ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

ゴールデン・グラブ賞 阪神から5人も選出!

2023-11-10 22:25:31 | スポーツ

今季の日本プロ野球の「ゴールデン・グラブ賞」が発表された。

【投 手】東克樹(DeNA) 126票※初受賞

【捕 手】坂本誠志郎(阪神)117票※初受賞

【一塁手】大山悠輔(阪神)212票※初受賞

【二塁手】中野拓夢(阪神)110票※初受賞

【三塁手】宮崎敏郎(DeNA)145票※5年ぶり2回目

【遊撃手】木浪聖也(阪神)157票※初受賞

【外野手】近本光司(阪神)287票※3年連続3回目

     岡林勇希(中日)196票※2年連続2回目

     桑原将志(DeNA)87票※6年ぶり2回目

 

そこでびっくりしたのが、阪神の受賞者の数。

ポジションは、野球だから当然9つ。

受賞者9人のうち、半数超の5人が阪神の選手だったから、驚いた。

 

昨シーズンは、エラーが最多のチームだったのに、今年はゴールデン・グラブ賞5人とは。

たしかに、今年の阪神は、去年に比べてエラーの数は減ったように感じてはいた。

だが、調べてみると、阪神のエラーの数は大して減っていないのである。

去年と比べると、たった2個しか減っていないのだ。

 

大幅に減ったのは、巨人である。

28個も減っている。

これならば、巨人にゴールデン・グラブ賞受賞者がたくさんいてもいいはずなのだが、なんと巨人の受賞者はゼロであった。

去年に比べて+5と微増のDeNAからは、初受賞や久々の受賞者2人を含め、3人が受賞である。

 

さて、近本は昨年も受賞しているが、失策が3あったのが、今季は0であるから3年連続3回目、両リーグ通じての最多得票を獲得したのもうなずける。

昨季三塁手で9個の失策をした大山は、今季一塁を守って失策数は6と減らした。

試合中継を見ていて、時々うまいなあ、と感じたことは一度や二度じゃない。

初受賞にふさわしいと思う。

 

さて、二塁手では、11年連続かつ11回目の最多記録がかかった広島の菊池を抑えて、中野が獲得した。

たしかに、中野は今季二塁手にコンバートされて、失策は去年の18(ただし遊撃手として)から、9に半減した。

だが、菊地の失策数は、昨季も今季もたったの3であった。

だが、中野とはわずか3票差で落選となった。

これは、どう見ればいいのだろう?

まあ、いろいろあるが、いいところで好守を見せていたことが大きいのではないだろうか。

ダブルプレーを成立させて相手のチャンスの芽を摘んだり、ピンチの場面でファインプレーをしたりして、打たせて取る阪神投手陣を助けたことが、何度もあった。

それが、中野選出の大きい要因だろう。

 

 

このほかに、シーズンを通して活躍した木浪も選ばれ、初受賞しているが、失策数は中野より1個多い10であった。

そして、シーズン後半梅野に代わって本塁を守った坂本が捕手として初受賞している。

 

こうしてみると、阪神は、捕手の坂本、内野手で大山、中野、木浪の3人が初受賞となって選ばれているのがわかる。

阪神投手陣の防御率は、セントラル・リーグで唯一2点台の2.66である。

それを支えたのは、好リードの坂本。

そして懸命に投げる投手陣を、大事なところで内野の守備陣がよく助けていたということだ。

失策数は、全体では大して変わらないかもしれないが、要所で好守が見られていた。

そんなわけで優勝への貢献度が高い守備力を買って、ゴールデン・グラブ賞に阪神の選手たちが多く選ばれたのだろうなあ、と推測する。

やっぱり優勝すると違うものだねぇ。

 

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今年の紅葉は今イチ、林道ドライブ

2023-11-09 21:21:49 | お出かけ

今日はいい天気だったが、明日から崩れるとの予報。

じゃあ、紅葉が気持ちよく見られるのは、今日ぐらいなのか。

それなら、出かけてみよう。

毎年恒例の、林道ドライブ。

日中だから大丈夫だとは思うけど、どうかクマに出くわしませんように。

 

