ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

「Triangle」(SMAP)が17年後の今また話題に

2022-03-11 20:41:24 | うた
SNS上で、この曲についての投稿が相次いでいるということを知った。
解散してしまったSMAPが、17年も前に歌っていた曲だが、最近、デジタルシングル部門で3位になったという。
この曲には、こんな歌詞もある。

破壊でしか見出だせない 未来の世界を愛せないよ

大国の英雄(ヒーロー)や戦火の少女
それぞれ重さの同じ尊ぶべき生命だから

こんなところが、ロシアのウクライナ侵攻に心を痛める人々の共感を呼ぶようだ。

作詞作曲は、市川喜康さん。
2004年に制作したとのこと。
「Triangle」とは「トライアングル」、三角形の意味だ。
銃を構える人、
銃を突きつけられる人、
そして、それを見ている自分
…の三角形。
先の2者と自分は、辺でつながっている。

市川さんは、この歌に願いを込めていた。
「傍観者になってはいけない。同じ地球上に住む人が、銃を突きつけられていたり、構えていたりする。
みんながトライアングルでつながっている中で、同じように僕らの心に突きつけられていると感じないと変えられないということだろう。」
「大きい小さいにかかわらず、自分ができることをやろうとみんなが思うようになれば、世界は少しずつ変わっていくのではないか。」

この歌の最後には次のような詞で結ばれる。

精悍な顔つきで構えた銃は
ほかでもなく
僕らの心に突きつけられてる
そう、怯えるキミの手で


今、ウクライナのことは、やはり他人ごととは思えない。
自分なりに何ができるのだろうと考える毎日でもある。

歌は歌でしかないが、この歌は確かに私たちに突きつけているものがある。
私たち一人一人がただの傍観者であってはいけないことは確かなのだ。
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「春そのもの」が来ているのだなあ

2022-03-10 20:45:40 | 草木花
新潟はまだ「春めいて」来ている状態だった。
埼玉には、「春そのもの」が来ていた。

梅の花が満開。

いい香りが漂っている。

足元には、明るいむらさき 。

ホトケノザが、田んぼのあぜや畑をまぶしく咲いている。

日当たりのいいところでは、タンポポが花を咲かせているだけではなく、真ん丸い綿毛まで見せている。

フワフワしている綿毛を見ていると、心が軽くなる。

春に咲く花には、黄色いものが多いが、その代表的なものといえば、菜の花。

埼玉では、川原や土手などに、野生化したものをよく見かける。
新潟では、ほとんどが畑などに種がまかれたものなのだ。

ここでは、こんな花々が咲いているのが当たり前で、見ても何も感じないかもしれない。
でも、こちらに来るまで白い雪と冷たい空気の中で、春の訪れが待ち遠しい新潟にいた身としては、急に春の中に飛び込んだ気分。

体を使った作業ばかりしているので疲れている私を癒やしてくれるように思えた。
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耕しながら

2022-03-09 20:39:05 | 生き方
3か月ぶりに、埼玉の土地や家の管理作業を行う。
感染症禍を考え、人ごみに出ず、誰にも会わないように気をつけて過ごす。

畑は、除草のほかに、一部を畑として使えるように耕す作業も行う。



去年ジャガイモを栽培した場所周辺を、もう一度鍬で耕した。



この写真で、去年も耕したのが、右側部分の土。
今年新たに耕したのが、左側の土。
去年耕した土は土のかたまりが細かいが、今年新たに耕した土は かたまりがデカい。

大きなかたまりは、フォークのような備中鍬を使って、細かくなるようにした。




畑を耕しながら思う。
義兄が早逝しなければ、こんなふうに埼玉に来て鍬をふるうようなことはなかったはず。
まして、備中鍬などを使うことはなかっただろう。
こんなことも、人生の貴重な経験だとポジティブに受け止めている。

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大雪の跡を感じながら高速道を行く

2022-03-08 20:25:06 | お出かけ
高速道路を、車を走らせた。
新潟市中心部に雪は全くなくなっていた。
だが、見附市、長岡市辺りでは田んぼは真っ白。

