聖路加国際病院の一角に「トイスラー記念館」がある。
トイスラー記念館は、昭和8年に隅田河畔の明石町19番地に聖路加国際病院の宣教師館として建設され、設計者はJ・W・バーガミニ、施工は清水組(現在の清水建設株式会社)。明石町や築地界隈は、明治初頭、外国人居留地であった。その名残を残す歴史的建築物である。
このトイスラー記念館の設計者・J・W・バーガミニの息子がディビット・バーガミニである。ディビットが書いた本が『天皇の陰謀』。
『天皇の陰謀』は、清朝最後の皇帝・愛新覚羅 溥儀に家庭教師として仕えたイギリス人ジョンストンの著書『紫禁城の黄昏』(岩波書店)と一緒だ。全部が翻訳されている訳ではない。岩波書店は、朝日新聞並みの中国に対する配慮を優先させ『紫禁城の黄昏』の第1章から第10章、そして第16章を削除して出版している。一番重要な部分を削除しては、ジョンストンの著作の存在意義はない。
第1章 1898年の変法運動
第2章 変法運動の挫折
第3章 反動と義和団運動
第4章 光緒帝の晩年
第5章 西太后
第6章 1911年の革命
第7章 大清皇帝の退位条件
第8章 大清と洪憲朝
第9章 張勲と王政復古(復辞)
第10章 松樹老人(張勲)の自伝
第16章 王政復古派の希望と夢
岩波書店のあまりの偏向振りに呆れ果てた、同郷の渡部昇一氏が監修して『完訳 紫禁城の黄昏』を出版している。反日出版社の岩波書店版を読むこと勿れ。読むならば祥伝社の『完訳 紫禁城の黄昏』を読むべし。
さて、いいだもも訳の『天皇の陰謀』に戻る。いいだもも氏も、重要な部分を削除して出版している。削除しているのは下記。
第二部 天照大神の国(LAND OF THE SUN GODNESS)
第四章 天皇家の遺産(A.D.50-1642)
第五章 ペリー来航(1642-1900)
第三部 若き皇帝(YOUNG CAESAR)
第六章 裕仁の少年時代(1900-1912)
第七章 皇太子裕仁(1912-1921)
第八章 摂政裕仁(1921-1926)
第九章 天皇裕仁(1926-1929)
ここで重要なのは大正天皇の部分が削除されている点。元老 西園寺公望は、明治系天皇家三代を観て、一番才覚のある天皇は大正天皇であるとの評価を下している。兼ねてからこの未翻訳の部分を読んでみたいと思っていたが、ネットにそれはあった。
『天皇の陰謀~天皇裕仁はかく日本を対西洋戦争に導いた~ディビット・バーガミニ著、松崎元訳』
松崎氏の翻訳による『天皇の陰謀』で最初となる重要パートは「大正天皇のクーデタ」である。このパートは是非とも読んで欲しい。
参考図書としては、シーグレーブの『ヤマト王朝』を挙げておく。
トイスラー記念館は、昭和8年に隅田河畔の明石町19番地に聖路加国際病院の宣教師館として建設され、設計者はJ・W・バーガミニ、施工は清水組(現在の清水建設株式会社)。明石町や築地界隈は、明治初頭、外国人居留地であった。その名残を残す歴史的建築物である。
このトイスラー記念館の設計者・J・W・バーガミニの息子がディビット・バーガミニである。ディビットが書いた本が『天皇の陰謀』。
『天皇の陰謀』は、清朝最後の皇帝・愛新覚羅 溥儀に家庭教師として仕えたイギリス人ジョンストンの著書『紫禁城の黄昏』(岩波書店)と一緒だ。全部が翻訳されている訳ではない。岩波書店は、朝日新聞並みの中国に対する配慮を優先させ『紫禁城の黄昏』の第1章から第10章、そして第16章を削除して出版している。一番重要な部分を削除しては、ジョンストンの著作の存在意義はない。
第1章 1898年の変法運動
第2章 変法運動の挫折
第3章 反動と義和団運動
第4章 光緒帝の晩年
第5章 西太后
第6章 1911年の革命
第7章 大清皇帝の退位条件
第8章 大清と洪憲朝
第9章 張勲と王政復古(復辞)
第10章 松樹老人(張勲)の自伝
第16章 王政復古派の希望と夢
岩波書店のあまりの偏向振りに呆れ果てた、同郷の渡部昇一氏が監修して『完訳 紫禁城の黄昏』を出版している。反日出版社の岩波書店版を読むこと勿れ。読むならば祥伝社の『完訳 紫禁城の黄昏』を読むべし。
さて、いいだもも訳の『天皇の陰謀』に戻る。いいだもも氏も、重要な部分を削除して出版している。削除しているのは下記。
第二部 天照大神の国(LAND OF THE SUN GODNESS)
第四章 天皇家の遺産(A.D.50-1642)
第五章 ペリー来航(1642-1900)
第三部 若き皇帝(YOUNG CAESAR)
第六章 裕仁の少年時代(1900-1912)
第七章 皇太子裕仁(1912-1921)
第八章 摂政裕仁(1921-1926)
第九章 天皇裕仁(1926-1929)
ここで重要なのは大正天皇の部分が削除されている点。元老 西園寺公望は、明治系天皇家三代を観て、一番才覚のある天皇は大正天皇であるとの評価を下している。兼ねてからこの未翻訳の部分を読んでみたいと思っていたが、ネットにそれはあった。
『天皇の陰謀~天皇裕仁はかく日本を対西洋戦争に導いた~ディビット・バーガミニ著、松崎元訳』
松崎氏の翻訳による『天皇の陰謀』で最初となる重要パートは「大正天皇のクーデタ」である。このパートは是非とも読んで欲しい。
参考図書としては、シーグレーブの『ヤマト王朝』を挙げておく。