案の定出かけてみると、「熊出没注意」の看板が多く気になるなあ。

でも、出てはみたが、今年の紅葉は美しくない。

気温が15℃を下回ると紅葉が進むというけど、今年は気温の高い日が続いてきたから、あまりきれいじゃないのだろうな。

そのわりに落葉が進んでしまっているようで、美しい紅葉は少ない。

少しきれいだなと思ったときもあるが、例年の美しさに比べて見るから、あまり心が動かない。

概して赤や黄色が少ない。

ちょっぴり残念。

いつも紅葉の美しさに感激する場所に来たけれど、やっぱりいつもの年に比べると落ちるなあ。

しかも、カメラ任せのオートで写真を撮ると、目で見たよりさらに青っぽく写る。

つまらないなあ。

そこで、前に読んだ本(「カメラはじめます!」(こいしゆうか著)の知識を生かしてみようと思い立った。

 

ホワイトバランス変えて撮ってみると面白い - ON  MY  WAY

先日読んだ「カメラはじめます!」(こいしゆうか著)で覚えることは3つだけ、とあった。今日の夕刻、そのうちの1つを試してみた。試してみたのは、「色を変える」という...

goo blog

 

 

カメラの「ホワイトバランス」を日陰撮影モードに変えて撮ると、この風景もこのとおり。

おやまあ、ずいぶん紅葉が進んだじゃないですか!?

よし、この調子で行こう。

見た目よりも紅葉が美しい。

これも。

あれも。

ここも。

細工ばかりじゃ、ちょっとムナシイ…かな?

 

ここは、細工しなくてもいいかな。

青空がきれいだし、このままの方が赤い紅葉が目立つからね。

 

まあ、こんなふうにしながら、紅葉を見て回ってきた。

紅葉ドライブ。

紅葉は今イチだったけど、細工はしなくても、青空がきれいだったことが一番よかったよ。

 

 

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ヘビと共に出合ったのは、イヌホオズキ

2023-11-08 21:35:33 | 草木花

先日、加治川河川公園に出かけたとき、水門近くの土手道で、2つの出合いがあった。

「出合い」と言っても、「出会い」ではないので、相手は人間ではない。

1つは生き物、1つは野草の花。

 

1つは、これ。

ヘビなのだ。

1m以上の長さがあったので、目の前を動いて進むのを見て、ちょっとびっくりした。

ヘビには詳しくないけど、目だった模様がないので、マムシではないだろう。

色や模様からすると、アオダイショウでないかな?と思った。

舗道からやがて堤防のやぶの中に入っていった。

目の前を横切るヘビには久々に出合ったよ。

 

ちょっと肝を冷やして、その場から10mほど離れた場所で見かけた植物がこれ。

白くて小さい花が咲いていた。

一目見て、ナス科の花だと分かる。

あれ?これって、「ワルナスビ」だっけ?

そう考えながら思い返してみると、ワルナスビの花って、もう少し大きかったはず。

そして、中心が分かれていたはず。

【  ワルナスビの花】 

ところが、この花は、大きさが1センチくらいしかなくて可愛い。

中央部分は、ワルナスビと違って1つだし、分かれていない。

その先端からまたちょこんと出ているものがあるのも、なんか特徴的だ。

この植物は何だったっけ?

あとで調べて思い出した。

これは、「イヌホオズキ」だった。

 

ついでに、ワルナスビとイヌホオズキの違いが端的に書いてある文も見つけた。

 

・ワルナスビの茎にはとげがたくさんあるがイヌホオズキにはない。

・ワルナスビの葉には波状の大きな鋸歯があるが、イヌホオズキの鋸歯はワルナスビほど目立たない。

・ワルナスビの花は直径2センチほどと大きいが、イヌホオズキの花は7~8ミリとかなり小さい。

 

なるほど。これは分かりやすい。

 