越後川口SAに立ち寄ったが、駐車場には高い雪の壁があった。



建物の前、喫煙所への道も、まだこんなに。



近くの雪捨て場では、積み上げた雪を懸命にならしていた。



やはり、今年は、上中越で豪雪だったことを思い知らされた。
SAから出ると、高速道なのに車が遅くて列ができて渋滞していた。
その渋滞の訳は、除雪車による除雪作業が行われていたからだった。
除雪車の作業の邪魔にならないようにする車が、がんばって後続車が先に行かないようにしていた。
そんな働きをする車もいるのだなあ、と感心して見ていた。



ノロノロ進みながらも、道の左側だけでなくセンターライン側にも雪が高く積まれ、所々で崩れた雪が路上に転がっているのを見るにつけ、作業に当たっている人たちに感謝したいと思った。
こんなふうにして、多くの人の日常を支える仕事をしてくれる人たちがたくさんいるのだなあということに気付かせてもらった気がした。
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残雪でアイスクリーム作りに挑戦するも…

2022-03-07 20:19:32 | 生き方
庭の雪が減ってきた。
昨日今日と寒かったのだが、さすがに3月に入ると、一日の中でも寒がゆるむ時間があり、雪解けが進んでいる。
今まで一生懸命、雪消し作業を行ってきたので、その甲斐もあったなあと思う。

ところで、少なくなった雪を見て、
「あ、今冬やってみようと思っていたのに…」
と思ったことがあった。
どうせ雪が降るなら、その雪を使って、作ってみようと思っていたものがあったのだった。

それは、子どものころの思い出とつながる。
寒い冬の日に、父が子どもたちが喜ぶように、と作ってくれたことがあるもの。
それは、子どもなら(大人でも)大好きな食べ物。
冷たい雪を使って作る食べ物だ。
…といえば、カンタン。
答えは、そう、
アイスクリーム!

作り方の大体は知ってはいるのだが…。
もう、3月だから、寒くない。
気温が高いし、雪温も低くはないだろう、というのが懸念材料。
でも、やってみようか!

作り方は、難しくない。
材料は、牛乳と砂糖。
それを小鍋に入れる。
バケツに雪を入れ、鍋を押しつけ、形をとる。



とった形のところに、塩をかけて雪を固め凍りやすくする。
おれはこれでそして、鍋の中の牛乳をかき混ぜる。
かき混ぜ続けていれば、しだいにとろとろしたアイスクリーム状になってくるはず…



…だったのだが、いつまでやっても、液体状の状態から固まって来てはくれなかった。
最終的には、スムージーみたいなところまできたのだが、アイスクリーム状、シャーベット状にまでいかなかった。
残念!
仕方がないので、スムージー状のものを飲み込んだ。
けっこううまかった。
ロッテアイス「クーリッシュ」を溶かした(?)みたいなものだった。

失敗の原因は、やはり、
・気温が、アイスづくりには高かったこと
・塩をケチって少なすぎたから凍り方が少なかったこと
ですな。
決して、
・たくさん食べたいから量を多くし過ぎた
から駄目だったというわけではないのだ。

でも、この失敗をもとに、来年の冬、もっと寒い時期に再挑戦してみようっと。
塩もケチらずに…。
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卓球日本、厳しい選手選考方法にも納得 ~第1回選考大会ライオンカップ・トップ32~

2022-03-06 21:52:49 | スポーツ
日本の卓球は、東京五輪でよい成績を残した。
混合ダブルス(伊藤・水谷)で金メダル、女子団体で銀メダル、男子団体と女子個人(伊藤)で銅メダルだった。
東京五輪の選手選抜は、世界ランクに準拠した選考方式だった。
そのやり方で好成績を収めたのだから、パリ五輪に向けても選抜方法を変えなくてもいいのではと思っていたが、それが変えられた。
日本協会は、その理由を、こう言っている。
パリ五輪に向けて、新しい国際ツアー大会のWTTがランク上位者のみの招待制となっているから、招かれない選手にとって公平性を欠くというのだ。
その観点から、国内選考会を重視する選考方針を採用することとなった。

