3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
since 2008.4.4

完全自力ツアー 中欧州の旅 6 ―漸く入れたプリトヴィッツェ編―

2019-08-26 18:54:56 | 
20190808


前回の続き。ってか続きを書くには余りにも空白の時間がありすぎたことは誰しもが突っ込むべきところだろう。

一時は完璧に心を折られ、項垂れながら、復路のバスの時間を変更した。
この日は明日のクロアチア旅行ハイライトに向けての予習を早めにザグレブに帰ってやるはずだったのである。
その予定は見事に打ち砕かれ、結局最終バスに。

先ほどのレストランで一服して心を整える。

こんな時はあれしかない。



ビールだ。


ビールに逃げればいいんだ。
こいつが俺の荒んだ心を潤してくれよう。


もう帰るわけにもいかない。かといって入場できないのだからプリトヴィッツェでやることもない。

だったらビールしかないだろ。



レストランに入り、アウトドア席でビールをゆっくりと飲み出す。

海外で飲むビールは本当に美味い。
俺は本来そこまで酒好きって訳ではないんだけど、海外で飲むビールは最高に美味いと思う。
今置かれている最高に自由な感じが肴になる。

そしてネットをだらだらと眺めていると、同類というか、同じ傷を負った者たちが次々と“注意してください”記事を書いている。
なんか安心してきた。
だって更に深い傷を負った人もいて、俺らは3時間待ちで傷が済んだけど、当日購入の券が売り切れた段階で券売機のシャッターが下りるらしい…

こんな恐ろしいことあるか。

往復3時間以上かけてきてその日は入れませんなんて絶望しかない。

それに比べれば3時間待ちなんて取るに足らないことに思えてきた。逆に3時間待てば入れてくれる俺らはなんて恵まれているのだと思えてきた。


ビールの力は偉大である。

結果としてはひたすらビール飲みながら時間を潰した。

あと、せっかくなのでここで昼食も済ませた。

セルフサービスのレストランだったので、色々美味しそうに見える。

その中でも特に目を引いたのが、マスのグリル。

最初に食べようとしたのは、隣の人が食べていたミートソースパスタだったのだが、地球の歩き方にプリトヴィッツェの名物がこのマスのグリルであることを読んでいたので、思わず手に取ってしまった。

レモンを絞って食べると絶品なんだな。冷たかったけどマリネみたいな感じで美味しかった。

因みにこのプリトヴィッツェの美しいエメラルドグリーンの湖には淡水魚が優雅に泳いでいる。
そしてここプリトヴィッツェの名物は鱒のグリル。

うん、ご察しください。


思い返してみれば3時間はあっという間だった。

ツアーを使わず、個人で旅行する場合はこういうこともあるんだなと実感したけど、この3時間が今回の旅で唯一ゆっくりと過ごした時間だった。



3時間待ち、リベンジ心に燃えながら、ダメもとで14時50分くらいに行ったら入れてくれた。

この3時間の間に、上湖群と下湖群のどちらに行くかを議論していた。


結論から言うと、行ったのは上湖群。


決定の理由となったのは、人の多さである。


時間がないため、ある程度絞って回らないといけない。
しかし、上湖群、下湖群の両方を廻るとなると、5,6時間ほどかかる。俺にはそれができる時間はない。

ここプリトヴィッツェの一番のハイライトは下湖群なのかもしれないが、余りの人の多さは確認済み。
だったら、上湖群の湖をゆっくり回りたいと思ったのである。

下湖群には行ってないから分からないけど、この選択は正しかったと思っている。人もそれほど多くなく、ゆっくりと回り、写真を撮ることができた。

入り口から入り、階段を下りると、いきなり大きな湖。ここはコズィヤク湖というらしい。
船に乗って対岸へ。

その中でも綺麗だった場所が二つ。

一つ目はヴェリキ・プルシュタヴツィ。

何とも変換しづらい名前の滝。公園内で最も優雅な滝らしい。因みに冬季は上湖群は閉鎖されるとのことだったので良かった。


けど、俺が一番きれいだと思ったのは、グラディンスコ湖の景色。

ここ綺麗すぎるから。
自然のきれいな景色を水で作ってくださいって言ったら、ああなるんじゃないかってぐらい綺麗。

地球の歩き方ではハイライトになっていなかったんだけど、俺が全巻コンプした“奇跡の絶景”という雑誌のプリトヴィッツェ編でここをかなり推していた。
でっかい表紙みたいな写真にもなっていて、ここすげぇと思っていたんだけど、上湖群にあるって知らなくて、見つけて感動した。

