フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

釜山仙人

2008-07-26 11:05:29 | Busan finally
翌日は学生3人とタクシーで朝から学会へ。

のっけから、運転手のおじいさんの韓国語が炸裂した(通訳付)。

「朝から美人を3人も乗せられて、私は幸せ!はっ、はっ、はっ!」

「私の名前を知ってるかい?キムxxxと言うんだ!」

車はガタゴトと動き出す。

「笑おう!笑おう!笑えば寿命が伸びるぞ。はっ、はっ、はっ、はーっ!」

「悩まない。難しい顔しない。今、ちょっと考えすぎて寿命が20分縮まってしまった。笑おう!笑おう!はっ、はっ、はっ!」

横から別の車が理由なく近づくと、「あいつは美人に引き寄せられて寄ってきた!」

美人がお好きなようで、高速の入り口でも若い女性の係に「Oh, Thank you! Good Bye」

湾をまたぐブリッジの上に行くと、「ここからは天気がいいと対馬が見えるゾ。でも今日は見えない。はっ、はっ、はーっ!」

韓国語でまくしたてるだけまくしたてて、ぼくに突然日本語で「ワカリマスカ?」なんて言う。「う~ん」と言うと、「わからなくてもわからないと言わない。寿命が縮むぞ。ワカリマスカ?」たまらずこちらも「ネー!」。

ブリッジを渡りきって、信号待ち。水筒を取り出すと
「この水がいいんだ。これは体に最高だ!ぐいっと飲んで、シュバーッと出す!ぐいっとやって、シュバーッだ!ワカリマスカ?」
「ネー!」とみんな。
「これで長生きできるゾ!みんなもやるといい。ぐいっ!シュバーッ!ワカリマスカ?ワカリマス!ハイハイ!ドウモドウモ!」日本語も快調だ。

タクシーはようやく岡の頂上の学会会場に。それから30分、ぼくらの頭の中で釜山仙人の言葉が飛び回っていた...
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 柔らかな殻? | トップ | 異文化に入るその深さについて »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Busan finally」カテゴリの最新記事