3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
since 2008.4.4

波乱万丈豪州紀行 5 ―天国と地獄編―

2015-11-23 21:25:27 | 
20150809

オーストラリア旅行4日目。

この日は今回の旅行中最も辛い一日になった。
前半は絶好調だったのに、後半はきつかったな…
まあ、今となっては普通にブログ書いてる余裕があるんだけどね。

朝は相当早起きをした。
正確な時間は忘れてしまったが、多分5時くらいだったと思う。
辺りはまだ真っ暗である。
何でこんなに早いかはわかるだろう。
昨日はサンセットに染まるウルルを見た。
今日はサンライズに染まるウルルを見るのである。

昨日とは別の場所に来た。
日の照らす角度が違うんだから当たり前か。
サンライズビューイングエリア。
その名もタリングル・ニャクンチャク。何とも覚えにくい名前であるが、こういう響きは現地独特の響きがあってよい。

ってか寒い。
ここは真冬だからね。普通に冬の服装である。

真っ暗の中朝飯のパンをかじる。
今回はエアーズロックリゾートで何回行ったか分からないほどお世話になったスーパーで買ったチーズパン。
このパンしか食べてない気がするな。

徐々に白んできて、あの独特のオレンジの紫の中間の色。
これくらいの空が一番きれいだ。
イエモンのパールの歌詞みたいだな。

展望デッキまであり、ウルルとの距離は昨日よりも近かった。
やはりこの場所は地平線が見えそうな何もない大平原の中にただ一つだけどーん!とウルルが見えるから本当に存在感が強調される。
荘厳な感じ。
地球のへそというのも納得できる。


ウルルのサンライズを堪能した後は、いよいよ、ウルルに登ることになる。

俺は最後まで迷った。
登るか、登らざるか…

当然、ウルルに上ることは推奨されていない。
別に危険とか、体力的な理由はどうでもいい。
何より、現地の人の宗教的な理由だ。
現地の人たちにとってはここウルルが神聖な場所であり、観光客がずかずかと踏み込んできる場所ではないのは簡単に理解できる。

結論から言うと、俺はここまで来てウルルを実際に踏みしめ、頂上からの景色を見たいという誘惑に負けてしまったのだけれど。

旅人失格かな…
今でも正しいことしたとは全く思っていない。

今回のウルル登山も当然、AAT Kingsのツアーである。

昨日に引き続き、ウルル登山の可否を何度も聞かされた。

①風、

②雨

③気温

④宗教的儀式等が行われている

これらの条件によっては登山口は閉鎖される。

そして今回は何とも運がよく、登山口は空いているとの連絡がバスの中に入った。


幾つかコースが用意されており、

①2時間でウルル登山に集中する、というもの

②1時間でウルルの半分くらいまでいって、その後はカルチャーセンターの見学。

③最初から登山をせず、下の麓道を散策し、その後はカルチャーセンターの見学。

たしか、こんな感じだったと思う。

俺は登山に行くので、①だ。

奥さんは今思えばあまり乗り気ではなかった。無理やり連れてきてしまった感がぬぐえない。

バスで登山口に到着。

で、近くでウルルを見下ろすと、圧倒的な存在感がより際立って、畏怖すら感じる。
そして斜面が思ってたより、すごい急なんだよ。
一瞬、これ本当に登れんのかなって思った。

ゲートには注意書き等の看板があり、中にはメモリアルボードも。
過去には転落して死亡事故も発生している。

いざ。


最初の10くらいは普通に登れるんだけど、そっから一気に急になる。
普通に立っていることができない位急。

確かにあれは怖いわ。

ここで登山客の半分くらいが脱落していた。

一番急な所には鎖があるんだけど、そこまでの斜面がすごいんだよ。
二足では無理なレベル。
這いつくばっていった。
それでもすべりおちそうになる。

ここで奥さんはやめることにした。
とても申し訳ないことをしてしまった。

俺は最後まで登ってみようと思い、登山を継続。
後から聞くと、その後下の麓道の散策コースに行ったらしい。写真を見せてもらった。

俺は鎖をたくりよせながら、全力で登った。
登り始めたときには最後の方だったのに、鎖場が終わるころには、先頭から2番目になっていた。
みんなが息を切らせて休憩している中、ずんずんと登る。
体調も芳しくなかったので、息が切れてくらくらしてきたが、なぜかひたすら登り続けた。

