3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
since 2008.4.4

蝦夷周遊記 9 ―知床半島突入編―

2017-01-31 21:51:14 | 
20160816

前回の続き。

ライジング氏が東京方面に帰り、俺たち二人が残った。
旅はまだ終わらない。

ライジング氏が帰ったのは12時くらいだったと記憶している。

我々は2時の女満別空港行きのフライト。
2時間ほど時間があり、先に検査場を通過し、中で待っていたが、待合室は実にこじんまりしており、人がほとんどいない。
待ち時間の2時間はソファーで爆睡した。
これからずっと俺の運転だ。少しでも蓄えておかないと。

女満別空港に着いたのは3時ごろ。
ここ女満別空港は知床半島の玄関口である。

レンタカーを予約していた。知床方面には列車やバスもあるにはあるが、現地での移動を考えるとレンタカーがないと話にならない。
レンタルした車はニッサンのマーチ。人数は今や二人になったので、このサイズで十分である。

ここから知床半島の拠点となる町ウトロまではやく2時間のドライブ。
途中セブンイレブンによって軽く軽食を食べて、後はひたすら運転。ウトロを目指す。

つい昨日までハイエースのキャンピングカーを運転していたからか、このマーチの運転しやすさに驚く。
特に駐車場入れるときね。

そしてこの女満別空港から知床半島に向かうまでの道がすごい。
地平線の向こうまで一本道が続いているのだ。もしかするとこの道は終わりがなくどこまでも続いているのではないかと錯覚する。

そして終に知床半島に突入。念願だった日本が誇る世界自然遺産、知床に足を踏み入れることができた。

車は海辺の道に出た。

ここは左側がオホーツク海。
そして右側は知床半島である。この半島の形がよくわかり、今まさに半島を運転しているのが実感できる。

ようやく長い旅も最終目的地に到着した。その喜びを抑えきれず、遠音別橋というところで車を路肩に止め、外に出る。
目の前には海に突き出す知床半島がはっきりと見える。

写真をとって再び、車を走らせると、それは突然現れた。

知床八景のひとつ、オシンコシンの滝。


噂によるとあまり大した事ないと聞いたことがあったが、十分に大した事あった。
結構迫力があり、何より、流れ落ちる水が糸のようにきめ細かくて美しい。
早速知床の有名処をひとつ制覇し、テンションがあがる。

その後ウトロに到着。以前イッテQという番組でウトロの町の映像を見た事がある。
テレビの中で見たまったく同じ景色が今目の前に広がっていることに興奮を覚える。


ウトロの街並みを横目に眺め、そのまま知床峠に向かう。
国道334号線を進む。
この国道334号線は知床横断道路と呼ばれており、その名の通り知床半島をずばっと横切っている。
そしてここ知床峠を境に、ウトロ方面の斜里町と羅臼方面に分かれる。
つまり羅臼方面に向かうためには一度この知床峠を越えなくてはならないのだ。

しかし山道に差し掛かったと辺りで天気が急速に崩れだし、台風並みに。
大きな音を立てながら車に雨粒が当たる。

景色も霧がすごく、ほんの数メートル先も真っ白で見えない状態に。
車は少なく、ほとんど対向車もいない。当たり前だ。こんな天気の中、峠に向かう物好きはほとんどいないのだろう。

一時間ほど山道を運転し、知床峠に到着した。
俺らのほかに停まっていた車は一台。

峠のモニュメントの周りは人っ子一人いない。

来る道はひどい天候であったが、峠の天気はまあまあ。
雲だか霧がかわからないが、白い靄に覆われた羅臼岳を見ることはできた。
ここからは国後島も見えるとのことだが、それは全く見えず。

来た山道を引き返して帰路へ。

羅臼方面の天候は暑い雲に覆われ、淀んでいたが、ウトロ方面は比較的天気が良い。
途中のプユニ岬という場所で車を停められるスペースがあったので、そこからウトロの街並みを眺める。
このプユニ岬からは知床半島とウトロの町の全貌を眺めることができた。

その後はウトロの街へ。
今日はキャンピングカーでの宿泊ではないので、久しぶりの宿へ。

いるかホテルという何ともかわいらしいホテルへと向かう。

ここは直前にBooking.Comで格安で見つけた。あまりの安さに一抹の不安があったが、無事チェックインできた。
受付の人の緩さがとてもいい。
推測であるが、受付の後ろの棚にたくさんのカメラのレンズが並んでいた。
趣味が高じてここにこのホテルを構えることになったんだろうな、と思う。そういう人生も素敵だ。違うかもしれないけど。

部屋はこじんまりとしていたが、今までキャンピングカー生活だったので、全く問題はない。
というかむしろ、やはりベットで横になって寝れるというのは最高だ。改めて実感。

夕飯はこのいるかホテルから徒歩10分くらいのところのくまのやというところ。
居酒屋とラーメン屋が一緒になったような場所で、酒飲みながらつまみとラーメンを頂く。

これにて6日目が終了。
そしてこの日、本格的に台風が上陸した。

蝦夷周遊記 8 ―友人との別れ編―

2017-01-29 15:23:24 | 
20160816

北海道の旅5日目。

なんとこの日は4時起き。

なぜこんな早く起きたかというと、余市の港で朝日を見ようと思ったからである。
今日はライジング氏が地元に帰ってしまう日だ。
彼が最後にやりたかったことは朝日を見ることであった。

道の駅からほど近く、余市港へと向かう。
人はほとんどいない。

港に車を停め、勝手に港の中に入っていく。中には釣りをしている人もいた。
堤防の先端まで行くことができた。

余市港から臨む海から出てきた朝日。オレンジというかピンクというか。
これでこのメンバーで続けてきた旅も終わりに近づいているんだなと実感。

朝ご飯を食べに、小樽へと移動。

小樽は3年前のライジングサンでも来た。
初日に近くのコテージに泊まったのだが、その際に小樽でジンギスカンを食べたのを覚えている。
あのレンガ倉庫の横の運河を散歩したのも覚えている。

