宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

政権交代は当然すぎるほど当然

2009年07月19日 09時23分33秒 | 思考空間

 日本は自由と民主主義の国のはずだが、多くの国民が、本当の自由と民主主義が実現しているかについては疑問を持っていると思う。常識ある日本人はそのことに気が付いていながら、あえて知らん顔をしている。日本では、都合の悪い事実は事実でなく、都合のよい嘘が事実で、きれい事が喜ばれる。ストレートトーキングは非常に危険であり、一言が人生を奈落の底へ落とすことになりかねない。(その意味で、大阪の橋本知事の出現は日本を変えるかもしれないね)このため、より高いポジション、より重要なケースほど嘘がまかり通るようになってしまい、いつの間にか日本は嘘国家になった。

 実は、冷戦構造が終了するまで、ソビエトは政府転覆を画策して学生運動に資金やノウハウを提供したため、アメリカはソビエトに対抗して、政府を動かし学生運動を完全に抑え込み、国民を強い管理下においてコントロールした。アメリカは自由民主党の安定支配を望み、少しでも不安のある意見・人物は弾圧し排除してきたのだ。従って、日本国民に、あるべき自由と民主主義が享受できるはずがなかった。

 自民党はアメリカの強力な支援を受け、許認可を絡ませマスコミを抑え込み言論の自由を奪った。使えるものは右翼であれ、やくざであれ、直接的間接的に利用した。(官制の記者クラブも無くなる気配が無い)学生運動が完全に制圧された背景に右翼の存在があった事は疑いない。そして、右翼とやくざとの間には垣根がなく、一時期、警察と闇組織との間には阿吽の呼吸が有ったと推定される。

 実は、日本の体制にとって汚職とか不正とか癒着とか、いわば背骨の部分であって、これらを取り除くと日本の支配構造はがたがたに崩れる。既得権による支配・管理は上部だけでなく、下部の隅々まで行き渡っている。然し、一度この構造を壊すことが重要なのだ。今度の選挙で民主党が政権を取った場合、どの程度改革できるかは未知数だが、少なくとも、その試みはなされなければならない。民主党の改革が物足りない場合には、即座に下野してもらおう。

 私が不正を支配体制のキーワードとして上げるのは、日本では正確で厳密な評価がなされておらず、実績や実力が評価されていないからだ。ということは、実績や実力がない人物がトップに上り詰めるのだから、それ自体が不正であるが、このような組織は知識と要領だけで教科書が無ければ非力である。そこで、安直に不正の道をひた走ることになる。昔、銀行員はエリートと聞かされてきたが、銀行がやくざを使って地上げをやったのがバブルであり、大蔵省は銀行員の箸の上げ下げまで管理していたと言われていた。つまり、大蔵省は自らの利益のためにやくざを利用したのだ。

 官僚も戦後の一時代、復興のため努力し、その能力が機能していた。しかし、戦争を戦った筋金入りの兵士たちがリタイヤし、日本が経済でトップに上り詰め教科書や目標がなくたった時点から、官僚組織は無力化し、そこで志や理念を投げ捨て、ただひたすら自らの利権・地位を維持拡大する欲望集団に変貌してしまったのだ。

 アメリカが自国にとって都合の良い国・政権をCIA、軍事力、経済力で強引に支えてきた姿勢は世界中で破綻し、反アメリカ包囲網を形成しつつある。南アメリカ、中東、東南アジアなどしかりである。日本もあまりに長きにわたって、自民党の政権が続いた結果、自民党、官僚、巨大企業が癒着し、腐敗し、既得権を独占する構造が露骨になったために、流石の国民も気が付きはじめた。話は違うが、腐敗自民党を必要以上に延命させたのは公明党であり、この罪は大きい。さらに自民党の最終局面で絶大な支持を取り付けたのは小泉首相だった。しかも彼は、「自民党をぶっ壊す」と言って、自民党支援者をも引き付け大勝したのだ。

 小泉首相の目指した改革の方向は間違いではなかった。しかし、郵政民営化のスポット重視であり、中途半端で、全体プランが完成を見ないままあっさり投げ出されてしまった。(竹中大臣は、改革や経済戦略でもっともっと頑張ってほしかった)しかも、自分の息子へ国会議員の地位を継承しようとしたため、失望感と疑問符が付けられることになった。

 私は20代から、政権交代のために手弁当で新自由クラブ、新進党、民主党、時には自民党を応援してきた。ほんの一瞬自民党が下野した時があったが、小沢氏が社会党を追い込みすぎて、社会党が自民党と結びつき崩壊してしまった。公明党が応援した自民党は圧倒的に強く、つい先頃の参議院選挙まで、私が応援した保守系野党は連敗に次ぐ連敗であった。それを思うと、民主党の支持が強くなった現状は隔世の感がある。

 国民にとって政治家はツールであり、消耗品である。自民党維持は目的ではない。自民党は都議選敗北でドタバタ迷走しているが、自民党が消滅しようがどうでも良いことだ。どんな組織もリーダーも長く居座ると、癒着し、腐敗し、不正がまかり通る。本来、自民党も日本のことを思うなら、自ら政権交代を叫ぶべきなのだ 。クリーンな自民党が誕生したら、その時は、是非支持したい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« NTTのぼったくり経営 | トップ | 解散により初めて首相の仕事... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

思考空間」カテゴリの最新記事