選考大会をいくつか設定し、その大会ごとに独自に設定したポイント制を採用。
各男女各上位2人を五輪シングルス代表に選出し、団体代表各1人は協会推薦で決める。
24年1月の全日本選手権までの2年間、対象の大会を、世界選手権やアジア大会などの国際大会、全日本選手権、計6回の五輪代表選考会とし、さらにTリーグの個人成績なども含まれるのだそうだ。

それで、第1回の選考大会として行われたのが、昨日今日行われたライオンカップ・トップ32という大会。
トーナメント制なので、1回負けたら次に進めない。
(ただし、準々決勝で負けた人たちには、5~8位の順位決定戦がある)
おまけに、この大会の2,3日前まで、Tリーグの最終戦つまり優勝決定戦を行っていたのだから、そこに出ていた選手たちにとってみると、ハードなことこの上ない。

そのせいもあったのか、初日の準々決勝では、波乱が続発した。
女子は、東京五輪混合ダブルス金メダルの伊藤美誠が、19歳の長崎美柚に2-4で敗れた。
五輪団体銀メダルの石川佳純は、21歳の早田ひなに3-4で惜敗。
同じく五輪団体銀メダルの平野美宇も、17歳の木原美悠に敗れてしまった。

今大会は、9月から10月に中国で行われる、世界選手権団体戦の代表5枠を争う選考会も兼ねている。
全日本選手権優勝者の伊藤はすでにそれに内定していたが、なんと東京五輪団体戦で銀メダルを獲得したメンバーの、石川佳純、平野美宇が今週の大会に出られなくなってしまった。
4強入りで世界選手権への切符をつかんだのは、早田ひな、長﨑美柚、木原美悠、佐藤瞳。
石川も平野もいなくて大丈夫か、とも思うが、その4人の顔ぶれは若くても実力者ぞろいだ。

今日は、準決勝と決勝が行われた。
女子の決勝は、早田と長﨑のTリーグ・日本生命所属同士の戦いとなった。
意外にも、若い長﨑が、11-5,11-7,11-9と3ゲームを連取し、第1回女王まであと1ゲームに迫った。
ところが、ここから早田も気持ちの強さを発揮した。
5-11,8-11,9-11と接戦を制し、最終第7ゲームまで持ち込んだ。
ユーチューブでライブを見ていたが、すごい戦いだった。
最終第7ゲームも1本を取り合う、きわめて中身の濃い試合内容となった。
先にマッチポイントを握ったのは長﨑。
それをしのいでジュースに持ち込んだ早田。
再び先行した長﨑だったが、早田が強気に攻めて譲らず、逆にマッチポイントを握り、13-11で押し切った。

早田の強さを存分に感じた。
押されてはいたが、しのぎ切る精神力の強さ、打ち抜くパワーがすごいと思った。
今までも世界に出てはいたが、伊藤や平野の後塵を拝していた。
これからさらに世界で活躍するのが楽しみだ。
長﨑も2019年の世界ユースで、単複2冠を達成した選手だった。
ここのところ伸び悩みかと思っていたが、Tリーグそして今大会で存在感を見せてくれた。
シニアの大会でも、上位で戦い続けてほしい。

日本卓球協会も、すごい厳しい選考の仕方をするなあ、と驚きながらも、本当に強い者が勝つ世界なのだから、納得だ。
今までに比べて、選手たちは心身ともに相当ハードなスケジュールをこなさなければならなくなるかもしれない。
それに打ち勝つ選手こそ世界で活躍できるのだろう。
ともかく、本当に強くなるためにがんばってほしい、とエールを送りたい。
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2022シーズン第3節、ホーム開幕戦はドローに終わる ~レノファ山口戦~