小樽で立ち寄ったのは、隣友朝市というご飯処。

ここなんか来たことあんな~という既視感。
店内に入ってみて確信に変わった。うん、ここも以前来たことがある。
近くにあったローソンも完璧に思い出した。

ここではちょっと抑え気味に、ホッケ焼きの定食を頂く。めっちゃおいしかった。

その後は近くのローソンでキャンピングカーの片付け&荷物整理。
駐車場がめっちゃ広くて最適の場所であった。

高速で新千歳空港の近くまで移動し、キャンピングカーを返却する。
ここまでお世話になったこの車を手放すのはすでにもうさびしく思えてしまうほどだ。

キャンピングカーのレンタル会社から最寄駅まで送迎してくれて、ここからは電車で新千歳空港まで。
改めて背負ってみるとバックパックが重い…

新千歳に付いたらライジング氏はあわただしく、お土産を買って東京へと帰っていった。

とうとう、我々二人だけが残った…

この蝦夷周遊記はまだまだ終わらない…







蝦夷周遊記 7 ―苫小牧、ニセコ、洞爺湖、積丹編―

2017-01-29 13:27:32 | 
20160815

北海道の旅4日目。
キャンピングカーの中で目を覚ます。朝の5時は肌寒い。
改めて駐車場を見てみると本当に数多くのキャンピングカーが並んでいた。

快適過ぎた道の駅を後にし、苫小牧の港へ。

ここ苫小牧の港には道の駅ならぬ、海の駅がある。

その名もぷらっとみなと市場。

ここは名の通り市場になっており、朝ご飯を食べに来たのだ。
苫小牧の新鮮な朝ご飯。想像しただけでも涎が出そうだ。

ここを訪れて初めて知ったのだが、苫小牧の名産物は北寄貝らしい。
その証拠にほっき貝資料館が併設されていた。まあ、朝の8時で開いていなかったけど。
ということで北寄貝を食べようと市場の中をうろつく。

そして食べたのは北寄貝の釜めし。
北寄貝の甘みが何とも絶妙でうまい。

ちなみにライジング氏は朝からほっきカレーを食べていた。
これは1日目に見つけた北海道カレースタンプラリーの中の逸品である。
彼は富良野オムカレーに続いて、2品目を制覇していた。
ちなみにほっきカレーは北寄貝の量を選べ、×1~×4まであった。
写真を見る限り、×4はほっきで埋め尽くされているレベル。

朝食を食べ終え、今度は北海道の西側に移動。ニセコ方面に向かう。

途中でまた道の駅に立ち寄る。
道の駅 フォーレスト276大滝という駅。
完璧に道の駅の魅力に取りつかれてしまった。いつか時間があったら北海道の道の駅をつないでいくキャンピングカージャーニーをしてみたい。
今回道の駅、に来るたびに“道の駅ピンズ”を購入していった。
この道の駅ピンズを見てもやはり道の駅をつなぐたびは人気があると思われる。
うん、だってマジ便利で快適だもん。

この道の駅で目に入ったのはキノコ王国と書かれた奇抜な宮殿のような建物。
そして、“日本一売れているきのこ汁”という巨大なのぼりとともにたたずむ巨大な恐竜のモニュメント。

一杯100だったから飲んどけばよかったな。釜めし食べたばっかでお腹すいてなかった。

駅の中は木でできた味がある建物で売っているお土産も木で作ったものが並び、惹かれる。

運転の休憩をかねて駅をうろつく。

その後は有珠山の麓、昭和新山へ。
ロープウェイに乗りに行く。

昭和新山は天気もよく、人がいない。最高の写真が撮れた。

そしてロープウェイに乗り込み、いざ有珠山へ。

有珠山の上から眺める景色は絶景であった。高い建物が全くない広大な平野に、先ほどの昭和新山が卵のように突き刺さっている。
これから行く洞爺湖も見ることができる。
ハイキングを済ませ、有珠山の頂上でアイスを頂く。
夏なのに紫陽花が非常に綺麗であった。

ロープウェイに再び乗り込んで、麓へ。乗り場の横にはヒグマ園があった。

その後は洞爺湖へ。広い洞爺湖をしばし眺める。


そしてここからニセコに移動。

車の中で偶然、ニセコでジップラインができるという情報を得て、行ってみようということになった。

またひたすら移動。
車の中でジップラインのムービーを撮りたいと思い、i-phoneを透明なケースに入れる。
2時くらいにニセコの花園リゾートへ到着。
人が全くいなくて心配になった。中に入ってジップラインの手続きをする。
なんかごついハーネスやらをたくさん着けられた。ロッククライマーみたい。

思ったよりも小さかったが、見た目よりも実際やってみると楽しい。
ムービーを撮ったが、俺の体幹がしっかりしていないせいか、くるくると回転してしまい、見直してみたら酔いそうな動画になってしまった。
何回かジップラインを楽しんで、ニセコを後にする。
この辺りから天気が悪くなってきた。

その後はひたすら北上して積丹へ。
こっからは俺の運転。めっちゃ疲れた…

3時半くらいにニセコを出発し、積丹に着いたのは5時半くらい。2時間くらいひたすら運転。

ここで3人で最後の夕飯なのだが、もう食べるものは決まっていた。
ガイドブックで見た、2色うに丼である。
積丹と言ったらうに。ぜひここでうにを食したい。にかもムラサキウニとエゾバフンウにの二色丼。贅沢の極みである。

今回は天気も悪く、時間も間に合わず、神威岬に入れず… 残念。

そして目指していたガイドブックに載っていた山道の上にある料理屋に行ってみると…

今日はもう終わりだよ、と軽く言われた。

残念過ぎる…

心打ち砕かれ、テンションはガタ落ちだったが、うに丼はどうしても食べたい…
積丹町をうろついていると、なんと二色丼を出してくれる地元の寿司屋を発見。

早速注文しようと値段を聞いてみると…







6000円!