こうして、先日、河川公園の水門跡の近くでは、2つの動植物との出合いがあったことも楽しめたのであった。

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小菊を愛で、菊を食し、秋の深まりを実感。

2023-11-07 21:46:13 | 草木花

11月を迎えたというのに、気温が高い。

夏日にまでなるというのは、どういうことだ。

そのせいか、3日ほど前まで小さくなったとはいえアサガオが咲いていた。

でも、この花が最後かなと思い、アサガオが巻き付いていた長い棒やプランターはすべて撤去した。

 

代わって、やっとだけどいよいよ秋本番ですよ、とでもいうように庭のあちこちで小菊が咲き始めた。

うちの小菊は、その苗を30年ほど前に買ったものの生き残りがあったり、隣家から移ってきたものがあったり、なぜかわからないけれど生えてきたりしたものがあったり、と様々だ。

大した世話もしていないから、いつ、どこに、どんな小菊が咲くのか、全然わかっていない私。

だけど、今は、いろいろな種類の小菊が花を咲かせていて、それらを見て回るのが楽しい。

 

黄色い小菊。

黄色いけど、花びらの先端が丸くなくてとがっているもの。

白い小菊。

赤紫の小菊。

黄色い小菊なんだけど、少し赤が混じったもの。

花びらが細くて、先端が赤く、まるで花火を連想する小菊。

…こんなふうに、いろいろあって、楽しんでいる。

もうちょっと世話をすると、きっとわが家の庭ももっときれいな菊のガーデンになるのだろうけど、生えるに任せている。

 

小菊の花見をして写真に撮って、ちょっぴりゆったりした気分になっていたら、ご近所さんから、食用の黄色い菊をいただいた。

小菊ではないし、俗にいう「かきのもと」でもないのだが、子どもの頃にはよく食べていた黄色い菊。

さっそくいらない花托の部分を取り除き、花びらの部分だけ取って食べる準備。

やがて、おひたしとなって、夕食の一品になった。

菊を食す地方は、日本では多くないそうだから、家族の者たちは好んでいないが、私は昔から好きだな、菊のおひたし。

 

こうして、小菊を見て楽しみ、菊を食して舌鼓を打つ。

いかにも、秋が深まっていると感じるよ。

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ごせん紅葉マラソン近づく~関係書類等が届いた~

2023-11-06 22:47:22 | RUN

次の日曜日、ごせん紅葉マラソンが行われる。

去年に続き、ハーフマラソンにエントリーした。

なかなか当日出場のための関係書類等が届かないなと思って、ホームページを見てみた。

すると、11月1日に発送したとのこと。

なのに、なかなか届かない。

今日明日で届かなければ、実行委員会へ連絡しなくてはいけないかな?と思っていた。

 

今日の夕方、やっと届いた。

最近の郵便事情は、悪くなった。

市内の郵便局で仕分けして発送するのではなく、いったん新潟市まで全部持って行って、それから仕分け・発送になるのだそうだ。

だから、近隣であっても発送されるまで3,4日かかる。

土日が挟まるとさらに2日余計にかかるというわけだ。

困ったものだが、「ブラック解消」のためには仕方がないことだろう。

封筒の中には、ゼッケンのほかに、駐車場の許可証、案内書、要項などが入っていた。

この大会のメインスポンサーの一つ、たいまつ食品からは、「しゃぶしゃぶもち」。

これを食べて、カーボローディングして、大会を迎えようと書いてあった。

おそらく、家では、次に家で鍋物を食べるときにいただくことになるだろう。

 

それはさておき、今回の大会で走るコースは、去年と違った。

去年は、約5kmのコースを4回周回するというコースになっていた。

今年のコースは、以前の大会のコースに戻っていた。

3つの折り返しをして、まるでモミジの葉脈のように走るのだ。

さすが紅葉マラソンですな。

たしかに、このコースの方が、山の紅葉には近づいていくのだが。

 

そして、今年のゲストランナーは、五泉市出身の、あの「横たっきゅう」のフォームで走る横田俊吾選手。

今の所属はJR東日本だが、今春まで所属していたのは青山学院大。

初マラソンで学生新記録を出したのは、今でも鮮明だ。

残念ながらMGCでは振るわなかったが、今後の活躍が楽しみだ。

ちょっとした里帰りですね。

 

私にとっては、今年最後のマラソン大会だ。

速くは走れなくなったし、あちこち必ず体のどこかが痛いけれど、ちゃんと完走したい。

さて、当日、天気が荒れないといいなあ。

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阪神タイガース、38年ぶりの日本一!!!