2022-03-05 20:08:17 | アルビレックス新潟


せっかくホーム開幕戦だというのに、駐車場に着いたら、雨が降り出した。


おまけに風も強い。
今回は、Nスタンドの2階での観戦。

強風によって吹き込む雨。
感染症対策のため、なるべく席の移動はご遠慮ください、とは言われてはいるが、私たちの周囲の人たちも、皆あちこち別の席へ移動。
私たちも、この感染症まん延のご時世に医者にかかりたくはないので、皆様にならって風雨の当たりが少ないところに動いた。

開幕戦セレモニーでは、県知事選2選目指すと表明した花角知事があいさつ。
チェアマンを勇退する村井チェアマンも来場していて、フラワーセレモニー。



先発メンバーでは、FWのヤムケンこと矢村の名前が目立つ。
試合開始となったが、雨が降り続き、時折やんだりする。
濡れた上に風が冷たくなって、しだいに寒さが厳しくなってきた。
空模様同様に、新潟の攻撃も今一つぱっとしない。
多少は新潟の方がボール支配で上回っているように見えるが、山口の選手たちの出足も鋭く、互角の展開と言ったところ。
唯一、ゴール前で初先発FW矢村が相手キーパーと1対1になった場面があったが、しっかり防がれてしまった。
退屈な試合ではないが、つなぐ意識の多い新潟の選手のプレーにもう少し強引さがほしいと思いつつ、試合は0-0で後半へ。

前日のNHKの番組で「ミシェルが斬る」で宮沢ミシェルさんが言っていたように、先制点がカギだなあ、と思っていた。
後半の立ち上がりから、新潟は縦へのパスも多くなった。
チャンスが多くなってきたなあと思っていたのに、相手が久々にドリブルでペナルティエリア左へ進入されてしまった。
その瞬間に、ゴール前のFWへ素早いパスを供給。
その速さに守りがついていけず、中央からのシュートが突き刺さり、新潟は先制を許してしまった。
まずい!
おまけに、攻撃の要の高木が足を痛めたようで、ピッチの外に出ている。

ここで、高木に代えて水戸、矢村に代えて谷口が入る。
すると、三戸がボールを得て、するするとペナルティエリアに進入すると、左足で強烈なシュート。
惜しくもポストをたたいて、ボールはアウト。
だが、ここから攻撃にスイッチが入ったようにも見えた。

谷口もシュートを放つが、GKに防がれる。
そうこうしているうちに、天候がさらに急変しひどくなる。
もともと強風だったのに、座席の後ろから、あられのような細かいひょうが降って来て驚いた。
ピッチ上空も、斜めに白いものが吹きつけている。
風が冷たくて、見ている身としても寒い。

こんなひどいコンディションだけど、負けるな新潟の選手たち。
こんなのは、聖籠の練習場ピッチでいやというほど体験しているだろう。

そう思って応援していると、77分、強い雨風が吹きつける中、伊藤がドリブルからラストパス。
それを受けたのは、本間至恩。
GKと1対1になると、その股下を抜く、同点ゴールが決まった。
前節といい、今節といい、決定的な仕事ができる!
さすが10番、さすがはエース!
あんたは、えらい!!


その後もチャンスはあったのだが、逆転ゴールはならず、1-1で引き分け。


ホーム開幕戦での今季初勝利はならなかった。
スタジアムで冷えた体が、さらに寒さを感じた。


でも、選手たちの方は、勝てなかった悔しさで寒さなんか感じてなかったような雰囲気で場内を回っていた。

今日のスタッツは、DAZNによれば、こんなところ。


相手よりシュート数が多く攻め勝っているし、枠内シュートの率も高い。
だが、今日までの3試合、試合前半は、大胆なシュートが見られず、パスでつないでしまうことが多いように思う。
せっかくゴール前に攻め入っても、確実性を考えてかパスを選択することによって、相手に防がれてしまい、ゴールが生まれていないような気がする。

これで、序盤の3試合終了。
去年は3連勝で始まったが、今年は3引き分けで始まっている。
0勝3分け0敗の勝ち点3。
この勝ち点は、1勝2敗のチームと同じ。
監督や選手たちもさぞかし不本意な思いが強いだろう。
その不本意さを払拭するには、勝利しかあるまい。
前節も今節も、相手に先制されてしまい、追いつくのがやっとの試合になってしまっている。
次節こそ先制し、主導権を握って試合を進めたいものだ。

Visca Albirex !