高ッ!

北海道まで来て、そしてここ積丹まで来て食にケチりたくはないが、さすがにこれは身の程をわきまえてなさすぎる。
しかし、これを食べに積丹まで来た。ここで食べなければいつ食べるのだ…

ということで、三人で一つ注文することにした。

それを三人で回しながら食べたw

ここまで食べていい?とか確認しながらw

そしてこれだけでは足りないので、握り鮨を二人前注文し、これも三人で食べる。
その食べる方方法とは、三人それぞれ、第一希望をせーので指さして、被らなかったら、それを食べられるが、被ってしまった場合は、じゃんけんして、負けたら第二希望をたべるというもの。第一希望を曲げずに突き進んでもいいし、あえて第二希望を狙って確実にゲットするという方法もある。心理戦である。
本格的な寿司屋で“せ~の”とかやってるいい大人。
ホント仲良くなかったらこんな食べ方できないよな。

うに丼は本当に美味かった。もう少し大人になったらぜひ一人一つ食べれるようになりたいと、そう思った。


そして食事が終わったら辺りはもう暗い。

今晩の宿探しだ。というか、キャンプ場探しだ。

積丹の道は海沿いにある。
今夜の宿となる場所を探しながら走る。

海辺の砂浜にちょっとした車を停められるスペースがあるところがあり、降り立ってみる。海水浴場のようだが。
トイレがなく、そして何より、大声でヤンキーっぽい輩が騒いでいたので、一晩を過ごすのには一抹の不安がある。
地元民なのだろうか。バーベキューやキャンプするのは大いに結構だが、上品に楽しんでいただきたいものだ。

そのまま積丹半島を通り過ぎ、東へ。
余市という町に着いた。

ここで道の駅を発見。スペースアップルよいち。

近くに銭湯を発見。今晩の宿が決まる。
銭湯は地域密着型で、しかも地元で祭りがあったらしく、客はめっちゃヤンキー色が強かった。
てあ銭湯って刺青だめなんじゃないのか…
怖ぇ…

今回の道の駅は四季彩の館に比べてしまうとややこじんまりとしていたが、それでもやはり道の駅。
キャンピングカーが大量に泊まってキャンプしていた。
キャンピングカーの形も、そのキャンプのスタイル、過ごし方も様々で、多種多様な楽しみ方があるのだなと実感した。

今晩の晩酌。

車の中でコンロをつけ、フライパンと取り出す。
冷蔵庫の中から初日になぜか買っておいたソーセージと枝豆を取り出す。
フライパンで炒めていい感じに。
ソーセージと枝豆をつまみに酒を飲む。この時間が一日の終わりを告げる至福のひと時なのである。
キャンプで飲む酒はなぜあんなうまいのだろうか。

昨日経験していたため、この日は比較的容易にベッドを組み立てることができた。


お休み。

4日目終了。

蝦夷周遊記 6 ―定山渓と道の駅編―

2017-01-28 21:14:23 | 
20160814

最高の音楽と朝日とともに北海道の旅4日目が始まった。
まあ、この日は朝までブラフマンで踊り狂っていたんだけど。

終わった後は極度の眠気と虚無感。さようならライジングサン。きっとまた来るよ。

まず真っ先に向かったのは、もちろん温泉だ。
また海鮮丼を食べ、定山渓という場所へ。

ここはかのライジング氏は最初にライジングに来たときに温泉に入りに訪れた場所。
彼にとってはまた思い出の土地なのだ。

車で1時間ほど。

定山渓ホテルについている温泉へ。

この温泉がめちゃくちゃ広い!
そしてなぜか客が俺ら3人しかいない。貸切状態であった。
温泉は最高に気持ちいい。露天風呂からはすぐ近くを流れる川のせせらぎが。うーん、フェス後の温泉は至福のひと時だ。

このホテルには休憩スペースもあって、一眠りするかということになったんだけど、俺はなぜか元気になってしまい、面白そうだからと定山渓を散策することにした。

ホテルからすぐ橋があり、その下に先ほど見た川が見える。
その景色を見ていたら、俄然川まで降りたくなってしまった。
定山渓周辺の地図をもらって、下に降りれる場所を探すと、案外それは容易に見つかった。

川まで降りる。

風呂に入ったばかりなので、どぼんしないように気を付けながら石を渡って川の中に入っていく。

川から見る定山渓はまさに絶景であった。こんなきれいなとこだったんだ。
青春ショットを撮りまくった。
まあ、仲間の一人は躊躇なく川に飛び込んでいたけど。
その姿はまさにその川に住み着く猿人か何かのようであった。もう一回風呂入っていた。
あとなんか河童の神様が祭られていたのを覚えている。

定山渓の散策を終え、いよいよ出発。

次は夜ご飯を求めて恵庭というところまで。

ここにはサッポロビールの工場があり、ここで北海道の名物料理を食べることができる。
富良野カレー、海鮮丼に続く北海道飯は…


ジンギスカン



ここで仲間のうちの夫婦が帰らなければならなかったので、今日は打ち上げも兼ねて。

ジンギスカン。美味し。
3年前も食べたが、やはり美味い。

思ってたよりも種類が豊富で、ラム肩ロース、生ラム、味噌ラム、塩ラム、醤油ラム、豚、鶏と様々な味を楽しむことができた。
ラージライスを注文。
夫婦はビールを、俺は運転があるのでジュースで乾杯。
こんな贅沢していいのだろうか。破産する…