そしたら周りに誰もいなくなった。

これがすごく気持ちいい。
ホントに誰もいないんだよ。周りに。

俺だけがウルルを登っているような感じ。

途中で上から写真をとったんだけど、俺の影以外何もない。

鎖場が終わると、白いペンキに沿っての登山。
アップダウンを繰り返す。

この辺りから風が半端じゃなくなってくる。
それくらいすごいかって、普通に立ってられない位。
ふっとばされてもおかしくないよ、アレ。
台風並み。
普通に立ってると、持ってかれそうになる。
風に飛ばされて転落したのもうなずけた。
帽子なんてひもがなかったら、一瞬でふっとばされている。

誰もいないのでひたすら無言で上り続ける。

風の音がうるさ過ぎで耳がおかしくなりそう。
ごうごうという音しか聞こえない。

なんとか頂上に到着。
頂上にはたるのようなものの上に方角を示すプレートがおいておった。

俺が1位かと思ったけど、二位だった。
けど、記念撮影してもらえたから逆に良かった。

頂上からの景色はすごかった。
地平線が見えるんだけど、なんと、地球の形が見えるんだよ。
地平線が丸く、見える。
この地球の丸さを肉眼で確認できる地平線なんて初めて見た。
この景色は感動した。

そして遠くにカタ・ジュタが見える。

いよいよ復路。途中で奥さんから電話がかかってくる。

私はこれからカルチャーセンターに行くけど、くれぐれもゆっくり帰ってきてね、とのこと。

ふと時計を見ると…

あと15分で戻れば間に合う!

全く持って間に合わない時間だったら諦めてたんだけど、何とも微妙な時間であった。

気が狂ったようにダッシュで降りる。
最後の急斜面なんか転げ落ちるように下って行った。
先に頂上にゴールしていたあのチームも抜き、あの急斜面を駆け下りていく。
奥さん曰く、下から見ていて、頭おかしいほどの速さで下っている奴いるけど、まさかあれじゃないよな…って思っていたら案の定俺だったとのこと。
今思うとよく怪我しなかった…

なんと、下りは15分そこらで下ってしまった。

登山コースは①を選んだのに、カルチャーセンターに間に合ってしまった。
両方行けたのは俺だけ。最後のバスまでは全力で走った。

やろうとすれば往復1時間で行けるけど、おすすめはしません。

その後はカルチャーセンターを見学。ここでウルルのお土産も購入。
ステッカーとキーホルダーを購入。
クニヤウォークという散策道を歩く。ついさっきまであのてっぺんにいたのかと感じる。


その後はシドニーへ向かうため、エアーズロック空港へ。
昼ご飯を食べながら飛行機を待つ。


しかし、待てども待てども飛行機は来ない…
とうにフライト時間は過ぎている。ゲート前で待っている客もざわざわしだし、立ち上がり始める。

そして先ほどのAAT Kingsのスタッフが来て、なんと機体故障により、今日の便は飛ばない。さらに代わりの便はこない。さらに明日の代わりの便も何時になるか分からないという衝撃の事実を聞かされる。
今ではもうオレンジ色を見るだけでもあの時のショックを思い出す。

一度ぎゅうぎゅうのバスに押し込まれ、エアーズロックリゾートに戻る。
客全てに一泊分の宿が割り当てられるが、当然こちらにどの宿に行くかという選択権は一切ない。
一番遅く乗った我々は一番下のランクの、バックパッカーの4人部屋に割り当てられてしまった。

