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麻生外交が何故無視されるのか?

2009年07月12日 19時26分53秒 | 思考空間

 麻生首相がオバマ大統領と通訳を交え30分ほど話したが、アメリカ側の報道では単なる立ち話とし、正式な協議とした日本政府の見解との食い違いを見せた。実際問題、オバマ大統領は今回のG8、あるいはG20で麻生首相と実のある協議をする気はないだろう。何故、相手にされないのか?勿論、麻生首相が退陣する間際の人気が無いトップであることは大きい。しかし、それだけではない。

 日本には元々、諸外国と対等に話し合うだけの外交ノウハウが構築されていない。これまでロシアと交渉してきた北方領土の問題、北朝鮮との拉致家族の返還問題、韓国との竹島の問題などの歴史を振り返ってみたらよい。全く進展がないばかりか問題は逆にこじれがちだ。このように、日本人は外交とか、営業とか相手がある課題に関しては非常に苦手だ。何故か?

 日本式交渉では自分達の利益や気持を優先し、相手の立場を考えないからだ。例えば、小泉首相は2度の北朝鮮訪問で、拉致家族の返還を実現したが、それ以降は交渉ルートさえ閉ざされ、対立が深まるばかりである。2回の訪問が成功したのは金正日ほか北朝鮮側のプライドを満足させたからだ。それ以降、日本政府やマスコミは北朝鮮を非難し続けた。これでは、せっかく開いていたドアを閉じさせることになる。小泉首相は世界の英雄となり、ノーベル平和賞をもらうチャンスを逸した。

 麻生首相はにこやかな笑いを振りまくが、これが中身の伴わない作り笑いであることは誰の目にも明らかだ。しかも、麻生首相は自分の延命しか考えておらず、簡単に要領良く成果を勝ち取りたいと言う姿勢が見え見えだ。喋る内容は嘘っぽい。彼は、喋る毎に信頼を失うタイプの政治家だ。これは麻生首相だけではない。橋本元首相、森本元首相にしても、お金の力でイージーに北方領土返還を実現させようとした。

 前にも書いたが、相手国の歴史・文化を研究し、相手のトップや国民を尊敬し、相手国やトップの立場・感情を満たすような条件と環境を満たし、その上で相手の利益を考えない限り成功しない。交渉のような場で日本の常識が世界で通用する場合は無いと言っても良い。

 オバマ大統領には、あらかじめ次官クラスの前交渉によりオバマ大統領が困っている課題に関して実質的な解決策を示した上で、日本が解決したい課題に関しての協力を求める。ギブアンドテイクだ。あくまでギブが先にある。金だけでも解決しない。本人同士の話し合いでは真実を前面に出した実直な協議をしないと、まともに聞いてももらえない。

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