ジンギスカンを食べて一服してお次は苫小牧。

苫小牧にはフェリー乗り場がある。
そう、このフェリーで仲間と別れるのだ。

フェリー乗り場にて仲間を見送る。

これで3人になった。

本日の宿は道の駅で車中泊。
こういう時こそ、キャンピングカーの素晴らしさを感じる。
道の駅さえあればいくらでも生活できる。

しかもここ苫小牧で見つけた道の駅が神がかっていた。
道の駅 むかわ四季の館という場所。

ここ本当にすごいと思った。
マーケットがついてて食べるものに困らないし、トイレも超綺麗だったし、深夜用に24時間入れるように別通路があるし、そして極めつけは銭湯がついてるし。喫煙所も近いし。
まさにキャンパーの人たちの場所というか。
ってかあんなにもキャンピングカーで回っている人たちが大勢いるんだな。
広い駐車場にはキャンピングカーがずらりと並んでいた。
うん、本当にここは快適だった。

そして車の中でディナー。
ディナーって言っても先ほどジンギスカン食べたから、鮭とばとニンニク揚げと酒。
車内があっという間に居酒屋になった。素晴らしい。
余談だが、やたらムーディーになる照明がついており、笑えた。
音楽を控えめに流しながら酒を飲む。

いよいよ寝るときになって寝る用の形態にするのがめちゃくちゃ難しかった。
なんかいろいろ飛び出して来たり、パーツが1個余ったり…
なんとか試行錯誤しながら作り上げることができた。これで3人なら楽勝で寝られる。

楽しい夜のひと時だった。

蝦夷周遊記 5 -Rising Sun Rock Festival 2016 2日目ー

2017-01-28 20:43:19 | 
20160813

ライジングサン2日目。

テントの中で寝袋睡眠だったが、この日は比較的よく寝れた気がする。


起きて仲間たちと朝ごはんへ。

北海道といえばやはり海鮮丼は外せないでしょう。
車で札幌のヤン衆料理北の漁場という店へ。
ここは3年前にも来た気がする。

北海道で食にけちってどうする。折角北海道にいるのだ。極上の海鮮を頂くことにしよう。

ということで一杯4000円もする海鮮丼を朝ごはんに。
どんだけ贅沢なんだよ。
メインは三色丼。カニ、いくら、サーモン。
さらに追加でウニ、そしてホタテのバターしょうゆ焼き、さらに極めつけはカニ汁まで。
ここまで仕事頑張って来たんだ。これくらい贅沢しても神様はきっと許してくれる。
マジでうますぎる。これを食べに北海道に来たのではないかと思う。

ぺろりと平らげ、お次は風呂。
ライジングは2日目の始まりも比較的ゆっくりで午後から。時間は余裕がある。

しかし、これもフェスあるある。

近くの銭湯が異常な位込んでて並ぶ。

フジロックのときもそうだったな。

やっと駐車場見つけて入っても中でも並ぶ。
そしてフェスあるあるの壮絶な光景。
洗い場を求め、全裸の男たちの長蛇の列。この光景はいつ見ても滑稽ながら壮観だw

ずいぶん時間はかかったが、きれいさっぱりして会場に戻る。
まあ、俺が鍵をなくして仲間たちに迷惑をかけたっていうのもこれを書いていて思い出した。


2日目のファーストアクトは

①水曜日のカンパネラ at Red Star Feild

やっぱりくねくねしてた。
ライブは難しそうな曲だよな。なんかめっちゃ運ばれて柱の上で歌っていた。

それにしても暑い…
早速ビールで乾杯。

俺はそのまま

②大黒摩季 at Red Star Feild

懐かしすぎて。
俺が中学生とか小学生とかその位に聞いてたんだから。月日は流れたな。

なんか本人も北海道出身らしく、感慨深いものがあるようだ。
地元の中学生がステージに上がっていた。
俺は端っこにいたんだけど、何か征制服の中学生らしき子達がライブを見ていておかしいなと思っていた。
さすがに野外フェスに制服では来ないだろ。

お次は
③筋肉少女帯 at defgarage

ここまで何をやっていたのか一切記憶が無い。
テントで寝てたのかも…

筋少は大人気で、あの小さいステージでは収まりきらなく、あふれかえっていた。

大槻ケンヂを初めて生で見た。
この人は曲が大好きっていうよりも、この人の本が大好き。
一時期この人の本を読み漁っていた時期があった。

④人間椅子 at defgarage

そのままステージに残って人間椅子。筋少と同期なんだね。
なんかナゴムファンみたいになってしまった。

テントに戻る道すがら、夕日を目にする。
石狩平原に沈んでいく夕日。
北海道はここに限らずなんだけど、ほかに遮るような建物が一切ないから空がとてつもなく広い。
その広い空と、広い石狩の平野に沈みゆく朱色の太陽が本当にきれいだった。

こっからは覚えていない。

覚えているのは喫煙所で花火を見たこと。
真っ暗な中、奥さんを待ち合わせて夕飯を食べたこと。
何を食べたんだっけな。二人で草むらに座り込んでなんか食べたのを覚えているんだけど。

その後はテントで仮眠。

04 limited sazabydを見ようとしていたのに、寝てしまい見れなかったということは、この辺りはテントで寝ていたのだろう。


そして深夜に起き、奥さんと二人で見に行ったのが…


⑤Caravan at Bohemian Garden

始まりは深夜の1時20分から。

行ったことある人は知っているだろうが、ボヘミアンガーデンはとてつもなく遠い。僻地にある。
そして時間も時間だ。そんなに人は多くなく、まばら。

しかし、俺が今回のライジングサンで一番印象に残っているのはこのCaravanとなった。

最初凍えそうなほど寒くて、遠くで座り込みながら見てたんだけど、なんだろうずっと遠くで聞いていたらなんだか泣きそうになってきた。
彼の音楽がそうさせたのか。

深夜の3時まで彼の歌を聴き続けていた。ちょっとうるうるしながら。
気づいたら一番前まで行って、彼の顔を見ながら聞いていた。

そこに集まっている人たちもどこか居場所がない感じがして。
彼も言っていたけど、この時間にこのボヘミアンガーデンに集まっている人たち。
行く場所がないような人たちが集まっているようだった。