そういう体験を期待して旅行しているのならそれは覚悟できる。
しかし、こんな不足な事態で何も知らない外国人と一緒の部屋で一晩過ごすには、ショックが強すぎて耐えられなかった。。

体調不良が一気に加速する。吐き気が止まらない…

いてもたってもいられず、エアーズロックリゾートのスーパーでとりあえず食料を購入しに行く。
歩いている最中も吐き気が収まらない。

夕飯はひたすらブドウを食べ続けた。奥さんはヌードル食べてたけど。

帰ってきてからはすぐにシャワーを浴びて寝た。
この日を耐えられれば、耐えられれば…とずっと考えながら寝た。

本当に辛かった。この日は。


波乱万丈豪州紀行 4 ―世界の中心編―

2015-11-15 19:55:43 | 
20150809

オーストラリア旅行3日目。
この日はこのオーストラリア旅行で最も楽しみにしていた場所へ行く日であった。
この旅行はこの場所を訪れるために向かったといっても過言ではない。


朝早くケアンズのホテルを出発してケアンズ空港へ。

空港ではまた夏バテの体調不良がぶり返し、ダウン…
ミンティアをひたすら食べ続け、吐き気を抑える。
喫煙所が屋外にあって、朝の澄んだ冷たい空気が気持ちよく、ちょっとすっきりした。

飛行機に乗ったあたりから体調不良は回復しだして、機内食もペロリと平らげることができた。

7時発のフライト。
キャリアはカンタス航空。カンタス航空はなんか安心する。

クイーンズランド州からいよいよノーザンテリトリー州へ上陸。

空港から見える景色がすでにそれっぽい。
わかるかな、赤土で荒涼といた感じ。
ワクワク感半端じゃない。

宿までの送迎があるはずだったが、来ず… いくら待っても来ない…
楽しみにしていた土地でさっそくトラブル発生…
もう二度と某旅行会社には頼まないと心に固く誓った。

この辺りの観光ツアーはほとんどがAAT KINGSという会社が占めている。
このAAT Kingsには本当にお世話になった。さまさまである。

空港で途方に暮れていたらすぐに送迎に来てくれた。

宿に向かう車の中であれがちらっと見えた。遂に来たよ。世界の真ん中まで。

宿に着いた。その名もOutoback Pioneer Hotel and Dodge
そもそもこのような荒涼とした原野をアウトバックと呼ぶらしい。

部屋のチェックインはまだ時間だったので、ロビーにスーツケースを預け、しばしエアーズロックリゾートを散策。

エアーズロック周辺はウルル・カタジュタ国立公園をはじめ超広い荒涼としたアウトバックが広がるが、エアーズロックリゾート周辺はそこまで広くなく、歩いて散策できる。
さらにはシャトルバスがぐるぐると定期的に周遊している。
しかもこのバス、無料のシャトルバスで、バス停を把握すれば非常に便利であった。

まずはホテルから展望台へ。
この展望台はエアーズロックリゾートのど真ん中にあり、そこまで行く道のりはまさに砂漠であった。
赤く、非常にきめが細かい砂の道で非常に歩きにくいが、それがまた今自分はオーストラリアに、エアーズロックに、世界の真ん中まで来たんだという実感を再認識させる。

Imalung Lookoutという展望台に上る。

ここからはまさに何も邪魔するものがなく、あのウルルがどーんと見える。
ここで写真を撮りまくる。

エアーズロックは冬に来てよかったと思う。雲一つない晴天で真っ青な空の元、存在感のあるウルルがくっきりと映える。
空を大きく映した写真を撮ると何とも雄大な感じが出ていい感じになることを発見した。

そのあとはエアーズロックリゾートをしばし散策。
ショッピングセンターがあり、お土産屋やスーパーなどがあり、ポテトチップの昼食。

その後はエミューウォークアパートメントの横のアボリジニ博物館へ。
彼らの描く絵は非常に独特で、引き込まれる。
宇宙的というか、点描なんだけど、なんか吸い込まれるような独特な味わいがある。