流石、クロアチアと言ったらドヴロブニクかここって位、鉄板の世界自然遺産。エメラルドグリーンの湖と無数に流れる滝が本当にきれい。

そもそもどこを切り取っても映えるんだよ。

普通の歩道の下にある湖でも、まるで水の色が加工したみたいにきれいに映る。すべてノーマルフィルターで撮ったが、まるで加工した写真のよう。


後半は殆ど人がいなく、貸切状態で廻ることができた。

帰りに一服して、アイスを買って食べて帰路へ。

プチハプニングの為、この場所は凄く印象に残っている。
まぁ、4時間待ちなんてハプニングに入らない程度。
海外たくさん行っていれば、飛行機が飛ばずに、待たされるなんてザラで、飛行機がいきなりキャンセルで、空港から強制的に出されて知らない外国人と二段ベッドのユースホステルに押し込まれたり、大雪でキャンセルになった飛行機がいつ飛ぶかわからず、フライト時間の分からない飛行機をひたすら掲示板を見ながら20時間以上待った事もあった。
当時は辛かったけど、経験値を稼ぐ意味では確実に旅慣れした。
何を目的とするかは人それぞれだけど、自分の知らない物を見たいとか、経験をしたいのなら、ちゃんと生きて帰ってこれたなら、それは全て経験になると思う。

まあ、けど入ることができて良かった…




完全自力ツアー 中欧州の旅 5 ―衝撃のプリトヴィッツェ編―

2019-08-23 21:05:23 | 
20190808


この日は楽しみにしていた、プリトヴィッツェ湖群国立公園に行く日。
あの奇跡の絶景で見た景色をこの目に焼き付けたい気持ちでいっぱいだった。
とんだどんでん返しが待っていようとはこの時には夢にも思わなかったぜ。

結構ゆっくり起きた。6時くらいまで寝て、7時くらいに初めてのムービーホテルでの朝食。
スロベニアのスロンでの朝食が豪華すぎたので、あまり期待はしていなかったのだが、想像以上に俺好みの朝食で良かった。
卵焼きやハム、ソーセージなどパンだけの食事ではなくおいしかった。

一服を済ませ、トラムで長距離バスターミナルへ。
ここからプリトヴッツェ湖群国立公園行きのバスが出ているのだ。

バスのチケットは行のトランジットのドーハでスマホで予約していた。
プリントアウトができず、スマホのスクショだけだったのでちょっと不安だったが、ターミナルの二階のチケット売り場でスマホのスクショを窓口へ見せたらすんなりOKだった。

401号車で8時半発。プリチヴィッツェには11時過ぎに着く。
バスに乗り込んだ。

ここでまず感じた違和感にもっと真剣に向き合うべきだったのかもしれない。

俺らのほかに客が二人しかいなかったのだ。

プリトヴィッツェはハイシーズンには行列になるほどの人気スポットのはず。
ザグレブからの日帰りツアーは大人気のはずじゃないのか。
しかも11時から回るという時間的にも一番込みそうな時間なのに…

バスは順調にプリトヴィッツェに向かっているのだが…

2時間ぐらいしてプリトヴィッツェ公園の出口に到着。
プリトヴィッツェには入り口1と入り口2の二つの入り口がある。

俺はより空いているだろうと踏んで入り口2の方から入ることを決める。入り口1から入り口2まではそこそこ距離があり、歩くのはかなりきつい距離。

入り口2のバス停にはすぐそばにバスのチケット売り場があり、復路のチケットもすでに買ってしまおうということになる。

明日はとんでもないくらい早起きして大冒険する予定なので、今日はちょっと早めに帰ろうということになっていた。
なので、16時半のチケットを購入。16時くらいにここに戻ってくればよかろう。
5時間ほどゆっくり回ることができる。

