3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
since 2008.4.4

友罪

2018-07-07 20:57:05 | 映画


『友罪』見て来ました。
結構前だけど。


実はこれは薬丸岳が書いた原作を一年前くらいに既に読んでいたので、内容はすべて知っていた。

因みにこの小説の原作を読んだきっかけなのだが、以前の職場のボスが貸してくれたのだ。
わざわざボスの部屋に呼ばれ、これ面白いから貸してやるよ、てな感じだった。
今思えばなぜ俺にこの内容の本を読めと薦めたのであろうか。
俺のことを、あの登場人物のような過去がある人間だと思われていたのであろうか。

見た乾燥としては、やはり原作の方が細かく描写されていてよかった。
ひとりひとりの描写がカットされている部分が多かった。

鈴木君を演じた人は頑張っていたとは思うけど、もっと気持ち悪く、不気味でよい。
目は“マックラカラッポ”であってほしかった。

まあ、登場する人間が全員不幸な映画だね。
誰一人幸せな人がいない映画。見たら暗澹たる気持ちになる。


俺は悪趣味なので、事件が起きた現場を調べるのが好きだ。
乙一のGOTHって本の『もしかしたら何らかの理由で戻ってきた犯人に出会えるかもしれないから』ではなく、単純に悪趣味。
ただの悪趣味だが、これは幼い時からずっとだ。


この映画のモデルになったであろう事件も詳細に調べ上げた。
ここまでセンセーショナルな事件もなかなか無かったので、幼心に強烈に印象付けたんだろう。
その現場もすべて知っている。当時と今ではどう変わったのも調べた。


俺はおかしいんでしょうか。

Funny Games

2018-06-07 21:21:43 | 映画


遂に観てしまいました。最低の暴力映画と名高いFunny Games。
この映画を知ったきっかけはyoutubeのナオキマンショーで紹介されており、彼の説明の中に何か惹かれるものがあったからである。まぁ、胸糞映画の王様みたいな感じだったけど。

蔦屋でDVDを借りて観たのだが、オリジナル版ではなく、ハリウッドリメイク版しか無かったので、こちらを観た。
後日談だが、オリジナル版もリメイク版もカメラワークまで徹底的に復元しているので
どっちを観ても大丈夫との事。

あの白ずくめの二人組が不気味すぎる。
白のシャツに白のズボンに白の手袋。
上下白の人って滅多にいないから、違和感があって不気味なんだろうな。以後街中で上下白の人を見かけたら、ファニーゲームスを思い出してしまう事は間違いない。

〝たまごを分けてくれませんか〟

こんな些細なきっかけであんな地獄が始まろうとは。

あの2人組の不気味さは上手いね。
しかもメインの方はかなりのイケメンだからまたこれも不気味さに拍車をかけるんだな。

あとは、あの音楽。ヤバイだろ。
完璧イカれてる。
オープニングのほのぼのした感じの映像でいきなりあの曲が爆音で流れた時はビビった。
そして最後ね。
最後、あの曲のタイミングのかっこよさで全てこの映画が持ってかれるくらい、ここっていうタイミング。あの最後はカッコいいと言うしかない。

グロいシーンがほとんどなくで、上手い具合に視聴者の想像に任せられてる。銃声と血飛沫が付いた家具だけが映るとかね。あぁ、事が起きたのか…って感じ。

あとは、時たま斬新すぎる演出が入る。

映画の根本を覆す禁じ手まで使ってきやがる。

色々と斬新な映画でした。

なぜ監督はあんなにも不愉快な映画を撮ろうとしたかと言うと、暴力とは本来本当に怖いもの
不愉快なものだと言う事を伝えたかったらしい。
存分に伝わるわ。
たしかに映画によっては暴力がかっこよく見えたり、正義に映ったりするもんな。
アンチテーゼとしては効果的でしたよ、えぇ。