宿に戻るとすぐにツアーに出発した。
当然aat kINGSのツアーで、ウルルではなく、カタジュタを散策するツアーだ。

ウルルと比べ少しマイナー感じがあるが、こちらも素晴らしかった。

バスの中ではいろいろなことを学んだ。
愛用しているトラベラーズノートにメモしてしまったほどだ。

まず、オーストラリア政府がこの土地、ウルル・カタジュタ国立公園はレンタルしているということ。
アボリジニであるアナング族から世界遺産としてこの土地を借りており、そのレンタル料を彼らに支払っているという。

そしてこのウルルの正式名称。
エアーズロックという名称は発見者の名前にちなんでつけられたことはすでに知っていた。
今、世界の基準として正式名称はウルルであることは知らなかった。
たぶん、今でもエアーズロックという名前は知っていても、ウルルって何?という人が少なからずいるだろう。
正式名称はウルル。通称エアーズロックだ。

ちなみにその現地の言葉とは、ピッチャンジャジャラ語。
何とも響きのいいネーミングではないか。

このピッチャンジャジャラ語を話すアナング族は、数字の概念が1、2、3までしかない。
それ以上は、“たくさん”と表現する。
これは彼らの生活体系に起因し、彼らは狩りをして暮らしているが、獲物を生活で足りる分、つまりは一回に家族が食べていける分、最小限しか狩らないという信念を持っていたそう。
すまりは、動物の数をそんなに多く数える必要性がなかったのである。
こういう話すごく面白い。
まあ、この辺の話はAAT Kingsの受け売りだけどね。

ウルルも有名だが、もう一つこの国立公園内で外せないのがカタ・ジュタ。
このカタ・ジュタ、現地の言葉でカタ=頭、ジュタ=たくさん、という意味でまさにその名の通り大地からたくさんの頭が飛び出しているかのように見える。
この辺りの岩群はオルガ岩群と言われ、一番高いマウントオルガのオルガとは、女王を意味する。

まずはこのカタ・ジュタに向かった。

うーん、やっぱりこの辺の景色がすごく気持ちがいい。
なんていうか、まさに今まで俺がオーストラリアと言えばって頭の中で思い描いていた光景なのである。
赤土、乾燥している植物、雲一つないどこまでも真っ青な空。
俺が思い描いていた景色があった。

オルガ渓谷を散策した。
コースは全く厳しいものではなく、1時間のあれば往復できてしまう。
大きなドームのようにそびえる赤い岩の間を縫って進んでいく。
迫ってくるような圧倒的な存在感がある。
日本ではウルルばかり有名な気がするが、こちらの迫力も負けてはいない。迫ってくる感じがすごい。

写真を撮るとそこまはまるで地球じゃないように見える。
なんていうか、SF映画の火星みたいな。
まあ、火星行ったことないからわかんないけど。

その後は展望台に移動。ここではカタ・ジュタが一望できる。
やっぱり、雲一つない真っ青な空に赤茶けた岩がよく映える。
なんか、地球の中心って思うのもうなずけるわ。

その後はいよいよウルルのサンセットツアーに参加。
このツアーでは、夕日が沈みゆくとともに、その夕日を浴びて色が変わっていくウルルが楽しめる。
サンセット・ビューイングエリアなるものがあり、ここからはウルルの真っ赤に染まる夕景がばっちりと見える。

今まで見ていた茶色が、徐々にオレンジへ…

そしてさらに時間がたつと真っ赤になっていく。

このツアーではそのビューエリアでワインが支給されており、そのワイングラスをかざしてウルルをのぞいてみると、きれいに逆さにウルルが映る。

夕景に染まるウルルの姿は本当にきれいだった。

帰り道の夕日が沈むか沈まないかぎりぎりのオレンジ色と紫色が混ざり合う夕景。
場所が建物何一つないアウトバックのため、木々や植物だけが黒いシルエットとして浮かび上がる。

