阿部ブログ

日々思うこと

中東8カ国電力網連結ラインと豊田通商が移動式変電設備を受注

2013年03月12日 | 日記
イラク電力省(イラク電力省(General Directorate of Electrical Power Transmission)によれば、400kVのカーイム・タイム架線がシリア国内電力網と連結し、イラン国内電力網と繋がった。これにより中東の「8カ国電力網連結ライン」が完成した。

「8カ国電力網連結ライン」は、中東諸国 8カ国による電力網連結プロジェクトでエジプト、リビア、ヨルダン、シリア、レバノン、イラク、パレスチナ、トルコの電力網を連結するもの。この電力網にパレスチナが参加している。ご存じの通りイスラエル国防軍に破壊された発送電システムによる深刻な電力不足がガザ地区を襲っており、これに対応する措置としてエジプトから22メガワットの電力供給を行う。

将来的には30メガワットに増加させる計画で、しかもエジプトからパレスチナにガス・パイプラインを敷設するプロジェクトが2008年にスタートしている。

このような中東の電力システムの強化に貢献する動きがある。豊田通商がイラク電力省上ユーフラテス変電局(General Directorate of Electrical Power Transmission, Upper Euphrates Region)から移動式変電設備24台(132/33kV)を受注した。契約金額は73億円。

移動式変電設備は明電舎の製品で、3回に分けてイラクに搬入される。初回の変電設備一式は信用開始から6カ月後に納入され、2回目は8カ月後、3回目は10カ月後となる。

豊田通商は、今回の契約を含め合計84台の移動式変電設備をイラク電力省に納入すると言う実績を有する。