もう一度書いておく16時半の復路のバスを予約したんだ。


その後どこから入っていいか分からず、インフォーメーションセンターへ。
この辺りには大量の人が。なぜ中に入らないんだろう…
その答えがすぐ明らかになる。

道路上の吊り橋を通り、路の左わきにあるレストランのエントランスで一服。
これから始まる絶景に心躍る。そろそろ前ふりしつこいか。

緩やかな坂道を下って、券売所に向かう。遠くに見えるあふれる緑が美しい。


入り口付近には、おびただしい位の行列が。何やらエコカーを待っているようだが。

そして券売所はガラガラであった。なぜだ…


チケットはすんなりと購入できた。

その時にちらっと、“午後の15時までには戻ってこい”と聞こえた。
時間制限があるのか。
まあ、3時くらいに戻ってきてゆっくりお土産でも見ていればちょうどいい時間だろう。

そう思いながら、ゲートに行い、係員にチケットを見せると…


止められる。

そして衝撃の一言が。



このチケットではまだ入れない。入れる時間は15時から16時の間だ。



え?


初め理解ができなかった。


そう、入場規制である。


プリトヴィッツェに入場規制があるなんて地球の歩き方にも書いてなかったし、頭の中に入場帰依しなんて言葉は微塵もなかった。



券売所に行ってどういうことか聞いても、どうもこうもない、この通りだ、あと3時間以上待て、しか言わず。





マジかよ…


ネットで調べてみると、なんと今年の6月から入場規制が始まったらしい。
そりゃ地球の歩き方にも書いてないな。

そりゃないぜ…


項垂れながら、どうしようか考える。
もうどうしようもないので、とりあえず、帰りのバスの時間を変更してもらいに行く。
だってこのままだと実質1時間しか見れない。往復4時間以上かけて。


絶望の中、先来た道を戻り、バス停に戻る。

入場規制で3時以降の入場になってしまった。バスの時間を変更したいと伝えると、分かったと言って、先ほどのバスのチケットの時間に線を引き、新しく18時30分と書き込む。
そして訂正のサイン。

本当にこれでいいのか…
かなりの不安がある。

実は今日は早めに帰って、明日の予行練習を行う予定だったのである。
その予定も早く寝る算段もすべてをぶっ壊してくれた。やってくれるではないか。


心を落ち着かせるために先ほどのレストランで一服。

思い出して書いてたら笑えて来たわ。今だから笑えるんだけどね。

長くなりすぎたので、ここで一回切る。


完全自力ツアー 中欧州の旅 4 ―ブレッド湖編―

2019-08-22 22:28:03 | 

20190807

中央欧州の旅2日目。

ヨーロッパの旅って基本朝の3時とかに目が覚めてしまうのがあるあるだが、前日に疲れすぎていたためか、普通に寝れた。

シャワーを浴びて、朝食へ。


何とも豪華なバイキング形式であった。

パンがあまり好きではない俺はここぞとばかりに食べまくった。
ソーセージや卵系を食べまくる炭水化物はハッシュドポテトで摂る。満腹すぎるほどに食べた。

そしてすぐにチェックアウト。本当に一泊しかいられないのが残念である。
いいホテルだったな… 実質10時間もいなかったけど。


バックパックを背負い、昨日真っ暗だった駅への道を歩く。

この日の目的地はスロベニアきっての景勝地と言われているブレッド湖。

綺麗な湖に浮かぶ小さな教会はおとぎ話の世界観ある。

行き方はリュブリャーナのバスターミナルからブレッド湖行きのバスが出ていて、時間としては1時間30位。

昨日の夜に駅から降りたとき、バスターミナルの場所は把握していた。

券売所は多くに人がおり、窓口にも多く並んでいた。

バスターミナルに着いたのが、9時くらいで、時刻表を見ると9時30分に出るブレッド行きのバスが。
なんとしてもこのバスに乗りたい。
並んでいる時間を含めて結構ギリギリだったが、何とか買え、乗ることができた。
バスの番号は28番線。順番に数字を追っていくと25番線までしかなかったのにはビビったけど。


