
御柱祭・山出し「木落し」
ここでは二日にわたり上社の合計8本の御柱が落とされる。
以前はもっと殺伐とした場所だったのだが、今年はとても綺麗に整備されていていた。
一本の御柱を落とすのに、1時間半ほどかかることもある。
御柱が実際に滑り落ちる時間はせいぜい1分間だ。
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すると残りの1時間29分は一体何をしているのか?ということになるが、そこはお祭りである。みんなで大騒ぎをしている、大騒ぎを繰り返して楽しむのだ。
木遣りを唄い(諏訪では「鳴く」というらしい)、ラッパを鳴らし、太鼓を叩き、みんなで歓声をあげ、オンベ(ビラビラのついた棒)を振っては大いに盛り上がる。
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まず、御柱が木落しの断崖の上に到着して盛り上がる。断崖から御柱を少しずつ少しずつと前に迫り出しては盛り上がる。木遣を唄いラッパを吹いて盛り上がる。
これから落とす坂(斜度27度)に横断幕を出したり、お揃いの装束で並んで記念写真を撮ったりしている。木落し会場直近を「特急あずさ」が通過したりするとみんなで手を振って盛り上がる、「特急あずさ」も警笛を鳴らして応えたりする。
この大騒ぎが面白。
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だが、観衆も初めは面白がるのだが、1時間も過ぎてくるとだんだんとこの騒ぎに飽きてくる。「いいから早く落せよな~」「長いんだよ~」「くどい!」「腹減ったな~」との声もちらほら。
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そんな頃合いを見計らったように、「よし!5m前に出せ!」と役員がハンドメガホンで指示を出す。場内は一瞬静まり、一斉に断崖から突き出された御柱に注目する。・・でもまだ落とさない。ハハ。ここでまた、木遣りを唄いラッパを吹いて盛り上がっている。
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今度は
「よし!あと2m前に出せ!」とまたハンドメガホン。また緊張が走る・・でもまだ落ちない。
「よし!あと1m前に出せ!」とハンドメガホン・・でも落ちない。
だが、これを何度か繰り返すうちに、御柱全体がゆっくりと前に傾き始める。
会場は「アァ~」「ウォ~」「キャ~」「きた~」とか悲鳴のような歓声に包まれる。
一度傾き始めた御柱は、メドデコにたくさんの若衆を乗せたまま一瞬のうちに坂を滑り始める。拍手と歓声が沸き起こる。 花火が一斉に打ち上げられ頭上でバンバンと弾ける。素晴らしい「落し」の技に感動する!
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そして1分後、御柱は坂の下で氏子たちに囲まれている。周りに駆け寄った氏子たちは何度も何度も万歳をし、ラッパを吹き太鼓を叩き歓声をあげ、いつまでも盛り上がっている。
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それと同時に、断崖の上からは別のラッパ隊と大歓声が聞こえてくる。待ちかねた次の御柱が位置についたのだ。崖の上ではすでに大いに盛り上がっている。
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さすがにこれからまた1時間半は辛いのでこの日は帰宅した。
6年後が楽しみだ。(か)

今日のメドデコはとても大きい。晴れの舞台だからネ。

「ヤァ~木落しご無事で~お願いだ~!」
木遣り隊の子供達の澄んだ声に感動する。

さあ!いよいよいくぞ!・・でもまだ落とさない。

一度傾き始めた御柱は、一瞬のうちに坂を滑り始める。

素晴らしい「落し」の技に、拍手と歓声が上がる!

周りに駆け寄った氏子たちは何度も何度も万歳をし、
ラッパを吹き太鼓を叩き歓声をあげ、いつまでも盛り上がっていた。
おめでとう!よかったね。