2023-11-05 22:17:18 | スポーツ

 今朝の「サンデー・モーニング」に出演していたゲストコメンテーターの落合博満氏のコメントがよかった。

 オリックスと阪神の勝敗予想を問われた落合氏は、

「俺は予想する主義じゃないから。野球は楽しく見ればいい」

とコメント。

同じくゲストの中畑清氏は、

「予想しようよ~。ファンは期待してるよ。」

とけしかけた。

でも、落合氏は、

「予想しない。オレは予想する主義じゃないから。野球は楽しく見ればいい。」

「予想したら失礼にあたる。一生懸命やっている両チームに。」

「どっちを応援というのはオレの主義に合わない。」

「勝ったチームは良かったね、負けたチームは残念だったねということ。」

と、こんなふうに説明していた。

そこに、すごく好感が持てた。

 

私は、阪神ファンだから、当然タイガース勝利を期待している。

でも、同様に、プロ同士の対戦なのだから、いい勝負を見たい、プロらしいいいプレーを見たい、という願いがある。

第6戦でも、山本に14三振を奪われたけれども、それなりにチャンスを作った阪神。

それをしのいだ山本、さすが沢村賞投手、日本一の投手だなと思ったのであった。

負けたのは非常に悔しかったけれど。

 

まあ、そんなことで、極力フラットな気分で(内心阪神を応援しながら)、今日の最終戦を見守っていた。

青柳は、期待に応える好投。

第2戦では1点も取れなかったオリックス・宮城投手から、4回に先制の3ランを打ったのは、伏兵ノイジーだった。

前日に山本から打っているとはいえ、まさかノイジーが2試合連続ホームランを打つとは思わなかった。

しかも3ランとは貴重だった。

この後の4回にも、リクエストで判定がくつがえった直後に3点を奪った阪神は、大量6-0とリードした。

 

青柳は、勝利投手にこそなれなかったが、4回2死までオリックス打線を0点に抑えたのは立派だった。

なお、落合氏は、阪神が今季不調の青柳先発について、

「パ・リーグには、アンダーハンドのピッチャーって、一人しかいない。オリックスはほとんど対戦していない。だから、そのメリットはあるんだろうと思う。」

と語っていた。

さすがだね、落合博満!

 

そんな落合氏の話から、あまり一喜一憂せずに見ていたつもりだったけど、やはり阪神を応援していただけに、勝って優勝したのはうれしかった。

選手を大切にする両監督の選手の起用法も、感心した。

山﨑や宇田川にもう一度チャンスを与えたオリックス中嶋監督。

前に打たれたままにせず、伊藤と桐敷にリベンジの機会を与えた岡田監督。

これが、厳しい中にも感じた温情だった。

最後の1死を岩崎に任せたのも、岡田監督のにくい演出だった。

 

38年ぶりの阪神日本一。

あの頃は中心選手だった岡田選手が、今は岡田監督として再び日本一となるなんて、すばらしい縁ですなあ。

 

おめでとう、阪神タイガース!

ありがとう、阪神タイガース!!

