フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

衣替え、あるいは越冬準備

2008-11-02 23:41:41 | Weblog
毎年、文化の日の周辺の連休がくると、衣替えをやっている気がする。まあ、心の衣替えもしたので、記念に新しい交換レンズなど買って自分にプレゼントをしたところ。

今朝はその試し撮りで、久しぶりに海岸まで歩く。湾岸道路を越えるともうすぐ目と鼻の先にある東京湾なのに、ほんとうに最近は足を向けない。海岸はここ数日の強風で打ち寄せた貝殻や流木や青海苔でいっぱいだった。防風林の下にはどんぐりがいっぱい落ちていたり、その林の中に入ると、キノコが密生していたりと秋の真っ最中だ。そういえば、虫が多くなるのもこの季節。蜘蛛たちはあちらこちらに巣を張って獲物を待ち続けている。こちらが衣替えだとすれば、あちらは越冬準備の食いだめというわけだ。

ぼくの家からも海岸からも、50階のア○ホテルが見える。数年前までプリンスホテルだったもの。ア○ホテルの生まれ来た根っこには何があるのだろう。いかがわしい日本研究の賞を出したりしているが、きっと根を同じくするような土壌があるのだろうと思う。ぼくはジャーナリストではないので、事実はわからない。

授業準備でRajendra Singh等の論文、Communication in a Multilingual Society: Some missed opportunitiesを読んでいる。先週授業で扱ったGumperz(1982)などの異文化コミュニケーション研究に対する痛烈な批判がなされている。彼らはこうした異文化コミュニケーション研究が博愛主義にもとづくものであるだけでなく、結果として支配的なグループへの同化や帰属を促しているに過ぎないと主張する。詳しい話はまたあとでしたいが、多文化共生という言葉に含まれたイカガワシサはまさにそういうことなのだろうと思う。
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