試写会の時には何人も退場者が出たって聞いてたけど、そこまで酷くはない。もっと目を背けたくなるような映画はこの世に沢山あるけど、見終わった後に、不快感と喪失感しか残らないような映画であることは間違いない。

けど、やっぱり俺は、最後のシーンがカッコよすぎると思った。あの終わり方。

かっこよかった。


Ready Player One

2018-06-07 20:56:53 | 映画
標記の映画見てきました。
スピルバーグ監督なんだねこれ。

深く考えたりしないで、頭使わないで見れる、正に娯楽って感じの映画。
取り敢えずCGの映像美は凄かった。

何やらいろいろ出てきてカオスだった。
やりたい事全て詰め込んだ感じだな。

1個目の鍵の時は、おぉって思った。

まぁ、俺としては最近、初期のガンダムを全て観たから、最後のシーンの

〝俺はガンダムで行く〟

の台詞しか頭に残ってないけどね。

あ、あとシャイニングの映画のパロディが結構忠実で面白かった。
キューブリックファンとしては惹かれた。

そんなとこかな。

ケモノヅメ

2018-05-30 22:01:09 | 映画


見ました。ケモノヅメ 。

実はこれずっと前から見たくて。10年前くらいかな。なんかの映画の予告編で入ってて、見てーってなったのである。確かキルビルだったような気がする。何となく通づるものがあるな。

で、最高だった。

蔦屋で6枚組のDVDだったんだけど、間髪入れずに一気に見た。ラストは大袈裟な感じだけど、ストーリーのテンポがとても良かった。

WOW WOWでやってて、R指定だったらしいけど、エロもグロも全く心地よい感じ。

やっぱりあの〝共存が出来ない2つの種族の葛藤系〟は間違いない。寄生獣もそうだけど。
あのテーマ好きだな。

あと音楽かかっこよすぎた。
最初のオープニングで流れる曲がかっこよ過ぎて何とも聞いた。その中でも特にイントロがカッコいい。テテテテテテテテっていうあの八分音符。
勝手にしやがれのオーヴェール・ブルーって曲ね。最初チバユウスケが歌ってるのかと思った。

湯浅監督のセンス好きだな。
あの絵も最高。
不愉快にならないギリギリのラインというか。
分かります?

一気にファンになってしまったので、DVDを購入しようと、Amazonを開いてみた。

DVD BOXが、何と34000円…

コレはちょっときついぞ。

レンタル落ちの安いやつもセットになってたんだけど、せっかくならBOXで欲しい。
けと流石に34000円は高い…

都合よく中古で6000円位のないかな…

時をかける少女みたいに。
あれ、掘り出し物だった。

あぁ、買っちゃいそうだな。悩む。



ミスト

2018-05-21 21:00:11 | 映画


何故か急に見てしまった、この映画。

衝撃のラストという噂だけ聞いたことがあったが、今まで見てなかったので、ふと思い出したのがいい機会だと見てみた。

最期のでかいのが出て来たときの絶望感が半端じゃない。

ああいう閉鎖された空間に閉じ込められた人間て、本性が剥き出しになるよな。
人間心理の怖いところとかも
ああいう空間で一番分かるよな。
cubeみたいな、人と人が勝手に憎しみあって、協力を忘れて、本性やエゴを剥き出しにして、人間性というか、人間的な部分がぶっ壊れていく様子はしっかり描写されていてよかった。

あと、あの女性はああいう状況で本当に出て来そうで、妙にリアルだったな。ああいう人いそうじゃない?

