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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

世界支配に歩を進める中国共産党

2009年07月12日 13時56分12秒 | 軍事&中国

 アメリカは日本が嫌い、中国大好きだから、クリントン政権下でアメリカは世界の工場を日本から中国にシフトさせた。その大きな原因は、日本が経済でアメリカに挑戦し、凌駕し、冷戦構造で対峙しているソビエトより日本の方がはるかに脅威となる可能性を生じたからだ。1990年代、クリントン政権は日本政府に猛烈な圧力をかけ、日本の製造業を中国に進出させた。全製造企業が中国に行くかとも思われた。日本企業は中国人に騙され続け、大損害を受けながらながら、中国で製造業を育成した。中国は安い豊富な労働力を持ち、製造ノウハウを取得したおかげで日本に代わり世界の工場へと発展した。

 一方で、アメリカは日本をドイツやフランス並みの普通の経済規模に落とすことを計画し、日本経済を徹底的に叩いた。特に商社はその賄賂型ビジネスをCIAにあばかれることになり地盤沈下を起こし、世界トップ10に並んでいた銀行はBIS[規制などで追い落とされた。官僚機構の無能さもあり、日本は完全に成長力を失った。日本商社のビジネスを奪い取ったのはアメリカ、イギリスなど旧英連邦の国々で、20世紀終わりまでかつてない経済的繁栄を見た。

 世界の工場が中国に移ったことは、一時的にはアメリカを利したが、長い目で見て、日本にとってもアメリカにとっても、そして世界にとっても不幸なことだった。というのは、日米は軍事同盟を結んでおり、それ以上に日本はアメリカに対して忠犬ポチだったからだ。日本はアメリカの手のひらでいかようにも動かし、転がすことができた。バブル崩壊に伴い日経平均は暴落したが、アメリカのヘッジファンドは空売りでぼろ儲けした。その後も、何度もヘッジファンドは巨額のジャパンマネーをアメリカの利益として獲得した。しかるに、中国は共産党が支配する国であり、ベトナムでアメリカを打ち破った陸軍を持ち、アメリカの制御範囲外にある。

 中国はしたたかで、しゃかりきに経済成長路線を驀進しながら軍事力を強化し、更に軍事力をバックに経済を成長させる。特に大きなのは元をドルにフィックスさせていることだ。竹下首相が参加したプラザ合意で、円が自由化となり、アメリカが仕掛けた極端な為替変動で日本が大損害を被ったことと比較して、中国は為替変動を恐れず安定した経済成長を継続できる。また、アメリカ国債を貯めこみ、世界一の保有国となったことで、アメリカに対して大きな影響力を持つこととなった。アメリカには逆らわず、飴をしゃぶらせ、中東問題・北朝鮮問題で有利に展開してきた。

 中国の戦略は巧みで、長期の息の長いタフな取り組みが確実な世界制覇を現実のものとしつつある。到底日本の比ではない。もともと、日本には戦略のかけらも無い。その牙が剥かれつつあるのは、2隻の原子力空母の建設、チベットや今回のウイグル地区の問題などである。アメリカをはじめ先進国は経済の回復を中国に期待するあまり、中国に何も言えなくなった。私は中国人から直接聞いたが、中国では農民などの反乱や暴動が頻発しながら、強力な軍隊が一晩で鎮圧してしまうのだそうだ。それが、CIAに分からないはずがないし、世界に報道されても、先進国は腰が抜けてものが言えなくなった。

 核の削減が米ロで協議される中、中国は密かに核を増やしつつある。表向き、アメリカへの照準は外されたとしながら、一分にしてアメリカをターゲットに出来る。中国が保有する300の核ミサイルの大半は日本に向けられており、東京、大阪、名古屋など日本の主要都市は、中国核ミサイルのターゲットとなっている。民主党小沢元代表が思うほど、中国は甘くない。中国の拡大戦略は、やがて台湾併合という形で実現する。その後は歯止めがかからない。北朝鮮も併合の可能性があり、沖縄も狙ってくることだろう。

 アメリカが経済力と軍事力で中国にひれ伏すのは時間の問題である。その時、日本がただ、アメリカに従うだけで自立した国を維持できるかどうかは疑わしい。

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