帰って夕食。
体調悪かったのに調子にのってワインを飲んでしまったため、酔う。

宿に戻って一休み。

やっぱりこのアウトバック・パイオニアは素敵だ。
中庭には音楽を演奏している場所があり、気分は夏フェス。
ビール片手に聞く音楽が何とも心地よい。

気持ち悪さも復活して、フードコートでシーフードピザを注文して食べることができた。
やっぱり、ビールはうまいね。

喫煙所で食べたピザとビールは今でもはっきりと覚えている。



波乱万丈豪州紀行 3 ―グレートバリアリーフ編―

2015-11-07 15:53:43 | 
20150807

オーストラリア旅行2日目。

この日は一番楽しみにしていた日であったが、逆に忘れられないほど苦い思い出になった一日であった。


ケアンズは主に二つの有名どころがある。

一つは昨日行った山系、ウェットトロピクス&アサートンテーブランド地方。
そしてもう一方の方が有名であろう、グレートバリアリーフである。

世界自然遺産にも登録されているグレートバリアリーフ。
数多くのクルーズが出ている。

こちらも日本でグレートアドヴェンチャーズというサイトであらかじめクルージングを申し込んでいた。

ホテルから送迎が出ており、クルーズのターミナルへ。

受付を済ませ、クルーズ船へ乗り込もうとするが、長蛇の列が。
しかも海辺なので風が冷たい。流石冬だ。

まずはグレートバリアリーフの真珠と言われるグリーン島へ。
グリーン島まではクルーズ船で1時間ほど。
グリーン島はサンゴのかけらが堆積してできたコーラルケイという島。

真っ白な砂浜が非常に美しい。

まずはダイビングショップへ。
実は船内でのちに行くグレートバリアリーフでダイビングを申し込ん出いたのだ。
そこでダイビングの簡単な講習を受ける。このときはまだ楽しかったな…

支払いを済ませ、シュノーケリングセットを受けとる。

実はグリーン島でもシュノーケリングを楽しむことができる。

颯爽と水着になり、海へと向かう。白い砂浜に天気のいい空。なんて素晴らしいロケーションなんだろう。

そして海に入ってみると…

冷たすぎる…

どう頑張っても腰より下を水につけることができない。寒すぎるんだって本当に。
てか南半球だから今は冬なんだよ。
冷たすぎた。

やっぱりグレートバリアリーフは夏に来るべきところだと思った。

シュノーケリングはほとんど全く楽しめず。

一服したらもう次のアウターリーフへ向かう時間となった。

ここで船を待っている時間がめっちゃ辛かった。
水にぬれた上着を着ていなければならず、風が冷たすぎるため体温をどんどん奪っていく…
一瞬で唇は紫色に。

その後さらにクルーズ船に乗り込み、1時間かけてアウターリーフへ向かう。
アウターリーフにはポントゥーンが浮かんでおり、ここを拠点にシュノーケリングやダイビングをすることができる。

ポントゥーンに到着後、すぐにダイビングの申し込みをしていたのだが、容易にもたついてしまい、時間が遅れる。
加えて、俺が最初の練習時にもたついてしまったために、時間切れとなってしまい、今回はご遠慮くださいということで参加することができなかったのだ…