彼は今CDをレコード会社に卸すのではなく、演歌スタイル、つまりはライブを聞きに来てくれた人たちに音源を買ってもらうというスタイルでやってりるそう。何かあったのだろう。深くは語っていなかったが、何となくわかる。

そして、このネットでyoutubeとかでもいとも簡単に音楽が聴けるこの時代に、わざわざライブに来て音楽を聞こうなんて人たちは本当に音楽が好きな人たちなんだなって思う、と。
俺もそう思った。

そのセリフを聞いて、俺が音楽な好きな人なんだと再確認できてなんかすごくうれしかった。

結局最後までずっと聞いていた。まだ聞いていたかった。


Caravanを聞き終えたら、いよいよ最後だ。
このライジングサンロックフェスティバルのオオトリ。
Sun Stageに移動した。


⑥Brahman at Sun Stage 3:40~

ブラフマンは実は2回目。
前見たのはもう8年前になる。広島のセットストックというフェスでトリだった。
その時はMCを一切せず、激しい曲を連発し、俺は脱水症状に陥ったほど。

まだ位中、ライブは始まった。
トシロウ年取ったね。

先ほどのCaravanのアクトは最高だったが、やはりBrahmanもとてつもなくかっこよかった。
特にMCがやばい。かっこよすぎる。
なんかしゃべりに惹きつけるものがある。セリフがかっこいいとしか形容できない。
トシロウかっこよすぎるだろ、マジで。
彼らのMCにも、そして静と動の激しすぎる曲にも泣かされた。

そして、

Brahmanのライブ中に朝日が昇った。


綺麗だ。なんか本当に涙腺が緩い。元気になったというよりも、ただ、呆然とその綺麗な景色に見とれていた。

これこそこのフェスの名前にもなっている、まさにRising Sun。


仲間たちを合流し、Brahmanの余韻に浸りながら語って、朝日とともに写真を撮った。


これにて俺のRising Sun Rock Festival 2016は終了した。

ただ、俺にはまだここに書き残したことがある。

これを書かないとこの日の日記を締めくくることができない。

大好きな音楽にまみれて最高の時間を過ごした。楽しかった。
何も思い残すことはないはずだ。

しかし、俺はこれだけはここに書いておかなければならない。


それは…


























おはようございます




Rising Sun Rock Festival 2016

2017-01-28 18:22:09 | 音楽
今年の夏に北海道を10日間も回ってきて、その途中にRising Sun Rock Festival 2016にいってきた。

ブログの中では「旅」のカテゴリで詳しく書いているので、
一応こうして「音楽」のカテゴリにもリンクを貼っておいた。

ただの自分のこだわりですね。

http://blog.goo.ne.jp/3104tyoume_march/e/00ef16d511678e2d95d2b80e1b7b04b5

よろしかったらどうぞ。

蝦夷周遊記 4 -Rising Sun Rock Festival 2016 1日目ー

2017-01-28 17:30:07 | 
ここからは写真とタイムテーブルを頼りに俺の記憶との勝負だ。

仲間との乾杯を終え、いざファーストアクト。

まずは

①SHE'S at def garafe 15:00

若いバンド。奥さんが一番楽しみにしていて、絶対に見たいといっていて俺も一緒に見た。
まるで大学生のようだ。爽やか。
しかしdef garageのため、たった30分で終わってしまった。
奥さんはこの30分ですでに一番の目的を失ってしまったと嘆いていた。

②Mrs. Green Apple

なんか若いバンドばかり見てるな。
遠くてなんとなく見ていた。初めて聞いたってのもあって。

そして奥さんと別れ、俺はチャージに入る。
お次は今回のライジングで最も楽しみにしていたバンドを見るためだ。
ここで声高に言うのも結構恥ずかしいけど。

それは…


Babymetal


書いてて恥ずかしい。
いや、あの人たちめっちゃかっこいいから!
普通に音源聞いてても面白いよ。
ってすべて必死の弁解に聞こえてしまう。
まあ、いい。

早めに行き、最前列を確保する。
俺は必ずフェスに行くとひとつはこうやって最前列で踊り狂う。
それがなんと今回はBabymetalだったってこと。

あの始まるまでの時間が非常に待ち遠しい。

そしてまずは神バンドたちのサウンドチェック。
たかがサウンドチェックだけでも彼らがとんでもないバリテクなのがわかる。

そして

③Babymetal at Sunstage

サンステージのため、1時間だ。
俺はこんだけ楽しみにしていたと言っているのに、なんと1stアルバムしか聞いていなかった。
そして目の前で演奏されているRoad Of Resistanceに一発でやられた。
あの曲かっこよすぎるでしょ。
そしてKARATEのOh~Oh~Oh~の音が夕暮れ時の北海道の広い空に広がる。
家に帰って即効i-tunesで購入したのは言うまでもない。

ってかあの人たちってMCほとんど一切ないんだね。メインのボーカルの子はひたすら睨み付けてるだけでMCは無かった。
たまに煽って声を発することあったけど、すべて英語であった。さすが海外で人気のバンド。

終わってから物販に行く。俺の目の前にいた人が狐のお面をしており、あれ売っているのかどうかほしくなってしまったのである。
完璧なオタクだ。
まあ、売ってなかったので未遂に終わった。今思えばよかったと思う。

その後はこれまた俺が崇拝してる彼女だ。


それまでの時間に物販に並び、いつものTシャツを購入。
いつも思うのだが、あの目のまでどんどん売り切れの札が貼られていくあのハラハラ感をどうにかしてほしい。
フェスあるあるに登録したらどうか。
無事にあの出演アーティストのリストが背中に入った定番のものを購入できた。

