筑波嶺の峰より落つる男女の川 恋ぞ積もりて淵となりぬる
こういう歌が百人一首にある。
作者は、陽成院。
出だしの「筑波嶺」は「つくばね」と読む。(ちなみに「男女の川」は、「みなのがわ」であるが。)
だから、「ツクバネウツギ」という花を知ったときには、てっきり筑波山と関係あるのだと思っていた。
ところが、これは、「筑波嶺」ではなく「衝羽根」。
羽根衝き(はねつき)の方なのだという。
それで、衝羽根空木(ツクバネウツギ)。
そんなことをこのブログに書いてから、どのくらいたったのだろうと思って、調べてみた。
すると、それは、2013年のことだった。
へえー、もうそれから10年もたつのか!!?
ちょっとびっくりした。
そして、ツクバネウツギの名を知ったのは、それからさらに9年も前ということが分かった。
2004年の4月に、図鑑を見ながらその名を知ったことが、自分の記録に残っていた。
知ってから、今は20年目ということだ。
このときには、もう一つの「衝羽根」の名がつく植物にも出会っていた。
それが、これである。
その名は、「衝羽根草」。
読めますね、「ツクバネソウ」。
葉の上に乗って咲く花の様子やできた実の様子は、間違いなく羽根つきの羽根のようになる。
ここのところ、植物が多い森や山に入ると、ツクバネウツギの花をたくさん見かける。
はて?いつここに書いたのだろう?
いつからこの花を知っているのだろう?
と思ったら、こんなだったのだ。
その名を知ってからおよそ20年か、早いなあ…。