フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

卒論発表会

2007-02-07 20:05:34 | today's seminar
今日は朝から学部の卒論発表会でした。今年は2人の指導しかしなかったのですが、例年並みのまずまずのものが提出され、指導教員としてはほっとしたというのが正直なところです。一人は日本語母語話者同士の会話におけるフィラー、もう一人は学習者同士の会話での参加管理、ということで、なぜか相手言語接触場面の研究がないめずらしい期となりました。とにかくご苦労様でした(マ、当たり前ではあるのですが)。

少し考えているのはもしかしたら学部の卒論はオーソドックスな母語場面の言語、コミュニケーション研究のほうが良いかもしれないということです。接触場面研究は応用的な面が強く、そのためには基礎的な学問理解が必要になります。言語管理理論にしてもこれはメタ理論のようなものなので、言語学等の基盤がないと、なかなか発展性のある研究は出来ないように思うのです。ですから、とりあえず学部段階では基礎的な研究能力を養ってもらって、大学院に進学したら、接触場面研究に入ってもらう、あるいは博士課程でも入るのは遅くないのかもしれません。

でもこれは危うい賭でしょうか...。
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