本日お楽しみはまだまだ続く。

俺がもう崇拝の域に達している、Coccoさまだ。

④Cocco at Earthtent

Coocoさまをアーステントに入れるなんて失礼だ。
込んでて入るのに大変だったじゃないか。まあぐいぐい前のほうに行ったけど。
またお会いできましたね、Coccoさま。貴女に溺れます…

Coccoのライブを見るのはもう4回目だ。

一番最初に見たときは幕張のカウントダウンだったが、そのときの衝撃は今でも覚えている。

今回のセットリストは最高で、一曲目が“焼け野が原”だった。
もう最初の“ねぇー”だけでううぉーーーーってなる感じね。
泣きそうになった。

Cocco様の音と感情に埋もれ、ちょっと休憩。

仲間たちはHey Smithを見に行ったが、俺は別のところに。

⑤電気グルーヴ st Sunstage

野外のテクノの爆音はいいね。
クラブみたいな小さい箱でもいいんだろうけど、あの馬鹿でかい広い中でバスの4分打ちが腹にズンズン来る感じがいい。
遠くで奥さんとビール飲みながら体揺らしながら見ていた。

うーん、この辺で何か食べたんだろうけど思い出せない…

そして休憩一切なしで一気にアーステントに移動。
このサンステージからアーステントまでの距離が長い…


⑥サンボマスター at Earthtent

この人たちも俺にとっては思い出のバンド。
こちらもカウントダウンで初めてライブを見て衝撃を受けたバンドだ。
ライブの煽りが熱すぎる。気づいたら踊り狂っていた。
あの人たちのおかげでなんか色んないやなことを一切忘れられた。そんな力を持ってるようようなライブだったんだよね。

しかし、今回はアーステントだったため、入場規制がかかり、もうすとてつもない人が会場からあふれていた。
それでももれ聞こえてくるあの独特の声。暑苦しすぎるMC。遠くに米粒くらいの山口が見える。
元気が出る力を持ってるよあの人たちのライブは。

その後は12:30までテントで休憩。

ここでもなんか食べた気がするけど思い出せない…
快眠を取り、本日最後のお楽しみ…


⑦Special Others at Raibow Shangrila

やはりこの人たちで締めないと。
本当に大好き。

カウントダウンライブでも、フジロックでも毎回必ず見ている。何回見たのは覚えていない。
フジロックのときなんてドラムの人と握手して写真を撮ってもらった。

体が踊り狂う。音に溺れる。
あのアドリブ感いいよな。合図出し合って本人たちが一番楽しんでる感じが。
MCはマジでふざけてたけど。
いつも気になるんだが、キーボの人の後ろでクルクル回ってるあれは何なんでしょう。

最高の夜になった。


1日目はここまで。

蝦夷周遊記 3 ―Rising Sun Rock Festival 2016参戦―

2017-01-27 21:17:29 | 
20160812

2日目の朝。
天気は晴天。テント泊のため睡眠が浅く、朝はすでに肌寒い。やはりここは北海道なのだ。

朝やること。それは……もちろん風呂。

白銀荘にきて昨日の夜一回なんてもったいない。もう一度朝風呂に浸かりに行く。
朝の温泉ってなんであんなに気持ちがいいのだろうか。
そしてその後の一服はなぜあんなにうまいのだろうか。

風呂から上がり、フェス用に着替え、テントを一瞬で片付ける。慣れたもので、ものの5分。
昨日使ったコップやらをキャンプサイトの水道で洗い、いざ出発。

キャンピングカーの外に置いていた焼きそばはなんとなくなっており、穴があけられ、麺だけ食われていた。
狐の仕業だろう。
そういえば、昨日外で飲みながら語っていた時にたまにキャンプサイトに狐の姿を見た。
きちんと後片付けはしました。

ライジングサンは開始が遅いフェスなので、比較的まだ時間に余裕があった。

フェスに行く前にもう少し美瑛を回った。

最初に向かったのはまた、青い池。
昨日は夕暮れ時だったが、朝のこの晴天時の方がきれいに青く見えるのではないかと踏んだのだ。

その通り、昨日よりも青く見える。

次なる丘はぜるぶの丘。

やはり美瑛の丘ははずれがなく、どれも美しい。
四季彩の丘と同じくらいの鮮やかな色を放っていた。

加えて高台に上ることができ、ここから見下ろす丘の景色もこれまた絶景。
高い建物のなんか一つもなく、遠くまで流線状の景色。
ケンとメリーの木も見える。

雲一つない晴天だったので、影で遊んで写真を撮る。

まだまだ行く。次なる丘は…

マイルドセブンの丘。

ここは昔マイルドセブンのCMに用いられたことで有名になった丘らしい。
俺はここに行くのは初めてであった。
ライジング氏は祈念すべき第一回目にここに来たらしい。
フェスのあとで気持ちが高揚していたこともあってか、何か感じるものがあったようでずっと呆然とこの丘の景色を眺めていたらしい。
音楽を聴きながら。
そういうのいいじゃん。

ぱっと見、先ほどの丘のように色彩豊かなわけではないし、全く派手さはない丘なんだけど、確かに何か惹きつけるものがある。
何なのだろう。あのコントラストというか。
しかも雲がいい感じに丘の上に乗って、これまたいい感じ。
この北海道の広大な空、丘、そして雲…
この組み合わせはやばい。

丘を正面に右側の道が天まで続いていそうで素敵だった。
我がキャンピングカーと一緒に写真を撮る。まあ、レンタルだけど。

その後は一気に旭川に移動。ここの道は俺が運転した。先の美瑛の道とは違い、かなり都会の道だったので、相当緊張して疲れた。

旭川に来たからには食べたいもの、それは…

醤油ラーメン!