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「愛という名の支配」(田嶋陽子著; 新潮文庫)を読み、男らしさ・女らしさを考えさせられる

2022-03-04 19:58:07 | 読む


子どものころ、私は、毎日ひどいいじめにあっていた。
力の強い者が勝つ。
弱肉強食の学級だった。
クラスのボスは、一番ケンカの強い男子だった。
人を泣かせる嫌なことをするのが好きな奴だったから、クラスで一番涙もろかった私は、よく泣かされた。
私が泣くのを見て、そのボスやその取り巻き連中はよく言ったものだ。
「泣き虫!」
「弱虫!」
「男のくせに!」
「おとこ女!」

そう言われたって、涙が出るのは仕方がない。
泣くのは、悔しくてたまらないし、味方がいなくて悲しいからだ。
そのたびに、自分が「男らしく」ないとなじられる。
「女なら泣いてもなじられることはない。女ならよかったのに」
そう思ったものだった。

本書を読んで、そんな自分の昔を思い出した。
それとともに、自分が無意識の中に女性と自分は違うという心が潜んでいることも自覚させられた。

本書は、著者自身が、自分が母から受けた経験をもとにしながら、社会が構造的に女性を抑圧していくと述べている。
奴隷的な扱いを受けていても、女性自身がそれに気づかないように社会ができている。
世間や家庭は、子どもをいい子に育てようとする。
しつけの名を借りて、女の子を「いい子」にしようとする。
それは、「女らしく」なるように育て上げること。
それは、女の子が本来もっている人間の力を、押さえつけて骨抜きにしてしまうことなのだ。
小さいころは優秀だった女の子であっても、成長して大人になって生きるとき、結局主婦に甘んじなければならない場合が多い。
男は、小さいころさほど優秀でなくても、成長して社会的な地位を得ることも可能なのに、女は、そういうわけではない。
社会には女性に対するそんな抑圧的な構造が出来上がっている。
それに気づいている人は少ない。
だから、しつけとは、愛の名においてなされるいじめなのだ、と主張している。

よく「男らしさ」「女らしさ」と言われるが、「男らしさ」は自立した人間であることを指し、「女らしさ」は男に尽くす人間であることを指していると、著者は主張する。
男の場合、「男らしい」というと、それは例えば周囲に対するポジティブな姿勢がうかがえる。
ところが、「女らしい」といえば、周囲に対して引っ込み思案であり、男性をはじめ他者に対する攻撃的な姿勢はないのが「女らしさ」である。
自分本来の気持ちと、「女はこうあるべきだ」と外から期待される「女らしさ」の社会規範とに引き裂かれて苦しむことがよくある。
つまり、自分を隠して、周囲からよく見られるようとするのが女らしさにつながる。
男にとって都合のいいのが女らしいということ。
そこに、「自分」はない。


著者が女性に向けて繰り返しているのは、「自立」ということだ。
自分と対話し、自分を受け入れ、自分の中に、これは信じられる、という神を見つける。
そして、パートナーや親ではなく、自分の足で自分のお金を稼ぐことが自立の基本になる。
自立した存在として生きようと呼びかけている。

読み終えて、男性としては、いかに自分たちに都合よく社会ができているかを理解し、女性の立場の大変さやひどさを分かって行動できることが大切だと思った。
意識しないところで都合よくできているということは、それが当たり前ということである。
当たり前と思わず、これは差別なのではないかと考えながら行動することが、男には求められている。
昔、いじめられ自分を否定されて過ごした子ども時代を過ごした自分なら、なおさら気をつけて生きなくてはいけないと思う。

それにしても、本書が最初に出版されたのは、1992年のことだった。(太郎次郎社)
その後、2005年に文庫化され(講談社+α文庫)、2019年に別な出版社(新潮文庫)から文庫として出版されている。
だというのに、30年たっても本書の内容は新鮮に感じる。
名著だ。
しかし、ジェンダーうんぬんとはいうようになったが、いかに社会の価値観が変わっていないかということも感じられる現在でもある…。
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早春ならではの喜びをいろいろ感じた日