バスは途中リュブリャーナ空港を経由してブレッドへ。


1時間半くらい乗って、ブレッド城が見えてきた辺りで大渋滞だったが、何とかブレッドに到着することができた。

バスターミナルからブレッド湖まではすぐ。歩いて5分くらい。


行きの券売所でバスのタイムテーブルをもらっておいた。3時くらいにはここを出発する予定だ。


歩いてすぐに見えた。



天気も良く、最高にきれいな景色が見えた。

青空にエメラルドクリーンの湖面とブレッド城が映える


やはり目につくのは島に浮かぶ教会。
ぜひここに行ってみたい。地球の歩き方によると、この教会が浮かぶ島へは乗合ボートが出ているとのこと。
最初はこのボート乗り場が分からずにだいぶ迷った。

たまたま停留所にボートが停まっており、人が乗っていたので、どうやって乗るのか聞いたらとりあえず乗れ、お金はあとで払うんだみたいになり、待ち時間なしで出発することができた。

説明を聞いたら、所要時間は1時間。
15分で、ブレッド島まで行き、その島で30分間滞在し、15分かけて戻ってくるというもの。
マジでちょうどいい。

このブレッド湖のシンボルともいえるブレッド島の教会は、日本語で「聖母被昇天教会」といい、スロベニア語だとツィルケウ・マリーネガ・ヴネボゼティヤ。


静かにブレッド湖を渡るのは最高に気持ちが良い。

てか本当に日本人が全くいない… 


15分ほどしてブレッド島に降り立つ。
遠くから見た感じだと、凄く小さな島一杯に小さな教会が立っているのかなというイメージだったが、実際に降り立ってみると意外と島は広く、奥行きがあった。

ここから30分の自由行動。まずは教会を見に行く。


急な階段を上り、ご対面。


今回中に入ってゆっくりしている時間はなかったので、外観だけ。

お土産屋に寄ったり、トイレに入ったりしていたらあっという間に時間が来てしまった。

帰るときには、自分が乗ってきたボートをしっかり覚えていなくてはならない。

ボート乗り場には湖で泳いだり、パンティングなどを楽しむ人が数多くいた。この天気なら気持ちよさそうだな。


きたボートで戻り、再度のどかな時間。この時間がゆっくり流れる感覚が非常に心地よい。


帰ってきて、何かレモンの酸っぱい炭酸飲料で水分補給をして、ブレッド最後の目的地へ。


勿論、ブレッド城。ここからの景色を一番楽しみにしていたといっても過言ではない。


地球の歩き方を見ると、あの切り立った崖の下に「登山道」がいくつか書いてある。
多分この登山道で行くんだな。


しかし、俺が選んでしまったのは、その中でも一番険しい道だったらしい。とにかく人がいないけもの道なので、心配になる。
本当にこの道はブレッド城に続いているのだろうか。

かなり急こう配なので体力的にハードだった。ガチ登山。


20分程登山をしてようやく到着。ブレッド城。普通に駐車場があり、馬車が停まっていた。馬車でも普通に来れる道があるんだね。
最初はチャリをレンタルして湖を一周しようかというプランもあったのだが、この登山を考えると借りなくてよかった。

ブレッド城の中に入る。
お目当ては、その城そのものよりも俺の中ではそこから見下ろすブレッド湖、そしてブレッド島の教会の景色だ。
なんせ100メートルも高い場所から見下ろすことができる。ブレッド湖を見る一番いい場所であると推測していた。


階段を上るたびに左側には絶景が現れる。最高の景色だ。


再度スーベニアショップに立ち寄り、帰路へ。


帰路の道は、行きのあの登山は何だったんだというほどに平坦かつ時短な道であった。


これでここブレッドでやりたいことはやった。思い残すことはない。

バスターミナルへ向かう。もうとっくに昼を過ぎているのに全く腹が減らない。
朝食を食べ過ぎたせいであろうが、今回の旅を考えると効率が良かった。俺の旅はついつい食が犠牲になりがちである。


並んでいるのかどうかわからない微妙な列に並び、リュブリャーナ行きのバスに乗り込む。
これまたエアコンがついていないバスの車内は蒸し風呂であった。



リュブリャーナに到着。だいぶ時間が早い。ザグレブ行きの鉄道の時間は18時35分だ。
時間があるので、暫しリュブリャーナの街を散策。考えてみれば、これでスロベニアとはお別れ。
昨日は深夜に着いたため、このリュブリャーナの街を見ていないのであった。

まずはランドマーク的なリュブリャーナ城を目指す。
グーグルマップだと徒歩30分もかかるとのこと。本当か。
途中でグーグル先生も混乱しだしたのか、先ほどとはだいぶ近いルートを出してきた。

