過日、NHK日曜美術館で紹介された「尊厳の芸術展」に行ってきました。
太平洋戦争時、アメリカ強制収容所で暮らす日系アメリカ人達が
厳しい環境の中でもわずかな光を物作りとそのものとの共存に見いだしたという
「ものつくり」の極地の世界をぜひ見たいと思いました。
人間はどんな悲惨な環境においても
わずかな材料を発見し、見立て、表し、
共に厳しい生活を少しでも豊かにしようと苦心してきたこ . . . 本文を読む
中島千波 人物図鑑 退任記念展を見てきました。
3階の会場に入るとぱぁっと広がった
人物のパノラマのスケールに驚きます。
大画面を構成する切り口のシャープなラインと
そこに現れる人物像の存在感に圧倒されます。
ちらり ご本人の自画像も描き加えられている作品を見つける、
そんな楽しみもありました。
斬新な色使いも面白く、輪郭に虹色が現れたりします。
静かな画面構成に躍動感も . . . 本文を読む
先月「川村清雄展」のブロガー内覧に参加してきました。
あっという間に一ヶ月が経過してしまいした。
忘れないうちに、その展覧のことを思い出しながら辿ってみたいと思います。
江戸博のサイトはこちらから
その前に
川村清雄、ときいてご存知の方がどの位いるでしょう?
時々東京国立博物館の近代絵画コーナーに
「形見の直垂(虫干)」
が展示されますが、画家の名前を記憶できずにいまし . . . 本文を読む
出光美術館での展覧はいつもながらの高品格と
企画の切り口のスマートさに
毎回心躍らせて鑑賞に出かけるのですが、
こと、やきもの展に関してはその収蔵品の美しさに
敬意をもって拝見することになります。
今回の「東洋の白いやきもの」展は開催を心待ちにしていて、
初日に勇んで出かけてきました。
白のやきものの静けさに心ふるわせてきました。
そして長く続いた酷暑をやり過ごして
やきもの数点と仙厓さんの . . . 本文を読む
篠山紀信の写真力に圧倒されて
視界から目玉にパンチを浴びた後に、
収蔵品展「やさしさの気配」
このタイトルにホッとします。
この落差を暗に企てたギャラリーの担当者に敬意を表します。
このギャラリーに収められた
寺田小太郎氏のコレクションから。
個人の柔らかな趣味が展示品から醸し出されて伝わってきます。
どの作品も室内にその家族と一緒に日々の暮らしを共にして
流れる時をゆっ . . . 本文を読む
篠山紀信展。
写真力
これは、つまり現場に行かないとわかりませんし、伝わりません。
現場の磁場がハンパじゃありません。
ここにサイトをご紹介します。
こちら
時代の激動をくぐり抜けてきた
生き証人たち。
(今生きているかどうかは別として)
有名人としての強力なパワーに全く動じず
微動だにせず
その被写体の凄みを百倍(実寸ではなく、感覚的に)に拡大してさらしものにします。
ゆるぎない生 . . . 本文を読む
久し振りに
国際子ども図書館に行ってきました。
ココの建物が好きです。
なにか重要な気配があります。
大切なものが潜んでいるに違いありません。
それでついつい写真にしてしまいます。
ここは、1908年と1929年の2期にわたって
久留正道によって旧帝国図書館として利用されてきましたが、
2002年に安藤忠雄事務所と日建設計によって設計されて
建物の保存と、再利用をめざしてリニューアルされま . . . 本文を読む
先日、横浜美術館で奈良美智展を楽しんできたばかりですが、
ここ、東京都現代美術館(都現美)で
またまた沢山の奈良美智作品と遭遇してきました。
奈良美智ファンの方、都現美、穴場です。ぜひ!
後期ではあったけれど、19点もの展示量にビックリしてしまいました。
なかでも
浮世絵のゼロックスプリントによる連作 11点には
奈良さんのお茶目ソースが満載でした。
歌麿の鏡を持つ美女の絵 . . . 本文を読む
私事ですけれど、
ずっと服飾業界の販売を仕事としてきました。
森英恵の店に立っていたり、
コシノヒロコの服も販売したことがあったり。
ブランドショップの出始めの時代です。
洋服が大好きでディスプレイも
楽しかったし、お客様とのやり取りも刺激的でした。
ずっとその魅力にとらわれてキレイな世界にいたかったものです。
友達もよく通ってくれました。
そんな青春があるものだから、
ぜひ見に行きたかった展覧会 . . . 本文を読む
奈良美智展の後、横浜美術館の常設展をみてきましたが、
あまりにも面白くて展示企画の楽しさにずっとテンション上がったまま、
その魅力に遊ばれてきました。
だから美術館巡りはやめられない!
横浜美術館 コレクション展 2012年度第2期
人の形を見るー不思議な具象
1,さまざまな人の形
奈良美智作を存分に意識した展示となっていました。
ここは画像はカメラOKの所でガツガツ撮らせてもらいました。 . . . 本文を読む