を知りたいということ。そのために、職員が本当のことを話せる環境を財務省と近畿財務局には作ってほしいということ。


「佐川さん、本当の事を話してください」

 そしてそのために、まず佐川氏が話さなければならないと思っている。それが、佐川氏が真の意味で楽になる道だと。

 昌子さんは訴えるつもりだ。

佐川さん、どうか改ざんの経緯を、本当の事を話してください。よろしくお願いします。」

【執筆・相澤冬樹】

 なお、この件に関する記事はきょう18日の大阪日日新聞、日本海新聞に掲載されているほか、以下のサイトでも読めます。

………

     (問題の国有地に建つ小学校の名誉校長は安倍首相の妻、
      昭恵夫人だった(冒頭と末尾の画像は関係者提供))


相澤冬樹
大阪日日新聞編集局長・記者(元NHK記者)
1962年宮崎県生まれ。1987年NHK記者に。山口、神戸、東京、徳島、大阪で勤務。神戸で阪神・淡路大震災を取材。大阪でJR福知山線脱線事故を取材。大阪司法記者クラブ担当の2017年に森友事件に遭遇して取材を進めるが、2018年記者を外されてNHKを退職。この時の経緯を「安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由」(文藝春秋刊)という本にまとめた。現在、大阪日日新聞に務めながらYahoo!ニュースをはじめ日刊ゲンダイや週刊文春など様々な媒体で記事を書いている。
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270617

森友問題で自殺の財務省職員手記「許せないリスト」の中身
2020/03/18 14:50

     (ダンマリを貫いている(佐川元財務局長)/(C)日刊ゲンダイ)

 森友問題をめぐる財務省の公文書改ざん事件は、本省から改ざんを強要された職員の自殺を招いた。事件発覚から2年、自殺した同省近畿財務局管財部の上席国有財産管理官だった赤木俊夫さん(享年54)の遺族が18日発売の「週刊文春」に、彼が死の直前につづった「手記」を公開した。事件の真相を知る“犯人”が改めてあぶりだされた。

 森友問題をめぐっては、安倍首相の「私や妻がかかわっていれば首相も議員も辞める」との答弁(2017年2月17日)をキッカケに、財務省の佐川宣寿理財局長(当時)改ざんを指示改ざん前の文書に安倍昭恵首相夫人」と繰り返されていたからだ。18年3月に改ざん事件が発覚し、赤木さんは自殺に追い込まれた。

 赤木さんは「手記」の中で、〈本省がすべて責任を負うべき事案ですが、最後は逃げて、近畿財務局の責任とするのでしょう〉〈怖い無責任な組織です〉――と、本省から改ざんの責任を押し付けられる恐怖を生々しく記している。森友問題の“本丸”である売却交渉の経緯は知らなかったが、森友問題の担当部署に所属していたため改ざんを強要された。

 肝心の売却経緯を知る直属の上司や職員は本省から改ざんを指示された後、他部署へ異動したという。

 刮目すべきは、「手記」の中で佐川氏以下、改ざんを主導した財務省幹部らの実名を〈刑事罰、懲戒処分を受けるべき者〉として、次のように記していることだ。

〈佐川理財局長、当時の理財局次長、中村総務課長、企画課長、田村国有財産審理室長ほか幹部 担当窓口の杉田補佐(悪い事をぬけぬけとやることができる役人失格の職員)〉

 佐川氏をはじめ幹部職員らは、国有地を8億円もダンピングして売却した背任や公文書を改ざんした虚偽公文書作成の疑いで告発されたものの大阪地検は不起訴誰も刑事責任を負っていない

 赤木さんの妻は自殺に追い込まれた真相を解明するため、国と佐川氏を相手取って約1億1000万円の賠償請求を18日、大阪地裁に提訴した。佐川氏が法廷に出てくるのか――。犠牲となった元職員のためにも、これ以上ダンマリは許されない。
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●「中止」で幕引き、火消しを図る気、満々…アベ様は《ひいては集票が期待できる》ので「桜を見る会」と前夜祭を利活用

2019年11月15日 00時00分20秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



今日の東京新聞』(http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/)から、再びすいません、コピペ・マゴビキさせて頂きました。いつも、ごめんなさい。【本音のコラム 「桜も赤くなる」 斎藤美奈子】(http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/entry/2019/11/13/182922)。
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/「お友達会」あわてて火消しもむなしい】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201911140000071.html)。
リテラの記事【安倍首相「桜を見る会」中止で私物化問題の幕引き図るも新証拠続々! 安倍事務所がツアー案内、萩生田文科相も貸切バスで大量招待】(https://lite-ra.com/2019/11/post-5088.html)。

 《そんな接待は私費でやれという人がいるけど、いやいや私費でやったら公職選挙法違反で完全にアウトである。だからこそ桜を見る会が利用されたのではないか。実際、客が選べるなら、首相および政府与党にとって会のメリットは大きい》。
 《この茶番は鳩山が予算内で行うこととはわけが違う選民思想を強くしたために、いくら二階や山口が助け舟を出しても通用しない社会になってしまったお友達が大好きな首相のお友達会にブーメランが戻ってきたとみるべきだ》。
 《菅義偉官房長官は午前の定例記者会見で招待者について国会議員からの推薦や働きかけがあったことを認め、さらに夕方の会見では午前の会見で否定していた総理枠の存在を一転して認め、首相や副総理、官房長官、官房副長官らにも招待者の推薦依頼をおこなっていたと公表。来年の「桜を見る会」開催を中止すると発表》。

   『●アベ様お得意の《政治の私物化》の極致…《「桜を見る会」…
            公的イベントを支援者接待と政治資金集めに利用》
   『●「桜を見る会」税金接待…《稲田氏や萩生田氏、世耕氏といった
           安倍首相の側近議員たちも…招待し、もてなしていた》
   『●「桜を見る会」税金による支持者接待および「前夜祭」
      政治資金パーティー…公職選挙法違反および政治資金規正法違反
    「《公職選挙法違反にあたる可能性…政治資金規正法違反疑惑》…
     晋和会では当然きちんと処理されてるんですよね? それとも、
     安晋会の方で処理してるんですか?」

 「中止」で幕引き、火消しする気、満々なアベ様ら。そりゃぁ、無理というもの。
 日刊スポーツの記事【安倍首相は謝罪せず「桜を見る会」ちゃぶ台返し中止】(https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201911130000747.html)によると、《いつもの「くさいものにはフタ作戦-。安倍晋三首相は13日、「私物化」が問題視されている「桜を見る会」を、自らの判断で来年は中止すると発表した》。

 公職選挙法違反および政治資金規正法違反であることが理解できていない模様のアベ様。「中止」で幕引き、火消し…許される訳がない。

 《問題をすり替え、開催中止によって幕引きとする算段》って、ご冗談を。《「民主党もやっていた」だの開催中止の決定だので幕引きできるような話ではない》。
 「中止」で幕引き、火消しを図る気、満々…アベ様は《ひいては集票が期待できる》ので「桜を見る会」と前夜祭を利活用…《公金による買収》をやっていた訳だ。

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http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/entry/2019/11/13/182922

今日の東京新聞
購読している東京新聞の記事を紹介します。読者の応援ブログです。
2019-11-13


本音のコラム 「桜も赤くなる斎藤美奈子

 8日の参院予算委員会で、共産党の田村智子議員が追及した安倍晋三首相主催の「桜を見る会」問題が、ようやく波紋を広げはじめている。
 招待客の選定基準が不透明で、首相の後援会関係者850人!)はじめ他の閣僚や与党議員の後援会員が多数招かれていること(私的接待疑惑)。例年1万人程度だった招待客が安倍政権下で18000人にまで膨らみ、予算も3倍超に増えたこと(公金の私的流用疑惑)。個人情報やテロ対策をタテに首相が招待客の開示を拒み、内閣府は招待客名簿を1年未満で廃棄すると述べていること(文書隠蔽(いんぺい)疑惑)。
 そんな接待は私費でやれという人がいるけど、いやいや私費でやったら公職選挙法違反で完全にアウトである。だからこそ桜を見る会が利用されたのではないか。実際、客が選べるなら、首相および政府与党にとって会のメリットは大きい。
 後援会員や支持者への感謝と慰労を示すことができ、ひいては集票が期待できる。招待客の名誉欲や自尊心をくすぐり、ひいては集票が期待できる。芸能人らとの記念撮影はPRになり、ひいては集票が期待できる。税金の無駄遣い? いや公金による買収でしょ。
 菅原一秀前経済産業相のメロン、河井克行前法相のウグイス嬢より規模も悪質さもずっと上だ。新宿御苑の行ってごらんよ。桜の葉っぱも赤面してるよ。 (さいとう・みなこ/文芸評論家)
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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201911140000071.html

コラム
政界地獄耳
2019年11月14日8時38分
「お友達会」あわてて火消しもむなしい

★政界雀の中でくすぶっていた毎年春に新宿御苑で開かれている首相主催の「桜を見る会」は、ついに中止に追い込まれた。8日に行われた参院予算委員会での共産党・田村智子による追及で大きくなり、野党挙げての「首相の私物化」疑惑攻勢で「追及チーム」が立ち上がった。首相・安倍晋三後援会だけでも山口県から850人を連れてくるというので規模も話題になった。政府は名簿を破棄しているとか、さまざまな今までの手法を駆使して火消しに努めたが、桜を見る会に顔を出した山口の後援会の人々、芸能人、著名人が喜々としてネットに写真を誇らしげに載せたため、政府も隠し通せない

★あわてて、ブログや写真をネットから削除する“乗っかった人たち”の努力もむなしい。もちろん首相応援団たちは手をこまねいているわけではない。12日、自民党幹事長・二階俊博は「誰でも議員は選挙区の皆さんに機会あるごとに何かできるだけのことを呼びかけて、ご参加いただくことに配慮するのは当然のことではないかと思います」と相変わらず「まずまず」発言を繰り返す。また公明党代表・山口那津男も「野党も政権を取ったときはそういう行事を主催する場があった」と指摘した。

★確かに10年4月18日の首相動静を見ると「8時31分、新宿御苑。首相の地元、北海道の後援会関係者らと記念撮影」とある。今、政府が野党へブーメランになるように10年前の首相・鳩山由紀夫も同じことをやっているという反撃キャンペーンに沿った発言だ。だが、社会は政権によって変わってしまった。政府が身の丈にあった生活を強い、選ばれた上級国民が桜を見る会に招かれる。この茶番は鳩山が予算内で行うこととはわけが違う。選民思想を強くしたために、いくら二階や山口が助け舟を出しても通用しない社会になってしまったお友達が大好きな首相のお友達会にブーメランが戻ってきたとみるべきだ。(K)※敬称略
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https://lite-ra.com/2019/11/post-5088.html

安倍首相「桜を見る会」中止で私物化問題の幕引き図るも新証拠続々! 安倍事務所がツアー案内、萩生田文科相も貸切バスで大量招待
2019.11.13 09:48

     (2019年の「桜を見る会」(首相官邸HPより))

 国民が払った税金を総理大臣が地元選挙区の何百人という後援会員の接待のために使っていたという、前代未聞の背信行為として波紋を広げている「桜を見る会」問題。本日、菅義偉官房長官は午前の定例記者会見で招待者について国会議員からの推薦や働きかけがあったことを認め、さらに夕方の会見では午前の会見で否定していた総理枠の存在を一転して認め、首相や副総理、官房長官、官房副長官らにも招待者の推薦依頼をおこなっていたと公表。来年の「桜を見る会」開催を中止すると発表した。

 さらにその後、安倍首相は官邸で記者団の前に姿を現すと、こう述べた。

「来年の『桜を見る会』については、すでに官房長官が説明したとおり、私の判断で中止にすることにしました

 時間にしてたったの十数秒。なぜ中止にすることを決めたかや追及を受けている後援会員らの招待問題についての言及は一切なし。だいたい、自分が問題を引き起こしたというのに、「私の判断で中止を決めた」って、いかにも自分が英断を下したかのようなこの言い草はなんなんだ

 だが、これで安倍首相は決着をつけたと思っているのだろう。菅官房長官が会見で「こうした手続きは、長年の慣行でおこなってきているもの」と強調したように、安倍官邸は、招待者の推薦をしていたことを認めることで「民主党政権時代も同じだった」と問題をすり替え、開催中止によって幕引きとする算段なのだ。

 しかし、いま問題になっているのは、政府の「開催要領」では招待者数は1万人が目安とされているにもかかわらず、安倍政権になって参加人数が増加してゆき、今年は約1万8200人にまで膨れ上がっていること、そして安倍首相が数百人規模とみられる地元の有権者である後援会関係者を招待していた、という事実だ。

 しかも、大人数の地元の関係者を招待してもてなしていたのは、安倍首相だけではない。実際、自民党の馳浩・元文科相は、自身のブログでこう綴っている。

〈国会議員仲間にも、あちこちでご挨拶。萩生田光一代議士など、地元の皆さんと一緒に、バスを借り切ってお見えであったし。〉(「はせ日記」2013年4月20日)

 安倍首相の側近中の側近である萩生田光一氏も、バスを借り切って地元関係者を招待していた──。このように、「開催要領」を逸脱する参加者数の増加、それによって予算を3倍以上まで増やしたことは、安倍政権での問題なのである。本日おこなわれた衆院厚労委員会でも会計検査院が「検査していく」と明言したが、「民主党もやっていた」だの開催中止の決定だので幕引きできるような話ではないのだ。

 しかも、ここにきて、安倍首相の公職選挙法や政治資金規制法違反疑惑が濃厚になり、さらには「虚偽答弁」をおこなっていたことまでわかってきた。

 たとえば、日本テレビは昨日、安倍首相の地元後援会関係者から入手したという資料を公表。それは安倍首相の事務所から送られていた「内閣府主催「桜を見る会」参加申し込み 平成31年4月13日(土)」と書かれたもので、そこには参加者の名前を記入する欄とともに、〈後日郵送で内閣府より招待状が届きますので、必ず、現住所をご記入ください〉とも注意書きがなされていた。

 さらに、本日の朝日新聞朝刊は、2018年4月に「あべ晋三事務所」が送付していたという「『桜を見る会』あべ事務所ツアースケジュール」という資料の存在を報道。「桜を見る会」に参加を希望する後援会関係者に対してツアープランを案内したもので、Aコースは葛飾柴又散策で6万9000円、Bコースは目黒雅叙園の有形文化財・百段階段で7万4000円、Cコースは野球殿堂博物館見学、Dコースは屋形船乗船となっており、いずれも一泊二日で1日目には観光と「安倍晋三後援会夕食会」、翌朝の「桜を見る会」(首相夫妻と写真撮影付き)がセットされている。


■安倍首相の虚偽答弁、「安倍晋三後援会 桜を見る会前夜祭」にさらなる追及を!

 つまり、これらの「物証」によってはっきりしたのは、安倍首相の事務所が地元有権者である後援会関係者に「桜を見る会」の参加を募り、ツアープランまで用意して、参加者をとりまとめて招待者として案内を送るよう内閣府に伝達していた、ということだ。

 だが、安倍首相は8日の参院予算委員会で追及を受けた際、こう答弁した。

「『桜を見る会』についてはですね、各界において功績・功労のあった方々をですね、各省庁からの意見等を踏まえ、幅広く招待をしております。招待者については、内閣官房および内閣府において最終的にとりまとめをしているものと承知をしております。私は主催者としての挨拶や招待者の接遇はおこなうのでありますが、招待者のとりまとめ等には関与していないわけであります」

 実態は「功績・功労のあった方々」ではなく自分の地元支援者である有権者を幅広く招待していたことは明々白々だが、その招待者のとりまとめは安倍事務所がおこなっていたのである。にもかかわらず、安倍首相は「招待者のとりまとめには関与していない」と断言し、シラを切っていたのだ。

 案の定、安倍首相は国会で嘘をついていたわけだが、さらに今後の追及が必要なのは、「前夜祭」問題だ。

 昨日の記事でもふれたが(https://lite-ra.com/2019/11/post-5086.html)、「桜を見る会」の前日の夜には安倍首相夫妻が参加する「安倍晋三後援会 桜を見る会前夜祭」なる催しが都内の高級ホテルであるANAインターコンチネンタルホテル東京やホテルニューオータニで開催されているのだが、今年はこの会に地元の「桜を見る会」ツアー参加者を含む約850人もの人数が参加したといわれている。だが、この会費はツアー料金には含まれておらず、朝日新聞が報じた2018年の「『桜を見る会』について(ご連絡)」という資料でも、〈会費 5000円(18歳以上お一人様)※当日、受付でお支払下さい〉と記述されている。

 しかし、参加者の会費5000円だけでこの盛大な「前夜祭」が実施できたのか、甚だ疑問だ


■銀座久兵衛の寿司も出たのに会費5000円は安すぎ!? 公選法違反の寄付に当たる可能性も

 実際、ホテルニューオータニHPにある「パーティープラン」を見ても、いちばん安い「立食プラン」でも1名につき1万1000円からの料金となっている。しかも、昨日おこなわれた野党4党による合同ヒアリングでは、オバマ大統領来日の際に訪れた高級店「銀座久兵衛」の寿司までふるまわれていたことが指摘された。ちなみに「銀座久兵衛」のHPによると、ケータリングの場合、料理代は1名につき1万5000円。200人分を用意したとしてもこれだけで300万円もかかる。ニューオータニには久兵衛の支店が入っているため、このケータリングのサービスを利用したかは不明だが、上記ニューオータニの「立食プラン」には久兵衛の寿司は含まれていない。

 このように、「前夜祭」はとてもじゃないが5000円の会費だけで賄われたとは思えないのだが、もし参加費で賄えていなければこれは公選法違反ということになる。たとえば、きょう放送の『ひるおび!』(TBS)では、政治資金にくわしい岩井奉信・日本大学法学部教授が「5000円(の会費)でニューオータニは無理だろう。私のゼミの催しで利用したときも最低で1万円だった。久兵衛のお寿司なんかが出れば、当然もっと高い」とした上で、こう指摘していた。

「(会費では)足りない部分を安倍事務所なり何なりが補填をしたとなってくると、これは昔、小渕優子(元経産相)さんの問題が出たように、当然、(公選法で禁止されている)地元の有権者に対する寄附行為にあたると。これは大問題にあたるわけですよね」
差額はどうなっているのかというのが、いちばん問題になりますよね」

 しかも、安倍首相が代表の政党支部や関係する政治団体の収支報告書には、この「前夜祭」にかんする収支の記載がない。政治資金規正法では「対価を徴収して行われる催物」は政治資金パーティーと規定されており、その収入や経費などは収支報告書に記載しなければならず政治資金規正法違反の疑いがあるのだ。


■安倍首相は「桜を見る会」大量招待問題を国会で追及された夜も、公邸に支援者を招き入れ…

 いくら安倍官邸が幕引きをしようとしても、これら安倍首相に持ち上がっている違法疑惑について自ら国会の場で説明しなくては、納税者である国民は納得のしようがないだろう。

 だが、この税金で自分の支持者に接待をおこなっていたという大問題に対し、安倍首相は事の重大さ、いや、そもそも自分がやってきたことが「国民に対する背信行為」なのだということを、まったく理解できていないのではないか。

 じつは、この問題に一気に火をつけた8日の参院予算委員会での追及のあと、安倍首相は信じがたい行動に出ていた。同日の首相動静には、こうある。

「6時40分、公邸着。41分から42分、支援者と写真撮影。8時52分、全員出る」

 ついさっきまで地元の支持者への公金を使った接待を指摘されて追及を受けたていたというのに、誰もが入れるわけでもない公的な場所である公邸に自分の支援者を招いて、写真撮影のサービスをおこなっていた──。しかも、この動静の記述からは、支援者が公邸を出たのは写真撮影から2時間後のこと。時間帯を考えれば、夕食が振る舞われていた可能性もある。

 ようするに、いま一体、何が問題になっているのか、安倍首相はわかっていないのではないか。いや、森友・加計問題と同じで、自分を支持してくれる人を大事にするのは当然だ」「税金をどう使おうが総理大臣である俺の勝手だとさえ考えているのではないか。そうとしか思えないのだ。

 はっきり言って、安倍首相によるこの国民を舐めきった態度が改まることはけっしてないだろう。ならば辞めてもらう。それしか答えはない

(編集部)
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コメント
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●「しなやかな反骨」をテーマに東京新聞のシリーズ対談: 城南信金顧問・吉原毅さん×元文科次官・前川喜平さん

2019年08月07日 00時00分51秒 | Weblog


城南信金顧問・吉原毅さん×元文科次官・前川喜平さんによる、東京新聞のシリーズ対談4回。
【<親友対談 しなやかな反骨>(1) 城南信金顧問・吉原毅さん×元文科次官・前川喜平さん】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201907/CK2019073002000118.html)、
【<親友対談 しなやかな反骨>(2) 元文科次官・前川喜平さん×城南信金顧問・吉原毅さん】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201907/CK2019073102000144.html)、
【<親友対談 しなやかな反骨>(3) 元文科次官・前川喜平さん×城南信金顧問・吉原毅さん】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019080102000124.html)、
【<親友対談 しなやかな反骨>(4) 元文科次官・前川喜平さん×城南信金顧問・吉原毅さん】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019080202000128.html)。

 《二人は麻布中・高校(東京)の同級生で、ともにラグビー部で汗を流した親友だ。強い者に負けない志の根っこはどこにあるのか。「しなやかな反骨」をテーマに存分に語り合ってもらった》。
 《どんな組織が好ましいのか。元文部科学次官の前川喜平さんと城南信金顧問の吉原毅(よしわらつよし)さんの対談は「理想の組織」論に入った》。
 《個人と対立しがちな組織の論理。その中で人はどう生きたらいいのか。対談は佳境に入っていく》。
 《二人は、麻布中学・高校の同級生で、ともにラグビー部で過ごした仲間。「しなやかな反骨」の根っこは「麻布のDNA」だ》。

 小泉純一郎氏を持ち上げすぎな点が気に入りませんが、城南信金顧問・吉原毅さんと元文科次官・前川喜平さんの楽しい対談。

 反核発電、反アベ様等々、ぶれないお二人の《面従腹背》な《反骨》。

   『●マガイ物ではないモノもある ~城南信金~
   『●財界の総理大臣はもはや大企業の単なる代弁者
   『●経団連は原発推進・復活の第4案を希望?
   『●脱原発は可能: ビジョンある金融機関(城南信金)のトップもいる
   『●城南信金の吉原毅理事長が退任・・・
      脱原発という、「理事長交代後も考え方は引き継がれ」て欲しい
   『●警察や消費者庁の沈黙…「商取引の原則」を無視して、 
            なぜ核発電料金を支払わなければならないのか?
   『●「原子力ムラの言いなり」原子力「寄生」委員会の救い様の無さと、
                        アベ様の「危険な丸投げ・無責任体制」
   『●東電核発電人災から7年: 「村の生活は百年余りにわたり、
                 人生そのもの」…「やっぱりここにいたいべ」
   『●中西宏明経団連会長《再稼働が進まない要因を、 
      原発と原爆を同一視する地域住民の理解不足と決めつけ》?
   『●核発電「麻薬」中毒患者・中西宏明経団連会長自ら、
        ニッポンは《民主国家ではない》ことを立証して見せた

   『●偶然は通用しない、アベ様のオトモダチ獣医学部開設…
      前川喜平さん「規制緩和ではない。特権の付与です」
   『●大見得・啖呵「議員辞職」を有言実行しない
       《病的な嘘つき》アベ様…前川喜平氏の人間性と彼我の差
   『●前川喜平前文科次官、「本来、できてはいけないものが
             完成した。見たくないものを見たという感じだ」
   『●前川喜平さん授業…検閲と恫喝、《意に沿わない人物は潰す――。
                       …安倍政権のやり口は、まさに恐怖政治》
   『●隗より始めよ: 「この国をガタガタにし、
      支持率3割は取れる」高プロとして、「自分らができてから…」
   『●霞が関: 「佐川になるな前川になれ」…
      《佐川のような官僚ばかりだったら絶望するしかないだろう》
    「日刊ゲンダイの佐高信さんによる書評【週末オススメ本ミシュラン/
     「面従腹背前川喜平著/毎日新聞出版】…。《落語家の立川談四楼が
     ツイッターで、いま霞が関では<佐川(宣寿前国税庁長官)になるな
     前川になれ>が合言葉になっているとつぶやいたらしい。
     もちろん皮肉である。/…佐川のような官僚ばかりだったら
     絶望するしかないだろう》」

   『●〝前川喜平になるな佐川宣寿になれ〟!?
       「官邸べったり」藤原誠官房長の文科事務次官への昇格人事

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201907/CK2019073002000118.html

<親友対談 しなやかな反骨>(1) 城南信金顧問・吉原毅さん×元文科次官・前川喜平さん
2019年7月30日 朝刊

 加計学園の大学獣医学部設立認可をめぐり「行政がゆがめられた」と証言した元文部科学次官の前川喜平さん(64)と、経営トップでありながら脱原発の旗を掲げた城南信用金庫顧問の吉原毅(よしわらつよし)さん(64)。二人は麻布中・高校(東京)の同級生で、ともにラグビー部で汗を流した親友だ。強い者に負けない志の根っこはどこにあるのか。「しなやかな反骨」をテーマに存分に語り合ってもらった。 (四回シリーズでお伝えします)

吉原 文科省の課長当時、「奇兵隊、前へ!」というブログがあったよね。官僚なのにこんなこと書いていいのって思いました。

前川 確かに突出した行動ではあった。二〇〇五~〇六年ごろかな、小泉純一郎内閣の看板政策の三位一体の改革で、国から地方に税源移譲し、地方の財政の自主性を高めるという話になった。そのために国から地方への補助・負担金を減らす。そこで三兆円ある義務教育費国庫負担金がなくなりそうになった。それでは子供たちが困ると思って、反対だと言って回ったんです。地方の財政力にかかわらず、教育の機会均等を保障するためのお金です。

吉原 ブログは一般の方も見られるものですし、勇気がいりますよね。

前川 月刊誌に名前を出して書いたりしましたしね。はっきり言ってクビが飛んでもいいと思いました。

吉原 組織の上の方が白旗揚げて、ほかの人は静観する中で孤軍奮闘して…。

前川 いや、孤軍でもないのよ。課長仲間や下の連中は、すごく応援していた。素晴らしい改革のように見せようとしていたけど、小泉純一郎内閣の目玉として総務省が作り上げた話。地方公共団体はだまされたと言ってもいい。だから文科省と総務省とでドンパチやってたんです。

吉原 文科省の当時の上司の了解は? 