リュブリャーナ城の近くにはドラゴンの像が置かれる橋が。
これもリュブリャーナの象徴らしい。竜の橋という。お土産を見ても、このドラゴンが多かった。

その後、両脇に南京錠が無数にかかる橋を見つける。
これなんかの番組で見たことあるんだよな。地元の恋愛スポットで、愛の証としてカギをかけていくらしい。
肉屋の橋というここもリュブリャーナの観光スポット。

お土産屋を見て、下町っぽい街並みを散歩。
昨日のバーやホテルがある地域はちょっと洗練されてる感じだったが、こちらは下町っぽくて賑わっていた。

で、帰路。駅には列車が来る一時間前位に到着した。

リュブリャーナ駅にはマックが併設されていたので、ここで昼ごはん。というか昼と夕飯を一緒にするからランナーである。
ダブルチーズバーガー、ポテト、コーラは世界中どこ行っても美味い。

マックで食った後は、列車の時間まで駅の構内にあったバーでラスコというスロベニアのベールを頂きながら待つ。

今回の列車は往路のように遅延はなく、時間ぴったりに来た。
ここから二時間。

往路と同じく、Dobovaの街でまた入国審査でパスポートにスタンプを押してもらう。なんか一気にすごい増えたのでうれしい。

ずーと景色を見ながら2時間をすごし、ザグレブに到着。
トラムでホテルに戻る。

ホテルでは初めて、併設されているバーで一杯打ち上げ。
タバコも普通に吸うことができ、何とも快適であった。
4日目にドヴロブニクにどう行けばいいか議論に議論を重ねながら飲む。

結局この日も動き回り、ハードな一日であった。


完全自力ツアー 中欧州の旅 3 ―スロベニア、リュブリャーナ到着編―

2019-08-20 19:31:09 | 
20190806

機内で日付をまたぐ。

今回の機内ではできる限り楽に寝たくなったら寝る、別に眠くなんなかったら寝ないでいいやという軽い気持ちで言ったら、ずいぶん楽だった気がする。

成田からドーハまでは10時間のフライト。結構長い。

意外に寝れず、映画を見た。

まずは“スマホを落としただけなのに”

…うーん微妙だったな。もっとエログロサイケな感じかと思ってたのに。

後は“ひるね姫”

こっちの方が面白かった。


なんかちょっと寝て、機内食食べて映画を2本見たらドーハに着いた気がする。そこまできつかった印象はないな。

てかドーハ。

ドーハってどこ?

サッカーのドーハの悲劇は聞いたことあるけど…

ってことで調べてみたら、カタールの首都。

うん、カタールってどこ?

俺は気付かぬうちに初のアラビア半島に上陸していたようだ。

ドーハの空港はとてもきれいで、グーグルで画像検索してみてもアラブの大都市って感じ。


ドーハでは確か5時間くらい待った。
時間的に朝日が昇り、めっちゃ綺麗なオレンジ色に飛行機が染まる。


ここでグーグルを駆使して調べもの。空港からザグレブ市内までの行き方を調べる。実は勝手にザグレブ中央駅まで電車があるだろうと思っていた。
しかし、ザグレブ空港に鉄道は通っておらず、どうやって市内に行くのかもわかっていない状態。
ここで調べものをしまくらなかったら、空港から市内にたどり着くこともできなかった。

ついでに市内のトラムの乗り方、チケットの購入場所、ホテルまでの行き方等も調べまくる。
更に、ついでに3日目のプリトヴィッツェのバスの予約までしてみた。

あまり長い時間待ったという記憶はない。なんかスマホでひたすら調べていた。てかここで時間あってよかったよ、マジで。
ついでに言うと、Wi-Fiをカタールも入れておいておいて本当に良かった。

搭乗して、クロアチアのザグレブまでは6時間程度。


何をしていたのかよく覚えていない。

映画見たっけな… 寝て機内食を食べたのは覚えているんだけど。


ザグレブ空港に到着。何も聞かれなかった入国審査を済ませ、漸くクロアチア入国。いやぁ長かった。

空港前で一服を済ませ、両替。ユーロからクーナを手に入れる。空いてた。


喫煙所の近くにバスが既に停まっており、ザグレブ市内に行くやつ。さっそく運転手からチケットを購入し、乗り込む。
勿論グーグルマップで本当に市内方面に向かっているかを確認しながらね。