 

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オオニガナの花、のち雨中RUN

2023-11-04 17:27:21 | RUN

午後から雨が降る、という予報を信じて、午前中に走りに出た。

走りに出るなら、先日、一度熊出没のニュースはあったが、走り慣れたところを走りたいと思った。

 

例年なら10月下旬に咲く花を見たかった。

今年は気温が高いのでひょっとしたら今頃咲いているのではないか、と考えた。

走って行くと、確かに湿地地帯の何か所かに咲いていた。

一時期絶滅危惧種にも指定されていたという、オオニガナの花。

ここにも何度か書いたことがある。

いくつか見かけたが、なかにはひょろっと伸びて、人間の子どもくらいの草丈の高さにまでなっているのもあった。

よかった。

やはりオオニガナの花、咲いていたよ。

こんなに秋が進んでから咲く野草の花としても珍しいよなあと思いながら、会えたこと、見られたことに満足した。

 

走っている周囲の木々の紅葉も、さすがに11月、進んできたなあと思いながら走りを続けていた。

 

すると、ポツリ、ポツリ…。

あららら…。

なんと、予報より早く雨が降り出してしまったよ。

まずいなあ。でも、このくらいならまあ大して濡れないだろう。

まずは、家まで約3km半を、早く帰ろう。

そう思って道路に出て走っていたら、降り方が急に激しくなってきた。

 

完全にザアザア雨。

あっという間に、着ていた長袖ランニングシャツは、びしょびしょになってしまった。

あーあ、と思ったけれども、降り出した雨の中を走るのは嫌いではない。

大会に出ているときに雨に降られたこともあるし、時には雪に降られながら走ったこともある。

面白いもので、雨が降っているときに走り出そうとは思わない。

だけど、走っているときに雨が降り出しても、走るのをやめようとは思わない。

どうせ汗をかいているのだから、雨で濡れたって構いやしない。

どうやら落雷の危険性は低そうだ。

今日は気温だってそんなに低くはないから、このまま濡れてあと3km走って行こう。

 

そう思っていたときだった。

私が走る歩道に、白い車が寄ってきて窓が開き、声をかけてきた。

「乗っていかない?」

声をかけてくれたのは、高校時代の同級生C男さん。

半年ぶりくらいの再会だったが、こんなびしょびしょの体で乗っては座席が濡れるし、なにより自分は雨を気にせず走っていたから、走り続けたかった。

「ありがとう。でも、このまま走るから大丈夫。すみません。」

そう言って、乗せてもらうことを拒んで走り続けた私であった。

ごめんね、C男さん。

 

ところが、雨に負けずに走っていたら、天の神様は「こしゃくな奴め」と思ったのか、その直後からさらに強い土砂降りの雨をお降らせになった。

歩道も、あっという間に水たまりが浮いて、そこに大きな雨粒がぴしゃんぴしゃんとはねていた。

風も横なぐりに吹いていて、とんでもない条件の中のRUNになってしまった。

 

非常に過酷な降り方は、幸いその数分後に少し弱まったが、ずうっと雨は続いていた。

家に帰り着いたときには、ほっとした。

思っていたよりもスピードが出てしまったから、時間がたってから急に疲れてきた。

 

雨中RUN。

キャップからシューズまで全身ずぶ濡れとなってしまったが、なんだか日常と違う走りは楽しかった。

ピッチピッチ、チャプチャプ、ランランRUN、…ってか!?

(おあとがよろしいようで…。)

 

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加治川治水記念公園を訪ねて

2023-11-03 21:01:18 | お出かけ

新潟の観光サイト「「にいがた観光ナビ」には、加治川治水記念公園及び加治川堤の桜について、次のような説明がある。

六千本の桜が連なり、かつて「長堤十里世界一」といわしめた桜の名所です。

その姿は昭和41・42水害と河川改修で失われてしまいましたが、復元が進み、現在では加治川からかつての加治川沿いまで、約二千本の桜を見ることができます。満開の頃には、桜のトンネルが現れ多くの人で賑わいます。(以下略)

 