札幌の味噌、
函館の塩、
そして旭川の醤油は北海道三大ラーメンであろう。これは外せないってことで朝飯。
随分豪勢な朝ご飯となった。

食べたのは旭川駅近くにある「らぅめん青葉」という店。結構有名な店みたい。

多少並んだが、比較的すぐに入ることができた。てか朝はあんなに涼しかったのに、もう暑すぎる…ライジングが思いやられる。

醤油ラーメンはマジで美味かった。以前冬に行った時も旭川に泊まったので、醤油ラーメンはいろいろなものを食べたが、ここのはとてもあっさりしており、朝ご飯でもするする入る。店の名前がプリントされてる海苔がまたかわいい。

朝ご飯を食べたらもうやることは一つだ。
いよいよライジングサンロックフェスティバル参戦のため、石狩に向かう。

あの広大な駐車場に車を停められたのは1時過ぎくらい。今回は車体が大きいキャンピングカーだったため、二台分の駐車場を購入していた。
荷物と水分をもっていざ入場。

ゲートが見えてくる。
最後にここへ来たのは3年前である。マキシマムザホルモンが最高だったアースステージの光景がよみがえってくる。
帰ってきたよ、ライジングサン…

ライジング氏はこれで連続10回目。感慨深いものがあるらしく、ゲートは行ったら泣きそうと言っていた。

ライジングに来て毎回思うのはやはりキャンプサイトの広さ。とてつもなく広い。北海道って実感する。
このキャンプサイトの広さのおかげで最初は場所を覚えるのが大変なんだけど、このテントに戻ってそれを起点にいいろんな会場に向かっていく感じが好き。何つうか、フジロックと比べて、よりキャンプっぽいっていくか、このアウトドア感を楽しめるっていうか…
キャンプ自体を楽しんでいる人も大勢いる。それはそれですごくいいと思う。遠くから聞こえるお気に入りの生音楽をつまみに仲間と、家族と飲んだり、食べたり…… 最高やん。

テントをさっと組み上げる。

早速仲間たちで乾杯。やはりフェスに来るとビールの量が半端じゃなくなる。
最前線で踊り狂うのも大好きだが、遠くでビール飲みながらまったりとメロウな感じに聞くのも最高に好き。

さあ、ファーストアクトを聞くために準備は万端。

ライジング詳細は次回に続く…

蝦夷周遊記 2 ―美瑛の丘と最初の宿―

2017-01-26 21:18:31 | 
前回の続き。

拓真館を後にし、初めてのキャンピングカー運転。
めっちゃ緊張する。

普段車は運転しないが、実家にいたころはそれはもう運転が大好きだった。
特に大学生時代は無駄に深夜に暇になると車を運転していた。

しかし今では一年に数えるほどしか運転しない。

キャンピングカーはまず車体がでかい。
内輪差を余計にとってしまい、左折でついつい膨らんでしまう。

そして重い。ブレーキがなかなか聞かないのだ。積んである荷物や載っている人数の量がいつもとはけた違い。
こんな重い車を初めて運転した。

って最初は緊張してたけど、ものの何十分か運転したら感覚はすぐに戻ってきた。
美瑛の美しい丘の道を進むのはとても気持ちがいい。


そして向かったのは、四季彩の丘。

ここを訪れたとき、激しい既視感があった。
そうすぐに思い出した。ここには依然来たことがある。
しかし景色は全く違っていた。依然来たときは広大に広がる真っ白な景色だったはずだ。

冬の四季彩の丘は、夏のそれとはまったく異なっていた。

鮮やか過ぎるくらいの色彩を放っている。
目に入るものすべてが真っ白の世界と正反対に、色が目に飛び込んでくる。
まさにビビッドカラーであった。

入り口の売店も懐かしい。覚えていた。

美瑛と言えば丘である。もう一つ丘を訪れた。

次に向かったのは新栄の丘。

ここは初めて来た。

で、ここ最高にきれいだった。ちょうど時間帯もよかったのかも。
夕暮れ時で、傾いている太陽が非常に美しく、そしてこの丘の景色に溶け込んでいる。
なんか、この丘の景色はこの夕暮れの景色とセットで存在しているかのように思ええてくるほど、それは絶妙な景色であった。
しかも、陽が傾いているときに、この丘に登って、下から写真を撮ると、ここに自分しか存在していないかのような最高の写真が撮れる。
丘とその上に立つ俺のシルエット。
そして夕日と、北海道の広い空に浮かぶ雲。
無駄に芸術的な写真を撮ることができた。
拓真館で表現意欲を刺激されたからだろうか。

日が落ちるにはまだ時間がある。お次に行ったのも美瑛の有名どころ。

青い池

運転には結構慣れてきて細い道も比較的すいすいと通れるようになった。

青い池をこの目で見てみると、確かに青い。
ライジング氏がなぜこの池がこんなにも青く見えるのか解説していたが、文系の俺には理解できなかった。
なんかの成分のせいってことしか理解できなかった。

そして結局この青い池が最後に、宿へと向かう。

向かったのは白銀荘温泉。

で、ここは本当に最高だった。まずはキャンピングカーを停め、キャンプエリアのチェックイン。

荷物をおろし、キャンプエリアでテントを組み立て始める。
なかなか慣れてきたもので、4人がかりであっという間に立てることができるようになってきた。

ということで、初日はキャンピングカーできたにも拘らず、テントで寝た。

もちろん寝る前に温泉へ。これが最高に気持ちがいい。
露天風呂から見える星がきれいだった。

風呂のあとは飯。

途中のスーパーで買った食材を食い漁る。

写真に残っているものを羅列していくと…

北海道に行ったら欠かせないやきそば弁当×3(たらこ、ソース)
柿ピー、梅しそ味

どんな夕飯だよ。写真見て思った。

けどこれが最高に楽しかったんだよね。キャンキングカーの外でコンロ出してお湯を入れたり、酒飲んだり。
何だろう、写真を見るとすごく貧しく映るんだけど、この食事のときは最高に楽しくて、仲間たちと旅してるんだなって感じた。