前川 上司の初等中等教育局長は、青年将校みたいなのが暴れるのを黙認していたって感じ。次官や官房長は、ほとんど白旗を揚げてました。次官のところに行ったら「この制度は廃止でしょうがないだろう」って。負け戦と思っている人もいるし、ぎりぎりまで頑張ろうという人もいた。最後の最後、助けてくれたのは与謝野馨さん(当時、自民党政調会長)。文科省の土俵で議論させてやるって、仕切ってくれた。
 その代わり中央教育審議会に、総務官僚が握っている知事・市長・町村会推薦の首長が三人入った。われわれも三人の首長に一本釣りで来てもらった。その一人が当時の鳥取県知事の片山善博さん。三位一体改革の本質を見抜いてるから、良い意見を言ってくださった。
 そのときにカウンターパートで、当時の総務省の自治財政局調整課長だったのが務台(むたい)俊介さん(現衆院議員)。中教審の会議の後、道端である女性の委員をつかまえて、いかに文科省が間違っているかと言ってるわけですよ。僕も入っていって、そうじゃないんですよと言ったら「前川さん、そんなこと言ってたらクビが飛ぶよ」と。それでブログに「クビが飛んでも構わない」と書いた。そのくらいの気持ちでした。結局、制度は守るが、負担率を二分の一から三分の一に下げることで決着をみた。

吉原 なんで文科省(旧文部省)に入ったの? 使命感を持って入ったと思うけど、誰の影響なんですか。

前川 人間の精神的な活動を広げていくっていうか、人の心の豊かさを大きくしていくっていうか。

吉原 人間教育とか、人間の魂とか、子供たちを育てたいっていう気持ちの人は文科省に入る。

前川 そういう人が多い。僕の場合はやりたい仕事のところに配置してもらえたけど、そんなに幸せでもないのよ。初等中等教育の仕事は確かにさせてもらえてよかったんだけど、それ以外の仕事も多くて。

吉原 もちろんそうでしょうね。

前川 多かったのは、政治家相手の仕事。秘書官で与謝野(馨)さんみたいな大臣と一緒に仕事をするのは楽しかったけど、理不尽なことで怒り狂っている政治家のところに行ってなだめるとか、何で怒っているか分からないけどとにかく謝るとか、そんなことばっかりやってました。国会の委員会で野党から追及されるよりも自民党の部会で攻撃されるほうがしんどいですよ。本当に言いたい放題言われますからね。

吉原 組織の中で仕事をする中で、自分が情熱をかけている初等教育、中等教育の話とは別のものがいっぱいある。それでもう嫌だという人もいるけど、本当にやりたいことがあるから頑張って、初志を貫くと。

前川 それはあるよね。義務教育費の時は、案外楽しかった。だけど防衛戦ですからね、仕掛けられた闘いをやってる感じ。その中で思ったのは、この機会に制度を見直して良い制度にすること。三位一体の改革は、義務教育費国庫負担制度(*)を良い方向に、地方の自由度を高める方向に変えるきっかけになった。外圧が改革のきっかけになることはありますよね。

吉原 厳しい状況の中で、上は支持しない、あるいは上はもう闘いを放棄してるところで、上がどうであろうとみんなの思いを結集して情熱と信念を持って、組織をまとめて。言われて動く組織じゃなくて自分が組織を組織化し、みんなのチームをつくり理想を実現していく。それをやった人だったってことです。なかなか組織人として難しいことだと思うんです。言われたことやってないと干されるし、クビにされるぞと脅かされるわけだし、その中で頑張る人って、なかなかいないと思います。

前川 安倍政権では(官僚は)なかなか言えない。小泉政権は思いっきり議論ができる政権だった。最後は小泉さんの鶴の一声で決まるけれども、そこに至るまでの間に思いっきり言いたい放題言える。僕も一見、三位一体改革という看板政策にたてついてるとんでもないヤツなんだけど。

吉原 当時は、組織が生きていた。今は全然違って、政府の上から言われたことを全部やらないとダメっていう絶対服従みたいなことをやる。小泉さんは、僕も付き合いあるから言うけども、決めたらドーンとやるけども、その前に必ず意見を言わせるんですよ。
 僕がびっくりしたのは、今原発反対をやってるんだけども、小泉先生は違う意見を聞くんですよ。僕らなんかが「あんなの頭きちゃいますよね」って言うと、そんなことない、民主主義なんだからいろんな意見があっていい、違う意見があってはじめて民主主義ってのは成り立つんだと。懐がでかいなと思ったんです。たぶん小泉政権は「万機公論に決す」で、最後は政治決着だというところがあった。今はいきなり結論ありきで、とにかく黙って従えと。この度量の狭さは、政府だけじゃなくて、現代社会に、いろんな企業も含めて組織体の共通の社会病理みたいになっている。これについてはどうですか。

前川 安倍政権的な組織体質が、日本中に広がっちゃってるんじゃないかっていう気はしてるよね。

吉原 力で勝負とか、問答無用とかね。言論しない、言論に重きを置かないでいきなり結論がある。別に安倍さんの悪口を言ってるわけじゃなくて、世の中全体がそうなってるのはどうしてだろう。不思議です。

前川 僕は安倍さんの悪口言ってるんだけど。

吉原 この場ではあんまり言わないほうがいいんじゃないか(笑)。

前川 やっぱり、そういう忖度(そんたく)が蔓延(まんえん)してますよ。


 * 教育の機会均等と水準の維持向上を図るため、小・中学校など義務教育の学校の教職員給与の3分の1を国が負担する制度。以前は2分の1負担だった。

<まえかわ・きへい> 1955年、奈良県生まれ。東京大卒。79年、旧文部省(現文部科学省)に入り大臣秘書官、官房長、初等中等教育局長などを経て、2016年、文部科学次官。天下りあっせん問題の責任を取って退官後、夜間中学スタッフ、大学講師などとして活動。著書に「面従腹背」、共著に「これからの日本、これからの教育」など。

<よしわら・つよし> 1955年、東京都生まれ。慶応大卒。77年、城南信金に入り、企画部、副理事長などを経て2010年、理事長。15年、顧問。17年から麻布学園理事長。東日本大震災後、同信金の脱原発宣言を主導。小泉純一郎元首相らと活動を続ける。著書に「幸せになる金融」「原発ゼロで日本経済は再生する」など。

(対談は六月二十六日、東京都千代田区の東京新聞で行われた)
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201907/CK2019073102000144.html

<親友対談 しなやかな反骨>(2) 元文科次官・前川喜平さん×城南信金顧問・吉原毅さん
2019年7月31日 朝刊

     (理想的な組織のあり方などについて意見を交わす吉原毅さん(左)と
       前川喜平さん=東京都千代田区の東京新聞で)

 どんな組織が好ましいのか。元文部科学次官の前川喜平さんと城南信金顧問の吉原毅(よしわらつよし)さんの対談は「理想の組織」論に入った。

吉原 今の政府の人たちが心配です。安倍(晋三)さんが絶対的な権限を持っていて、総理が言えば何でも通っちゃう。でも安倍さんが逆の立場になると、自分が徹底的にやられるわけです。そういう組織は、非常に不安定です。「正しい」「間違っている」よりも力を取ったら勝ち。それで本当にいいのかと。

前川 多様性が失われている。いろんな意見があっていいんだ、存念を述べよ、みたいなところがなくなってきて。

吉原 それに対して前川さんは警鐘を鳴らしている。正しいことは正しい、あるものをなかったとは言えないと言う。素朴な言い方だけど、勇気がある人だと思って喝采しました。

前川 意を決して告発したなんていうことじゃなかったんだけどね。この文書を見たことありますかって言うから、ありますよって。加計学園問題(*1)に関しては、内部文書を表に出した職員が、今も文科省に複数人いるわけです。彼らの方がずっと僕より勇気がありますよ。

吉原 世界中が上意下達の方向に行っている気がします。時代なんですかね。

前川 国際政治も一国主義がはびこっている、リーダーが強い力を持って。プーチン(*2)だ習近平(しゅうきんぺい)(*3)だ、トランプ(*4)だ、エルドアン(*5)だと。城南信金の「クーデター」の話をしてよ。

吉原 会社も政府も一つの政治システムだと思うんです。目的は定款に書かれている。憲法みたいなものです。人々を幸せにしたいなどと書いてあり、金もうけが目的ではない。それが外国資本が増えて、成果主義とトップダウンの傾向が強まった。新自由主義です。でも、成果主義で人を人と思わずに多様性を否定すると、組織は生きない。(よい企業は)相互コミュニケーションが利いている。自由な言論があって、英知を集めて最善の道を探る。
 フラットな分権型にするのは、経営学の世界では主流になった。ところが、いまだに威張り散らして、間違った考え方を押しつける人たちが上にいる。
 これでは力を結集できないし、お客さまにちゃんとサービスを提供できない。だったらトップに代わってもらうしかないよねと。給料は保証するから権力からは外れて、という極めて穏当な「クーデター」でした。

前川 城南信金の新理事長となった吉原さんは、自らの給料を支店長平均より低い千二百万円に下げた。

吉原 千二百万円でも随分いただいていますけど。世の中がおかしくなったのは、大会社の社長がめちゃくちゃな報酬を取るようになってから。国会議員もお金をいっぱいもらうようになってから劣化した。
 小原鐡五郎(てつごろう)(*6)という、信用金庫法を作って業界を率いてきたリーダーに数年間お仕えした。その方が「吉原くん、お金は麻薬だ。持っていると人間は身を持ち崩す。適正なお金を使うことが大事。それをお勧めして、指導するのが信用金庫の仕事だ。貸すも親切、貸さぬも親切」と言った。身を持ち崩さないようにお金を使うのが大事。

前川 すごいよね。お金を扱う仕事の中にいて、お金に溺れないという哲学を持つのが。そういう話、小泉さん(純一郎元首相)とはするの?

吉原 小泉さんもお金にこだわらない清廉潔白で純粋な人ですよ。自民党って自由に民主的に話ができた政党で、けんかしたり仲良くしたりして、個性あふれる先生方が自由闊達(かったつ)に議論していた。今や一枚岩でどうしちゃったのと。

前川 首相問責決議案への三原じゅん子さん(参院議員)の反対討論を聞くと、ひと言彼女が話すたび、与党席から「そうだ!」と。

吉原 もはや自民党は、全体主義政党になってしまった。悲しい。自民党ファンとしては(かつての自民党が)復活してほしい。

前川 国民政党と言えたのは多様性があったから。宇都宮徳馬(*7)、野中広務(*8)のような人もいた。派閥は政策集団でもあったからカラーが違った。その多様性が消え、本当の保守主義でなくなった。

吉原 小泉先生は一生懸命に原発反対運動をしているけど、私は自民党です、と必ず言うんです。党の多様性を復活させようと努力している。いろんな意見を取り入れる幅広さがないと、政治も経営も社会も閉塞(へいそく)する。最大の懸念です。

前川 霞が関も全体主義になった。もともと「司(つかさ)」という言葉があって、それぞれの分野については自信と誇りと責任感を持ってやっていた。その司の責任感や独立性がほとんど失われ、官邸が肥大化して、官邸官僚といわれる人たちが総理や官房長官をガチッと固めてしまった。どの分野の政策も官邸が決めている。

吉原 現場には五感を通じて情報が集まってくるが、中央には数字のみ。数字じゃ骨しか入らない。血や肉や魂になる情報は入ってこない。でも上はアメとムチで脅かす。「良い暮らしをしたいだろう。良い地位につきたいだろう。従わないヤツは全部クビだ」と。これでは、うまくいくわけがない。危機感を覚えます。


<親友対談 しなやかな反骨>(1)

*1 安倍晋三首相の長年の友人が経営する学校法人「加計学園」が、獣医学部を新設する国家戦略特区の事業者に唯一選ばれた際、「首相案件」として官邸側が特別の便宜を図ったのではないかとされた疑惑。

*2 ロシア大統領。

*3 中国国家主席。

*4 米大統領。

*5 トルコ大統領。

*6 城南信金元理事長。元全国信用金庫協会長。1899~1989年。

*7 元衆院・参院議員。月刊誌「軍縮問題資料」創刊者。1906~2000年。

*8 元衆院議員。官房長官、自民党幹事長などを歴任。戦争反対を訴えた。1925~2018年。
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019080102000124.html

<親友対談 しなやかな反骨>(3) 元文科次官・前川喜平さん×城南信金顧問・吉原毅さん
2019年8月1日 朝刊

     (「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」創設の記者会見をする
      吉原毅さん(左)と元首相の小泉純一郎さん=東京都品川区で)

 個人と対立しがちな組織の論理。その中で人はどう生きたらいいのか。対談は佳境に入っていく。

吉原 しょうがないから歯車になるという選択肢もあるかもしれないが、それでは面白くない。前川さんも歯車のふりをしながら、変えなきゃという思いも持っていたわけでしょ。

前川 ヨットは逆風でも前に進む。役人の立場から言うと、風に相当するのが政治の力。政治の力が正面から吹いている時、かいくぐりながら前に進む。
 沖縄・八重山の教科書採択問題がそうでした。中学の公民の教科書の採択で石垣市、与那国町、竹富町の三自治体の教育委員会が、同じ教科書を共同採択しないといけない縛りがあったが、意見が割れた。石垣市と与那国町が育鵬社、竹富町は東京書籍。東京書籍は基地問題の記述が充実し、育鵬社は領土問題をちゃんと書いていた。その時、担当の初等中等局長だった僕は無理やりは良くないと思うが、やれと言われて、竹富町に育鵬社の教科書を採択するよう地方自治法に基づく是正要求をした。面従腹背の腹背の部分では無理筋と思っていました。
 ちょうどそのころ教科書無償措置法改正案を作り、そこに共同採択地区を分けることができる仕組みを忍ばせたんです。沖縄県と竹富町の教育長とは裏で話して、法案が通ったら独立の採択地区にできるから踏ん張ってくださいと。県の教育長は半年粘った。二〇一四年に法律が通って、円満に採択地区から分離して採択できるようになった。

吉原 素晴らしいですね。そういう話聞くと、ちゃんとした考えの人が組織のあちこちにいることで、組織が正しい方向でできると思う。トップダウン組織は、トップが狂うと暴走する。自立分散型ネットワーク型組織がいい。それぞれが考えて連携しながらやっていけば、穏当で最適で正しい解決方法につながる。考えてくれる人を大事にするのが良い組織です。

前川 それぞれの組織の中のポジションに、一定の自由度や裁量はある。それぞれの頭で考えれば、組織もうまく回っていく。

     (加計学園問題をめぐり記者会見する前川喜平さん。
      「あったものをなかったことにできない」と証言した=東京・霞が関で)

吉原 みんなが考えていく組織、そういう組織人にならないと。面白くないから辞表を突きつけて辞めちゃうというのは、一見かっこいいようだけど負け。なんとか踏みとどまって、正しい組織運営のために努力しなきゃ。前川さんの言っている面従腹背が正しい組織人としてのあり方だ。

前川 そうだけど、かなり面従ばっかりしていた気もしますよ。今はメディアがねえ。東京新聞は何でも言える社風があるようだけれど、メディアが歯切れ悪くなり、権力に忖度(そんたく)する状況が出てくれば、国全体がおかしくなってしまう。

吉原 うちの会社は五権分立でやっている。台湾は五権分立。司法・立法・行政の三権分立だけでは、バランスを保てない。行政に当たる執行、国会に当たる取締役会あるいは株主総会、それらを統合する内部管理がある。さらに人事権を独立させ、外部監査を付けて監査役が監視する。この五権をしっかりやれば、均衡ある組織運営ができる。

前川 日本国憲法の中にも会計検査院という独立の組織がある。憲法上の組織ではないが、人事院もある。この会計検査院と人事院の地位が低下している。

吉原 国会が組織を作ればいい。例えば原発事故の時の事故調査委員会。政府から独立した指揮命令系統で動かすことで、議論の余地を作ることが大切です。

前川 六年半かけて、中央省庁の幹部を官邸の言うことを聞く人間ばっかりにしたから、下のレベルまで忖度感情の分厚い層ができちゃっている。それをちゃんと自分で考える人間に入れ替えていくのは、かなり時間がかかると思います。

吉原 ところで道徳の復権が叫ばれていますけど、道徳教育を押しつけちゃダメだと前川さんは言う。じゃあどうしたらいいのか。

前川 基本は自分の命を大切にすること、自分らしい生き方を大切にする自主性を持つこと。自分が大切だと思わなければ、人を大切に思わない。今の道徳教育が目指すのは滅私奉公で、自分を犠牲にしなさい、自分を抑えて全体の役に立つ人間になれという方向性を持っているが、危ない。全体のために抑圧された人間は、今度はより弱い人間を抑圧する連鎖が起こる。昔の軍隊みたいに。
 今の道徳教育をやっていくと、若い人はむしろ逃避する方向に行くと思う。ここ数年、実は不登校が増えている。どうやら学校が息苦しい場所に戻ってしまっている。いったん校則が緩まったけど、また厳しくなった。改正教育基本法第六条に「規律を重んじる」って条項が入って、後押しになった。規律を守れ、自分を抑えて全体に奉仕せよという、上からの道徳です。

吉原 権力を握っている人の了見が狭いって言うか。なんとかしなくちゃって思い、品川区(東京)と一緒にこども食堂を開いた。

前川 こども食堂とか夜間中学に出入りしていると、地域の力って捨てたもんじゃないと思います。お金にならないけど、それを喜んでやっている。労力で協力する人もいれば、お金で協力する人もいる。品川区のこども食堂は、ふるさと納税を使って支援している。返礼品じゃなくて、子供たちの喜びがお返しです。

連載<親友対談 しなやかな反骨>(1)前川さん「三位一体改革に反対 クビ飛んでもいい」 吉原さん「官僚なのにこんなブログ書いていいの」 
連載<親友対談 しなやかな反骨>(2)吉原さん「多様性が組織生かす」 前川さん「いろんな意見大切」
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019080202000128.html

<親友対談 しなやかな反骨>(4) 元文科次官・前川喜平さん×城南信金顧問・吉原毅さん
2019年8月2日 朝刊

     (若き前川喜平さん(右)と吉原毅さん(左)。英国駐在中の前川さんを
      吉原さんがビジネススクールの卒業旅行で訪ねた=吉原さん提供)

 二人は、麻布中学・高校の同級生で、ともにラグビー部で過ごした仲間。「しなやかな反骨」の根っこは「麻布のDNA」だ。

前川 僕は奈良の田舎の出身。小三で東京に引っ越したけど、東京の子供のリズムについていけず、不登校になった。六年になったころ急に親が麻布中学を受験してみたらと言うので、バタバタと勉強した。

吉原 僕は、もともと大田区の蒲田の梅農家です。蒲田は梅の名所で、梅を集めて作ったのが梅屋敷。麻布学園は、城南地区出身が多い。近所の兄ちゃんとかがいて親しみがある。

前川 弁当は休み時間に食べちゃう。売店で毎日、あんパンを買って食べた。中一か中二のころついたあだ名が、あんパンだぬき。

吉原 育ち盛りだからね。購買所のパンで足りなくて外で焼きそばを食べたり、一日五食ぐらい。中三でラグビー部に入った。青春と言えばラグビーという時代。あこがれますよね。

前川 僕は中二から。しばらく部活をせずにボーッとしてましたけど、授業で麻布ボールっていう麻布独自の球技をやって、その発展上にラグビーがあった。

吉原 前川さんとは体格が同じぐらいだったから「君たちはフォワードのロックね」と言われて…。

前川 スクラムの二列目です。プロップというでっかいのが二人、真ん中に足でボールをとるフッカー。その三人のお尻の間から頭を入れて押すのがロック。

吉原 展開するバックスがヒーローで、フォワードは裏方。裏方でも前の三人がかっこいいけど、後ろになると全然目立たない。

前川 勝った記憶がほとんどない。ラグビー部をつくって最初の練習試合に選んでくれた学校には勝った。

吉原 前川さんは寡黙なイメージ。テレビで見て、こんなにしゃべるのかと思った。当時は深い言葉をぼそっと言うような感じで。

前川 少しずつ外交的になってきた。中学、高校はおとなしい少年だった。

吉原 前川さんはいつも体操服。男子校って、バンカラでオッケー。共学校だと女性を意識するけど、みんなバンカラで気楽だった。

前川 吉原さんは紅顔の美少年。もう一人吉原がいてきれいな吉原と、そうでない吉原と言われていた。

吉原 「ラグビーは男のスポーツ」、この一言でなかなかやめられなくて。試合では、体格のいい選手が突っ込んでくる。左右を見ると、おまえが守るしかないと目でサインしてくる。しょうがないから、真っ正面で膝から太ももあたりを目がけてタックルする。目をつぶって。止めることはできた。勇気というほどではないけど、自己犠牲。

前川 ラグビーで身に付けたものは、何だろう。負け続けても続ける粘り強さが面従腹背につながっているのかも。麻布中高で過ごした六年は、貴重な時間だったのは間違いない。僕らの時代は紛争の真っ最中。その中で人間形成をしたのは得難い経験だった。

吉原 校長室を友達が占拠したことも。早熟な先輩たちが建国記念日制定の年、反対のデモをしたいという話から紛争になった。建国記念日は戦前回帰の動きだろうとあおって。われわれは遠巻きに見ていた。

前川 僕はノンポリ。今だったらデモに参加しているかもしれないけど。
 高校生のとき、音楽の先生が、きょうは君たちと話し合いたいと言って朗読したのが、宮沢賢治(*1)の「生徒諸君に寄せる」という詩。「本気になって取り組めば、未来が開けてくる」というメッセージをくださった。読むと、未来に向かって生きていこうという気になる。あれは、僕のその後の人生をけっこう決めている。人間には何げない一瞬がものすごく大事なことがある。僕の場合は、音楽の先生の賢治の詩。

吉原 高二の文化祭の時、機動隊が学内に入り、仲間が蹴飛ばされた。次に放水が来る。ここで逃げるわけにはいかない。ラグビー精神ですよ。ワン・フォー・オール。迷ったときは傍観者はだめ。そういうことはラグビーから学んだ。

前川 「いちご白書」(*2)の世界みたい。僕は校庭の端っこでフォークダンスをしていた。女の子と手をつなぐチャンスで。傍観者にもなっていない。
 ぼんやりした夢は、小説家か物理学者。宮沢賢治を読んでいると、宇宙がたくさん作品に出てくる。宇宙を知りたい気持ちと、人間の世界に入っていきたいという気持ち。仏教の本を読んでいたから、仏教を通じて真理に迫りたいとも。国家公務員になりたいなんて全然考えてなかった。

吉原 ラグビー部でもプラトンとか仏教の本を読む友達がいて、いろいろ個性を持っていた。旧制高校ほどデカンショ(*3)してたか分からないけれども。いろんな人たちがいるのが麻布の面白さ。目先の損得を考えるんじゃなくて、理想とか理念とか、そういったものに関心を持ってる人が多かった。最近ラグビー部の友達に会ったら、言うんだ。「麻布は結局、倫理の学校だよな」って。 =おわり

<親友対談 しなやかな反骨>(1)前川さん「三位一体改革に反対 クビ飛んでもいい」 吉原さん「官僚なのにこんなブログ書いていいの」 
<親友対談 しなやかな反骨>(2)吉原さん「多様性が組織生かす」 前川さん「いろんな意見大切」
<親友対談 しなやかな反骨>(3)吉原さん「辞めてしまうのは負け」 前川さん「ヨットは逆風でも進む」

*1 詩人、童話作家。1896~1933年。

*2 米コロンビア大の学生運動を描いた米作家ジェームズ・クネンのノンフィクション。1970年に映画化された。

*3 デカルト、カント、ショーペンハウアーの三人の哲学者の名前を合わせた呼び名。



https://youtu.be/JAzRZSvdWoo
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●《「辺野古とカネ」…見積りを依頼した13社のうち…12社が一斉に辞退》…《単価を5370円》が偶然の一致?