春にはその桜の花が美しいので、何回か訪れたことがある。

だが、秋は季節外れとなり行ったことがなかった。

秋はどんな感じなのだろう、と思い訪ねてみた。

いつもは桜のことばかり気にしてしまうのだが、今回訪ねてみて、改めて気になったのは、水門跡のことだった。

説明書のようなプレートが掲示されてあった。

これを見ると、2012年「土木學會選奨土木遺産」「加治川運河水門、土砂吐水門」と書かれてあった。

そうか、「土木遺産」というものがあって、その1つとされているわけだな、と理解した。

その下の説明書きを見て、納得した。

そもそも、この治水公園は、加治川分水脇に造られており、そこにこの水門跡がある。

近くにあった大きな図で、分水路ができる前とそれから後の水の流れの変化について知ることができた。

分水路の工事前には、加治川自体は大きく蛇行して阿賀野川に注ぎ、信濃川とつながっていたということだ。

もともと水はけが悪かったから、よく洪水が起こっていたという。

阿賀野川の松ヶ崎分水路ができると、やがて阿賀野川はそこを本川として流れることになって、加治川の治水状況は改善されなかった。

明治の後半に工事が始まり、5年後の大正年間に加治川分水路が完成し、ようやく水害が激減したそうだ。

だが、昭和41・42年の「羽越水害」で2年続けて堤防が決壊し大水害となった。

そこからさらなる河川工事が行われたが、その際に、分水路を加治川本川として、運が水門があった方を派川としたことから、この加治川水門が役目を終えたとのこと。

それで、そのときに6,000本の桜がすべて伐採されたのだった。

やがて工事が終わり、昭和57年から加治川分水門の復元・保存と桜の再現を量って、この加治川治水記念公園ができたという。

 

春に行くと、その桜の見事さばかりに目を奪われていた。

だが、この時期に行ったおかげで、治水公園そのものに関する知識を得ることができた。

例年なら、この時期には桜の木はほとんど落葉しているはずだが、今年の秋は、まだ冷え込みが少ないので、多少の落葉はあれども、きれいな紅葉は進んでいない。

でも、これからは、桜だけではなく川にも思いをはせて周辺の風景を見ることができそうだ。

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ぬいぐるみの日なたぼっこ

2023-11-02 22:34:31 | 生き方

昨日は、一昨日に続きいい天気になった。

一昨日は、久々に布団を干した。

こちらの気候は、11月から晴れない日が続く。

気温が低くなれば雪なのだろうが、冷たい雨の降る日が多くなる。

だから、一昨日は布団を干した。

おかげで布団が温かくてふわふわして、夜は気持ちよく眠れた。

 

あれ、まだ干したいものがあったような…。

そうそう、先日押し入れの天袋に入れたまま忘れ去られた(?)ものたちがあることを思い出したのだった。

そのものたちを、干してあげたいと思ったのだった。

天袋の奥から引っ張り出し、ベランダに並べて干した。

そのものたちとは、10個のぬいぐるみ。

40年近く前に、生まれた娘にもらったものばかりである。

私たち夫婦は、子どもが女の子だからといって、あまりぬいぐるみだとか人形だとかは買ってあげる気はなかった。

だが、周囲の人たちが、次々といろいろなかわいい人形のぬいぐるみを買ってくれたのだった。

乳幼児時代に娘が可愛がった(?)ものだから、汚れてしまったりボロボロになってしまったりしたものも多く、さすがにそれらは捨ててしまった。

だが、あまり汚れていなかったものは捨てがたくて、天袋に押し込めていたのだった。

何十年ぶりかに文字通り日の目を見たぬいぐるみたち。

まるで日なたぼっこ。

どのぬいぐるみも、ぽかぽかと気持ちよさそう。

 

娘も、新たにガチャピンを抱きながら、数十年ぶりにたくさんのぬいぐるみに囲まれて苦笑いしていたのであった。

 

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「絶望図書館」(頭木弘樹編;ちくま文庫)

2023-11-01 18:03:34 | 読む

「絶望図書館」。

なんてひどい命名の本だろう。

図書館で見かけたとき、そう思った。

副題には、「立ち直れそうもないとき、心に寄り添ってくれる 12の物語」と書いてあった。

 

前書きに当たる部分に「絶望図書館 ご利用案内」が書いてあった。

この図書館は、「絶望的な物語」を集めてあるわけではありません。

「絶望から立ち直るための物語」を集めてあるわけでもありません。

絶望して、まだ当分、立ち直れそうもないとき、その長い「絶望の期間」をいかにして過ごすか?

