今日から、新潟市の「レインボータワー」の解体工事期間となった。
45年前の昭和48年にできて、新潟市のランドマーク的存在だった。
高さが100mあって、完成当時は県内で最も高い建物だった。
ゆっくりと回転しながらおよそ3分かけて昇り、塔頂で約4分滞留した後、また3分かけて降りていくというものだった。
しかし、2011年3月11日の東日本大震災の影響で、塔体が一部損傷したため営業を休止。
耐震診断の結果、倒壊の危険性は無いということだったが、改修費用の問題から2012年2月8日に営業を終了していた。
それが、結局解体することが決まってしまったという訳だ。
できた頃は、市内には、すでにもう一つ「日本海タワー」というのがあった。
こちらは、昭和45年にできて、高さ60m余りだった。
高さという点では及ばないが、展望室がレインボータワー同様に回転するのだった。
こちらは、時間制限がないために、いったん入場すると、あきるまでずっと展望することができた。
ただ、時代が変わって入場者の減少から、2014年6月をもって営業が終了となった。
相次ぐタワーの営業終了。
寂しいものがある。
すでに、市内の建築物ではNEXT21(1994年完成)、朱鷺メッセの万代島ビル(2000年完成)が、レインボータワーより高く、回転こそしないが展望室を有している。
時代が変わったということでもある。
昨日、新潟市に行く用があったので、近くまで行って解体前のレインボータワーの様子を見に行って来た。
展望室の周りには、「ありがとう レイボータワー」の文字が付いていた。
閉校する(した)学校でも、「ありがとう ○○学校」などとはよく看板が付いているよなあ、同じだなあ、などと思った。
おりしも、結構な人手。
黄色いTシャツを着ている人もいたし、テレビカメラも…。
おお、日テレ系の24時間テレビの会場の一部であったか。
タワーは解体されるが、今後、新しいタワーを作る計画はないそうだ。
ここにも、東日本大震災の影響がある。
そして、時代の流れを感じる。