2019年07月10日 00時00分45秒 | Weblog

【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]



沖縄タイムスの【社説[辺野古 不可解な契約]透明性の確保が急務だ】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/437448)。

 《またも「辺野古とカネ」の話である。…2018年1月、防衛局がまとめた価格調査結果によると、見積りを依頼した13社のうち、回答があったのは1社だけだった。まず、それが不自然だ。12社が一斉に辞退するのは常識的にはありえない。結局、防衛局は1立方メートル当たりの単価を5370円としたその会社と、この金額で、契約を交わした。なんとも不思議なことに、業者に見積りを依頼する前の17年11月に作成された防衛局の設計図書でも、「岩ズリ1立方メートル5370円と記載されていた》。

 東京新聞のトップ記事だったもの。
 辺野古破壊のためには何でもやる政権。この社説に示されている、数々の税金の無駄使い。《警備員の人件費が約1億8880万円も過大に支払われていた》なんて、反対派の市民を監視し、暴力的に排除するお手伝い。市民排除のためにドブガネとはね…。

 そして、沖縄選出の自民党国会議員のデタラメぶり、酷すぎる。
 沖縄タイムスの記事【辺野古工事の請負業者が献金 衆院選中、沖縄の自民3議員側に】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/437445)によると、《2017年の衆院選期間中、いずれも自民党公認で沖縄選挙区から立候補した国場幸之助氏(九州比例)、宮崎政久氏(同)、西銘恒三郎氏(沖縄4区)が代表を務める自民党支部が、名護市辺野古の新基地建設関連工事を受注した業者から献金を受けていた…国と請負契約を結んでいる企業の国政選挙に関する献金を禁じた公職選挙法(特定寄付の禁止)に抵触する恐れ》。
 《辞職必至》だったはずの方がまだ議員だったことに驚き。さすが自民党。

   『●非「地方創生」、「僕」(アベ様)が地方「僕」滅…
      沖縄の民意無視し、しかも再び八百長なその「手」で…
    「「あの国会議員さんね」、という情けない自民党沖縄県連会長・
     衆議院議員のお話。1区で共産党の赤嶺政賢さんの支持者だった皆さん、
     ほんとうに本当にお気の毒だ。
       日刊ゲンダイの記事【“魔の3回生”国場議員 人妻にハレンチ
     LINEで辞職必至のウラ】…《自民党の沖縄県連会長を務める
     国場幸之助衆院議員(45)…那覇市長選で選対本部長…国場議員は
     今年4月に沖縄県連会長に就任したばかりだが、就任初日にも問題行動を
     起こしていた。深夜まで飲み歩き、那覇市内で観光客とケンカになったのだ》。
     トホホな話だ」

   『●宜野湾市長選: 直近の沖縄主要選挙で5連敗目をアベ様に
    《もっとも、それ以前にこんな人物を再選したら、宜野湾市民は
     常識を疑われることになりそうだ…日本最大の右翼組織
     「日本会議」の中地昌平・沖縄県本部会長が開会宣言し、
     宮崎政久衆院議員といった面々が「日本人の誇り」について
     熱弁を奮う》
    「番犬様に好き勝手やっていただくことが「日本人の誇り」? 
     中高生を「青田買い」…、それに続いて、宜野湾市では園児を「洗脳」

   『●《あからさまな「県民投票潰し」の策動だ》った…
       「どちらでもない」ではなく、辺野古破壊に「反対」票を
    《「島の大人が島の若者を潰す」形になっているのは悔しい限りだが、
     しかしこれもちろん、そんな単純な構図を語って終われる話ではない。
     報道されている通り、弁護士資格を持つ沖縄の国会議員が、法の専門家の
     観点から県民投票に協力しなくても市町村議員に不利益はないことなどを
     述べつつ、県民投票の予算案の否決を指南しているともとれる勉強会を
     開いていたことが分かった。この宮崎政久衆議院議員は、沖縄選挙区では
     落選を繰り返し、その都度、自民党が比例区の力で何度も復活させて
     国会に出してきたいわゆるゾンビ議員で、安倍チルドレンである
       ご本人は、今回のことは政府の入れ知恵ではないかという指摘を
     きっぱりと否定しているが、彼は12月上旬、宜野湾市の松川市長と
     連れ立って官邸に菅官房長官を訪ねている。沖縄県民投票の行方を
     最も気にしている安倍政権が、この件について全く無関係である
     と見る人は少ないだろう。よもや指示ではなく政権に対する忖度
     そうさせたにせよ、結果的には常に沖縄県民を分断させて目標を
     達成してきた政府の「その手」にまたも乗ってしまった人がいる、
     といういつもの構図で、加担した人々を責めるだけでは問題の根本は
     何も解決しない。民主主義なんてどう捻じ曲げても構わないから辺野古に
     基地を造るのだという政府を戴いている限り
     こんな薄汚い球は何度でも飛んでくるのだ」》

   『●「日本人の誇り」について熱弁をふるう
     宮崎政久衆院議員(自民)は、堂々と「辺野古破壊に賛成」に一票を

 東京新聞の記事【<税を追う>自民、辺野古業者から献金 沖縄3議員側、17年衆院選中】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201906/CK2019062502000144.html)によると、《献金を受けていたのは国場(こくば)幸之助(比例九州)、宮崎政久(同)、西銘(にしめ)恒三郎(沖縄4区)の三氏の政党支部。三氏の事務所は取材に「受注業者とは知らなかった。誤解を招かぬよう返金した」と答えた…西銘氏は小選挙区で当選し、国場氏は比例代表で復活当選。宮崎氏は昨年、前衆院議員園田博之氏の死去に伴い繰り上げ当選… ◆選挙絡みの疑い強い》。
 琉球新報の記事【自民、辺野古受注業者から献金 沖縄3議員支部、17年衆院選中 公職選挙法恐れ】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-943050.html)によると、《米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、2017年10月の衆院選の選挙期間中、沖縄選挙区から出馬した自民党3議員の政党支部が、護岸新設工事などを受注している総合建設業の太名嘉組(浦添市)から計60万円の献金を受け取っていたことが25日、分かった。同社は15年から16年にかけて移設に伴う関連工事を複数受注している。公職選挙法199条では、国と契約した業者の国政選挙に関する寄付を禁止(特定の寄付の禁止)しており、これに抵触する可能性がある。3議員は14年の衆院選公示直前にも別の受注業者から献金を受け返金した。太名嘉組は25日現在、「担当者が不在だ」として本紙の取材に応じていない。3議員は西銘恒三郎氏(沖縄4区)、国場幸之助氏(比例九州)、宮崎政久氏(同)。3氏はいずれも取材に対して太名嘉組が移設工事に関する工事を受注していた事実を把握していなかったとした上で「誤解を招かないよう返金した」と回答した。3氏はいずれもメディアからの指摘で把握したという》。
 同様に、沖縄タイムスの【社説[辺野古業者から献金]「知らないでは済まぬ】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/437909)によると、《国場幸之助氏(九州比例)、宮崎政久氏(同)、西銘恒三郎氏(沖縄4区)が代表を務める3支部である。公示2、3日後にそれぞれ20万円の献金を受けていた。献金をしていたのは浦添市に本社のある総合建設会社で、衆院選当時、新基地建設に絡む護岸建設や仮設道路建設など3件、計約104億円の工事を沖縄防衛局から受注していた…看過できないのは、3氏とも前回14年の衆院選でも、公示前後に今回とは別の受注業者から献金を受け、同じように発覚後に返金していることである。3氏は再発防止をするどころか同じ轍(てつ)を踏んでいることを深刻に受け止めなければならない》。
 《14年の衆院選公示直前にも》《同じように発覚後に返金》、《再発防止をするどころか同じ轍を踏んでいる》という悪質ぶり。どう考えても、意図的でしょうに。

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/437448

社説[辺野古 不可解な契約]透明性の確保が急務だ
2019年6月26日 05:30

 またも「辺野古とカネ」の話である。

 名護市辺野古の新基地建設を巡って、沖縄防衛局は、埋め立て用土砂(岩ズリ)を発注するため、見積価格の調査を実施した。

 2018年1月、防衛局がまとめた価格調査結果によると、見積りを依頼した13社のうち、回答があったのは1社だけだった

 まず、それが不自然だ。12社が一斉に辞退するのは常識的にはありえない

 結局、防衛局は1立方メートル当たりの単価を5370円としたその会社と、この金額で、契約を交わした。

 なんとも不思議なことに、業者に見積りを依頼する前の17年11月に作成された防衛局の設計図書でも、「岩ズリ1立方メートル5370円と記載されていた。

 防衛局が事前に価格を決めた上で業者に見積りをさせ、その結果、防衛局の設定した額と業者の受注額がぴたり一致したのである。

 事実だとすれば官製談合の疑いが生じる。

 「調査結果を受けた後に価格を記載する修正をした」と防衛局は言う。だが、その説明だけでは説得力に欠ける。

 岩ズリの単価を巡っては、沖縄総合事務局が市場を参考に設定する単価と比べ、約1・5~1・8倍の設定となっていることが国会でも指摘された。

 透明性を欠いた辺野古価格が横行し、湯水のように税金が投入されているのではないか。疑念は膨らむ一方だ。

    ■    ■

 辺野古の埋め立て工事を巡っては、会計検査院が09年、旧那覇防衛施設局の当時の局長2人を懲戒処分にすべきだと要求したことがある。

 海底地質調査の予算が約8億円から雪だるま式に膨れ上がり、22億円を支払っていたことがわかったからだ。

 契約変更などの手続きを怠った悪質な「不当事項」だとみなされたのである。

 契約変更によって工事費が当初より150億円以上増えたケースもある

 会計検査院は15~16年度に警備会社に発注した3件の契約について、海上警備に当たる警備員の人件費が約1億8880万円も過大に支払われていたことを明らかにした。

 実際には特別な技能を必要としないにもかかわらず、業務の特殊性を強調する警備会社の「言い値で契約を交わした結果である。

 警備会社が警備の人数を水増しし、約7億4千万円を過大に請求したケースもある。その事実が発覚し、過大請求分は減額されたが、指名停止などのおとがめはなかった。

    ■    ■

 新基地建設には莫大な国費が投じられる。そのカネは、どのように支出されているのか。業者の選定は公正か。個々の契約の見積りは果たして適切か。

 国の工事を環境面から監視する防衛省の環境監視等委員会委員3人が、受注した業者から寄付金を受けていたこともあった。

 国会の行政監視機能を高めることと、市民主体の監視体制の整備を同時に進める必要がある。
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●《その米国は…なぜ、最新鋭のF35ではなく、四十年以上も前に開発されたF15なのか》? で、ニッポンは??

2019年07月03日 00時00分17秒 | Weblog


東京新聞の望月衣塑子記者による2018年11月の記事【<税を追う>取材班から いつまで続ける軍拡】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201811/CK2018111302000128.html)と、
2018年12月の記事【<税を追う>取材班から 戦闘機で買えるもの】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201812/CK2018120602000125.html)。
東京新聞の半田滋さんのコラム【【私説・論説室から】米が選ばないF35を爆買い】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2019061202000178.html)。

 《米国、中国、ロシアの軍事大国で、開発競争が激化しているという。無人機にも搭載可能で、議員は「バスに乗り遅れるな」と言わんばかりにまくしたてた。…軍拡の果てに起きている世界の現実を、攻撃型兵器をほしがる日本の政治家はどこまで想像しているのだろう。問われているのは戦争のリアルを想像し、軍拡に頼らずに平和を求め続ける強い意志だ。(望月衣塑子)》。
 《記事の見出しだけでも兵器ローン残高5兆円突破」「米製兵器維持費2兆7000億円」「地上イージス6000億円超もと、とてつもない数字が並ぶ。たとえば米国製の戦闘機F35一機百億円以上する。都市部で定員九十人の認可保育所を建てる場合、厚生労働省は建物費用を約二億円と想定しており、土地があれば一機分で少なくとも五十カ所、四千五百人分を建てることができる…(望月衣塑子)》
 《その米国は今年三月、衝撃的な決定をした。来年度からの五年間でF15EX戦闘機を八十機調達すると発表したのだ。なぜ、最新鋭のF35ではなく、四十年以上も前に開発されたF15なのか。…日本の戦闘機の選定基準で、国防の観点や操縦士の安全は何番目なのか。 (半田滋)》

   『●「積極的平和主義」なアベ様には少女の声は聞こえない
             ~子どもの「未来」の破壊、「悪夢」への投資~
    《パキスタンの十二歳の少女、ナビラ・レフマンさんが、
     米国の無人攻撃機による誤爆被害を世界に告発している…
     「戦争に巨額資金を投じるのではなく、教育支援をしてほしい」…
     イスラム過激派の支配地域で空爆を繰り返している米軍などへの
     批判は極めて少ない。無人機攻撃で、多くの市民が
     犠牲になっている現状も直視すべき》

   『●望月衣塑子東京新聞記者、議論無く
     「「欧米列強に倣え、進め」と武器輸出推進の道に歩みを進めている」

 子供たちの《戦争に巨額資金を投じるのではなく、教育支援をしてほしい》という切実な声は、アベ様独裁政府や与党自公、癒党お維の議員らの耳には届かないらしい。人殺しの(ポンコツな)オモチャを巨費を投じて《大人買い》。使いたくはないが、〝バカ〟じゃなかろうか。

   『●西日本大豪雨…「国民の生命と財産を守るって、
      口だけじゃないか」「博打の議論なんてやっている場合か」

 日刊ゲンダイの記事【フランスの次は日本…トランプ恫喝で防衛費20兆円へ一直線】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/241499)によると、《日本の今年度の防衛費は過去最大の5兆1911億円を計上しているが、それでも17年度の名目GDP比は0.94%。…前田哲男氏…「…要求に対しては、平和憲法や、長年の“国是”ともいえる『防衛費のGDP1%枠内』を“盾”に抵抗すべきですが、9条改憲に前のめりの安倍首相には難しいでしょう」…GDP比4%なら防衛費は20兆円を超える。トランプの言いなりで、平和憲法嫌いの安倍政権なら絵空事ではない。社会保障や防災はヨコに置かれ、軍事大国まっしぐらだ》。
 米大統領の言うがままに、米製兵器購入のための軍事費増強なんて、冗談じゃぁない。軍事費を削り、《社会保障や防災》等にこそ税金投入を。
 「血税」はドブガネせずに、「未来への投資」にこそ使うべきだ。

   『●血税と赤紙と・・・「主権者である天皇に
      徴兵制に基づき血を納めた」。そして、いま、アベ国王へ血税が

 《その米国は今年三月、衝撃的な決定をした。来年度からの五年間でF15EX戦闘機を八十機調達すると発表したのだ。なぜ、最新鋭のF35ではなく、四十年以上も前に開発されたF15なのか》? で、ニッポンは?? なにゆえのバク買い? バカ買い?
 ニッポンの自衛隊の操縦士の命を賭して、何をしたいのか?

   『●《9条に自衛隊を明記し「違憲論争に終止符を打つ」…
       終止符を打たなければならないのはこのデタラメな政権だ》

 操縦士の命を〝賭けている〟一方での、ドブガネぶりにクラクラするよ、全く…。
 日刊ゲンダイのシリーズ記事の最終回【武田賴政 最新鋭機F35Aはなぜ墜落したのか147機体制で総額6.2兆円超 最大ネックは運用・維持コスト】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256370)によると、《ステルス塗料の耐久性と運用コストが実戦運用の最大のネックとなっている。F35の飛行1時間あたりの経費はメーカー試算で378万円。同じ単発エンジン機のF16戦闘機の3倍以上に上る。その大きな理由は、燃費ではなくステルス・コーティングの維持経費である…今後の量産化によってF35の機体価格は下がるかもしれないが、老朽化による維持経費の増大は確実だ。自衛隊は将来的に147機体制を敷く計画だが、そのうち42機を占めるF35B大型護衛艦を有事プラットホームとして運用するため、F35Aよりもさらに維持経費がカサむとみられる》。

   『●望月衣塑子東京新聞記者、議論無く「「欧米列強に倣え、進め」
                   と武器輸出推進の道に歩みを進めている」
   『●トランプ氏、「私は、日本と韓国に対して、
      アメリカの高性能の軍事装備を大量に購入することを認める…」
   『●「FMSは武器取引を通じて、米国が他国を従属させる
        システムでもある。日本の対米追従は強まる一方だ」
   『●「どっからどうもってきて出すのか」…軍事費を削り、
       弱者救済や災害復旧、防災にこそ血税を使って下さい
   『●「米ラスベガス・サンズに日本に参入する免許を与えるよう
               強く要求」されておきながらアベ様は平気で…
   『●《アメリカから兵器を買い過ぎたために、
      安倍政権は防衛予算が不足し、日本企業への支払い》が不能に…
   『●あのオモテナシ《ご機嫌取りの接待漬け》は「交」渉だったのか?  
                    「害遊・害〝行〟のアベ様」がイラン訪問?
   『●与党自公や癒党お維は、戦争したくて(させたくて)、 
       人殺しに行きたくて(いかせたくて)しかたないのね?
   『●自由民主《党が首相ユーゲント化》し、
     ニッポン《国民に「やってる感」を植え付け》、アベ様は国政を私物化
   『●《米国や韓国、中国や北朝鮮、ロシアの防衛担当たちは
            このお粗末さとずさんをどう分析するのだろうか》
   『●《英仏など…はF35の…調達を中止し、
      ドイツも次期主力戦闘機の候補からF35を外した》…で、ニッポンは?