3,40分程度でザグレブ長距離バスターミナルに到着。
てかここ何回来たんだろってくらいお世話になった場所。この時は知る由もないんだけどね。

丁寧なサイトがあって、このバスターミナルのキヨスクでトラムのチケット買えるということを調べていた。

早速購入。今回ホテルの場所まではトラムがないと現実的にあるけない距離だ。


バスターミナル前のトラム乗り場から、今回泊まるムービーホテルへ。
最初はトラム乗るときドキドキしながら、グーグルマップ見つめていたけど、最後の方はめっちゃ慣れて、自宅に帰るくらいに自然に、場所も覚えたな。


20分ほどトラムに乗り、ムービーホテルの最寄に到着。グーグルマップ見ながら、一番近い停車所で飛び降りた感じ。
マジでネットがなかったらここまでスムーズにたどり着くことができなかっただろうな。


そしてこのムービーホテルってバーがあって、入り口が分からなくって迷った。
まるでホテルの受付とは思えない構え。完璧バーだよ。

何とか部屋に入り込むことができ、シャワーを浴び、身軽になった。
スロベニア一泊用の用意はすでにスーツケースの中に用意していた。

確かこの時点で、15時くらい。だいぶ早くスムーズだ。

まだ鉄道まで時間があるので、ザグレブを散歩できる。


ムービーホテルの目の前にトラムの乗り場がある。てかこの景色は多分、一生忘れない。

トラムに乗り込み、今度はザグレブ中央駅へ。これまた20分くらいで到着。

ザグレブ中央駅の周りは開けており、綺麗だった。ヨーロッパの街って感じ。それでいて田舎っぽいところもある。なんというか洗練されている。
GoProで遊び、中央駅の中に入ってインフォメーションセンターで日本で購入したチケットを念のために見せたら、OKとのこと。

まだ2時間以上時間があったので、中央駅付近を散歩。北に延びる並木道が散歩していてとても気持ちが良い。
帰りにその並木道沿いのバーで時間を潰し、ビールを頂く。

40分くらい前に到着して、パン屋でパンを買ってベンチでモサモサ食べる。これが晩飯かな。

電光掲示板に行先、リュブリャーナと出ている。18時半初だ。


待つ。


待つ。


待つ。


18時半を過ぎても電車はこなかった。

そう言えば電光掲示板のホームを表すPeronは1番線と出ているので、ひたすら1番線で待っていたのだが、その何番線という表示の横に、怪しげな40という数字が…

まさかと思ってそのクロアチア語を調べてみると…



「遅延」



やっぱりね。

更に40分待つ。この時間は結構つらかったな。なんせ不安で。本当に電車来るのかな。

結果としては1時間遅れて電車は到着した。

2等車は思ったよりもオンボロだった。

そして何より車内に窓があいてない状態でエアコンが効いていなくて、死ぬかと思った。俺で2時間は本当にぶっ倒れる。
これはやばいと思っていたら、動き始めたら、ちょこっと効いてきた。


あー、だいぶ遅れた。リュブリャナに着くのは10時過ぎだろう。
かなり遅くなるけど、何とかリュブリャーナに着きそうだなって思ってウトウトしていたら。


Dovobaって駅に停車したら、警察官たちに取り囲まれる。



ユーロ圏内は散々旅しているので、パスポートにはあの独特のヨーロッパ飛行機マークはたくさんスタンプされている。

しかし、今回実はこのDovobaって町が、クロアチアとスロベニアの国境だったらしくて、ここで入国審査が行われたのだ。
いきなりパスポート見せろって状態だったので、びっくりしたが、簡単な質問で、初めてのレアスタンプを押してもらえて嬉しかった。