2022-03-03 21:22:46 | 自然・季節


庭に雪は残っているが、その中にポツンとたたずむロウバイがいよいよ花を咲かせた。
12月から黄色いつぼみをつけてはいたが、寒くなってからはそのつぼみが大きくなることはなかった。
まして、雪が降った1月2月は、なおさらだった。
3月になったとたんに、多くのつぼみが開き、ロウバイが満開になった。

青い空に黄色い花が美しい。
そして香りもよい。
間違いなくウメのいいにおい。
においがいいせいか、野鳥がときどきついばむようで、花やつぼみがいくつか下の雪に落ちている。

ネコヤナギも、皮をむいて、ふわふわな毛の部分が美しくなってきた。



雨や露で濡れているのも風情がある。
そのうち花が咲き、黄色い花粉が見られることだろう。

そして、今日は3月3日。
桃の節句、ひなまつり。
以前に娘がリハビリで作った紙びなが床の間に飾られた。



そこに、ひなまつりということで、ちらし寿司をお供えした。


さらに、明後日は、サッカーJ2リーグアルビレックス新潟のホーム開幕戦。
新潟は、雪が降ることもあり、毎年開幕戦は、第2戦か第3戦となる。
今回は、第3戦がホーム戦でレノファ山口を迎える。



今日は、新外国人FWアレクサンドレ ゲデス 選手の加入もリリースされた。
チームに合流するのは、3月下旬になるらしいが、楽しみだ。

植物の姿に、花に、年中行事に、スポーツにと、早春ならではの喜びを味わった一日であった。
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65歳になってからの初RUN

2022-03-02 22:02:20 | RUN
高齢者の仲間入りをしたからといって、走ることをやめようとは思っていない。
いつまで走れるかわからないけれど、なるべく走ることができるようでいたいと思う。
そんな思いはあるのだが、このところ降雪・積雪や、腹部を中心とした体調不良で走ることができなかった。
走りたい気持ちはあるのだが、体調に自信が持てない。
心が体に負けていた。
荒天を言い訳にして走るのをやめていた。
しばらく走っていないよなあ、と思って調べてみると、なんと20日間も走るのをやめていた。

路上の雪もだいぶ消えた。
青空のいい天気だ。
しばらく走っていないので、気持ちが悪い。
多少の体調不良感は残っているけれど、走りたくなった。
心が体に勝って(まさって)いるのを感じた。

よし。ジョギングで久々に10km走るぞ。

出発すると、気温は8℃。
少し走ると、歩道は雪で車道を走るしかなくなった。
道の両側の田んぼは、真っ白に雪で厚く覆われていた。



いつも走っている潟の周辺は、除雪してあった。



道の両側には雪が積まれながらも、走れるのはありがたい。

去年の今頃は、マンサクが咲いていたよな、と思い出してマンサクを探してみたが、まだ昨秋の枯葉が付いたままで、花が咲く気配は全く見られなかった。
去年は1月こそ大雪だったが、2月は暖かい日が続いて、野外の花が咲くのは早かった。
今年は、2月中しばらく寒い日が続いていたから、野草や樹木の花が咲くのは遅れているようだ。
ただ、オオイワカガミの葉は大きくなってきていて、葉のつやもずいぶん出てきているように思えた。



1か月半くらいしたら、またあの特徴的なピンクの花を咲かせてくれるだろう。

潟にはまだ北の国へ帰らないハクチョウやカモたちがいた。



もうすぐ北へ旅立つのだろう、またおいで。


久しぶりのRUN。
スピードを上げないジョギングだったが、後半は多少疲れた足取りになった。
それでも、気持ちがよかった。
やっぱり走るのはいいねえ。
体が不調でも、心が勝れば走ることができる。

そんなことを思った、65歳になってからの初RUN。
20日ぶりの10kmRUNであった。
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