 この武田賴政氏によるシリーズ記事【最新鋭機F35Aはなぜ墜落したのか】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/3704)、タイトルを列記させて頂く:

◎【「ムエタイ」と呼ばれていたベテラン操縦士の“死のダイブ”】…《航空自衛隊の戦闘機パイロットは全員「TACネーム」という別名を持っている。空中戦の最中に無線で互いをすばやく呼び合うためだ。 「ムエタイ」 最新鋭ステルス戦闘機F35Aの墜落事故で殉職…》

◎【「空間識失調」の自覚なければ“パニック・ボタン”は無意味】…《航空自衛隊が公表した事故機の航跡概要図によれば、管制官が三沢基地に近づく米軍機との距離をあけるため、降下するよう指示した際の高度は約9600メートル。細見彰里3等空佐操縦のF35A戦闘機は、約20秒…》

◎【HMDなど不具合か…疑われる画像ブレによる錯誤と低酸素症】…《ソ連崩壊後、米国で初めて開発計画が立ち上がったのがF35戦闘機だ。冷戦の終結を反映してか、戦闘機同士の格闘戦能力をあまり重視しておらず、航空自衛隊のF2戦闘機などの従来機に勝てないといわれる。…》

◎【操縦士が低酸素症を頻発 OBOGS不具合原因は未解明のまま】…《航空自衛隊のF35A戦闘機が墜落した原因として、空自内では当初から「空間識失調」(バーティゴ)が有力視されていた。今月10日に公表された推定原因に見るように、外形的には暗闇の中で機体姿勢を錯誤すると…》

◎【147機体制で総額6.2兆円超 最大ネックは運用・維持コスト】…《フランスで開催中の「パリ・エアショー2019」(23日まで)は世界最大級のトレードショーで、各国から集まった軍民の新鋭機の商談が行われている。F35戦闘機に関しては、量産体制の順調ぶりの一方、ショー…》

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201811/CK2018111302000128.html

<税を追う>取材班から いつまで続ける軍拡
2018年11月13日 朝刊

 防衛省が来年度予算で初めて「極(ごく)超音速ミサイル」を可能にするエンジンの研究費を要求した。極超音速とは音速の五倍以上の速度域を指し、その速さは現代のミサイル防衛網を突破すると言われる。以前に聞いた自民党国防族議員の話を思い出した。

 「中国はマッハ10、アメリカはマッハ20を目指すと聞く。開発されればイージス艦の迎撃ミサイルは当たらない。THAAD(サード)(米軍の高高度防衛ミサイル)もイージス・アショア(地上配備型迎撃システム)でも対応できなくなる」

 米国、中国、ロシアの軍事大国で、開発競争が激化しているという。無人機にも搭載可能で、議員は「バスに乗り遅れるな」と言わんばかりにまくしたてた。

 頭がくらくらした軍拡の野望に、人類はいったいどこまで膨大な国家予算を注ぎ、突き進むのか

 米国の無人攻撃機による誤爆で祖母を失い、けがをしたパキスタンの少女ナビラ・レフマンさん=当時(12)=から、二年前にもらったメッセージがある。

 「米国は無人機攻撃でテロ指導者の何人かを殺せたかもしれないが、地域のテロはむしろ増えた無人攻撃機に費やすお金を教育に使えば、この地域を楽園に変えられるはずです

 軍拡の果てに起きている世界の現実を、攻撃型兵器をほしがる日本の政治家はどこまで想像しているのだろう。問われているのは戦争のリアルを想像し、軍拡に頼らずに平和を求め続ける強い意志だ。(望月衣塑子
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201812/CK2018120602000125.html

<税を追う>取材班から 戦闘機で買えるもの
2018年12月6日 朝刊

 「毎回、驚きと怒りをもって読んでいます。登場する数字が大きすぎて実感を持てません」「一般人は『兆』だとピンと来ないので、庶民目線で比較できるものを載せたらどうか」

 複数の読者からそんな声が寄せられた。たしかに記事の見出しだけでも兵器ローン残高5兆円突破」「米製兵器維持費2兆7000億円」「地上イージス6000億円超も」と、とてつもない数字が並ぶ

 たとえば米国製の戦闘機F35一機百億円以上する。都市部で定員九十人の認可保育所を建てる場合、厚生労働省は建物費用を約二億円と想定しており、土地があれば一機分で少なくとも五十カ所、四千五百人分を建てることができる

 防衛省は二〇二四年度までに四十二機購入する予定だが、さらに約百機を追加購入する方針が五日、明らかになった。昨年度の保育所の待機児童は全国に二万七千人。六機で全員分の保育所を建てられる計算だ

 「日本から約束があったが、F35などを数多く購入することは非常に感謝している」。先月末、アルゼンチンでの日米首脳会談の冒頭で、トランプ大統領は安倍首相にお礼を伝えた。百機でざっと一兆円。ディール(取引)好きのトランプ氏のことだから大喜びするに違いない。

 一機でも二機でも減らしてくれれば、大勢の子どもたちが保育所で元気に遊べるのに母親たちの願いが聞こえてきそうだ。 (望月衣塑子
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2019061202000178.html

【私説・論説室から】
米が選ばないF35を爆買い
2019年6月12日

 航空自衛隊の最新鋭戦闘機「F35A」の墜落事故から二カ月が経過した。

 飛行記録装置は引き揚げたものの、壊れていて記録媒体はみつからず、事故原因の特定にはつながらなかった

 それでも政府は百五機のF35を米国から「爆買い」する方針を変えていない。

 その米国は今年三月、衝撃的な決定をした。来年度からの五年間でF15EX戦闘機を八十機調達すると発表したのだ。

 なぜ、最新鋭のF35ではなく、四十年以上も前に開発されたF15なのか

 ダンフォード統合参謀本部議長は上院軍事委員会で「機体価格でF15EXは、F35と比べ、少し安い程度だが、維持管理費はF35の半分以下、機体寿命はF35の二倍以上である」と明快に説明した。

 一方、米会計検査院はF35について、昨年指摘した深刻な欠陥が改善されておらず今後数年解決しない問題もあると発表した。

 トランプ大統領が米軍によるF15EXの調達や米会計検査院の指摘を知らないはずがない。それでも安倍晋三首相にF35を売り込むトップセールスを続け、日本はこれに従った。百五機の購入費は安く見積もって一兆二千億円。トランプ氏の望み通り、対日貿易赤字は削減されるだろう。

 日本の戦闘機の選定基準で、国防の観点や操縦士の安全は何番目なのか。 (半田滋
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●麻生太郎氏が《政治活動》していた時…ほぼタダで国有地売却されていた森友問題、財務省は公文書を改ざん

2019年01月10日 00時00分27秒 | Weblog

[※ 《#素淮会(そわいかい)…麻生太郎財務相…「会合費」として約二千万円…支払先は料亭や会員制サロンなど》(東京新聞 2018年12月1日)↑]



リテラの記事【麻生財務相が2017年も「人の税金」で“愛人のクラブ”に792万円! 森友問題、公文書改ざんの渦中に】(https://lite-ra.com/2018/12/post-4405.html)。

 《完全に国民はこの男に舐められている──。総務省が公表した2017年分の政治資金収支報告書で、またも麻生太郎・副総理兼財務相の“やりたい放題”があきらかになった。というのも、麻生副総理は2017年もまたあの問題の店」に政治資金で大金を注ぎ込んでいたのだ》。

   『●「超セレブ」財務相「閣僚給与12カ月分の170万円の返納など
                       はした金…飲み代「2回分」でしかない」

   『●まだまだ続くのか、ウルトラ差別主義者の失言・暴言
         …福岡8区の皆さん、いい加減に落選させてください
   『●《精神科医の片田珠美は麻生の言動を分析して
       「強い特権意識」「想像力の欠如」「自覚の欠如」を指摘》
   『●壊れた国…金子勝さん《安倍サン、ひょっとして国会もない、
               選挙もない国につくり変えたいのですか》!?
    《…麻生太郎。…今年は官僚の公文書改ざんがあったが、
     事実を無視し感性に乏しい閣僚

 血税を含む政治資金の《支出の目的は「会合」》…ソコで一体どんな《会合》? 何年にも渡り指摘されているが、相も変わらず《「愛人」と言われる女性の店で“政治活動”として飲み倒していた》。そんな《政治活動》していた時に、森友問題などでデタラメばかり。その最たるものが、《財務省は公文書を改ざんするという国家的犯罪行為》。しかも、何の責任も取らず。
 《一切の問題の責任をとらず、正当な教育や医療の制度にケチをつけ、暴言によって外交にも支障をもたらす一方で、政治資金で豪遊しつづける副総理兼財務相。はっきり言って麻生氏は、この国にとって、害悪でしかないだろう》。マスコミは、なぜもっと大騒ぎ、バカ騒ぎしないのだろうか? 何故に、見てみぬふり?

   『●「「愛人」だと報じられた女性がいるバーで
        1回約180万円の支出を政治活動費で賄っている」財務相
   『●「今年も…麻生財相は“愛人のクラブ”に 
       745万6150円もの巨額支出」…飯塚の支持者の皆様、正気?
   『●麻生氏の「愛人」だと報じられた女性がいるバーでの「会合」
               …「必要な政治活動をしているから」なのか?

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https://lite-ra.com/2018/12/post-4405.html

麻生財務相が2017年も「人の税金」で“愛人のクラブ”に792万円! 森友問題、公文書改ざんの渦中に
2018.12.03

      (自民党HP『議員・役員情報』より)

 完全に国民はこの男に舐められている──。総務省が公表した2017年分の政治資金収支報告書で、またも麻生太郎・副総理兼財務相の“やりたい放題”があきらかになった。

 というのも、麻生副総理は2017年もまたあの問題の店」に政治資金で大金を注ぎ込んでいたのだ。

 問題の店とは、「麻生氏の愛人」として週刊誌で報じられた女性がママをつとめる「Bovary」という六本木の会員制サロン。麻生副総理の資金管理団体「素淮会」の収支報告書によると、同店を経営する「(有)オフィス雀部」に対して、2017年だけで102万円(2月9日)、106万円(3月1日)、102万円(3月22日)、104万円(5月17日)、102万円(6月13日)、106万円(7月25日)、92万円(9月13日)、78万円(12月28日)と計8回支出(いずれも支出の目的は会合」)。年間の支払い合計金額はなんと792万円だ。この金額は2016年の同店への支出総額745万6150円を上回っている。

 この「(有)オフィス雀部」には、2013年に798万円、2014年は755万5000円、2015年も915万円と巨額の金を支出してきた。そのため2015年には「FRIDAY」(講談社)が同クラブに通い詰める麻生副総理の写真付きで大々的に報じたのだが、麻生副総理に反省の色はナシ今年も堂々と支出を報告しているのである。

 この「Bovary」のママ、雀部敏子氏と麻生副総理の付き合いは古く、30年以上前、モデルからホステスに転身した雀部氏が銀座の「ピロポ」という高級クラブで働いていたころからだという。そして、雀部氏は90年代の終わりごろには銀座で自ら「ラ・シュミネ」という高級クラブをオープンするのだが、その際には「麻生氏がスポンサー」という情報が月刊誌で報道されていた。

 さらに、10年ほど前に雀部氏が現在の「Bovary」をオープンし、2008年に麻生氏が総理に就任する直前には、2人の関係が大々的に報道されている。「週刊現代」(講談社)が麻生氏と雀部氏が愛人関係にあり、麻生氏が政治活動費として雀部氏の六本木の店で年間1000万円以上使っているとスクープしたのだ。

 このとき、麻生氏は「昔の付き合いで今は何もない」と弁明したが、これは真っ赤な嘘だった。当時、雀部氏は実勢価格1億4500万円のマンションに住んでいたのだが、この部屋の所有者は愛知県丹羽郡大口町の鈴与興業。同社の代表者・鈴木雅博氏は麻生氏が強い影響力をもつ日本青年会議所の元副会頭で、麻生氏の有力な支援者だったという。

 鈴木氏は雀部氏の住むマンションの部屋を購入した2年後の大口町長選挙に出馬するのだが、このとき外務大臣だった麻生氏は鈴木氏の応援にかけつけている。さらに、鈴木氏はこの町長選挙に落選したころから、「衆議院議員 麻生太郎 顧問 鈴木雅博」という名刺を持っていたという。

 ようするに、麻生氏は自分の愛人の住居をタニマチに提供させていたのである。そして、その愛人の店に巨額の政治活動費を流していたと見られるのだ。

 だが、愕然とさせられるのは、この報道があった後も、麻生氏は行動をまったくあらためていないという事実だ

 報道直後、総理になった2009年こそ、オフィス雀部(Bovary)への支払いは1回18万円だけだったが、野党転落後の2010年は計6回303万5000円、2011年は計8回718万円、2012年は計6回844万円が支払われている。2009年から2017年までの支出をまとめると、なんとその総額は5889万6150円にものぼる。言っておくが、これは政党交付金という国民の血税が含まれている金である。麻生氏は先月、東大卒の北橋健治・北九州市長について「人の税金を使って学校へ行った」との暴言を吐いたばかりだが、自分こそ「人の税金を使って」何をしているのか


■麻生財務相は「国民の税金」で豪遊する一方、教育や医療への公的支出を批判

 今年10月にも麻生氏は「飲み倒して運動も全然しない(で病気になった)人の医療費を、健康に努力している俺が払うのはあほらしくてやってられんと言っていた先輩がいた。良いことを言うなと思った」と暴言を吐いた。だが、政治資金収支報告書を見ると、麻生財務相は「愛人」と言われる女性の会員制サロンのみならず、そのほか高級料亭やフレンチ、天ぷら、寿司などの店での「飲み食い」にも多額の支出をおこなっているどうしてこんな人物に国民はどうこう言われなくてはいけないのかと怒るべきだが、しかし、問題はこれだけではない。

 思い出してほしい。麻生財務相が年間約800万円も「愛人」と言われる女性の店で“政治活動”として飲み倒していた昨年は、2月に8億円も値引きされて国有地が売却されていた森友問題が浮上。そしてその裏で財務省は公文書を改ざんするという国家的犯罪行為をおこなっていた年だということだ。

 実際、麻生財務相は国会でも「適正な手続き、価格で処分され問題はない」と強弁。その一方、野党の追及に対して2月23日の衆院予算委員会では「何を調子のいいこと言ってんだか」などと耳を疑うような台詞を吐いてから答弁をおこなった。

 さらに7月には、タダ同然の国有地取引を「適切だった」と正当化し、学園側との面会記録等を「すでに破棄した」「残っていない」と言い張って疑惑の火消しをはかった佐川宣寿理財局長を財務省ナンバー2の国税庁長官に栄転。麻生財務相は「(佐川氏は国会で)丁寧な説明に努めてきた適材だ」と述べ、国民から大顰蹙を買った。

 その上、麻生財務相は「会計検査院で必要とするような文書はきちんと残している」と主張してきたが、昨年11月に公表された会計検査院の報告では検証に必要な書類がないと指摘。しかし、麻生財務相は「今後の国有財産管理処分に係る手続きの見直しを行うことなどを通じて、財務相の責任を果たす」などと答弁するだけだった。


■森友・国有地値引き問題、公文書改ざん問題の渦中も「愛人」の店に…

 だが、前述したように、こうした答弁を国会でおこなっている裏で、財務省は公文書の改ざんに手を染めていた。その上、自殺した近畿財務局の職員が遺したメモには「勝手にやったのではなく財務省からの指示があった」「このままでは自分1人の責任にされてしまう」と書き記されていた。だというのに、麻生財務相は自殺が報じられたその夜、佐川氏の国税庁長官辞任に伴う臨時記者会見を開いた際もふてぶてしい態度をとりつづけ、改ざん前文書を公表したときの会見でも「問題の最高責任者は理財局長の佐川」と言い、“改ざんは理財局の一部職員と佐川がやったことと繰り返した

 決裁文書を改ざんし、国会で嘘の答弁をおこないつづけた、その責任をとるべき人間は紛れもなく麻生財務相だ。そもそも、このような大がかりな改ざんをトップの麻生財務相が知らなかったということは考えられず官邸主導の指示があった疑いが濃厚だ。にもかかわらず、いまだに麻生財務相は何ひとつ責任をとっていない

 いや、麻生副総理兼財務相の問題は森友疑惑にかぎらない。麻生財務相は2013年に「ナチスの手口を学んだらどうか」と発言し大問題になったことがあるが、昨年8月にも「(政治家は)結果が大事。何百万人も殺しちゃったヒトラーは、いくら動機が正しくてもダメ」と発言したことが原因で同年9月の米・ペンス副大統領との非公式協議が中止に。同年10月に「日米経済対話」の第2回会合が開かれたが、その後は「対話」ではなく「懇談」にとどまり、先月ペンス副大統領が来日した際も、やはり麻生副総理との会談は短時間で終了。報道によれば、米政府筋からは「ヒトラー発言をきっかけに関係が破綻した」という声さえ上がっているという。

 しかし、麻生氏は、森友問題があれほどの大問題になり、暴言が国際問題に発展する最中にも、「愛人」と報じられてきた女性の店に血税が原資の政党交付金が含まれる政治資金を年間約800万円も注ぎ込んでいたのである。

 一切の問題の責任をとらず、正当な教育や医療の制度にケチをつけ、暴言によって外交にも支障をもたらす一方で、政治資金で豪遊しつづける副総理兼財務相。はっきり言って麻生氏は、この国にとって、害悪でしかないだろう。

(編集部)
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●対外有償軍事援助FMS…《アメリカからの援助》? アメリカへの「援助」、狂気な「思いやり」の一種?

2018年11月29日 00時00分48秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



東京新聞のシリーズ「税を追う」の二つの記事。原昌志記者の記事【<税を追う>取材班から 「売買」を「援助」変な訳】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201811/CK2018111402000130.html)と、
【<税を追う>歯止めなき防衛費(6)対外有償軍事援助 米優位 もの言えぬ日本】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201811/CK2018111902000116.html)。

 《米国政府が同盟国に自国の兵器を売却する制度「FMS」。foreign military salesの頭文字で、日本では制度が始まった一九五〇年代から「対外有償軍事援助」とか「有償援助調達」と訳されてきた。セールスが援助とは違和感がある》。
 《中に入ると、あちこちで電話が鳴っていた。それでもスタッフらは構わずに目の前の業務を続けていた。これは二十年ほど前、米国駐在だった防衛省職員が目にした「対外有償軍事援助」(FMS)を巡る米側の対応だ。米国から兵器を輸入する際、FMSでは米政府が窓口になる。職員は「米軍の担当者は高飛車というか、売ってやっているという、上から目線を感じた」。防衛装備庁有償援助調達室の森伊知朗室長は「今も状況はほとんど変わらない」と語る》

 アノ田母神俊雄氏さへが不平…。
 《これはアメリカからの援助です》? アメリカへの「援助」でしょ、「思いやり」…狂気な「思いやり」の一種? 《武器取引を通じて、米国が他国を従属させるシステム》により、アベ様がトランプ大統領らに貢いでいる訳ね。

   『●未来に投資しない国: 「そういうせりふは、
      ハコモノではなく、子どもたちのために言ってほしいものだ」
    《子どもの六人に一人が貧困に苦しむとされるこの国の現状
    《そもそも、子どもたちのためにこそ税金を使ったらどうなのか》
    「《子供の未来応援基金》で募金・寄付を募り、《高校生を
     援助する奨学給付金という制度》は「財政難」で増額が
     厳しいそうだ……、かたやドブガネ。その「財政難」の額は
     110億円。「悪夢」から目覚める、あるいは、戦闘機の
     一機でも止めれば、直ぐに賄えそうですけど? 
     つくづく、ドブガネばかりする自公政権です」

   『●湯水のごとくカネ浪費:核燃料サイクルに
     十二兆円をドブガネし、今後も毎年千六百億円ずつ増えていく悪夢
   『●安倍首相の脳ミソは「壊憲」「戦争を出来る国へ」
        でいっぱい(脳ミソがあればの話ですけれどもね)
   『●そもそも、子どもたちのためにこそ
       「ドブガネしている」税金を使ったらどうなのか?
   『●「誰のための政治…誰のための税金なのですか。 
        税金は安倍総理のポケットマネーではありません」!
   『●弱い者イジメ…「『低所得世帯の生活水準が下がった』なら、
                  『貧困は改善』は嘘で、アベノミクスは失敗」
   『●オトモダチ「利権」塗れ…「この国でもっとも「利権」から遠い
                  生活保護受給者の暮らしがまた脅かされる」
   『●「FMSは武器取引を通じて、米国が他国を
     従属させるシステムでもある。日本の対米追従は強まる一方だ」
    「こんな情けないあり様。真の右翼の皆さんは、哀しくないのかね。
     アメリカ様に、こんなに尻尾フリフリなのに…。半田滋さんは、
     《FMSは…不公平な条件を受け入れる国にのみ武器を売却する仕組み
     米国に有利な一方的な商売》、《FMSは武器取引を通じて、
     米国が他国を従属させるシステムでもある。日本の対米追従は
     強まる一方だ》と指摘している」

 《首相自身も、防衛費を「GDPと機械的に結びつけることは適切ではない」として、GDP比1%以内に収める必要はないと明言している》…2%なんて声も聞こえてくる。でも、軍事費を削り、弱者救済や災害復旧、防災にこそ血税を使って下さいな。教育など、未来への投資を充実させるべきだ。

   『●「米ラスベガス・サンズに日本に参入する免許を与えるよう
               強く要求」されておきながらアベ様は平気で…
    《トランプ大統領は9月26日の記者会見で、こうも明言している。
     「日本は膨大な量の軍事装備品を買うことになる
     「(日本は)私のために尽くさなければいけない。われわれはこんな
      巨大な貿易赤字はいらない。もっと(米国製品を)買わなければいけない」
      (しんぶん赤旗9月29日付)
       トランプ政権は今年、厳しい規制をかけてきた攻撃型無人機輸出の
     規制を緩和する新方針を打ち出している。一方、安倍政権も、朝鮮半島の
     平和に向けた流れなどは一切無視し、防衛省の2019年度軍事費の
     概算要求においても過去最大となる5兆3000億円を要求。ここには、
     トランプ大統領から強力なセールスがあった弾道ミサイル迎撃システム
     「イージス・アショア」の導入費なども含まれており、政府はこの導入理由を
     「北朝鮮のミサイル対処」としている。
       カジノに貿易、武器購入まで……。トランプに尻尾を振ることしかできない
     “忠犬”の安倍首相によって、日本はどこまでも売り渡されつづけていく
     のだろう

   『●アベ様の《国民観、人間観には共通点が多すぎる…
       彼の目には私たちが己の財布、兵力、労働力だとしか…》
   『●「どっからどうもってきて出すのか」…軍事費を削り、
        弱者救済や災害復旧、防災にこそ血税を使って下さい
    「【室井佑月「次に巨大災害が起きたら?」】…《政府が災害対応に
     充てるつもりのお金は、ぜんぜん足りていないということだ。この先、
     年度末までもう災害は起きない保証もないのに。…お金は無尽蔵に
     あるわけではないから、災害対応費、どこをどう削ってもってくるかは
     とても重要なことだ》。軍事費を削れ。弱者救済や災害復旧、
     防災にこそ血税を。《オリンピックを辞退し、そのお金を被災者や、
     これから起こりえる災害の対応費にまわしたほうがいいんじゃないの?》
     とも、全く賛成」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201811/CK2018111402000130.html

<税を追う>取材班から 「売買」を「援助」変な訳
2018年11月14日

 米国政府が同盟国に自国の兵器を売却する制度「FMS」。foreign military salesの頭文字で、日本では制度が始まった一九五〇年代から「対外有償軍事援助」とか「有償援助調達」と訳されてきた。セールスが援助とは違和感がある。

 七七年に国会で当時の社会党議員が「だいたい援助という言葉はどこから訳したのか。有償軍事販売だ」と批判している。政府側は「日米防衛援助協定に基づいて日本に付与される、一応援助の形態を取っている」と答弁。その上で「ご指摘は、気持ちとしてはごもっともだと私どもも思っている」とも。

 二〇一六年にも旧民主党議員が「この訳は誤解を与えるのでは」と質問。当時の中谷元防衛相は「米国政府が認める武器輸出適格国のみが、軍事機密性の高い装備品を調達できるという意味で、一般的な売買とは異なる」と反論した。

 当の米国が援助ではなく売買取引と言っているのだから、なぜそう訳さないのだろう。近年、FMSによる兵器ローンが急増し、防衛費を圧迫する。それでも「これはアメリカからの援助です」と言い続けるのだろうか。 (原昌志
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201811/CK2018111902000116.html

<税を追う>歯止めなき防衛費(6)対外有償軍事援助 米優位 もの言えぬ日本
2018年11月19日

     (FMSを所管する米国防安全保障協力庁が入るビル
      =米南部バージニア州アーリントンで(後藤孝好撮影))

 いつ電話してもつながらず、留守電に要件を吹き込んでも連絡がない。らちが明かずワシントン郊外の米国防総省から一キロ先の米軍のオフィスに乗り込んだ。中に入ると、あちこちで電話が鳴っていた。それでもスタッフらは構わずに目の前の業務を続けていた。

 これは二十年ほど前、米国駐在だった防衛省職員が目にした「対外有償軍事援助」(FMS)を巡る米側の対応だ。米国から兵器を輸入する際、FMSでは米政府が窓口になる。

 職員は「米軍の担当者は高飛車というか、売ってやっているという、上から目線を感じた」。防衛装備庁有償援助調達室の森伊知朗室長は「今も状況はほとんど変わらない」と語る。

 FMSは米国に有利な取引で、価格や納期は米側が主導権を握る。昨年十月、会計検査院が装備庁に注文を付けたFMS取引の不備は、米国にもの言えぬ日本の立場を物語るものだ。

 パーツ番号が合わない、数量が異なる、空欄のままになっている…。検査院が調べたところ、早期警戒機など二〇一四~一五年度の六十四契約(総額六百七十一億円)すべてで、米側から届いた納品書と精算書の記載に食い違いがあった。検査院の担当者は「官の会計処理としてありえない」とあきれる。

 しかも、食い違いは常態化していた。原因は米側にあるというのに、森室長は「こういうものだと思って米政府には改善を求めてこなかった」と釈明する。

 契約金額は高額で、一歩間違えば日本に大きな損失が出る。米側に請求ミスがあっても、一年以内に通知しなければ補償してもらえない。にもかかわらず、確認を求めても回答は遅い。

 検査院によると、米政府から「あまりに問い合わせが多いので、もっと絞ってくれ」と言われた職員までいたという。

 食い違いを米側に問いただすのは最終手段で、米軍サイトで照合したり、書類の別の記載で類推したりしていたという。結果的にチェックは甘くなる。検査院は「十分に疑義を解明しないまま、装備庁は精算していた」と指摘する。

 「日本は足元を見られている」。そう語る元航空幕僚長の田母神俊雄氏も、かつてFMS取引の理不尽さを味わった一人だ。

 空幕装備部長だった約二十年前のこと。「リンク16」と呼ばれる米軍の情報共有システムの導入を決めた途端、米国は価格を一億三千万円から二億五千万円に引き上げてきたという。

 「米軍幹部に直接、『信義にもとる』と抗議すると一カ月後、元の価格に戻った」と田母神氏。「なぜ価格が上がったのか、なぜ元に戻ったのか説明もない。FMSって常に米国の勝手なんですよ」。今も米国の言い値であることに変わりはなく、FMSへの依存度を強める日本の将来に危機感を抱く。

 昨年十二月、検査院に背中を押されるように装備庁は、米政府に納品書と請求書の食い違いがないように求めた。だが米側の対応は鈍い。今年一~八月の六十六契約のうち、食い違いは実に七割超の五十契約(総額二千百八十億円)で見つかっている
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●五輪ボランティアを派遣するのは…偶然にも? パソナや竹中平蔵氏へのウラアリなオ・モ・テ・ナ・シ

2018年11月17日 00時00分14秒 | Weblog

[※ 『国民のしつけ方』(斎藤貴男著、インターナショナル新書010)…《それは調査報道…「番犬(ウォッチ・ドッグ)」としての役割》↑]



日刊ゲンダイのコラム【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/五輪ボランティア仕切るパソナへの支払い額をなぜ言えない】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/239294)。

 《知らんかった! ボランティアを派遣するのは竹中平蔵さんとこのパソナだって。怪しい。なんで金額がいえないの? まさか、ただで国民使うのに、中抜きで大儲けを企んでいるんじゃあるまいな》。

   『●一人PDCAサイクル「なんでも金、金、金」の竹中平蔵氏…
                「自分でルールを作り、自分が儲けたわけな」
    「週刊朝日のコラム【室井佑月竹中平蔵パソナグループ会長」】…
     《竹中平蔵さんて、ワルだよね。マスコミは大学教授とか、
     元経済財政担当相という肩書で、この人の意見を有り難がって使うけど、
     使うなら同時にこの人のワルさも伝えなきゃダメなんじゃないの。
     …自分でルールを作り、自分が儲けたわけな》」

 パソナや竹中平蔵氏へのウラアリなオ・モ・テ・ナ・シ。「なんでも金、金、金」の竹中平蔵氏は、まぁ、当たり前のように、金(カネ)の匂いのするところには、どこにでも出てこられますね。まさに、金(カネ)色の五輪。《自分でルールを作り、自分が儲けたわけな》…何時もの如く、《自分が関わったところで自分が利益を得るという構図》、これって、偶々、偶々の偶然ですか? 《我々から金を吸い上げ、儲け逃げしようとしている》のは誰?

