阿部ブログ

日々思うこと

バチカンと中国の関係正常化が実現する

2016年12月11日 | 雑感
ローマ教皇庁と中国共産党は、1951年に関係断絶し、今日に至っているが、バチカンが主導する形で関係正常化に向けて着実な成果を出している。関係正常化は、近うちに実現すると見ている。司教任命権や台湾との外交関係断絶を条件としているが、落とし所を見いだせるだろう。中国共産党からは、バチカンの影響力が国内に蔓延ることを良しとしないのだろうが、歴代中国王朝の歴史であきらかなように景教は、中国の大陸に根付いて極めて長い歴史を有するのだ。かの空海も景教の聖典、即ち聖書を日本にもたらしており、ごく普通に民衆の生活に馴染んでいる宗教だった。
バチカンと中国の関係正常化が進む中、7月30日、福建省寧徳のヴィンセント・フアン・ショウチェン司教が亡くなり、8月7日には、浙江省のカトリック教会温州教区のヴィンセント・ズー・ウェイファン司教が亡くなっている。ウェイファン司教の後任であるペテロ・シャオ・ジュミン司教は、未だに着任出来ずにいる。地方政府と公安まで指示が行き届いていない状況が散見される。

教皇フランシスコは、エキュメニカル活動を活発化させ、早期の全宗教統一を目指しているが、全ての枢機卿がイエズス会となった今バチカンの動きに注視せざる負えない。