ショック…


とりあえずショックな気持ちを落ち着けるため二階に上って一服。
たばこは涙の味がした。

とりあえず落ち着いてからはせっかくなのでシュノーケリングを楽しんだ。

ナポレオンフィッシュが触れるくらい近くに泳いでおり、海の中はきれいだった。

何度かグレートバリアリーフの上を漂ったが、なんせ寒い。
水が冷たすぎて体が持たないんだよ…

前日にビックカメラで防水のデジカメを購入していたのでせっかくなので水中写真をとったが、難しい。

まったく食欲はなかったがビュッフェを少し食べる。

奥さんも酔ってしまい今回のグレートバリアリーフはかなり消化不良気味。


2時間かけてケアンズのリーフターミナルに戻る。

その後はケアンズの町をしばし探索。

お土産もここで購入したが、なんと日本から引きずっていた夏バテが姿を現し、気持ち悪くなってしまった。
夕飯が食べれず…

スーパーでフルーツのボウルを購入してそれが晩飯。

この日は結構心に傷を負った1日だったな…



まあ、今となっては笑えるけどね。






波乱万丈豪州紀行 2 ―ケアンズの熱帯雨林&動物探索編―

2015-11-07 15:52:13 | 
20150806

オーストラリア旅行1日目

中庭での転寝を終え、少しだけすっきりして、ツアーに。

このツアーは日本でネットで前もって申し込んでおいたツアー。
その名も、『ジェイさんの世界遺産と動物探索ツアー』

ケアンズに行くとなればやはり二つの世界遺産を両方制覇したい。
で、熱帯雨林の方面に行けるし、オーストラリアと言えば、やはりその独特な動物だ。
オーストラリアの動物を見たい。そう思ってキュランダ観光ではなく、動物探索ツアーにした。

まずはキュランダ方面へ山をどんどん登り、熱帯雨林の中を進んでいく。

途中で熱帯雨林内にあるRain Forest Stationという公園でコアラをだっこできるという情報が入る。

ガイドの方が、行きたい人いますか?って聞いてきたので、0.5秒すら間を開けずに、
“はいっ!”って手を挙げた。

俺だけだった。だっこしたがってたの。
周りには小学校と思われる小さな女子もいたけど、全く持って反応していなかった。
大人げないにも程がある。

コアラのだっこは究極的に流れ作業であった。
既にコアラの方はスタンバっていて、準備万端、と言いたいところだが、まずコアラは夜行性なのであって、たぶんあいつは眠くて根にが何だかわかっていないんですけど、といった顔をしていた。

写真撮影は一瞬で終わった。もうすでにコアラがどんな感触だったのかすら覚えていないな…

けど、近くにあった機械でその写真を自分のメールアドレスに飛ばすことができ、そのサービスは良かった。
これでフェイスブックにアップできるぜ。

これで、16オーストラリアドル… やくざな商売だぜ、全く。
まあ、オーストラリアに来たらコアラだっこしないで帰れないなんえ考えてたんだけど。

その後、熱帯雨林を抜け、アサートンテーブルランドという高原地帯へ。

まずは巨大なアリ塚へ。人ひとり余裕で入れるくらいのデカさ。てかオーストラリアのアリってなんかやばそう。

その後ゴルフ場へ。
なぜゴルフ場へ行ったのかというとゴルフを楽しむためではなく、ここには野生のあるオーストラリアを代表する固有種を見ることができるのである。

オーストラリアで出会った動物① ⇒ カンガルー

オーストラリアを言えばまずカンガルーを思い浮かべるであろう。
普通にゴルフ場に寝そべっている。

ツアーのガイドさんから近づき方を伝えられる。

思ったよりも近づくことができた。10メートルくらいかな。
彼らは人間の接近の限界値に来ると、前足で体を掻き出す。これがもうこれ以上近づいてくるんじゃねーぞというサインだ。

じっとこちらを見つめる顔が何ともかわいらしい。

その後、ツアーのハイライト。マリーバという町の近郊にある花崗岩渓谷、グラナイトゴージ・ネイチャーパークへ。

オーストラリアで出会った動物② ⇒ ロックワラビー

ここではワラビーに餌付けができる。警戒することもなく近寄ってきて餌を求める姿が何とも愛らしい。
ペットにしたいくらいだ。つかまるけど。
積極性が高いやつは餌を求めるあまり、つかみかかってきて体を登ってくる。かわいい顔して意外とつめが鋭く、腕に奴らの爪が突き刺さった。

知らなかったのだが、カンガルーとワラビーとは全く同じ種類だということ。大きいものをカンガルーと呼び、逆に小さいものをワラビーを呼ぶ。
クジラとイルカの関係と同じだ。