   『●《消費増税…2兆~3兆円を増税対策に計上する構想》…
              《企業救済策に消費税を流用》…《本末転倒》

 《国はオリンピックにかかる巨額な費用に、消費税増税分を充てるつもり》!? ふ・ざ・け・る・な! どうしてもというのなら、まず軍事費を削ってください。

   『●世界に向けて「汚染水漏えい問題はない」と言い切ってしまったょ・・・・・・
   『●放射能汚染で「太平洋は終わり」との声が
                  出るほどの重大事故だというのに、この国は・・・・・・

   『●「開催権返上の決断」:
      「完全にブロック」「情況はコントロール」されてはいない我国こそ

   『●東京五輪と東電原発人災の現実: 
         「ダダ漏れは数字で歴然」・・・・・・
   『●ベトナム、核発電建設「延期」…
      ハノイ・アジア大会開催権返上といい、至極真っ当な判断
   『●室井佑月さん「それとこれは別です」:  
      東京の五つのダークな輪と3.11東電原発人災と共謀罪と…
   『●「「共謀罪」の必要性強調 首相「東京五輪開けない」」…
              ならば、共謀罪も不要だし、五輪開催権も返上を
   『●「裸の王様」が支配する、ダークな五輪のために
       「大切な人権を蔑ろに?」出来る不思議王国・デンデン王国
   『●穢れた金(カネ)色の五つの輪: 命を賭してボランティアしても
                   彼/彼女らのオカネ儲けに利用されるだけ
   『●金(カネ)色の五つの輪のオモテナシにはトンデモなウラアリ…
                        「戦時体制に慣らすための予行演習」?
   『●「死を賭した五輪…特攻五輪」(斎藤美奈子さん)…
        五輪開催権を返上し、「玉砕」する前に「転進」すべき
   『●「大学が学生を動員してアベ独裁に差し出すような行為…
          学問よりも権力への忠誠を優先するのが大学」か?
   『●鈴木耕さんの「東京オリンピック…は返上すべきじゃないだろうか」、
                           毬谷友子さん「五輪は返上します」
   『●「どっからどうもってきて出すのか」…軍事費を削り、
        弱者救済や災害復旧、防災にこそ血税を使って下さい
    「【室井佑月「次に巨大災害が起きたら?」】…《政府が災害対応に
     充てるつもりのお金は、ぜんぜん足りていないということだ。この先、
     年度末までもう災害は起きない保証もないのに。…お金は無尽蔵に
     あるわけではないから、災害対応費、どこをどう削ってもってくるかは
     とても重要なことだ》。軍事費を削れ。弱者救済や災害復旧、
     防災にこそ血税を。《オリンピックを辞退し、そのお金を被災者や、
     これから起こりえる災害の対応費にまわしたほうがいいんじゃないの?》
     とも、全く賛成」

   『●カネ色の五つの輪: 「巨大なビジネスなのに
     ボランティアはタダ働きっておかしいと思うのは、私だけ?」
   『●《8011億円》って誰のお金?
      金(カネ)色の五つの輪の《総コストは三兆円》…あまりに愚かしい

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/239294

室井佑月 作家
1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。

室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
五輪ボランティア仕切るパソナへの支払い額をなぜ言えない
公開日:2018/10/12 06:00

     (竹中平蔵氏(C)日刊ゲンダイ)

「(東京オリンピックの)ボランティアを派遣するのはパソナ。ではパソナにはいくら払うのかと聞いたが民間なので言えないという回答。税金を使うのだから言うべき(後略)」(福島みずほ社会民主党副党首・参議院議員)

 これは10月5日、Twitterでの福島さんの言葉。

 知らんかった! ボランティアを派遣するのは竹中平蔵さんとこのパソナだって。

 怪しい。なんで金額がいえないの? まさか、ただで国民使うのに、中抜きで大儲けを企んでいるんじゃあるまいな

 知ってる? 参議院の要請で会計検査院が公表した東京オリンピックにかかる経費。3兆1111億円だって!

 はあ、びっくらこいた。たしか3年くらい前までは、1兆8000億円とかいっていた。それでも、みんな怒っていた。招致段階で「コンパクト五輪」っていってたからな。

 それがさ、ちょっとほっといたら3兆円超え。この感じでいくと、2020年のオリンピックが過ぎたら、使った金は4兆円突破なんてことになってんじゃない?

 竹中さんをはじめ、一部の人たちが、オリンピックによる経済効果について語る。けど、ここ十数年、オリンピックの開催国は、開催後、経済が悪くなっている

 この国も当然、そうなる。国はオリンピックにかかる巨額な費用に、消費税増税分を充てるつもりだもん。

 超少子高齢化となるこの国に、2万人の観客入る巨大プールを残されてもね。

 ワルは、オリンピックをうたって、我々から金を吸い上げ、儲け逃げしようとしているんじゃないか?

 その良い例が、11万人も募集しているボランティア。誰かがいってたが、その人たちにきちんとした給料払っても300億円くらいなんだと。

 ほんとうにオリンピックでこの国の景気を良くしたいなら、そういう金はバラまかれたほうがいいわけじゃん。
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●《8011億円》って誰のお金? 金(カネ)色の五つの輪の《総コストは三兆円》…あまりに愚かしい

2018年10月09日 00時00分04秒 | Weblog

[※ 『国民のしつけ方』(斎藤貴男著、インターナショナル新書010)…《それは調査報道…「番犬(ウォッチ・ドッグ)」としての役割》↑]



東京新聞の森川清志記者の記事【五輪経費 膨らむ恐れ 国すでに8011億円支出】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018100590070827.html)。

 《二〇二〇年東京五輪・パラリンピックを巡り、会計検査院が準備状況を調べた結果、直近の五年間に国が支出した費用が約八千十一億円に上ることが四日、分かった。大会組織委員会は経費総額を一兆三千五百億円とし、うち国の負担分を会場整備費を中心に約千五百億円としていたが、大きく上回った格好だ。東京都も負担分以外に約八千百億円の関連経費を見込んでおり、新たに判明した国の費用と今後予想される支出も踏まえると、総コストは三兆円に達する可能性》。


 《8011億円》って誰のお金? 経済的にもコンパクトな五輪になるはずだったのでは? 金(カネ)色の五つの輪だね。その《総コストは三兆円》…あまりに愚かしい。アベ様は、《世界に向けて「汚染水漏えい問題はない」と言い切って》ウソで塗り固めた主張で、そして、開催権の獲得のためにお金が動いていたようですし、ウラアリなオモテナシにより、まんまと五輪開催権を獲得しました。一旦、開催権さえ得てしまえば、湯水のように税金を投入し、テレビ局も含めて五輪スポンサーからカネを集め、放映権料をぼったくり、一方でタダボラで学生らを《徴兵》する。「死を賭した五輪…特攻五輪」(斎藤美奈子さん)に学生を〝献上〟。
 「オモテナシにはトンデモなウラア…「国家総動員体制2020」に。ボランティアの名の下に《学徒》動員、そして、企業《戦士》も《死を賭した五輪…特攻五輪》(斎藤美奈子さん)へと駆り出される。さらに、《中小企業や町内会、PTA》にも《徴兵》の割り当てがやってきて…「国家総動員体制2020」の完成・恒久化。たかが《1カ月間の祭典のために》(斎藤貴男さん)、「まあ、いいか」と気にも留めずに、熱狂している間に。市民・マスコミはアベ様らに「しつけ」られている」(https://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/df519e96527a1009823d5e57938c6d42)。
 それだけのお金があれば、一体何ができただろうか?

   『●世界に向けて「汚染水漏えい問題はない」と言い切ってしまったょ・・・・・・
   『●放射能汚染で「太平洋は終わり」との声が
                  出るほどの重大事故だというのに、この国は・・・・・・

   『●「開催権返上の決断」:
      「完全にブロック」「情況はコントロール」されてはいない我国こそ

   『●東京五輪と東電原発人災の現実: 
         「ダダ漏れは数字で歴然」・・・・・・
   『●ベトナム、核発電建設「延期」…
      ハノイ・アジア大会開催権返上といい、至極真っ当な判断
   『●室井佑月さん「それとこれは別です」:  
      東京の五つのダークな輪と3.11東電原発人災と共謀罪と…
   『●「「共謀罪」の必要性強調 首相「東京五輪開けない」」…
              ならば、共謀罪も不要だし、五輪開催権も返上を
   『●「裸の王様」が支配する、ダークな五輪のために
       「大切な人権を蔑ろに?」出来る不思議王国・デンデン王国
   『●穢れた金(カネ)色の五つの輪: 命を賭してボランティアしても
                   彼/彼女らのオカネ儲けに利用されるだけ
    「《国家総動員体制》の下、奴隷・強制労働や供出に応じても、
     「選挙妨害を暴力団に発注する」アベ様や最低の官房長官
     キト・小池百合子東京「ト」知事、サメ脳森シンキロウ元首相らが
     喜ぶだけです」
    「最後に、報道機関がスポンサーになり、批判不能に…これは大問題です。
     本間龍さんの指摘《黙殺の仕掛けは組織委と大手メディアが
     運命共同体になっていることだ。実は、大手新聞社は、すべてが
     東京オリンピックのスポンサーになっている。スポンサーとして
     組織委と利益を共有する新聞社が、組織委に対する厳しい批判を
     書けるわけがない。テレビ局はスポンサーになってはいないが、
     テレビ局は、そもそも新聞社の系列に入っているのだから、同じことだ》。
     東京新聞までが「恫喝」に屈するようでは…」

   『●金(カネ)色の五つの輪のオモテナシにはトンデモなウラアリ…
                        「戦時体制に慣らすための予行演習」?
    《一体、誰のためのオリンピックなのか──。…極暑対策として「打ち水」や
     サマータイム導入を打ち出したかと思えば、大会期間中はネット通販を
     控えろだの、銀メダルの原材料が足りないから回収を強化しろだの、
     ボランティアを集めるために大学・高専の授業や試験期間を
     繰り上げろだのと、「五輪開催のために国民は犠牲を払え
     と押し付けてばかり。「これは戦時体制に慣らすための
     予行演習なのでは?」と思わずにいられない》

   『●「死を賭した五輪…特攻五輪」(斎藤美奈子さん)…
        五輪開催権を返上し、「玉砕」する前に「転進」すべき
    「《せめて協賛企業の一社でもこの日程ならスポンサーは降りると表明
     しないか待っているのだが》…中日新聞辺りがやらないものでしょうかね?
     東京新聞が内部から、それを突き上げないものか」

   『●「大学が学生を動員してアベ独裁に差し出すような行為…
          学問よりも権力への忠誠を優先するのが大学」か?
   『●鈴木耕さんの「東京オリンピック…は返上すべきじゃないだろうか」、
                           毬谷友子さん「五輪は返上します」
   『●「どっからどうもってきて出すのか」…軍事費を削り、
        弱者救済や災害復旧、防災にこそ血税を使って下さい
    「【室井佑月「次に巨大災害が起きたら?」】…《政府が災害対応に
     充てるつもりのお金は、ぜんぜん足りていないということだ。この先、
     年度末までもう災害は起きない保証もないのに。…お金は無尽蔵に
     あるわけではないから、災害対応費、どこをどう削ってもってくるかは
     とても重要なことだ》。軍事費を削れ。弱者救済や災害復旧、
     防災にこそ血税を。《オリンピックを辞退し、そのお金を被災者や、
     これから起こりえる災害の対応費にまわしたほうがいいんじゃないの?》
     とも、全く賛成」

   『●カネ色の五つの輪: 「巨大なビジネスなのに
     ボランティアはタダ働きっておかしいと思うのは、私だけ?」

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018100590070827.html

五輪経費 膨らむ恐れ 国すでに8011億円支出
2018年10月5日 朝刊

 二〇二〇年東京五輪・パラリンピックを巡り、会計検査院が準備状況を調べた結果、直近の五年間に国が支出した費用が約八千十一億円に上ることが四日、分かった。大会組織委員会は経費総額を一兆三千五百億円とし、うち国の負担分を会場整備費を中心に約千五百億円としていたが、大きく上回った格好だ。東京都も負担分以外に約八千百億円の関連経費を見込んでおり、新たに判明した国の費用と今後予想される支出も踏まえると、総コストは三兆円に達する可能性がある。

 組織委は大会に直接関係がある経費を総額として公表してきたが、検査院は各省庁の関連施策費も集計。その中には「天然痘ワクチンの備蓄」など関連が薄いとみられる事業も含まれており、検査院は国に、施策と大会との関連性を精査して経費の規模の全体像を示すよう求めた。

 検査院によると、国は一六年度以降(1)運営や開催の成功に資する(2)招致を受けて新たに行う-の要件を満たす施策を直接関係があるものとして公表。一六、一七年度に計上された予算は計約八百四十六億円だった。

 一方、国は一七年五月に公表した取り組み状況の報告書で、十五分野の計七十施策を関連するものとして整理。これらの予算総額は公表しておらず、検査院が各省庁に問い合わせて集計した結果、一三~一七年度に二百八十六事業が実施され、支出額が計約八千十一億円に上ることが判明した。その中には、要件を満たす総務省のセキュリティー対策が入る一方、関連性の「線引き」が不透明なケースが散見された。

 新たに判明した八千十一億円を年度別に見ると、一三年度の八百七十二億円から年々増加し、一七年度は二千五百八十四億円。検査院は今後も多額の支出が予想されると指摘している。

 いったん計画が白紙化され、新たに整備が進む新国立競技場の工費のうち、都が負担分の三百九十五億円を支払っておらず大会後の改修の財源などが決まっていないことも判明した。


◆総額公表しチェック仰げ

 東京大会の経費総額が三兆円に達する可能性が出てきたのは、今回が初めてではない。

 舛添要一前都知事は二〇一六年二月の本紙インタビューで「三兆円ぐらいかかるつもりで準備する」と説明。小池百合子知事が設置した調査チームも同年九月、三兆円を超える可能性に言及していた。

 一方、当時の五輪相は総額を「組織委も政府も把握していない」と国会で答弁した。

 「東京大会は総費用がいくらかかるのか」。本紙は一六年二月、そんな疑問を紙面で投げかけた。一二年ロンドン大会では、英政府が開催五年前に公的資金の総額を公表し、下院や監査局が予算のチェックを始めたことも紹介した。

 東京大会で集める民間資金は六千億円程度とされるため、残りは税金などが充てられる。五輪との関係が薄いのに、関連事業として税金を多く投入するなら納税者の理解は得られず、大会を盛り上げようという機運にも水を差しかねない。

 ロンドン大会では、使途の内訳や推移を定期的に公表し、当初公表した総額の枠内で収めたという。総額をはっきりさせないまま、ずるずると額が増えることがないよう、組織委、都、国は、それぞれ透明性を持って大会の準備を進め、使途について継続的に国民のチェックを仰ぐ必要がある。 (森川清志)
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●スゲエなぁアベ様、露骨…忖度な太田充理財局長に《論功行賞で、財務省きっての花形ポストがプレゼント》

2018年08月01日 00時00分48秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



リテラの記事【太田理財局長が主計局長に出世!安倍サマのためにウソと不正を働けば出世する異常な国】(http://lite-ra.com/2018/07/post-4146.html)。

 《実際、その「終幕」宣言と同じタイミングで、公文書改ざん問題のキーマンのひとりである太田充理財局長の人事を発表。なんと、財務官僚にとってのエリートコースであり、事務次官への最短ポストである主計局長に“昇進”を果たしたのだ》

 何とも形容し難いあざとさと言うか、薄汚さと言うか。
 スゲエなぁ、アベ様、あまりに露骨。珍答弁乱発な太田充理財局長に《論功行賞で、財務省きっての花形ポストがプレゼント》。《官邸、菅官房長官ぐるみで、「政権へのデメリット」を計算した上で会計検査院の報告や国会対応をどうごまかすか、文書隠蔽の相談をおこなっていた》様な人が〝昇進〟、あまりに露骨。

 日刊ゲンダイの記事【安倍首相を守り栄転 太田理財局長は“論功行賞”で主計局長】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/233718)でも、《セクハラで辞任した次官の後任にスネキズ局長が昇格し、その後釜に森友疑惑隠し答弁を繰り返した理財局長が論功行賞で就任だ。政府は20日までに、女性記者へのセクハラで辞任した福田淳一前財務次官の後任に岡本薫明主計局長(57)、岡本氏の後任の主計局長に太田充理財局長(58)を起用することを内定…太田理財局長は、森友疑惑で公文書改ざんまでして安倍首相を守って国税庁長官に栄転した佐川宣寿前理財局長の後任として理財局長に就任。前任者に劣らない珍答弁で安倍首相を守った。その論功行賞で、財務省きっての花形ポストがプレゼントされた形だ》。

 いやぁ、スゲエなぁ、アベ様。それしか、言葉がない…。
 《モリカケ疑惑追及の幕は下りたと言わんばかりに、身勝手な「新たな決意」を語ってみせたのだ》…アベ様にこんなことを言わせておいていいのか? 《昨年、佐川理財局長を国税庁長官に栄転させた際に起きた批判や、さらには公文書改ざんという国家的犯罪が明らかになっても、安倍首相はいまだにまったく反省もなく人事権を使って行政を黙らせる権力の濫用をいまだに平気に繰り返している》…本当にオメデタイ国ニッポン。

   『●「森友、加計、準強姦事件の3つ…
      諸悪の根源である“主犯”は目の前にいるのだ」=アベ様御夫妻
    《安倍首相と近しい関係といわれる元TBSワシントン支局長の
     山口敬之氏に「レイプされた」と会見で訴えた詩織さんの
     「準強姦事件」も“本質”は同じ。事件を握り潰したと報じられたのは、
     菅官房長官の秘書官だった警視庁の中村格刑事部長(当時)。
     現在は共謀罪を担当することになる警察庁組織犯罪対策部長だ。
     犯罪を平気でもみ消す、と批判されている人権軽視の警察官僚が、
     犯罪を恣意的につくり出しかねないと懸念されている悪法の責任者
     就いているなんて、これぞ悪夢だ

   『●アベ様政権は大阪地検特捜部長を函館地検検事正に昇進させ、
                  「森友問題の幕引きを一気に図る魂胆」
    「日刊ゲンダイの記事【安倍政権また忖度に“褒美 森友不起訴の
     特捜部長が栄転】…。《露骨な論功行賞だ――。法務省は25日、
     大阪地検の山本真千子特捜部長(54)の函館地検「検事正」への異動を
     発表した。山本氏は、森友問題で刑事告発されていた
     佐川宣寿前理財局長ら38人を全員不起訴にした責任者。地検トップの
     検事正への異動は栄転だ。森友問題の渦中にあっても国税庁長官に
     昇格させた佐川氏同様、安倍首相を守り抜いたご褒美である》」

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http://lite-ra.com/2018/07/post-4146.html

太田理財局長が主計局長に出世!安倍サマのためにウソと不正を働けば出世する異常な国
2018.07.25

     (国交省や会計検査院との密談を認めた太田氏
      (5月28日の国会・参議院インターネット審議中継より))

 国会の閉幕とともに森友・加計問題も終わった──。安倍首相は通常国会が閉会した20日、安倍首相は森友・加計問題について「国民の信頼を損なう結果になったことを行政のトップとして改めて深くお詫び申し上げる」「国民の負託に全力で応えていく決意を新たにしている」と述べた。ようするに、モリカケ疑惑追及の幕は下りたと言わんばかりに、身勝手な「新たな決意」を語ってみせたのだ

 実際、その「終幕」宣言と同じタイミングで、公文書改ざん問題のキーマンのひとりである太田充理財局長の人事を発表。なんと、財務官僚にとってのエリートコースであり、事務次官への最短ポストである主計局長に“昇進”を果たしたのだ。

 森友の決裁文書などの公文書改ざんが始まったのは2017年2月からのことで、太田氏が理財局長に就任した同年7月以前の問題だが、森友問題への追及が国会ではじまって約2週間後の同年2月22日に菅義偉官房長官が佐川宣寿理財局長(当時)らを官邸に呼び出して森友問題の説明をおこなわせた際には、当時総括審議官だった太田氏も同席していたことがわかっている。

 つまり、太田理財局長が公文書改ざんの事実を知っていた可能性は、かなり高いのだ。

 しかも、共産党が独自入手した、昨年9月7日におこなわれた太田充理財局長と国交省の蝦名邦晴航空局長らの話し合いを記録した文書では、太田理財局長は会計検査院の報告書への介入まで口にしていた

 たとえば、問題の文書では、太田理財局長はこう語っていたことが記録されている。

   「総額を消すことが重要だが、それが難しい場合には、失点を
    最小限にすることも考えなくてはいけない。少なくともトン数は
    消せないのではないか。金額よりもトン数のほうがマシ

 この「総額」「トン数」とは、国有地から出てきたゴミのことを指していると思われる。つまり太田局長は、会計検査院の報告書から「総額を消してもらおう」「総額が難しければ、トン数だけは残して金額だけでも消してもらおう」と話し合っていたのである。

 会計検査院は内閣から独立した機関と憲法で定められているが、その会計検査院の検査に対して、介入を相談する──これはすぐさまクビが飛んでも当然といえるほどの、とんでもない事実だ。

 しかも、昨年11月に会計検査院が公表した報告書は、ここで太田理財局長らが話し合った通りのものになっているのである。たとえば、ゴミの量については、国が「全体で47%の土壌にゴミがある」と試算していたのに対し、会計検査院の調査では「ゴミの量は国の推計の3〜7割程度」と疑義を呈した一方、金額については「検証に必要な資料が十分残されていない」などとして踏み込まなかったのだ。

 その上、太田理財局長はこんなことまで語っている。

   「両局長が官邸をまわっている姿をマスコミに見られるのはよくない。
    まずは寺岡を通じて、官房長官への対応をするのが基本だ」

   「ないものは出せないが、これまでもある程度出してきており、
    個人的には出せるものはできるだけ出したほうがいいと思う。出てしまうと、
    案外追及されなくなるという面もある。ただし、政権との関係で、デメリットも
    考えながら対応する必要はある」

 「寺岡」というのは寺岡光博・官房長官秘書官のことを指していると思われるが、ようするに官邸、菅官房長官ぐるみで、「政権へのデメリット」を計算した上で会計検査院の報告や国会対応をどうごまかすか、文書隠蔽の相談をおこなっていたのだ。


■佐川前理財局長に続き、安倍首相のために不正をおこなった太田理財局長が出世

 森友学園への国有地8億円値引き問題が発覚して以降、安倍首相は「会計検査院の調査を待ちたい」「会計検査院の調査中」と、会計検査院の検査を口実に、一切の説明責任から逃げつづけていた。それが実態は、会計検査院に改ざん文書を提出しただけでなく、報告書の内容について裏工作までしていた──。ようするに、太田理財局長は会計検査院の報告を「官邸のお手盛り」に仕上げた立役者だったのである。

 太田理財局長といえば、国会で自民党の和田政宗議員が「アベノミクスを潰すために、安倍政権をおとしめるために、意図的に変な答弁をしているんじゃないですか」と陰謀論で財務省にだけ罪を被せようとした際、「それはいくら何でも、それはいくら何でもご容赦ください!」と悲痛な面持ちで答弁をおこなったことでも有名だが、政権へのデメリットを一番に考えて裏工作に奔走してきた太田理財局長にとっては、これは当然の叫びだったのだろう。

 事実、安倍首相は太田理財局長の国会答弁を評価していたと言われているが、会計検査院の報告書への介入を含めた働きぶりが認められて、今回、そのご褒美に花形コースが用意されたというわけだ。

 ようするに、昨年、佐川理財局長を国税庁長官に栄転させた際に起きた批判や、さらには公文書改ざんという国家的犯罪が明らかになっても、安倍首相はいまだにまったく反省もなく人事権を使って行政を黙らせる権力の濫用をいまだに平気に繰り返しているのである。

 無論、森友も加計も、疑惑は何ひとつ晴れていないどころか、深まってさえいる安倍首相は終幕した気でいるのだろうが、本サイトでは今後も徹底して追及していくつもりだ。

(編集部)
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●「これから気を付けます」「私が決めることではないので、お待ちしております」…証人喚問への招待状を!

