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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

宇宙が生まれる瞬間

2009年07月05日 16時36分40秒 | 宇宙

 ビッグバン理論によると、宇宙の卵はある場所(空間)の特殊な状況下で「存在」している。そこでは素粒子大の卵(物資)と反物質が打ち消しあって、真空を形成しているが、わずかなバランスのずれで、卵(物質)が形成される。卵はトンネル効果で別の空間との壁を潜り抜け、新たな空間へ出た瞬間に大爆発を起こして拡散し、やがて無数の銀河系へと展開したとする。今も宇宙は拡大し続けているらしいのだ。

 宇宙の卵巣である真空で「存在」する物質と反物質は共に大きさのと形状が同じな素粒子大の粒ということになる。ところで、この卵は理論上も最も小さいサイズでありながら、その内部には無数の途方もない数の素粒子が含まれていることになる。何故なら、その素粒子はやがて宇宙になるからだ。さて、物質と反物質が互いに打ち消しあう場所が真空と呼ぶのには抵抗がある。それにしても、宇宙の卵を閉じ込めるには莫大な圧力を要するであろうが、残念ながら、最新科学技術をもってしても、鉄を半分の容積にも圧縮出来ないのであり、このような圧力を想定出来ない。

 宇宙卵がトンネル効果で潜り抜ける壁の厚さはせいぜいミクロンオーダーであり、通常1mmを超えるものではない。となると、卵巣のある空間から浸み出した多数の宇宙が1mm以下の空間と空間の壁を隔てて形成されていることになる。宇宙がいくつあるかは推定できないが確率的には1個や2個ではない。イメージとしてはブドウの房にちょっと似ている。枝がワームホールであったり、ブドウの粒の一つ一つが宇宙というわけだ。

 宇宙が爆発する瞬間をシミュレーションするにはいくつかの仮定が必要になる。まず、卵がどのように分裂するかが分からない。第一のモデルは、卵に含まれるすべての素粒子などが一斉に無圧力下の大きさになろうと膨張するケース。何しろ、全宇宙が目にも見えない小さな素粒子に閉じ込められているのだから爆発力はすさまじい。第二のモデルは、卵が膨張し、2倍になった段階で2個、4倍になった段階で4個と増殖し、無限大の個数に大増殖するケースである。

 ビッグバンはちょうど打ち上げ花火だ。中心部に火薬を詰め、周りに美しく発色する材料をたくさん詰めておく。花火玉を筒にいれて打ち上げると、中心の火薬が爆発し、拡散した発色材料が光って美しい花火になる。まず、この中心火薬になる爆発力が必要である。もし、第一モデルのように卵の中にある莫大な数の素粒子が一斉に膨張するならば、火薬以上の爆発力を生じる。ただし、最も小さ間物質のサイズとされる素粒子大の卵の中に無数の素粒子を含むことが、へんてこりんな話になる。素粒子が膨張し次々新たな素粒子に分裂するのであれば、第二モデルのようになるが、素粒子に関してこのような現象は聞いたことがない。

 いずれにしても、大爆発は打ち上げ花火のように、大きな球のような状態で拡散して行き、内部には何も無い空間が形成される。いわば、風船(バルーン)が高速で膨らんで行く状態で、バルーンの皮部分が銀河系であったり、天体であったりすることになる。我々の太陽系もこの皮の部分に位置することになる。だから、宇宙全体を観察すれば容易にバルーンを確認でき、バルーンの中心部を推定できるのであるが、何故か、科学が高度に発達し、ハッブル望遠鏡の長年の観察結果が報告されている中で発表がなされていない。

 もし、私がバルーンの形を紙に描き、小学生にこの中心部(宇宙が誕生した場所)を示しなさいと言えば、ためらいも無く指を中心部に置くであろう。もし、正確に、宇宙誕生ポイントを計算できた高校生は、世界中のマスコミに大きく扱われ、一躍有名人になれる。ところが、アインシュタインをはじめ宇宙物理学者たちにとって、どこで宇宙が生まれたかは大きな問題ではないらしいのだ。従って、議論にもなっていない。