その後は車内のソファーでさらに飲んだ。
ビールがうまい。この車内で飲んでる時も最高に楽しかった。最高の仲間だと思った。

その後、ライジング氏と夜中まで星空の下で飲みながら語り合ってた時間も最高に幸せだった。

一日目了



蝦夷周遊記 1 -出発と初めてのキャンピングカーー

2017-01-23 21:53:45 | 
順番が前後している…
既に冬に行ったボルネオ島の旅をアップしているにも関わらず、今書いているのは、なんと半年前に行った夏の旅行記。
ボルネオ島も暑かったが(文字通り)。夏に行った旅もこれまた初めての経験があり、最高に楽しかった。

今年、一つ夢が、というか憧れが叶った。

キャンピングカーを運転しながら旅をすること。

舞台はキャンピングカーの聖地、北海道。


キャンピングカーの旅を決めたのは本当にノリであった。最高に楽しそうだったから。
奥さんと二人で、楽しそうだと異様に盛り上がった。

車自体が宿代わりになるキャンピングカー。自分の気のまま、どこにだって行くことができる。
自分の好きなところに行き、そこが宿。自由旅行の象徴なような感じ。
ずっとキャンピングカーでの旅はあこがれていた。
しかも舞台は北海道だ。デビュー戦としては申し分ない。

しかも今回はただキャンピングカーで北海道を回るだけではない。 
二つのイベントと抱き合わせにした。

一、ライジングサンロックフェスティバルに参戦

二、世界自然遺産、知床半島到達

この二つ。

一は日本の音楽好きなら絶対知ってるだろうね。北海道、いや蝦夷で行われる日本最大級のロックフェス。
俺の友人にライジングマニアがいて、彼とは3年前にも行った。
しかし彼は毎年欠かさずに行き続け、今年なんと10周年を迎える。
何と感慨深いものがあるではないか。そんな彼とライジングサンに同行できるなんて光栄である。

二つ目は俺はずっと行きたかった知床。
世界遺産好きの俺はやはりここは外せない。ずっと行きたかったんだけどなかなか機会に恵まれず、今回は念願だ。
予習を完璧にした。

合計…北海道8日間の旅!

なかなか社会人になってここまで時間とって旅できない。楽しみ過ぎた。

前日に準備。流石8日間。しかもフェスに参戦ということで、荷物は相当になり、いつものバックパック×2の荷物になった。


20160811

羽田空港で新千歳空港へ。
羽田でそのライジング氏と合流。彼とは本当に長い付き合いだ。音楽を語れる数少ない親友。

いつもの儀式を終え(空港でそばかうどんを食すこと)新千歳空港へ。時間は2時間程度なので、いつも海外に行っている感覚からか短く感じる。機内ではアイポッドでフェスの予習。奥さんが予習用に大量に出演アーティストの音源を手に入れてくれた。
こういう新しい音楽を開拓している時間って本当に楽しい。

新千歳空港でさらにもう一人の友人、そしてその奥さんと合流。
彼も大学で同じアルバイト先である塾講師仲間。
ということで、俺、奥さん、ライジング氏、そして上の夫婦の計6人での旅。

そして…

とうとうご対面。これがキャンピングカーか。

いわゆる本格的すぎず、ちょうどよかったかも。本格的すぎるやつや牽引式のものは初心者には運転が難しい。
しかし今回お世話になるキャンピングカーはハイエースタイプ。

中は水道やキッチン、何より椅子やテーブルがついていることにすでにテンションあがる。
これがキャンピングカーだ!
さあ、いよいよここから初めてのキャンピングカージャーニーが始まる。

最初俺は運転しなかった。怖くて。
情けない話だが、車を運転するのはなんと一年ぶりなのである。
もっとウォーミングアップができるところで運転を替わることにしよう。

ってことで後ろのソファーでくつろぐ。いやー、最高だね。

車の内部は結構複雑で、まるで小学校の時に流行った飛び出る筆箱のように、いろいろ隠れた機能があり、すぐに使いこなすのは難しい。


高速を走り、まず向かったのは富良野。

ここで昼食。

富良野で何を食べようかと吟味した結果、富良野オムカレーということに。
これ富良野の名物らしいね。

この富良野オムカレーが食べれるのは富良野マルシェというショッピングモール。
すぐに店は見つかったが、並んでおり、30分以上待った。
並ぶグループと、夜ご飯の食材を購入するグループに分かれる。こういう分担も複数で旅行している感じでいいね。

オムカレーはうまかった。
一緒についていた富良野にんじん100パーセントジュースもこれまた美味。
北海道にはカレースタンプラリーとうものがあることを知った。

富良野を後にし、お次は美瑛へ。ここも外せないスポットだね。

実は富良野も美瑛も依然来たことがある。しかし、その時は真冬だったため、見える景色が全く違う。
冬の白一色に覆われた白銀の世界と違い、夏の美瑛は眩しいほど鮮やかな色彩を放っていた。

まず最初に立ち寄ったのは拓進館。

ここも以前きている場所である。

ここは俺も奥さんもお気に入りの場所だ。
ここに来ると本当に写真が撮りたくなる。写真撮りたい意欲が極限まで刺激される。
そして俺もこんな美しい写真が撮れるんじゃないかと錯覚する。
美瑛の丘の最高の一瞬を切り取った写真たち。
ああ、俺、カメラマンになろうかな。って前も思っていたような気がする。

外の庭?喫煙所?付近の景色も陽が落ちかかって最高であった。


いよいよここからは俺が運転。
初めてのキャンピングカー運転である。
無駄に緊張していた。