確かにラストは余りにも鬱エンドだが、俺が一番あんまりだ感を感じたのは、車の中での事が終わった時ではない。

事が終わった後に、霧が晴れた時でもない。

何より、あの途中で抜け出したあの女性の顔を見た時だ。

その時の判断が正しいなんて誰にも分からないが、あの女性の顔が最後に映るのは余りにも残酷だと思った。

取り返しのつかない事をしてしまった時の恐ろしさ。
そして今まで自分が正しいと思ってして来た事が、全て覆された時の絶望感。

残酷という言葉しか思い浮かばない。

蛇にピアス

2018-03-13 21:16:18 | 映画


今更見ました。
ホント今更。

思ったよりもソフトな話でした。

もっとアングラな感じかと思ってたよ。
クスリが出てくれば、もっとアングラな雰囲気出たのにと思った。

ただただアマの髪型とピアスがカッコいい。
あれ真似したいくらいだ。

今の生活を全て失うけど。

スプリットタンは真似したいとは思わないけど、あのピアスと髪型はカッコいい。

シバってArataって人なんだね。
ピンポンのスマイルのイメージ強すぎて。
面影なさすぎでしょ。てかアレが普通に街歩いてたら怖いよね。アマは結構いそうだけど、シバは怖いよ。

飲み屋で上裸で酒飲んでるシーンが好き。

という事で赤毛のモヒカンにしたい熱が沸騰中。


The Greatest Showman

2018-03-07 19:39:35 | 映画


ザ グレイテスト ショーマン見てきました。

最高過ぎた。
何がって音楽が。音楽が良すぎ。
帰って3分でiTunesでサントラ買った。
ストーリーとかもはやどうでも良くなるくらい音楽に聴き入ってしまった。
ミュージカルっぽいの苦手だったけど、コレは最高だったわ。DVDじゃダメ。劇場で大音量でライブ感覚で聴くべき。

映画ってこうあるべきだよ。
ストーリーをじっくり楽しみたいなら、純粋に小説でいいものが多くて、映画だからこそ、映画でしかできないような必然性がある映画だと思った。

俳優陣の歌上手いね。

表題のThe Greatest Showmanって曲もいいんだけど、俺が一番気に入ったのはRerite the starsって曲。
なんかコールドプレイとアラジンのthe whole new worldを混ぜた感じ。

あと酒場でのシーン。

ああいう日常を送りたい。

久しぶりにいい映画でした。

オリエント急行殺人事件

2018-01-09 19:17:10 | 映画


標記の通り観てきました。
『オリエント急行殺人事件』
アガサ・クリスティの不朽の名作。

何度もリメイクされて、俺が確認した中で一番古いものは1945年。
って終戦!?
相当古いね。それが今でも観られてるんだから正に不朽の名作だな。

ジョニー・デップのファンとしてはちょっと残念だったが、普通に面白かった。
途中ちょっと眠くなったけど、事件が起きてからは普通に面白く観れた。

あのオチというか犯人は当時は非常に斬新だったんだろうなと想像がつく。
そして、この作品以後あのような犯人にすると、あぁ、オリエント系ねってなりそうだ。

時代を感じる作品であった。

ついでに、ポアロの声が草刈正雄だったんだが、水谷豊に聞こえてしょうがなかった。
んで、相棒を見ているとしか思えない感覚にずっと襲われていた。

サスペンスはよく見るけど、完璧な推理小説系の映画見たのは初めてかも。

『そして誰もいなくなった』も見てみたい。

ソラニン

2017-12-25 20:49:36 | 映画


観ました。
やりたい事リストの一つまたクリアしました。

今更ながらソラニン観ました。



感動してしまった。
泣いてしまった。

何であんなにも俺の涙腺を刺激したんだろうか。

あのストーリーはずるいよな。
バンド経験者としてはあの話ずるいよな。

主人公が成功して、ビッグになって、2人が上手く行くハッピーエンドだったら、中指立てて、ファックって叫んでやるけど、あの展開は凄くいい。

〝キミがいたことを証明するために〟ってフレーズが凄く響く。

いにおさんは絶対バンドやってた人なんだろうね。で、モラトリアムと現実の狭間で揺れた経験があるんだろうな。
あの話は経験者じゃなきゃ絶対描けないと思う。

まぁ、宮崎あおいはちょっと可愛い過ぎるというか、可憐過ぎるというか。
もう少し、影のある退廃的なオーラを放つ女の子の方が原作ぽかった気がするが。
けど、ライブで汗垂らしながらギター弾いてる姿は凄く萌える。