その後はピーナッツショップへ。
ここは有名らしく、さまざまな種類のピーナッツが売っている。
で、これがうまい。普通のピーナッツもおいしかったんだけど、チリとか様々な味付けがあり、ビール飲みたくなる。ついつい試食を食べ過ぎてしまった。

で、次。ツアーなのでポンポンと回るな。

アサートンテーブルランドの随一の見どころと言われる場所へ。
で、俺的にはここが結構お気に入りの場所になった。

ヤンガバラという村のはずれにある、それは圧倒的な存在感を放っていた。

“Curtain Fig Tree”

日本語でいうと、“締め殺しのイチジク”

なんてインパクトのある名前だ。なんかの技みたい。

植物の生命力の高さ、強さを感じられる。なんか惹かれるものがあったんだよね。

その後、キャンプサイトへ移動。ここでは夕飯のBBQをする場所なのだが、何とも広い。

オーストラリアで出会った動物③ ⇒ キバタン

キバタンと言えば、あの特徴的なとさか。
インコやオウムはオーストラリア原種のものが多いらしい。

しかも彼はしゃべった。
英語を。

“ハロー♪”って高い声で。

これはかわい過ぎて萌死にしそうになった。

そして次。

カンガルーと並びオーストラリアと言えばこの動物。
しかも激レア。めったに野性を見ることはできないと言われた日にはどうしても見てみたい。
地元民でもそうは見れないらしいからね。犬が近くで鳴いた日にはもう一日中出てこないらしい。

オーストラリアで出会った動物 ④ ⇒ カモノハシ

“Pliatypus Viewing Platform”という場所があり、ここから見ることができる。

で、ここの雰囲気が最高であった。

しーーーーーん…

という音が逆に聞こえてきそうなほど音がしない。

風や、川の水が流れる音はかすかにする。しかしそれ以外の音が何一つしないのだ。

人は何人かいるのに。

皆一言も発さず、物音を立てないように気を付けながらしーーんと川辺を見つめているのだ。

あの緊張感というか、空気が最高だった。


しかも!


見ることができた。野生のカモノハシを。


思っていたのよりは小さかった。
そして思ったよりも黒かった。茶色いイメージがあったが、水にぬれているので、真っ黒に見える。

しかも見えるのは空気を吸いに来る一瞬なのである。
その一瞬を逃さずにカメラへ。

あー、いいもの見た。


最後に先ほど行ったキャンプサイトへ。

いい感じに腹が減り、BBQが楽しみ。

珍しい肉を食べることができた。

カンガルーの肉。意外と臭みがなく、普通においしかった。
奥さんは苦手みたいだった。

そしてワニ、クロコダイルの肉で作ったソーセージ。こっちは多少臭みがあった。俺は好きだったけど。
ビールが進む。寒かったけどね。南半球冬だから。

そしてかわいらしい訪問者が。

オーストラリアで出会った動物 ⑤ ⇒ オポッサム

普通に餌貰えると思ってか、入って来ていた。

しかもこの辺りから夜になってくるので、夜行性の動物たちにとっては絶好の活動時間である。

食事が終わった後はバカッ広いキャンプサイトをライトひとつ手に持って散歩。

ガサガサっと音がしてぱっとライトを向けるとさっと逃げる夜行性の動物たち。

オーストラリアで出会った動物 ⑥ ⇒ バンディクート

ネズミのでっかいバージョンみたいな動物。こいつも夜行性でさっきのBBQとか散歩しているときによく見た。

何ともこいつはあのプレステの名作ゲーム“クラッシュバンディクー”のモデルになったという。

それを聞いてやたら親近感が出た。バンディクート。かわいいやつらめ。

そして最後に真っ暗な中、夜空を見上げた。


星がすごい。


しかも南半球なので、日本とは見える星座も違うのである。

宇宙の話もいろいろ聞いて、人間の存在とか哲学的なことも少し考えてしまった。



一日目終了。

ホテルで金庫に貴重品を閉じ込めてしまい、スタッフにたがいなる迷惑をかけたことも最後に記しておこう。