かつてベルギーからルクセンブルクやオランダに行ったときには何もなかったので、初体験。

よくスタンプを見ると、右上には飛行機ではなく、鉄道マークがついている。

もしこれが車とかで国境越えになったらどんなスタンプなんだろ。



とても日が長くて、8時ごろまで普通に明るかったけど、さすがに着くころには真っ暗。


そしてとうとう…



着いたよ。リュブリャーナ。ここがスロベニアの首都だ。


駅駅構内から出ると、やはり外は真っ暗。そりゃそうだ。もう11時になってしまう。

駅前には大きな数字で区画されているバス置き場が。ここがリュブリャーナのバスターミナルだ。


ここからこの日泊まるスロンという高級ホテルまでは歩いて15分ほど。

流石に大通りを歩いた。

到着したスロンは流石の高級ホテル。てかここ実は俺がめっちゃ楽しみにしていたホテル。
因みにスロンとは日本語で「ゾウ」の意味。
なるほど、部屋のベッドの上にはかわいいゾウのぬいぐるみが置いてある。

時間は深夜だったが、到着したお祝いとして、隣にあったバーでさらにビールを飲む。

俺はこの時は本当にグロッキーだった。

この到着⇒移動って効率はすごくいいけど、最高にハードだってことに気が付いた。
ヨーロッパって普通、昼について、初日はゆっくりするよね。


ということで、実質初日は、クロアチアからスロベニアのリュブリャーナに到着したところまで。


完全自力ツアー 中欧州の旅 2 ―出発編―

2019-08-18 22:34:33 | 
20190805

この日は普通に仕事だ。

しかし、職場のお心遣いにより午後の業務を替わってくれた。めっちゃ助かった。

今回は夜の22時50分という時間に出る飛行機だった目、9時前後には空港についていなければならない。

毎度のバスを検索するも、よい時間帯のものがない。

ということでNEXを予約してみた。

池袋にも停車しており、当然一本で成田空港まで座っていくことができる。

で、初めてNEXを利用して思ったのだが、


これ一番いい手段かも。


なぜ今までこれで行かなかったのかと思う位だ。

本数がどれくらいあるのかは分からないが、今までも池袋まで行っていたので、一度改札から出る手間もないし、何より、バスと違い時間に正確なため、ヒヤヒヤする必要がない。
時間もはやいし、結構申し分ない。普通車でも十分快適だった。
池袋のみどりの窓口は超ならんでてネットで予約しておいてよかった。

池袋から順調に成田空港に到着。普通に仕事して、家帰って用意して出てきているので、この辺から眠くなってくる。
機内泊を考えるといいことである。

まずは両替。今回、クロアチアの通貨はクーナという日本では両替ができない通貨。
スロヴァニアはユーロであるため、大目にユーロに換金した。たぶん現地で円からクーナにするより、ユーロから換金した方がスムーズであろうから。

次にWi-Fiを受け取りに。奥さんが準備してくれていたのだ。
てかこのWi-Fiは持って行って本当に良かった。今回このWi-Fiは本当に大活躍した。こいつがいなかったら今回の旅は完遂できなかっただろう。

準備ができたので、早く身軽になろうとチェックイン。
今回は初のカタール航空。
てかまずトランジットでドーハまで。ドーハなんてドーハの悲劇しか知らない。

スムーズにチェックインを済ませ、早々に中へ。何気に搭乗の時間が出発の1時間前の9時50分になってて、結構時間なかった。

出発前にいつも行っている儀式、そば、うどんを食べるというのも、ぎりぎり滑り込みであった。もうこの時間だとどこも閉まっちゃうんだね。

バーミアンラーメンを髣髴とさせるようなラーメンを食べて、ビールを頂き、出発した。


完全自力ツアー 中欧州の旅 1 ―準備編―

2019-08-18 22:28:51 | 
毎年の夏の恒例行事ということで、旅行記を書きます。

俺の記憶が新鮮なうちに。


今回の旅行は今までの旅行の中でもトップに入るくらいにハードなスケジューリングだった。
俺の海外の旅は基本予定を詰め込みまくるので、忙しいのは当たり前なんだが、今回はいつにもましてハードだった。
その原因は全部自分達だけで、自力で行動したからであろう。



遡ること一年。
目的地の決定は完全にノリ。何かの番組でクロアチアのドブロブニクの景色が紹介されており、しかもジブリ映画の“紅の豚”の舞台であるアドリア海の絶景。
ここ行きたいって話になる。

しかし、前の日記でも書いた通り、アメリカのThe Waveの抽選にも申し込んでいたので、一応結果待ち。
落選との結果が届いたので、これで意気揚々とクロアチアを目指せる。