サンボマスターの近藤さんが最高にいいキャラしてるんだよな。なんかバンドサークルに必ず1人は居そうだよな、ああいう人。

あと個人的にはビリーがお爺さんに、「これはあなたに…」ってハガキもらうシーンが好きなので、映画でも入れて頂きたかった。

そして最後に…

アジカンの曲が良過ぎるんだよ。
何というか… 頭に残る。

昔、『鉄コン金クリート』の時のエンディング曲を聴いた時の衝撃を思い出す。

『或る街の群青』

速攻で手に入れた。

今でもあの映画の色んなシーンと共にあの曲を聴くことがある。
いや、逆か。
あの曲を聴くと、色んなシーンを思い出すのか。

あの時の衝撃をまた味わった。

頭に染み付いて離れない。

好きな映画何?って聞かれたら『ソラニン』って答えてもいいレベルでした。


あぁ… またバンドやりたい…






言の葉の庭

2017-12-17 19:36:10 | 映画


言の葉の庭を見た。

今更?

これで新海誠作品は『君の名は』『秒速五センチメートル』に続いて3作目。

途中に入ってくるラブストーリー的な要素は正直恥ずかしくなっちゃうかんじだったけど、

とにかく映像が綺麗。
東京のコンクリートジャングルをアニメーション化させたら新開誠に敵う者はいない。
そう思うくらい東京の町が綺麗に映える。

しかも雨の東京の描写がすごく魅力的なんだよ。
雨の東京いいな…って素直に思った。

あの雨の時にだけ会えるって設定いいな。
雨って普通陰鬱な感じのイメージ合ってネガティブな感じだけど、あの作品を見ると雨の日に東京を歩きたくなる。

「また会うかもね… もしかしたら… 雨が降ったら…」

このセリフいいじゃん。
雨が楽しみになるでしょ。
すごくいい設定だと思う。

加えてあの雨の東京の映像美だ。

雨のしっとりした切ない雰囲気が素敵でいた。


全体的に「秒速5センチメートル」の雰囲気にすごく似てるなーと思ったんだけど、
男の子からの視点、ナレーションと、女性側の視点、ナレーションが交互に入れ替わってく系の構成がその感覚を生んだのかと思った。

そして女性の声の人、花澤香菜だっけ?

個人的にすごく惹かれます。あれってちょっとか弱い、陰がある、細すぎる声。
触ったら壊れちゃうような、脆さがある声ってか。


あと万葉集のあの歌。


鳴る神の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めん


作品中に出てくるこの歌。
こんな素敵な歌が、1000年以上前にあったとは。



雨が降ってくれたら、君はここにとどまってくれるだろうか。

こういう人を想う気持ちって1000年時間がたとうが何も変わらないんだね。


雷神の 少し響みて 降らずとも 我は留らむ 妹し 留めば


返し歌ってものがあるのがまたいいね。

だから、恋ではなくて、〝孤悲〟って書くんだな。


で、特徴的なラスト。
これも「秒速5センチメートル」のときと似ている、俺が今ここで急に思いついた、“ふとした系ラスト”がいい。

時間は淡々と流れ、ふとした時にふと思い出してその人のことを懐かしく思い出す系のラスト。
切なさを含んだ“ふとした系ラスト”が好きです。


あと、雪野先生の足のサイズを図っている描写が異様にエロティックに見えました。
何かの病気でしょうか。




あ、あとエンディングテーマのRainって曲よかった。



あの公園どこなんだろ。新宿であることは確かだ。
行ってみたい。

で、俺がふとそこを訪れたら、ビール飲んでいる人がいそうな気がする。