2018年06月30日 00時00分36秒 | Weblog

青木理さん『情報隠蔽国家』…「客観的な事実すら隠蔽し…ねじ曲げて恥じない為政者たちの姿」を報じも… ↑】



リテラの記事【加計学園が報ステ記者を会見から締め出し! 安倍政権とそっくりのやり口・火事場泥棒会見はすべて加計理事長の意向】(http://lite-ra.com/2018/06/post-4080.html)。

 《しかも、加計学園はさらに卑怯な手に出ていたことも判明。なんと、地元の記者クラブ加盟社しか会見場に入れず、集まったそのほかの記者たちを“門前払い”していたのだ》。

   『●偶然は通用しない、アベ様のオトモダチ獣医学部開設…
      前川喜平さん「規制緩和ではない。特権の付与です」
   『●《もはやカルトだ》…《もはやこの国の総理は
      カルト教団の教祖のような絶対的存在となっているらしい》
   『●タンカ記念日と15年「「獣医学部いいね」と
       安倍さんが言ったから、2月25日は加計記念日」で滅公奉僕

   『●《愛僕者》アベ様のオトモダチの取巻きが滅私奉「僕」の《詐欺》を公言
                   …県・今治市は返金を要望すべきだ

    「(かなりの確度で)この虚偽情報がウソで、実際には面会していたら…
     どうなんの? どう責任をとるの?」

   『●「九十八日間もの臨時会の先延ばしこそ
      「加計隠し」だった」?(桐山桂一)…壮大な《もはやカルト》状態

   『●やっぱりネ、加計サイドの《面会はウソ》はウソだった…
            加計理事長や官邸の嘘つき達はどう落とし前を?
   『●加計孝太郎氏「記憶にも記録にもない」と言われてもねぇ
             …2015年2月25日《面会はウソ》はウソです


 アノいい加減な会見モドキを開くことで、“ぼくたちの友情は潔白”は証明されたのでしょうか? …ズブズブでダークなオトモダチとの友情を糊塗できたでしょうか?

   『●「“ぼくたちの友情は潔白”などとよくもまあ言えたものだ」…
                    ズブズブでダークなオトモダチとの友情

 日刊スポーツの記事【加計理事長、国会招致問われ「お待ちしております」】(https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201806190000426.html)によると、《加計理事長は、国会への招致の可能性について問われると「私が決めることではないので、お待ちしております」と答えた。愛媛県に今後、謝罪に行く可能性はあるか? と聞かれると「謝罪に行くことが許されたら参りたい」と、中村時広知事との面会、謝罪の可能性については否定しなかった》。
 国会はまだ招待状を送って無いのでしょうか? 各委員会の委員長は一体何をやっているのか? さっさと証人喚問すべき。国会も延長したことですしね。


 琉球新報の【<社説>加計理事長会見 国会に証人喚問すべきだ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-742936.html)によると、《加計理事長は首相との面会を否定したが、証拠はどこにもない。県文書には他にも、首相の名前が登場する。到底、説明責任を果たしているとは言えない。真相を明らかにするために加計理事長を国会に証人喚問すべき…この説明に納得する国民はいないだろう。前文部科学事務次官の前川喜平氏は「うそにうそを塗り固めた上に、さらにうその上塗りをした」と批判した。部下に責任を押し付けるやり方は「森友学園」を巡る決裁文書の改ざんに対する麻生太郎財務相対応に酷似している》。
 前川喜平さんは「うそにうそを塗り固めた上に、さらにうその上塗りをした」と批判…全く同感。それにしても酷い内閣、自公政権。

   『●《愛僕者》らの暴走と無責任さを放置して平気?
      野党の批判の前に、《愛僕者》や与党・癒党の批判を

   『●タンカ記念日と15年「「獣医学部いいね」と安倍さんが言ったから、
                        2月25日は加計記念日」で滅公奉僕

   『●《もはやカルトだ》…《もはやこの国の総理は
       カルト教団の教祖のような絶対的存在となっているらしい》
   『●「今の政治家は、戦後アメリカが利用するために
        地位を残した人間の子孫で、アメリカにへつらうのが家業」
   『●斎藤美奈子さん「最低限の了解事項や整合性を放棄
          …液状化…国ごと底なし沼に沈んでいくような気分。」

   『●《もはやカルト》な教祖様や取り巻き連中が取りまとめる
             「働かせ方壊悪」法案という「残業代ゼロ法案」

   『●実は「パンを食べた」もウソで、ご飯粒が口の周りについている…
                      「れっきとした国民様」は御見通しかな?

   『●「どうして、ご飯食べたなんてウソつくの?」
       「これからしっかり食べます」と切り返す様な醜悪な「討論」

   『●《愛僕者》アベ様のオトモダチの取巻きが滅私奉「僕」の《詐欺》を公言
                           …県・今治市は返金を要望すべきだ

   『●内閣から独立した機関と憲法で定められている 
        会計検査院の報告書に介入…「総額を消してもらおう」!
   『●「超セレブ」財務相「閣僚給与12カ月分の170万円の返納など
                      はした金…飲み代「2回分」でしかない」

   『●「何十年と付き合っていますけど、
      総理は嘘をつくような人じゃない…」(山本一太氏)…《もはやカルト》
   『●高度プロフェッショナル制度導入の 
      社会的事実「立法事実」を支えるのは…たった1人の調査対象者の声!?
   『●行政府の長の滅茶苦茶話法が取巻き連中や官僚に波及
            …《言葉がまともに通用しない政治が、国民に…》

 沖縄タイムスの【社説[加計理事長会見]納得できず 喚問不可欠】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/270685)も、《加計氏の否定は「物証」に基づく反証でなく記憶や記録がないというだけだ。どれだけの人が納得するだろうか。加計学園の学部新設計画を知ったのは17年1月だと答弁している安倍首相に合わせるためではないのか。首相面会を捏造(ねつぞう)していたのなら重大な問題だ》。
 東京新聞の記事【愛媛知事「謝罪より説明責任」 加計氏に求める】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201806/CK2018062102000140.html)によると、《中村時広知事は…加計孝太郎理事長が、獣医学部新設を巡る県文書に記載された安倍晋三首相との面会を否定したことについて「記憶の中での話なので、それを明確にする何かがあった方がいいのではないか」と述べ、事実を裏付ける証拠を求めた》。

 「うそにうそを塗り固めた上に、さらにうその上塗りをした」わけで、結論は出ている話。「腹心の友加計孝太郎氏に「記憶にも記録にもない」と言われても、2015年2月25日《面会はウソ》はウソですものねぇ。《面会はウソ》の証拠を出せ、と言われても困っておしまいでしょう、きっと。

 最後に、日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/安倍晋三、もはや「現代の皇帝」だ】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201806210000213.html)によると、《★官邸機能の強化というより、情報と権限の一元化を図り、国民の「強い指導者」を求める声を背景に主要閣僚の固定化、内閣人事局の歪曲運用などを駆使公文書書き換えなど行政の中立性をゆがめ、また責任者が責任を問われないなど、国民が不審に思っても実態を優先させて乗り切ることで、三権分立の恣意的崩壊を助長させている。今日の状況は独裁政治を行使する皇帝といっても構わないのではないか》。
 いつまでこんなことが続くのでしょうねぇ? 与党・自公や癒党・お維に投票している皆さん、選挙に行きもせず、政治に無関心な眠り猫の皆さんが、ニッポンの独裁政治を完成へと着々と。「裸の王様」アベ様の耳、取巻き連中の耳は、馬さんや鹿さん、ロバ耳東風…下々の声など聴く耳無し。やりたい放題だ、

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http://lite-ra.com/2018/06/post-4080.html

加計学園が報ステ記者を会見から締め出し! 安倍政権とそっくりのやり口・火事場泥棒会見はすべて加計理事長の意向
2018.06.20

     (加計学園HPより)

 日本大学を上回る、史上最悪のゲス会見──。昨日、急遽おこなわれた学校法人加計学園・加計孝太郎理事長による問題発覚後初の会見が大炎上している。当然だろう。本サイトが昨日報じたように、加計学園はメディアの追及を最小限にするため、大阪北部地震が起きた翌日とサッカーW杯日本初戦というタイミングを“わざと狙って会見をぶつけるという姑息かつ卑劣な所業をしでかしたのだから。

 しかも、加計学園はさらに卑怯な手に出ていたことも判明。なんと、地元の記者クラブ加盟社しか会見場に入れず、集まったそのほかの記者たちを“門前払い”していたのだ。

 加計学園が昨日11時に会見を開くことを発表したのは、同日午前9時のこと。岡山に本社や支局がある報道機関で構成されている岡山交通・大学記者クラブに案内したものだった。しかし、そんな時間に急に会見が開かれることがわかっても、東京のメディアは11時に会見場である岡山市内の加計学園本部へ辿り着くことはできない。さらに在阪メディアは、一昨日発生した大阪北部を震源とする地震の報道でてんやわんやの状態で、記者を急遽派遣する体制が整っていないのは明らかだった。つまり、加計学園は震災で混乱するメディアの態勢と、テレビがW杯報道一色になることを見越して、取材陣が大して集まらない昨日という日に、急に会見を開いたのである。これこそまさに「火事場泥棒」ではないか。

 しかし、加計学園がそんな汚い手段に出たなか、メディアも必死で食らいついた。実際、11時前に大手メディアの取材陣が加計学園本部前に辿り着いたが、ここで加計学園側は地元記者クラブ加盟社の記者しか入場を認めなかったのだ。

 岡山の地元記者クラブしか会見の取材はさせない──。地元のみとなればメディアはかなり限定される上、記者クラブという制度は例外なく癒着の温床でしかない。現に、今回の会見の幹事社は山陽新聞社だったが、山陽新聞社の越宗孝昌会長は加計学園の理事も務める人物。しかも、2012年3月には山陽新聞社と加計学園は包括連携協定を締結し、2009年には加計理事長が同社の第67回山陽新聞賞(教育功労)を受賞している。会見の幹事社は加計学園とズブズブの関係だったのだ。

 その一方、加計会見の門前払いを喰らったメディアのひとつが、テレビ朝日の『報道ステーション』取材班だった。『報ステ』は加計学園が会見を開くことをキャッチすると、大阪北部地震の取材に当たっていた記者を急遽、岡山市に派遣。11時前に加計学園本部に到着したが、中に通してもらえなかったという。

 昨日の放送ではそうした門の前での押し問答の様子も流したのだが、加計学園側の対応は噴飯ものだった。

 『報ステ』スタッフは門の前で記者の排除に当たっていた加計学園関係者に「どういう選別をされていらっしゃるんですか?」と尋ねるが、加計学園関係者は「先程ね、説明に来たんですよ」と言うばかり。そして、大阪から駆け付けた別の記者に「いま説明に来ましたよね?」と話を振ると、その記者は「来てないじゃないですか」と静かな怒りを含ませた声で反論。加計側はここでも嘘の説明でごまかそうとしていたのだ。そのうち、「報道対応の責任者」という人物が説明のために門の前へやってきた。この人物は加計学園の皆木英也相談役というが、氏は〈岡山東警察署長をはじめ、岡山県警の要職を歴任〉した人物だ(岡山商科大学学報より)。


■ゲスすぎる会見日程も、記者締め出しも、質問打切りも、すべて加計理事長の判断

 この皆木相談役は、「全国にフリーにした場合に、どれだけの記者の方が来るかわからんから」などと記者排除の理由を述べたが、今回の会見は「担当者が獣医学部新設のために、安倍首相の名前をもち出して嘘をついたことを認める」というとんでもない話だ。その上、加計学園は実際に獣医学部新設に漕ぎ着け、血税が注がれた巨額の補助金までせしめている。その説明をするというのなら、大きな会場を準備して全国の記者に門戸を開くのは当然のこと。それだけの責任が加計学園にはあるのに、「どれだけ記者が来るかわからんから」などというのは何の言い訳にもならない。

 だが、こうした無責任さは、すべて加計理事長の方針なのだ。というのも、皆木相談役は、『報ステ』スタッフから「地元のメディアのみを中に入れるというのは理事長の意向なんですか?」と問われると、さも当然であるかのように、滔々とこう話しはじめたからだ。

   「そりゃあもう、トップの判断。私が何か報道担当だからこうしろああしろ
    じゃなしに、方針については全部、理事長の判断をもらって、
    この学園としての意思としてやらせてもらっています」

 さらに、「こういう会見のかたちは理事長が判断されるんですか?」という質問にも、皆木相談役はこのように胸を張って答えた。

   「そりゃそうです。うちは法人ですから、それだけ権限を下に下ろして
    おりません。すべて、こういう大きな重要なことは、すべて理事長判断を
    いただいております」

 法人だからすべての権限は理事長にある──って、何を得意気に語っているのだろう。学校法人は社会からの信頼や公益性を備えていなければならず、そのためには自律的かつ透明性の高いガバナンスが担保されなければならない。なのに「法人だからトップダウンは当たり前」とは、加計学園ではガバナンス機能が働いていないと認めているようなものではないか。加計学園はこんなことを相談役が平然と言ってしまうほど、加計理事長に権力が集中しており、すべては加計理事長の指示のもとで動いている、ということなのだ。

 そして、地震の混乱とサッカーW杯を利用したゲスの極みである会見の実施や、自分への追及を最小限に抑えるためのメディアの排除、たったの25分で会見を打ち切るという暴挙、これらすべてが加計理事長の「判断」だったのだ。

 しかも、その会見で加計理事長が口にしたのは、腹心の友である誰かさんと同じで、部下に詰め腹を切らせて自己保身に走るというものだった。


■“ゲス友”安倍首相とそっくり! 辻褄の合わない嘘を言い張り、部下に責任押し付け

 たとえば、安倍首相が「獣医大学いいね」と言ったという面談の事実について、記者から「渡邉(良人)事務局長が勝手に(嘘をつくことを)やったという認識か」と尋ねられると、加計理事長はこともなげに「はい、そうです」と返答。その根拠を問われると、「根拠は、とにかく記憶にないし記録にない」と自信満々に答えた。記憶にも記録にもないことが根拠になり得るというのである。まったく安倍首相と瓜二つではないか。

 だが、加計理事長や安倍首相とは違い、れっきとした「記録」として残されている愛媛県文書には、ふたりが面談をおこなっていなければ辻褄が合わない記述が複数にわたって存在している。これにふたりがまともに反証できていないことからも、加計理事長と安倍首相が嘘をついていることは誰の目にもあきらかなのだ。

 その上、加計理事長は会見で、「何十年来の友だちなので、仕事のことは話すのはやめようというスタンスでやっている」だと述べたが、そんな馬鹿な話があるはずがない。だいたい、仕事の話をしていないのだとすれば、なぜ安倍首相は千葉科学大学開学10周年や加計学園創立50周年の記念式典にわざわざ駆け付け、祝辞まで述べたというのか。しかも、加計理事長は安倍首相の別荘で開かれたバーベキューに獣医学部新設の事務担当者であった渡邉事務局長を同伴し、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)に挨拶までさせているのだ。

 さらに会見では、加計理事長は何を血迷ったのか、「加計学園の職員が官邸に行ったり総理の周りの人に会ったことはまったくない?」という質問に、「ないです」とはっきり答えた。柳瀬元首相秘書官は国会で「加計学園やその関係者の方とお会いした記憶はあると、そこは一貫している」と答弁しているにもかかわらず、である。嘘に嘘を重ねた結果、またもさらなる矛盾を生んでしまったのだ。

 火事場泥棒さながらに会見を開き、部下に責任を押し付けて堂々と嘘をつきつづける──。しかし、この加計理事長の卑劣な判断は、功を奏したと言えるだろう。実際、この会見を大きく報じた番組は『報ステ』とTBSの『NEWS23』くらいで、それも日大アメフト部問題の会見とはくらべものにならない程度のもの。今朝以降のニュース番組もワイドショーも、W杯の話題ばかりだ。

 加計理事長は、記者からの「国会からの招致の要請があればどうするか」という質問に対し、「私が決めることではない」と言いつつ、余裕綽々な様子でお待ちしています」と答えた。安倍首相の権力を笠に着て絶対に招致されないと高を括っているのだろう。だが、加計理事長が事実と認めている「担当者の嘘」によって、獣医学部は新設され巨額の補助金が交付されていることを考えれば、会見で十分な説明がなされたとはまったく言えない。今度はしっかり国民に説明すべく、国会に招致し、あのゲスっぷりを再現していただくほかない

(編集部)
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●行政府の長の滅茶苦茶話法が取巻き連中や官僚に波及…《言葉がまともに通用しない政治が、国民に…》

2018年06月21日 00時00分10秒 | Weblog

青木理さん『情報隠蔽国家』…「客観的な事実すら隠蔽し…ねじ曲げて恥じない為政者たちの姿」を報じも… ↑】



マガジン9の鈴木耕さんのコラム【言葉の海へ/第35回:「安倍話法」は「安倍内閣共通話法」になった】(http://maga9.jp/180606-4/)。

 《安倍内閣になってからとくに、政治での言葉の使い方がメチャクチャになってしまった。「総理大臣はウソなどつかない。私は総理大臣である。したがって、私はウソをつかない」。見事なほど「デタラメ三段論法」。…「記録否定話法」…「すり替え話法」…「無根拠断定話法」…「虚言話法」…「支離滅裂話法」》。


 この行政府の長の滅茶苦茶話法。

   『●《愛僕者》らの暴走と無責任さを放置して平気?
      野党の批判の前に、《愛僕者》や与党・癒党の批判を

   『●タンカ記念日と15年「「獣医学部いいね」と安倍さんが言ったから、
                        2月25日は加計記念日」で滅公奉僕

   『●《もはやカルトだ》…《もはやこの国の総理は
       カルト教団の教祖のような絶対的存在となっているらしい》
   『●「今の政治家は、戦後アメリカが利用するために
        地位を残した人間の子孫で、アメリカにへつらうのが家業」
   『●斎藤美奈子さん「最低限の了解事項や整合性を放棄
          …液状化…国ごと底なし沼に沈んでいくような気分。」

   『●《もはやカルト》な教祖様や取り巻き連中が取りまとめる
             「働かせ方壊悪」法案という「残業代ゼロ法案」

   『●実は「パンを食べた」もウソで、ご飯粒が口の周りについている…
                      「れっきとした国民様」は御見通しかな?

    「アベ様のご飯論法が取巻き連中にまで波及していることや、
     ウルトラ差別主義者による暴言…《改ざんではなく書き換えだという論法
     それなら飲食の領収書の金額を書き換えたが飲食した事実、つまり趣旨は
     変わっていないから金額の書き換えぐらいは悪質ではないという》暴論。
     また、アベ様の大見得・啖呵《議員辞職》の後退…(室井佑月さん)《あの方、
     「関わっていたら」から「土地の取引に関わっていたら」に変えて、最近では
     「贈収賄に関わっていたら」ですって? なにげにハードルを下げてやんの
     ズルだよな》。あまりの酷さに、目も当てられない」

   『●「どうして、ご飯食べたなんてウソつくの?」
       「これからしっかり食べます」と切り返す様な醜悪な「討論」

   『●《愛僕者》アベ様のオトモダチの取巻きが滅私奉「僕」の《詐欺》を公言
                           …県・今治市は返金を要望すべきだ

   『●内閣から独立した機関と憲法で定められている
        会計検査院の報告書に介入…「総額を消してもらおう」!
   『●「超セレブ」財務相「閣僚給与12カ月分の170万円の返納など
                      はした金…飲み代「2回分」でしかない」

    《森友学園問題での「私や妻が関係していたら総理大臣も国会議員もやめる」が
     代表的だが、安倍首相の答弁は間違いなく」「必ず」「一度もなど
     過度の強調や断定が多い。「逃げ道」がなくなった側近や官僚たちは、
     結果的にウソの答弁を強いられ、どんどん袋小路に追い込まれていく
     元凶は安倍首相の発言だが、本人がそれに気づいている節はない》。

   『●「何十年と付き合っていますけど、
      総理は嘘をつくような人じゃない…」(山本一太氏)…《もはやカルト》
   『●高度プロフェッショナル制度導入の
      社会的事実「立法事実」を支えるのは…たった1人の調査対象者の声!?


