まいにちはなたば

キレイな花、枯れた花、トゲだらけの花。
毎日いろんなことがあるけど、遠くから見れば、やっぱりきれいな花束だと思うよ?

ほんとの「援助」 ~語るでぇ 3~

2007-09-27 12:38:45 | 想い
Hっとこから、フィリピンという国について
「とても治安の悪い怖い地であるというイメージが
我が家では根強い」とのご指摘を受け‥

そらそうだ

政情不安は、紛れもない事実です。
マニラの闇の世界なんて、日本の闇の世界よりも
きっと恐ろしい

けど。
それについては現地で暮らしている大多数の善良な人々も、
私たちと同じ思いをもっているはず。
「手段を選ばずに生きる道を選んだ人たち」ってのが
どこにでもいる。
確かに、あちらのほうが、日本よりも
恐ろしいことが起こるかもしれないけど

私たちが行った先は、カトリックの教えに基づいた
社会活動をしているコミュニティであり、
親しく交わった人たちは皆、自分の国をよりよくしようと
日々働いている人たちと、その人たちを支える人たち、
‥な訳です。
私たちも、首からカメラをぶら下げ、ブランドバッグをぶら下げて
世界中を巡っている日本人とは、違った趣で出かけてます。
「日本企業のヒト」として接するのも、
また違った趣があるんやろうな、とも思います。

っていう私の兄も、つい最近までマニラに単身赴任やったんよ。
専属の運転手つきという待遇。
たまに帰ってくると「ゴルフ焼け」と、裸足なのに
くつしたを履いてるような足。
私よりよっぽど長くフィリピンにいたわけだけど、
私が行ってきたところとは、
全然違った世界に住んでたんやと思います

私の「もうひとつの家族」たちは、
一生ゴルフ場に足を踏み入れることなどあるわけない、
そんな貧しいひとたちやったからね

国民の1割が『rich』、9割が『poor』
という異常な社会がどんなものなのかは‥。
ちょっと日本では想像できないと思います。
『poor』に生まれてしまったら、
「努力は必ず報われる」なんてことが‥あるわけない。
その人たちに、
「手段を選ばずに生きる道を選ぶ」ことはいけないこと
だなんて‥。
私のクチからはよう言いません
家族が飢えるのを救うために自分ができることは
身を売ることしかない‥
そんな状況に立たされたことのない私は、
そうやって生きている人たちを
簡単に非難することは、できひんのよ
あの、圧倒的に貧しい人たちと実際に接して話をきいたらね。



そんなこんな、
自分のチカラなんかでは
どーにもこーにもどーしよーもない~
モンダイの深刻さ大きさが、一回目のフィリピンで
身にしみてわかった訳です。
だから、二回目のとき、あのオバチャンに
あんな返事をしたんやろな、
もしかしたら、あの時初めて、思いが言葉になったんかな?
とか思います。


大事なのは、
彼らを忘れないこと
たとえ小さなことでも自分に出来ることから、
休まず続けること
‥かな?



そんなこんなで、
こんなとこに、こんなこと書いたりしとるわけです


折りしも
先日の日曜のミサの、聖書朗読部分の
神父さんの「解説」が、まさにアタシが今、
この記事を書こうとするにあたり、
思ってたことと、ぴったんこ

すいませんが、引用します

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

日本は今や富める国の仲間入りをしていますが、
以前は違いました。欧米の国々に追いつくために
国をあげて、富国強兵策を行いました。
今、アジアの国々は日本に習えとばかりに
富国強兵策を行っています。

確かに、これらの国々の国民生産はどんどん
伸びてきています。
しかし、その裏には多くの人びとの犠牲があります。
日本の富国強兵政策を支えたのは、女工哀史で
知られるているように、若い女性労働者を使って
利益を上げた製糸産業でした。

今や同じ事をアジアの各国政府が行っています。
日本がかつて歩んだと同じ道を走り続けています。
しかも、この国の政策を後ろから支えているのは
日本の政府と企業です。日本の企業は安い労働力を
求めて海外へ進出しています。日本の企業の工場で
上げられた利益の大半は日本の企業と各国政府の
手に入り、悪い労働条件のもとで働かされている
労働者の手元には、わずかの分配があるだけです。

富める国は、貧しい国に援助の名の下に資金を
融資していますが、もともとこれらの国々から
奪った利益を返しているにすぎません。
これらの国々は、富める国から融資を受けた金で
高い製品を買わされてしまうので、結局は
富める国に金が流れていくだけです。

こうして見ると、本当の援助のためには、
人々が自分たちの力で国を作っていけるように
技術的な面での援助が必要なのです。ただ単に
トラックターなどを援助の名のもとに送っても、
結局は修理できないで無駄になってしまいます。

富の不均衡をなくすためには、まず正当な価格で
資源や労働力を買うことから始めなければ
なりません。今までのように不当に安い価格
で買い続けているかぎり、援助という名のもとで
何をしてもごまかしにすぎません。

富をごく一部の人たちだけで所有するのでなく、
公平に分配してこそ、一人一人の人間の価値が
認められることになるのです。富の使い方によっては
金で買えないものを得ることができるはずです。

主日のみことばより

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っとまぁ、そんなこんなで、
また、よつばさんで、
People Treeさんからのお買い物をしました

‥今日の配達でくるかと思ったら、
翌週配達品だったわ


ともかく
大きなことはできないけど、
小さなことを実践するのを、忘れたり止めたりしたら
アカンからねっ

しかし
まっだまだ、「出来ること」は
他にも山ほどあるはずやからな‥
明日も楽しく、がんばろ~