で、今回の準備がものすごく楽しくて、自分のレベルが上がっていることを実感した。

イメージとしては何年か前に行ったベルギーと時のような感じだが、あの時よりさらにレベルが上がっていることを実感。
スマホのアプリを使いこなし、どんどん旅が出来上がっていった。

で、結果としてツアーの行程のような詰め込みに詰め込んだ行程になってしまったんだが。
今振り返っても無駄のない行程だったと思う。

といっても今回海外にいられる日数がしっかりと決まっていたので、そこから逆算して旅を作る。

5日は俺がどうしても外せない仕事、そして12日には友達の結婚お祝い旅行があったため、11日には帰らなくてはならない。

探した結果、5日の22時に成田を発って、11日の23時にまた帰ってくる便を見つける。これしかない。両方機内泊になるんだけど。


ということで、6日の13時にクロアチアのザグレブに着き、7,8,9の3日間はフリー、10日の16時発の便で帰って、11日の23時に日本という飛行機を手に入れた。

さぁ、ここから組んでいく。


地球の歩き方を早速購入して読む。

全く知らなかったのだが、ここクロアチアはスロベニア、マケドニア、ボスニア・ヘルツェゴビナといった国に隣接しており、比較的行きやすそうである。


せっかく欧州に行くのだから、以前のベルギーのように、もう一か国くらいは行ってみたい。


そこで選んだのはスロベニア。

一番行きやすそうであったし、何より地球の歩き方にあったブレッド湖の景色にやられたから。
大分前にイッテQかなんかでここ来てたな。
俺の行きたい所リストにメモしてあった。
ここがスロベニアのブレッド湖なのか。

スロベニアまではクロアチアの首都ザグレブの中央駅から列車で2時間程度。
ってことはブレッド湖を満喫するには、その日はスロベニアにいなければならない。

って考えると、6日はもうザグレブを捨てて、スロベニアに向かう移動の日にしようと決める。何とも効率的、無駄がない。
どうせザグレブに13時過ぎについても空港からの異動やら入国審査やらであまりザグレブの街歩きはできないだろう。
だったらこの日は移動の時間に充ててしまえというナイスアイデア。

そうと決まったら速攻ブッキングドットコムを開き、スロベニアの首都であるリュブリャーナの宿を予約。
格安でものすごくいい宿をとることができた。詳細は後述。

更にはレイルヨーロッパというサイトでザグレブからリュブリャーナ行きの列車をオンラインで予約できることを知り、こちらも予約。
往復券を購入。日付と時間を間違えないようにするドキドキ感がたまらん。
これで一泊二日のスロベニアの旅の準備は整った。
このスロベニアの2日間が楽しみ過ぎたものだった。

さて、6、7日の行動予定が決まった。で、最終日の10日は実質午前中とちょっとしか動けないだろうから、ザグレブの街歩きをするとして、残った8日、9日の終日フリーの2日日間だ。

ここで必ず入れたいのはもちろんドブロブニク。
ここは外せない。

一拍にするか迷ったが、ドブロブニクの宿が高かったのと、もう一か所だけ回りたかったので、日帰りにした。
格安航空券を検索してみると…

まだある!

ドキドキしながら抑えた。
あのサイト心臓に優しくない。スコータイの時も思ったけど。

日帰りということだが、ドブロブニクを最大限満喫したかったので、一番早い飛行機にした。

なんと5時50発!

このことが何とも刺激的な大冒険を巻き起こすことになろうとは、後日談だが。

ドブロブニクの飛行機も抑えた。

あと一日はどこへ行くか。

職場の休憩スペースに世界の絶景カレンダーがあり、そこに載っていた景色。
そして俺が全号コンプリートした雑誌「奇跡の絶景」にも取り上げられていたあの景色。
ちょっとしたハイキングで体を動かす系の一日もいいだろう。

決まりだ。


プリトヴィッツェ国立公園。


クロアチアが誇る絶景世界自然遺産である。


プリトヴィッツェはザグレブからバスだ。


これで今回の行程は決まった。最後に漫喫行って、ホテルのバウチャーとEチケットをプリントアウトして準備オッケー。


いやあ、今回はだいぶレベルアップしたと実感したよ。

って長いのにまだ出発もしてないっていうね。

続く