 しかもそれが、取巻き連中や官僚にまで波及、伝染。「Zuru属gomakasi種bacteriaの猛威。Z. gomakasiによりニッポンは激しく地盤沈下」。

   『●《愛僕者》アベ様のオトモダチの取巻きが
       滅私奉「僕」の《詐欺》を公言…県・今治市は返金を要望すべきだ
    「《…ずるとかごまかしなどの不正行為は細菌のようなもので、
     人から人へと感染するものだそうだ▼行動経済学者でイグ・ノーベル賞
     受賞者のダン・アリエリー教授の『ずる』(早川書房)の中にこんな実験が
     あった》…
      「Zurugomakasibacteriaの猛威。Z. gomakasiによりニッポンは
     激しく地盤沈下し、《国ごと底なし沼に沈んでいくような気分
     (斎藤美奈子さん)にさせられる」

 アタマがクラクラする…「れっきとした国民様」は見過ごしていいのか? 《これが、いまの日本における国会審議の実態である》。是非、厚生労働委員会でも、農林水産委員会でもなんでもいいので、与党や癒党の質疑を見ても仕方ありませんので、後半の野党の質疑を見てみて下さい。《このままでは、日本は民主主義国という旗を降ろさなければならなくなる言葉がまともに通用しない政治が、国民にとって誠実な政治であるわけがない牛の涎のようにダラダラと安倍政治を続けさせてはいけない

   『●実は「パンを食べた」もウソで、ご飯粒が口の周りについている
                  …「れっきとした国民様」は御見通しかな?
    《★29日にテレビで加計学園問題の国会審議をめぐり
     「安倍さん自体がうみなんだろ」と発言した俳優・中尾彬に賛否がある
     という。その中には「中尾彬って何様なの」という声もあるという。
     答えは簡単だ。れっきとした国民様だが問題か。国民からの信用、
     信頼は内閣支持率ではない。国民の目だ。お忘れなく》

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http://maga9.jp/180606-4/

言葉の海へ
第35回:「安倍話法」は「安倍内閣共通話法」になった鈴木耕
By 鈴木耕  2018年6月6日

 ご飯論法というのが話題になっている。こういうこと。

 「朝ご飯は食べたでしょ?」と聞かれると「いいえ、ご飯は食べていません」と答える。つまり「“ご飯”は食べていませんパンは食べたのですが」と、平然と言う官僚たちの論法のことだ。この「ご飯論法」は、上西充子法政大学教授が、厚労省の労働調査のデタラメデータを批判して使ったことで、一躍有名になった。

 歴史上にも似たような逸話がある。フランス革命時の王妃マリー・アントワネットが「国民は飢えている。食べるパンがないのだ」と言われた時「パンがないのなら、ケーキを食べたらどうなの?」と言ったという話だ。まったく、日本官僚たちはマリー・アントワネットかよっ!

 官僚たちは、この論法を多用して「〇〇に関する書類はあったのですが、それについては聞かれなかったので、書類はないと答えました」。しかしこれだと、ほとんど言葉を信用できない問答になってしまう。

 安倍内閣になってからとくに、政治での言葉の使い方がメチャクチャになってしまった。

 「総理大臣はウソなどつかない。私は総理大臣である。したがって、私はウソをつかない」。見事なほどデタラメ三段論法」。

 なにか、自分に都合の悪い書類が出てくると、すぐに「記録が間違っていることもある」と記録の信憑性を疑問視する。しかも、その中でも自分に都合の悪い部分だけ、否定しようとするわけだ。

 どこがどう間違っているのかを、きちんと証明することもなく否定するのは、歴史改竄と同じことだ。証明なくして否定するのでは、古文書を基にした歴史解釈などは、間違いだらけになるだろう。なるほど、そういえば安倍首相は「歴史改竄=歴史修正主義者たちを重用するので有名な政治家だった。

 「記録否定話法」というしかない。

 「私や妻が、もし国有地払い下げに関係していたら、私は、総理大臣はもとより議員も辞職する」と大見得を切ったはずの安倍首相、いつの間にか「私の妻は贈収賄というようなことにまったく関係していない」と、完全に論点をずらしてしまっている。最初は単に「関係」と言っていたはずだ。それが、あれっと気づいたら「金銭授受という関係」にすり替えられていた

 典型的な「すり替え話法」である。

 しかも、この答弁でも分かるように、安倍首相は「…ということは、まったく明らかであると、こう思うわけでございます」と、何の根拠も証拠も示さず、ある事柄を断定してしまうという性癖がある。「無根拠断定話法」である。

 これをやられるから、官僚たちはアタフタすることになる。安倍首相の口走ったことに何とか辻褄を合わせようとするから、今回のような「改竄・隠蔽・消去」などを行わざるを得なくなる。官僚たちだけではなく、加計学園事務局長までが、とてつもないウソをつかなければならない羽目に陥るのだ。むろん、それを事務局長に命令したのは加計孝太郎氏であることは、絶対の事実だろう。

 つまりこれらは「虚言話法」ともいえる。

 「……という中においてですね、そういう中においては、まったく明らかだと、こう思うわけでございます」。これは、安倍首相の口癖みたいなもの。

 前述の昭恵夫人についても「私の妻は、贈収賄などという中においてはですね、そういう中においては、全く関与していないのは明らかだと、こう思うわけであります」

 どういう脈絡でこういうことになるのかよく分からないが、それに「どういう中」なのかもまったく不明だが、突然「明らかだ」と断定する。明らかである根拠も何もなしに、明らかだと断定する

 こういう「安倍話法」はいたるところで発揮される。

 しかし多くの場合、「という中において」という前提がよく分からないから、断定の根拠も明らかではない。しかも、たいていは「こう思うわけでございます」という留保がついている。「思うのだから、思わなくなってもいいだろう」ということか? とにかく、国会答弁を聞いていると、こちらの頭まで混乱状態に陥る。

 まさに「支離滅裂話法」である。

 この「安倍話法」は、いまや「安倍内閣共通話法」に進化して、閣僚たちがやたらと使いまくる。中でもすさまじいのは麻生太郎財務相である。

 麻生氏はつい最近まで、財務省が行ったのは「文書の“改竄”ではなく“書き直し”であって、そんなに悪質なものじゃない」と強弁していたはずだ。ところが6月4日、財務省が文書改竄問題の調査報告書を出した後の記者会見では、最初から最後まで「改竄」という言葉を使っていた。いつの間にか、自分の言葉を否定していたわけだ。

 自分の言葉そのものをも、いつの間にか改竄する。それも何の理由も示さず言い換えてしまう。サイテーの「改竄話法」ないしは「言い換え話法」である。

 さらに麻生氏、この会見では記者に「なぜ改竄したと思いますか」と問われて、例の人を小馬鹿にしたような口調で「それが分かれば苦労せんのですよ」と答えたのだ。財務省の最高責任者として、この問いには最悪でも「それを明らかにすべく、これからも調査を続けます」とでも答えるべきだったろう。

 麻生氏の暴言妄言失言の数は、とても両手の指では足りないけれど、そのどれをとっても、まさに安倍内閣の共通話法となった感のある「無責任話法」そのものだ。

 この安倍内閣共通話法のもっとも頻繁な使い手は、やはり菅官房長官だろう。記者からのどんな厳しい質問にも「それはまったく当たらないと思いますよ」で切り抜ける。「当たらない」という中身の根拠はまったく説明しない

 これで切り抜けられる記者たちにも問題があるけれど、会見を見ていると、厳しい質問の記者には、お付きの官僚が「質問は簡潔に」とか「同じ質問ではなく、別の方どうぞ」など遮ってしまう。典型的なのは、東京新聞の望月衣塑子記者への冷淡な扱いだ。

 これは菅官房長官の「回答拒否話法」と名付けるしかない。

 さらに、悪質さにかけては加藤勝信厚労相も負けてはいない。

 安倍内閣の目玉法案と位置付けた稀代の悪法「高度プロフェッショナル制度」を含む働き方改革関連法案の策定の基になった、厚労省による労働実態に関するアンケート調査の内容がまったくデタラメであったことが、何度も繰り返して野党議員に指摘された。

 だが、加藤厚労相は質問の内容とは無関係な答弁を延々と繰り返し、あげく「それによって内容が左右されるものではない」と突っぱねて、ついにこの過労死推進法案とも言われる悪法を強行採決してしまったのだ。

 質問にまったく関係ない答弁を延々続けて、結局、野党側の質問時間を浪費してしまうのは、安倍首相の得意な話法でもある。先日の党首討論の実りのなさは、時間の短さもさることながら、この無関係答弁を延々続ける、まるで牛の涎(よだれ)のような答弁にも、その原因があったのだ。

 「牛の涎話法」は、安倍内閣閣僚の共通話法のひとつである。

 これが、いまの日本における国会審議の実態である。安倍晋三首相が推し進めている政治の実態でもある。

 このままでは、日本は民主主義国という旗を降ろさなければならなくなる言葉がまともに通用しない政治が、国民にとって誠実な政治であるわけがない

 牛の涎のようにダラダラと安倍政治を続けさせてはいけない
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●内閣から独立した機関と憲法で定められている会計検査院の報告書に介入…「総額を消してもらおう」!

2018年06月10日 00時00分52秒 | Weblog

青木理さん『情報隠蔽国家』…「客観的な事実すら隠蔽し…ねじ曲げて恥じない為政者たちの姿」を報じも… ↑】



日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/「一点の曇りもない」ウソがほころび始めた】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201805290000240.html)。

 《共産党が提示した森友問題の内部文書から、国交省航空局長・蝦名邦晴と財務省理財局長・太田充値引きを隠すため、会計検査院も巻き込み、国会対策、メディア対策、世論対策の口裏合わせをしていたことが発覚》。

 《僕愛者》の《僕難》(©浜矩子さん)のための滅公奉「僕」が次から次に露見。

   『●《愛僕者》らの暴走と無責任さを放置して平気?
      野党の批判の前に、《愛僕者》や与党・癒党の批判を

   『●タンカ記念日と15年「「獣医学部いいね」と安倍さんが言ったから、
                        2月25日は加計記念日」で滅公奉僕

   『●《もはやカルトだ》…《もはやこの国の総理は
       カルト教団の教祖のような絶対的存在となっているらしい》
   『●「今の政治家は、戦後アメリカが利用するために
        地位を残した人間の子孫で、アメリカにへつらうのが家業」
   『●斎藤美奈子さん「最低限の了解事項や整合性を放棄
          …液状化…国ごと底なし沼に沈んでいくような気分。」

   『●《もはやカルト》な教祖様や取り巻き連中が取りまとめる
             「働かせ方壊悪」法案という「残業代ゼロ法案」

   『●実は「パンを食べた」もウソで、ご飯粒が口の周りについている…
                      「れっきとした国民様」は御見通しかな?

   『●「どうして、ご飯食べたなんてウソつくの?」
       「これからしっかり食べます」と切り返す様な醜悪な「討論」

   『●《愛僕者》アベ様のオトモダチの取巻きが滅私奉「僕」の《詐欺》を公言
                           …県・今治市は返金を要望すべきだ


 東京新聞の記事【検査院試算額 記載回避狙う 森友ごみ撤去費巡り共産指摘】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201805/CK2018052902000126.html)によると、《財務、国土交通両省幹部が昨年九月、同問題に関する会計検査院の報告書に、検査院が試算した値引き額などの記載を回避できないか協議していた疑いが浮上した。共産党が衆参両院の予算委員会で、政府の内部文書を入手したとして追及した。二カ月後に公表された報告書に、試算は記載されていなかった》。
 事実、カルトな取り巻き連中の思い通りに進んでいた訳だ。カルトの教祖・アベ様はお喜びになられたのね。

 リテラの記事【森友問題めぐり財務省・太田理財局長が会計検査院への介入を密談した記録が! 菅義偉官房長官との連携もポロリ】(http://lite-ra.com/2018/05/post-4037.html)でも同様。《またまた驚愕の内部文書が出てきた。昨年9月総選挙の直前に、財務省と国交省が政権のデメリットに配慮して、官邸ぐるみで文書の隠蔽など国会対応をいかにごまかすか密談していたというのだ…小池晃参院議員…「意見交換概要」と題された文書で、…太田局長らは、会計検査院の報告書から総額を消してもらおう」「総額が難しければ、トン数だけは残して金額だけでも消してもらおう」と話し合っているのだ。これが事実なら、とんでもないことだ。会計検査院は内閣から独立した機関と憲法で定められているが、その会計検査院の検査に対して、介入を相談していることになるからだ…太田理財局長はこんなことまで言っている。「ないものは出せないが、これまでもある程度出してきており、個人的には出せるものはできるだけ出したほうがいいと思う。出てしまうと、案外追及されなくなるという面もある。ただし、政権との関係で、デメリットも考えながら対応する必要はある」 どの文書を出すか出さないかは、「政権との関係で、デメリットも考えながら対応する」というのだ。…江田憲司衆院議員が安倍首相に対し、「証拠はもう十分出揃っているが、自白だけがない状態」「安倍首相は詰んでいる」と詰め寄っていたが、どれだけ証拠が揃っても、あらゆる機関が安倍首相に忖度して、嘘に嘘を重ねて安倍首相をかばう、ということが繰り返されている》
 内閣から独立した機関と憲法で定められている会計検査院の報告書に介入…「総額を消してもらおう」!、だってさ。さらに、《政権との関係で、デメリットも考えながら対応》…《僕愛者》の《僕難》(©浜矩子さん)のための滅公奉僕。《もはやカルトだ》。

 東京新聞の記事【森友問題 財務・国交省との事前協議 検査院否定せず】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201805/CK2018052902000275.html)によると、《森友学園の問題に関する会計検査院の報告書に、検査院が試算した値引き額の記載を回避しようと財務、国土交通両省が協議した疑い…検査院の腰山謙介事務総局次長は…検査院と両省との事前のやりとりを否定しなかった》。
 当時、アベ様はどんな「啓示」をなさっておられたか?…「「会計検査院が調べることだといい逃れしてた」のですした。

   『●選挙前「選挙戦を通して国民に説明を」、
      選挙時「国会で丁寧な説明を」、選挙後「丁寧な説明をしてきた」
    《会計検査院が値引きの根拠の不十分さなどを指摘した検査結果を
     ようやく出した
       トロいよな。べつに穴を掘ってあの土地を調べまくったってわけじゃない
     のに、なんでこんなに時間かかったんだ? 選挙が終わるの待ってたから
       結構そこは重要な部分だと思うが話がややこしくなるから置いといて、ねえ、
     これってもっと大ニュースになっていいことだよね? あたしは忘れません。
     安倍首相も、麻生財務大臣も、佐川前理財局長も、ついでに国会で質問した
     西田昌司参議院議員も、「(土地の価格は適正だっていい張ってた
       安倍首相にいたっては、国会で野党に追及され、
     会計検査院が調べることだいい逃れしてた。》

 一方、東京新聞の記事【麻生氏「改ざんでなく書き換え」 森友決裁文書で答弁】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201805/CK2018052902000268.html)によると、《「書き換えられた内容を見る限り、バツをマルにしたり、白を黒にしたような、改ざんといった悪質なものではないのではないか」と述べた。改ざんには当たらないとの認識を示した上で、程度が軽いとも受け取れる発言》。
 法治主義国家や民主主義国家とは二度と呼べないようなニッポンに成り下がってしまったというのに、《改ざんといった悪質なものではない》…言うに事欠いて…ウルトラ差別主義者の責任を有耶無耶にしてきたツケだな。福岡の恥

   『●「謝罪会見の場に、被害女性を散々おとしめた
       麻生氏の姿はなかった」…ウルトラ差別者の責任は有耶無耶?

 与党自公や癒党お維、アベ様「下足番」新聞広報紙、広報誌、広報局が言うような、野党が悪い訳ではない。まずは、第一に批判されるべきは、アベ様やその取り巻き、滅公奉僕な官僚、さらに与党・癒党でしょ?
 《この程度の答弁で乗り切れたと思っているのは官邸の太鼓持ちの側近たちだけ。野党が詰め切れないのは、役所が資料を隠したり、なくしたと言い張ったり黒塗りにしていたから。加えて衆院予算委で江田憲司も言っていたが、関係者といわれる人物の話を、ことごとく自民党が国会に呼ぶことを拒んできたからだ」》。つまり、問題の解決はとても簡単。野党が主張しているように、これらデタラメな問題の一つ一つについて、隠蔽・廃棄を今直ぐに止め、改竄されていない全ての資料を国会に提出し、関係者が一堂に会して証人喚問をすればいいだけ。与党や癒党提案の法案の議論は、それからだ。

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201805290000240.html

政界地獄耳
2018年5月29日9時13分
「一点の曇りもない」ウソがほころび始めた

 ★一点の曇りもないはずの森友・加計学園疑惑。森友学園との交渉記録はないとしていた政府答弁は、あっけなく4000ページを財務省自らが提出すれば、28日の参院予算委集中審議で首相・安倍晋三は「資料をよく読んでいただければわかること」と発言した。政府がないと言い続けたものを今更ながら持ち出して、今度はよく読めという。「関与がないのは明らか」を連呼するのは「関与していたら総理も議員も辞める」との自らの発言を自分で否定したいからだろう。

 ★自民党ベテラン議員が言う。「相変わらず、答えになっていない説明で押し切ったり、野党が沈黙していると思っているのは、昨年の衆院選前の思考と全く同じ。選挙後、野党はバラバラになったが、この森友・加計疑惑で6党派は再結集したといっていい。つまりこの程度の答弁で乗り切れたと思っているのは官邸の太鼓持ちの側近たちだけ。野党が詰め切れないのは、役所が資料を隠したり、なくしたと言い張ったり黒塗りにしていたから。加えて衆院予算委で江田憲司も言っていたが、関係者といわれる人物の話を、ことごとく自民党が国会に呼ぶことを拒んできたからだ」と指摘する。

 ★自民党議員の正論を聞いていても、一点の曇りもないはずの自民党が、なぜ拒むのかの論理的説明もなければ解決に近づくことを拒んでいることになり、これでは共犯関係。今までは首相夫妻とその仲間たちと官邸の問題だったが、今では自民党が抱える問題だ。28日には、共産党が提示した森友問題の内部文書から、国交省航空局長・蝦名邦晴と財務省理財局長・太田充値引きを隠すため、会計検査院も巻き込み、国会対策、メディア対策、世論対策の口裏合わせをしていたことが発覚。2人は事実上の会合は認めたが、内容については記憶にないとかわした。国民は既に分かっている。うそで塗り固めて来たものがほころび始めていることを。あとは本人が認めるかだ。(K)※敬称略
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●「「トカゲのシッポ切り」ではなく、「頭の切り離し」」(森裕子さん)。佐川事件でなくアベ様御夫妻案件

2018年04月02日 00時00分24秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



リテラの記事【佐川氏が喚問で安倍夫妻を庇うあまり露呈させた嘘と矛盾! 今井首相秘書官がらみの質問でもゴマカシが】(http://lite-ra.com/2018/03/post-3908.html)。

 《「国民全体の奉仕者」ならぬ「安倍首相の奉仕者」──。…佐川氏は、改ざん問題について「理財局のなかで対応した」と主張し、肝心の詳細についてはすべて「刑事訴追の恐れがある」という理由で“ゼロ回答”。一方で、安倍首相や官邸からの改ざん指示は一切なかったはっきり証言》。

   『●有印公文書偽造=決裁文書書き換え…
       「行政府の長」と財務相が責任をとるべき大変な犯罪

   『●決裁文書書き換えという犯罪…「最低の官房長官」が
          沖縄に向けて言い放った「法治国家」を取り返さねば

   『●「有印公文書偽造=決裁文書書き換え」朝日新聞大スクープ
                     …その直度にアベ様らのやっていたこと
    《意に沿わない人物は潰す――“人格攻撃”された前川前次官が
     いい例だが、安倍政権のやり口は、まさに恐怖政治ではないか
    《結局、目的は “犯人”を黙らせることでしょう。内部告発者を潰すことは、
     国民の知る権利を侵害し、民主主義を破壊する行為

   『●「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」からの 
         この1年間の無駄…泥縄で有耶無耶にするつもり?
   『●「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」が
        公文書「書き換え」という名の「捏造」=犯罪の引き金
   『●元祖?・有言実行されない大見得・啖呵
      《報道がそれで抑圧される、そんな例があったら私は辞める》
   『●「国が壊れ、どんどん落ちぶれていく…
       「国難」を叫ぶ人こそが、「国難」の中心にある…」(久原穏さん)
   『●辺野古高江裁判とヒラメ…《「人権のとりで」としての司法が
                 その役割を果たさず、行政と一体化すれば…》
   『●それぞれの「面従腹背」…《官僚は…政治家は
      尊重しなければならないが、魂までは明け渡してはならない》
   『●「粉飾された「美しい国」」…
     「「夫人、ひいては首相の顔をつぶすわけにはいかない」という恐怖政治」

   『●室井佑月さんによるアベ様の「美しい国」「日本を取り戻す」再考…
                             答えは「日本=アベ様そのもの」
   『●「谷査恵子氏の上司」「真に喚問すべきキーパーソン」今井尚哉氏。
                           そして、お維・松井一郎氏は…?
   『●オトモダチ「利権」塗れ…「この国でもっとも「利権」から遠い
                  生活保護受給者の暮らしがまた脅かされる」

 証人喚問を実施した価値はあった。自民党の詐称「佐川事件」に非ずアベ様御夫妻案件であることが炙りだされた格好だ。
 東京新聞の記事【改ざん経緯 証言拒否 佐川氏、官邸関与は否定】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201803/CK2018032802000141.html)によると、《佐川氏は安倍晋三首相や官邸などからの改ざんの指示を否定》のみを明言し、あとはほぼすべての証言を拒否。

 東京新聞の記事【自民幹部「解明終わった」 幕引き、一部では疑問も】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201803/CK2018032802000138.html)によると、《自民党の森山裕、公明党の大口善徳両国対委員長らが会談し、野党が求める昭恵氏らの証人喚問や、国会への特別委員会設置は不要との方針を確認…村上誠一郎元行政改革担当相は記者団に「加計学園問題南スーダンの日報隠蔽(いんぺい)問題に関しても、首相に近い人たちから起こった最高責任者が責任を取らないのが一番の問題だ」と訴えた。石破氏は「誰が、なぜというのが一切分からなかった」と語り、幕引き姿勢に疑問を呈した》。
 これで「幕引き」?? アベ様御夫妻案件解明への「開幕」に過ぎない。

 週刊朝日の記事【佐川・前理財局長が証人喚問で明かさなかった今井首相秘書官の秘密】(https://dot.asahi.com/wa/2018032700013.html)によると、《安倍首相や麻生財務相、官邸、首相秘書官からの指示はなかったと語る佐川氏。だが、ある自民党幹部はこう語る。「格安での国有地払い下げ、文書改ざんなど一連の森友案件の“主犯”は安倍さんの懐刀の今井尚哉首相秘書官だろう…」》。

 また、週刊朝日の記事【今井首相秘書官の関与を佐川氏否定「虚偽答弁ではないか」森ゆうこ議員】(https://dot.asahi.com/dot/2018032700026.html)によると、《これでは「トカゲのシッポ切り」ではなく、「頭の切り離し」だ。…自由党の森裕子参院議員は、官邸で大きな影響力を持つ今井尚哉秘書官の関与について追及。森友問題で佐川氏と今井氏が話をしたことがあるかとたずねたところ、「おそらく課長クラスと(答弁の)調整をしていた」「私の国会答弁に関して、私が今井秘書官と話をしたことはありません」との答弁を繰り返した。ハッキリとしない回答に、森氏が「今井秘書官と話をしたことがないのか」と3度目の答弁を求めると、ようやく最後に佐川氏は「話をしたことはございません」と述べた》。
 アベ様奥様・安倍昭恵氏、その秘書官谷査恵子氏、その「谷査恵子氏の上司」「真に喚問すべきキーパーソン」今井尚哉氏、佐川氏の前任者・迫田英典氏など全員一堂に会して証人喚問すべきだ。

 さらに、週刊朝日のコラム【室井佑月「国会に出てきてください」】(https://dot.asahi.com/wa/2018032700039.html)でも、《そういや、15日の国会で、自民党の議員から「佐川事件って言葉がでてきた。「『佐川事件』の真相解明ということがまず第一でありますから」だって。これで騙される人っている? さすがに、国民を舐めすぎよ》。
 どう見たって、アベ様御夫妻案件だ。

 アベ様御夫妻案件として、「福田会(ふくでんかい)」という案件からも煙が上がっている。

 最後に、枝野幸男氏のつぶやき…:

-- - -- - -- - -- - -- - -- - --
https://twitter.com/edanoyukio0531/status/978799604891189248

枝野幸男@edanoyukio0531

追加 「偽証罪にも問われる証人喚問で証言したのだから総理夫人などの関与はないと証明された」とする方がいますが、一年前に籠池氏も同じ条件で証言しています。籠池氏が証人喚問で嘘をついたなら議院証言法違反で告発すべきですが、与党からそのような提案はありません。

10:03 - 2018年3月28日
-- - -- - -- - -- - -- - -- - --

 つまり、「一年前に籠池氏も同じ条件で証言」=1年前から、既に、アベ様ご夫妻案件であることが証明されていた訳だ。えっ?、籠池氏は「詐欺を働く人物」だってぇ? 息吐く様なウソ吐きな泥棒達が口にすることか?