 元々、地球から観察した天体の色が赤色偏向しているところから、全ての天体が遠ざかっており(ドップラー効果で赤色偏向)、宇宙が膨張している、イコール、ビッグバンが有ったに違いないという単純な話からスタートしたのである。

 宇宙卵巣がある空間など別空間の存在性は、4次元の世界が根拠になっている。3次元空間+時間が4次元というわけだ。ところで、2次元(平面)と3次元(立体空間)との関係は、2次元の積層、数学的に言えば積分で形成されている。同様に、4次元空間は3次元空間を積分したものであり、我々が今いる場所に隣接して4次元空間が存在することになる。そこへは何故か、壁を通して移動できるらしいのだが、そもそも、2次元と3次元の間には壁など存在しない。

 4次元空間と言いながら、実は3次元空間を時間積分したものである。時間は空間なのか?世界の宇宙物理学の天才達は、時間は空間のようなものと説明している。数学と物理の天才達が何故か時間を文学的に表現している。私は時間の存在そのものを否定しているのだが(これまでのブログを参照)、それを無視しても苦しい説明であることにかわりない。

 膨張する宇宙の端はどこにあるのか?ずばり、宇宙の年齢である137億年のかなたとされている。それではその先は何なのか?天才達の理論では真空が続くことになる。真空だから果てがない。しかし、宇宙の端が宇宙年齢の距離というのも怪しい。アインシュタインによれば光より速い速度は存在しないことになっているが、もし、物質を重力などで加速し続けると当然のことながら、光の速度を超えてしまう。実際のところは、観察できている宇宙の端より先を高速度以上の速度で遠ざかる天体を観察できていない、に過ぎないと考えるべきだろう。

 私の考える宇宙は無限宇宙であり、我々が観察できる宇宙の先にもっと大きな銀河系などの集団が有り得るために、巨大な重力で引っ張られ、高速度以上の速度で遠ざかるために観察できない可能性が高いと見ている。

 速度も難しい概念である。というのも、我々の地球もどこかの天体を基準にすれば高速度以上で移動している可能性がある。止まっているように見える物質が光速度以上で移動しているとすれば、速度とは何なのだろうか?あくまで、相対的な位置関係から速度を計算するしかないのだ。アインシュタインの唱えた、光速度以上の速度は存在しないと言うのは、電磁波(光を含む)を使って観察するために光の速度以上になると、観察できないと言うのが正確なところではないか。こうもり(音で認知)にとって、音波以上の速度はキャッチできない。

 私はビッグバンには懐疑的であるが、天体や銀河系の誕生を否定していない。常時どこかで、誕生と、爆発と、凝縮が繰り返されている。宇宙は、ありとあらゆる可能性と組み合わせを試しているのであり、そのプロセスが宇宙であり、その中に我々があると言うのが私の考えである。キリスト教の天地創造など始まりのある世界、数学理論への適用などにこだわるあまり、確認もできない宇宙を自分達の都合の良い偏った世界へ定義づけるべきではない。現にひも理論を扱ってきたある数学者が、現実の世界とのかい離もかかわらず、数学理論が正しいと信じてきたことを自戒している。

 追記。私はビッグバン理論どころか、相対性理論にも一部懐疑的である。学生時代、ブラックホールの発見が報道されたとき、人類が発見できていない小さな物質が存在することを予感した。その物質は光を伝達し、ブラックホールでは光伝達物質が拘束されるために、光が出ないと考えた。当時は物理の教科書で電子より小さな物質は存在しないと書かれていた。果たして、その後、電子より小さな物質の存在が発表された。私の考えの考えでは、光伝達物質はエーテル理論のような流体ではなく、粒子であり、空間のあらゆる場所に通常は均等に分布し、振動し光を伝達しているのである。

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