そういうときに、ぜひ館内に入ってきてみていただきたいのです。

必ず何か、心にふれる物語に出会えるはずです。

(以下略)

 

そうか。

でも、今の自分は絶望しているわけでも、立ち直れずにいるわけでもない。

だけど、興味をひかれて、借りてきて読むことにした。

 

本来「第1章」などとすべきところを、「第1閲覧室」という表現にしていた。

テーマごとに閲覧室という設定にしてあるのが面白い。

以下に12の物語を紹介する。

◆第1閲覧室「人がこわい」

①[人に受け入れてもらえない絶望に]

児童文学棚 『おとうさんがいっぱい』 三田村信行 作 佐々木マキ 画 

②[どう頑張っても話が通じない人がいるという絶望に]

SF棚(スラップスティック)『最悪の接触(ワースト・コンタクト)』 筒井康隆

③[たちまち「なごやか」になれる人々が怖いという絶望に]

エッセイ棚 『車中のバナナ』 山田太一

◆第2閲覧室「運命が受け入れられない」

①[起きてほしくないことが起きるのを止められない絶望に]

ミステリー棚(サスペンス)『瞳の奥の殺人』ウィリアム・アイリッシュ[品川亮 新訳]

②[ずっと誰も助けてくれないという絶望に]

口承文学棚 『漁師と魔神との物語(『千一夜物語』より)』 [佐藤正彰 訳]

③[人生の選択肢が限られているという絶望に]

現代文学棚 『鞄』 安部公房 

④[恨みの晴らしようがないという絶望に]

韓国文学棚 『虫の話』 李清俊(イ・チョンジュン)[斎藤真理子 新訳]

◆第3閲覧室「家族に耐えられない」

①[離れても離れられない家族の絶望に]

日本文学棚 『心中』 川端康成

②[夫婦であることが呪わしいという絶望に]

アメリカ文学棚(奇妙な味)『すてきな他人』 シャーリイ・ジャクスン[品川亮 新訳]

③[家族に耐えられないという絶望に]

イギリス文学棚(意識の流れ)『何ごとも前ぶれなしには起こらない』 キャサリン・マンスフィールド[品川亮 新訳]

◆第4閲覧室「よるべなくてせつない」

①[家に帰ることの難しさという絶望に]

ドイツ文学棚(小さな文学) 『ぼくは帰ってきた』 フランツ・カフカ[頭木弘樹 新訳]

②[居場所がどこにもないという絶望に]

マンガ棚 『ハッスルピノコ(『ブラック・ジャック』より)』 手塚治虫

 

…とまあ、児童文学、SF、ミステリー、エッセイ、口承文学、現代文学、日本文学、海外文学、マンガ……といろいろなジャンルから物語が選ばれているのが、いかにも「図書館」らしい。

わずか2ページで終わる作品もあれば、物語の話者の視点がつかみきれない作品もある。

自分が所有している「ブラックジャック」の、ピノコが中心となって出てくる手塚マンガは懐かしいと思った。

 

私が面白さを感じたのは、ウィリアム・アイリッシュの「瞳の奥の殺人」。

手足を動かせず、口もきけず、文字も書かない主人公の女性が主人公。

息子が今晩殺されるということが分かっていながら、それを伝えられないという絶望。

その後、息子が殺されてしまったことや犯人、殺害方法などを他者にどう伝えるのか、そのストーリーの展開はなかなか面白かった。

 

今は何事に関しても全く絶望はしていないから、あまり寄り添ってもらえている気はしないまま読み終えてしまった。

でも、「絶望して立ち直れそうもないときに寄り添ってくれる」という視座から文学作品を選んだ編者頭木弘樹氏の視点は、興味深いなあと思った。

そして、最後に紹介されているフランツ・カフカの言葉に、深みを感じたよ。

本には、

悲しんでいる人を

助ける気持なんか、

ちっともないとしても、

本を読んでいる間は、

ぼくは本にしっかり

すがりついていられる。

      フランツ・カフカ

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