   『●制御不能な「確実にバレる瞬間まで嘘を通そうとする、
            気合の入った嘘つき」な取巻き達と「裸の王様」
    「【室井佑月「籠池さんと嘘つきと仲間たち」】…《質問に立った
     与党議員や日本維新の会の議員は、籠池さんを詐欺師の嘘つきに
     したいように見えた》」

   『●「完全に司法に影響を与えようとする露骨な圧力にほかならない…暴挙」
                       …着々と司法を掌握した効果
    「リテラ【「籠池氏は詐欺を働く人物」発言だけじゃない! 
     最高裁判事に加計学園元監事を異例の抜擢…安倍首相は司法も私物化!】
     …《時の最高権力者である総理大臣が、いち民間人を有罪と決めつけ
     さらにマスメディアを通じて詐欺をはたらいた連呼》」

   『●泥棒に縄をなわせる…その縄で財務相やアベ様を縛る訳がない!
                       《与党の関与なき公正な委員会》が必要
    「国会で、最高権力者が堂々と、不当に長期勾留中の私人・民間人に対して、
     「籠池氏は詐欺を働く人物」「詐欺をはたらいた」などと連呼する異常さ。
     いったい、アベ様らと、どちらが詐欺師か?

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http://lite-ra.com/2018/03/post-3908.html

佐川氏が喚問で安倍夫妻を庇うあまり露呈させた嘘と矛盾! 今井首相秘書官がらみの質問でもゴマカシが
2018.03.27

     (佐川氏の午後の証人喚問)

 「国民全体の奉仕者」ならぬ「安倍首相の奉仕者」──。本日おこなわれた佐川宣寿・財務省前理財局長の証人喚問について、本サイトでは速報で「安倍自民党との完全な出来レース」と看破したが、午後の衆院でもとんだ茶番劇が展開された。

 佐川氏は、改ざん問題について「理財局のなかで対応した」と主張し、肝心の詳細についてはすべて「刑事訴追の恐れがある」という理由で“ゼロ回答”。一方で、安倍首相や官邸からの改ざん指示は「一切なかった」とはっきり証言した。

 改ざんを「理財局だけでやった」と言うが、そもそも官僚がこのような大規模な犯罪を犯す理由などまったくないし、独断でこんなことができるはずがない。だいたい、財務省の矢野康治官房長は昨日の参院予算委員会の集中審議で、午前中には「官邸も麻生大臣も、指示も関知もしていなかったのはまぎれもない事実」と答弁したのに、午後には「総理官邸という言葉は適切ではなかった」と自らの答弁を修正し、「(官邸の関与が)あったという事実には突き当たっていない」などという珍妙な答弁でお茶を濁した。この矢野官房長の答弁を、佐川氏は何の根拠もなく真っ向から否定したことになる。

 その上、佐川氏は、自身が理財局長として関与していない時期におこなわれた土地取引についてまで「私が昨年ずっと一連の書類を読んで勉強して、国会で答弁させていただいたなかで言えば、総理も総理夫人の影響もありませんでした明言したが、その根拠は「(土地売却は)当時の不動産鑑定に基づいておこなわれた」からというもの。言うに事欠いて適正な売却だったとまで口にした

 まさに噴飯モノの答弁だろう。会計検査院はゴミの積算根拠を「不十分」だと指摘しているし、建設業者も「ゴミが実際より深くにあると見せかけた虚偽の報告書を作成した」と大阪地検に証言しているように、「適正な売却」などではなかった。そもそも、質疑に立った立憲民主党の福山哲郎議員も指摘したように、適正な売却だったのなら決裁文書を改ざんなどする必要はどこにもないのだ。

 しかも、佐川氏は、「改ざん前文書に書かれた昭恵夫人の名前を見たときにどう受け止めたのか」と共産党の小池晃議員に問われると、「(改ざん前文書を)いつ見たのかという質問」「それは私自身が書き換えをいつ認識したのかという問題そのもの」だと詭弁を弄して証言を拒否。「総理夫人の影響はない」とはっきり言えるのならば名前を見たときの感想くらい堂々と言えるはずだが、それはけっしてしないのである。逆に言えば、昭恵夫人の名前を見たときの感想は刑事訴追の恐れになるような問題だということになるではないか。


安倍夫妻を庇って否定するあまり明らかな矛盾と嘘を露呈

 このように、納得できる理由を提示しないまま道理にかなわない根拠で安倍夫妻をただただ庇うだけに終始した佐川氏の証人喚問。だが、いくら佐川氏が安倍官邸とすでに「裏取引」していたとしても、事実をないことにはできない。

 むしろ、安倍首相や昭恵夫人にかんするあらゆることを無理やり否定したがために、次から次へと矛盾が噴き出てきている。たとえば、佐川氏は安倍首相が昨年2月17日、「私や妻が関係していたということになれば間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」と答弁したことの影響を聞かれて、「総理の答弁と前と後ろで私自身の答弁を変えた認識はない」と答えていたが、これは明らかな嘘だ。

 佐川氏は安倍首相が「間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」というセリフを口にした同じ昨年2月17日には、「適正に処理した」程度のことしか言っていなかった。ところが、それから1週間後の2月24日に「(交渉記録は)速やかに破棄した」と答弁するなど、急に強気になり、3月2日の参院予算委員会で共産党の小池議員から質問を受けた時には「何月何日に何をしたかという面会記録、そういう記録はない」「予定価格や賃料を先方に提示することはない」と断言していた。

 周知のように、改ざん前文書には、2015年1月9日の欄にははっきりと〈近畿財務局が森友学園を訪問し、国の貸付料の概算額を伝える〉と書かれており、もし改ざんがなければ、こんな強気の発言ができるはずがない。つまり、24日以前に決裁文書を改ざんしたのは確実なのである。そして、その24日以前に決裁文書との整合性をとらなければならなかった答弁というのは、安倍首相が17日におこなった「私や妻が関係していたということになれば間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」発言しかない。

 さらに無理を感じたのが、安倍首相の最側近・今井尚哉首相秘書官にかんする発言だった。きょうの証人喚問で、自由党の森ゆうこ議員が「官邸の今井秘書官と森友問題で話したことはないか」と問うと、佐川氏は2度も話をはぐらかし、森議員に「そんなことは聞いてない」と追及され、何か意を決したようにこの森友問題について、今井秘書官と話したことはございません言い切った。だが、改ざんの指示云々とは関係なく、この森友問題で佐川理財局長が官邸で森友対応を担っていた今井首相秘書官と相談をしていないなどということは、霞が関の常識に照らしてありえない話だ。そのことは、多くの元官僚が指摘している。

 それを、「今井秘書官と話したことはない」などと言い張るというのは、むしろ、今井秘書官との相談内容についてつっこまれることを恐れたためとしか思えない。

 きょうの証人喚問によって疑惑は解明されるどころか、さらに深まった。しかし今日の様子をみれば、もはや官邸と裏取引をすませている佐川氏が真相をしゃべることなど、ありえないだろう。真相解明には、今井首相補佐官や安倍昭恵氏、土地取引時の財務省事務方責任者である理財局長だった迫田英典氏、総理夫人付きだった谷査恵子氏、そして籠池泰典理事長揃えた全員の証人喚問が絶対に必要だ。安倍首相は真相を究明すると約束したのだから、当然、応じるべきだろう。

(編集部)
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●森友捜査ツブシ選挙の後の祭りだけれど、「関係者を国会に呼ぶなどして、もう一度調査をやり直すべきだ」

2017年12月24日 00時00分27秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



東京新聞の二つの記事。望月衣塑子清水祐樹両記者の記事【「森友」国有地 売却協議の詳細判明 「9メートルまでごみ混在、虚偽にならぬ」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201712/CK2017122002000134.html)と、
その詳細記事【「森友」協議 音声データ詳報】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201712/CK2017122002000124.html)。

 《八億円超の値引きの根拠となった地中のごみについて、学園側の工事業者は「三メートルより下にあるか分からない」と主張し、虚偽報告の責任を問われかねないと懸念。これに対し、国側は「九メートルまでの範囲でごみが混在」しているとの表現なら虚偽にならないと説得し、協議をまとめていた。 (望月衣塑子清水祐樹)…◆口裏合わせ はっきり記録》。
 《協議には、学園側は籠池泰典理事長と、妻の諄子・幼稚園副園長、学園の代理人弁護士、小学校建設業者、国側は財務省近畿財務局の統括国有財産管理官とその部下、国土交通省大阪航空局職員が出席していたとみられる》。

   『●制御不能な「確実にバレる瞬間まで嘘を通そうとする、
           気合の入った嘘つき」な取巻き達と「裸の王様」
    「「確実にバレる瞬間まで嘘を通そうとする、気合の入った嘘つき」な
     取巻き達とデンデン王国「裸の王様」。いい加減にお引き取り願えない
     だろうか。でも、 森友「教育破壊」問題を無いことにしたいアベ様。
     政権を監視し、政権を批判できないマスコミ。第二、第三の森友問題に
     火をつける勇気もないようだ」

 2017年10月衆院選森友捜査ツブシ選挙の後の祭りだけれど、《関係者を国会に呼ぶなどして、もう一度調査をやり直すべきだ》。

   『●「森友捜査ツブシ」: 大阪地検特捜部、いま直ぐに動け!  
                マスコミも、いま「黙秘」してはいけない!!

 記事中の「森友学園をめぐる経過」の表を見てみると、アベ様の大見得・啖呵「議員辞職」の実行が未だに為されていないことが不思議になってくる。

 東京新聞のこれらの記事は《スクープ》《決定的証拠!》として、リテラの記事【森友問題で財務省が嘘の口裏あわせをした決定的証拠! 一方、昭恵夫人は首相公邸でおトモダチと忘年会開催】(http://lite-ra.com/2017/12/post-3672.html)にも取り上げられている。《森友学園問題で、核心に迫るスクープが報じられた。今朝の東京新聞が、森友側と財務省、国土交通省が協議をおこなった際の「音声データ」を入手。そのやりとりは、3メートル以下の地中からゴミが出てくるというシナリオに沿って動いていくことを国側が説得していたことをさらに裏付けるものだ。…だが、今回の東京新聞の報道では、この協議をより克明に伝えるもので、肝心な部分は中略せず、会話の一部を切り取ることなく伝えられている。…財務省職員が「判然としないことは承知」と工事業者に明言…昭恵夫人は森友問題に頬被りしたまま公邸で忘年会》。

 アベ様の大見得・啖呵「議員辞職」の実行を早くお願いします。

   『●「日本を守ってくれる人」って、アベ様は 
      「破壊している人」なんですが! 一体何を「記念」した小学校?
    「《私もも一切この認可にも、あるいは、この国有地の払い下げにも
     関係ない」「私やが関係していたということになれば、間違いなく
     総理大臣も国会議員も辞めるということははっきりと申し上げて
     おきたい》と大見得を切りました

   『●「森友、加計、準強姦事件の3つ…諸悪の根源である
            “主犯”は目の前にいるのだ」=アベ様御夫妻
    「そういうのはズブズブとは言わないのですか? 
     《経済ミッションとして同行してもら》ったという理由は、
     アベ様のオトモダチでなければならない理由となっているでしょうか?
     《君子防未然、不處嫌疑間。瓜田不納履、李下不正冠。
     (https://kanbun.info/koji/rika.html)なんて云う発想の無い
     人治主義国家Dictator

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201712/CK2017122002000134.html

「森友」国有地 売却協議の詳細判明 「9メートルまでごみ混在、虚偽にならぬ」
2017年12月20日 朝刊

 学校法人「森友学園」への国有地売却を巡り、昨春行われた学園側と財務、国土交通両省との協議の詳細が本紙が入手した音声データで判明した。八億円超の値引きの根拠となった地中のごみについて、学園側の工事業者は「三メートルより下にあるか分からない」と主張し、虚偽報告の責任を問われかねないと懸念。これに対し、国側は「九メートルまでの範囲でごみが混在」しているとの表現なら虚偽にならないと説得し、協議をまとめていた。 (望月衣塑子清水祐樹


 音声データには、昨年三月下旬に行われたとみられる学園側と財務省近畿財務局職員、国交省大阪航空局職員らとの協議などが記録されている。

 データでは、国側が「三メートルまで掘ると、その下からごみが出てきたと理解している」と発言。これに対し、工事業者が「ちょっと待ってください。三メートル下から出てきたかどうかは分からない。断言できない。確定した情報として伝えることはできない」と主張した。

 さらに国側が「資料を調整する中でどう整理するか協議させてほしい」と要請すると、工事業者は「虚偽を言うつもりはないので事実だけを伝える。ただ、事実を伝えることが学園さんの土地(価格)を下げることに反するなら、そちらに合わせることはやぶさかでない」とやや軟化した。

 この後、学園の代理人弁護士(当時)が「そちら(国)側から頼まれてこちらが虚偽の報告をして、後で手のひら返されてだまされたと言われたら目も当てられない」と懸念。工事業者は「三メートル下からはそんなに出てきていないんじゃないかな」と付け加えた。

 国側は「言い方としては『混在』と、『九メートルまでの範囲』で」と提案したものの、工事業者は「九メートルというのはちょっと分からない」と難色を示した。

 しかし、国側が「虚偽にならないように、混在していると。ある程度、三メートル超もある。全部じゃないということ」と説得すると、工事業者がようやく「あると思う」と同意。国側が「そんなところにポイントを絞りたい」と決着させた。

 国が算定した地中のごみの量を巡っては、会計検査院が最大七割過大に算定されていた可能性を示した。大阪航空局は、建設用地から実際に撤去したごみが国の算定の百分の一だったことを明らかにしている。

 音声データは十一月二十八日の衆院予算委員会で財務省が存在を認めた内容を含む、より詳細なもの。本紙が著述家の菅野完(たもつ)氏から入手した。

 本紙の取材に財務、国交両省から回答はなく、学園の当時の代理人弁護士は「一切コメントしない」と回答。工事業者の代理人弁護士は電話取材に「国と学園側の落としどころの金額に沿ったものを出したが、根拠が十分ではなかった。こちらの試算では、ごみを完全に撤去する費用は九億数千万円だった」と述べた。


口裏合わせ はっきり記録

<解説> 会計検査院の検査では、学校法人「森友学園」への国有地売却で八億円超の大幅値引きの根拠となった地中ごみの処分量が最大七割も過大に算定されていた可能性が示された。一方で、契約に至る資料の一部が廃棄されたことなどが壁となり、価格決定の詳しい経緯は解明できなかった。

 しかし、今回、財務省が存在を認めた音声データの全容を詳細に分析すると、地中ごみが地下三メートルより下からはほとんど出ていないにもかかわらず、地下九メートルまであるという形にまとめようと、国側が口裏合わせを求めたともとれるやりとりがはっきりと記録されていた。学園側が、国側のストーリーに合わせて報告を行えば、虚偽にとられかねないと不安視している発言も含まれていた。

 なぜ財務省職員らがそんな無理をして値引きしようとしたのか安倍晋三首相の妻の昭恵氏が小学校の名誉校長に就いたことや、首相夫人付きの職員が国有地について財務省に照会したことが影響した可能性はないのか

 学園側への国有地の売却では、分割払いや価格の非公表などさまざまな特例がなぜか付されていた。その理由も政府はいまだに明らかにしていない。この音声データが明るみに出たのを機に、関係者を国会に呼ぶなどして、もう一度調査をやり直すべきだ。 (望月衣塑子
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201712/CK2017122002000124.html

「森友」協議 音声データ詳報
2017年12月20日 朝刊

 学校法人「森友学園」への国有地売却問題で、地中のごみを巡る学園側と国側の協議の詳細が記録された音声データ。協議には、学園側は籠池泰典(かごいけやすのり)理事長と、妻の諄子(じゅんこ)・幼稚園副園長、学園の代理人弁護士、小学校建設業者、国側は財務省近畿財務局の統括国有財産管理官とその部下、国土交通省大阪航空局職員が出席していたとみられる。 (肩書はいずれも当時)

 学園は二〇一五年五月、小学校建設を予定する国有地について国側と定期借地契約を締結。翌六月から十二月にかけて、土壌改良と地中のごみの撤去工事を実施した。

 しかし昨年三月十一日、学園側が財務局に「地中から新たなごみが見つかった」と連絡。籠池氏が財務省国有財産審理室長と面会後の同月二十四日、学園側の代理人弁護士が財務局に土地の購入を申し出た。音声データに記録された協議はこの後の三月下旬に行われたとみられる。協議の詳細は次の通り。


 学園の代理人弁護士(以下、弁護士) 「うちはリスク負ってやっている。今、口約束できないのは分かるが、鑑定額はこちらの納得いくような金額じゃなかった場合、相当な話になる。そうならないよう資料の作成の仕方とか話の持っていき方は、知恵を絞ってもらわなければいけない。●●さん(工事業者)に見積もり出してくれとか、いろいろ言ったら頑張って出してくれると思うし、こういうのが要るんだというものを詰めて、ピックアップしてほしい。(中略)どういう理屈で、土地の評価を下げようと考えているのか教えてほしい。どうやるのが一番勘所がいいのか。(中略)土壌汚染があるかどうかの調査報告書がほしいなら調査はできる」

 工事業者 「分析の状態によって少しずれる可能性、後ろにずれる可能性も。もちろん前にいく可能性もあるが」

(中略)

 国側の職員 「われわれ土壌汚染調査も、(大阪府)豊中市にも一応手続きをして終わっている整理。まだ出てくるが。現状の考え方は、こういう状況を現認をしたうえで、これを地価に反映させるかして整理ができるのが一番ありがたい。(中略)もっと問題も発生するので、こういったものが内包されていることをもって反映させた形で提示をさせていただければありがたい」

(中略)

 弁護士 「調査報告書を二週間、三週間でできるものを出した方がいいのか。(中略)白黒はっきりさせない方がいいんじゃないのかという考え方もある」

 国側の職員 「そこはわれわれが現場確認した上で、いかに評価上反映させるか。冒頭話のあった●●さん(工事業者)に『こういう資料出ますか』とお願いしながら作業させていただくのがありがたい」

(中略)

 国側の職員 「僕はこの現場だけを見て、写真を撮って、内部にも早く要望を伝えていきたい。僕と●●(部下)は現場へ行って、写真だけ撮らしてもらって、そのうえでいろいろと手続きを進めたいと」

(中略)

 弁護士 「先ほど言ったように、土地の価格から処分費用を引いてもらえる話として、土地の評価ができるんだったら。そしたら、その時点で売買代金を処理するし、引けないと言うなら後で請求するしかない」

 国側の職員 「金額をまず提示して、それでどうかというところになる。それで合意に至らなければ当然、国が請求を受けるという話になると思う」

(中略)

 弁護士 「そういう値段と、そこから処理費用を引けるような形で話をもっていってもらうように。仮に引けなかったとしても、後で請求できるような形にしてもらいたいし、土地の値段もできるだけ低くということでお願いする」

(中略)

 籠池理事長 「棟上げの時に、首相夫人来られることになっている。だから日にちの設定をした。設定をしててこんなになってしまった。どうするの、僕の顔は。サミットが終わったついでに、こっち寄ろうかと。あほとちがうか」

 弁護士 「そういう目に見えない所で今回の件があるので、私から言えるのは、それはもう分かって、死ぬ気で、値段を下げるところに取り組んでほしい、知恵を絞ってほしいということ。(中略)『お願いします』と言って値段は下がらない。ちょっと失礼かもしれないが、下がる理屈を考えないといけない」

 籠池理事長 「信用できるのか。(中略)引っ返すことないの?」

 諄子副園長 「●●さん(設計業者)言っていた。『僕は、近財も航空局も信じてない』と言っていた」

(中略)

 国側の職員 「前の●●さん(工事業者)、三メートルまで掘ると、その後で、柱状改良というのをやって、その下からごみが出てきたというふうに理解している。(中略)その下にあるごみというのは、国が知らなかった事実なんで、そこはきっちりやる必要はあるというストーリーはイメージしている。三メートル以下からごみが噴出しているという写真などがもし残ってたら」

 工事業者 「ちょっと待ってください。そこは語弊があるので。三メートル下から出てきたかどうかは分からない。下から出てきたとは確定、断言できてない。そこにはちょっと大きな差がある。認識をそういうふうに統一した方がいいのであれば合わせる。でもその下から出てきたかどうかは、工事した側の方から、確定した情報としては伝えるのは無理」

 国側の職員 「●●さん(工事業者)からそういう話は聞いている。●●さん(設計業者)からもそういうふうに聞いている。どこの層から出てきたか特定したいのでこういう聞き方をしてきた。●●さん(設計業者)もどこから出てきたか、判然としないという話で今までは聞いている。ただ今後、資料を調整する中でどういう整理をするのがいいのか協議させていただけるなら、そういう方向で話し合いをさせていただければありがたい」

 工事業者 「虚偽をわれわれは言うつもりもないので、事実だけを伝える。ただ、その事実を伝えることが(森友)学園さんの土地(の価格)を下げることに反するならそちらに合わせることはやぶさかでない」

 弁護士 「虚偽という表現があったが、それは●●さん(設計業者)も一緒で、そちら側から頼まれてこちらが虚偽の報告して、後で手のひら返されて、『だまされた』と言われたら、これは目も当てられない話になるので、それは嫌だという話。だから逆に、●●さん(工事業者)とか●●さん(設計業者)の方に、●●(以前の工事業者)がやった三メートルのところから全部出てきたか、と言われたらそれもノーだ」

 工事業者 「三メートル下より三メートルの上からの方がたくさん出てきてるので、三メートル下からはそんなにたくさんは出てきていないんじゃないかな」

 国側の職員 「言い方としては混在と。九メートルまでの範囲で」

 工事業者 「九メートルというのはちょっと分からない。そこまでの下は」

 弁護士 「そこは言葉遊びかもしれないが、九メートルの所までガラが入っている可能性を否定できるかと言われたら否定できない。そういう話だ」

 工事業者 「その辺をうまくコントロールしてもらえるなら、われわれは資料を提供させてもらう」

 国側の職員 「虚偽にならないように、混在していると。ある程度、三メートル超もあると。全部じゃない、ということ」

 工事業者 「あると思う」

 国側の職員 「そんなところにポイントを絞りたい」

(中略)

 弁護士 「言い方悪いが、まず半分はこういう事態が起きたので、損害を最小限にするために一生懸命やっていただけるということで信頼している。もう半分の問題は責任問題に発展しないように頑張っていただけるという意味での信頼を持っている。半分はわれわれのためにやってもらえると。半分はご自身のために頑張ってくださいと」

(中略)

 弁護士 「希望としては一億五千万かかるという報告をもらって、それより低い金額で買いたい」

 国側の職員 「理事長が考えているマイナスという話になるかというのは、金額の評価に関しては、やるだけやってみて、見ていただいて、判断していただくしかない。いくらと確約できる話でもない。●●先生(学園側代理人弁護士)からも言われて、最大限反映できるような形の手続きをやっている」
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