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 玉川上水の木漏れ日の下

 ワヤン・トゥンジュク梅田一座のメンバー katakura のブログ  since 2013

御柱祭・番外編「富士山」

2016-04-19 | 山の国から

中央高速、須玉付近から見た富士山。
素晴らしい!

 信州からの帰り道、中央高速を妻が運転をしてくれた。
 私は連日の「御柱祭」の疲れもあって不覚にも助手席で寝てしまっていた。
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 すると「きょうは富士山が綺麗!!」と妻が言った。
 目を開けると素晴らしい光景が現れた。まるで、松竹映画のタイトルバックのような、絵に描いたように見事な富士山だった。感動した。 
~~~
 日本人は、美しい富士山を見ると「すごく得をした気持ちになる!」ようだ。私も、もちろんそうだ・・この日は一日幸せな気持ちになれた。
 新幹線に乗っていてもそうだ、新富士あたりから素晴らしい富士山が見えてくると車内全体がなんとなくソワソワと盛り上がる。
 飛行機もそうだ、富士山の上空近くで機長が「まもなく~右手下に雪を頂いた富士山が~・・」とか気取ってアナウンスをすると、乗客もザワザワとする。みなさんが一斉にかたよって機体が傾かないか心配になる。
~~~
 日本人は富士山が好きだ。
 私ももちろん大好きだ。
 本当に美しい山だと思う。
 (か)

御柱祭・山出し-5「川越し」

2016-04-11 | 山の国から

御柱祭・山出し「川越し」。
宮川を越し、対岸に引き上げられた御柱。
みんなずぶ濡れだけど士気は高い!ここでも大いに盛り上がる!

「大曲」「木落し」を経て、最後の難関「川越し」の御柱。「川越し」を終えると来月連休の「御柱祭・里引き」まで、一ヶ月の休息が待っている。
 御柱は最後の力を振り絞り川を越す。宮川の流れは穏やかだが、八ヶ岳からの水は厳しい冷たさだと思う 。
~~~
 木落しを終え、中央高速道の下をくぐり、宮川に至った御柱は、冷たい雪解け水の川に対面する。この川を越さないと、目指す上社へは行けない。
 川に御柱を落とす際には木落し同様に大いに盛り上がるのだが、この「落とし」のパターンは木落しで充分に満喫しているので、今回はさほど驚かない。
「川越し」の見せ場は川に落とす時よりも、むしろ川から引き上げる時の方が私は好きだ。
~~~
 川に落とされた御柱は、浮力も手伝ってスムーズに川を進むのだが、川から引き上げる時が大変だ。水から引き上げられる巨大な御柱は次第にその重さを増してくる。それを気合いで一気に引き上げてしまう。それが凄い!
 同じ重さのものを引くのは感覚的にわかるが、引けば引くほど次第に重くなってくるものを引き続けるのはとても辛いと思う。そこが凄い!まるで「子泣き爺」を背負ったようなものだ!・・何のことだか私にもよくわからない?(か)


まず旗が渡る。


曳き綱二本が対岸へ渡たされる。


対岸では氏子たちが待機。合図を待つ。


木遣り隊も川の中から御柱を呼ぶ。
「ヤァ~ここは川越し~お願いだ~!」


川に落ちそうでなかなか落ちない。このパターンが長く長く続く。
ラッパと太鼓で大いに盛り上がる。


いよいよ川に突入!対岸では氏子たちが一斉にガシガシと綱を引く。


御柱の渡るところは川底を深く掘り下げてあるらしい。


この光景を見ながら、人がこんなに乗らなければもっと楽に渡れると誰もが思う。


川から上がって次第に重さが増してくる御柱。頑張れ!


無事に川を越す。万歳!万歳!万歳!
そしてもうお分かりですね、そうです、
またラッパと太鼓でいつまでもいつまでも盛り上がり続けるのでした。
もちろん木遣りも唄われます。
「ヤァ~皆様ご無事で~お目出度い~!」
「ヤァ~山の神様~お休みだ~!」
御柱祭「山出し」完了。
よかったね。
~~~~
今度は5月の連休「里曳き」です。
これがまた面白い。ハハ。

御柱祭・山出し-4「木落し」

2016-04-10 | 山の国から

御柱祭・山出し「木落し」
ここでは二日にわたり上社の合計8本の御柱が落とされる。
以前はもっと殺伐とした場所だったのだが、今年はとても綺麗に整備されていていた。

一本の御柱を落とすのに、1時間半ほどかかることもある。
御柱が実際に滑り落ちる時間はせいぜい1分間だ。
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 すると残りの1時間29分は一体何をしているのか?ということになるが、そこはお祭りである。みんなで大騒ぎをしている、大騒ぎを繰り返して楽しむのだ。
 木遣りを唄い(諏訪では「鳴く」というらしい)、ラッパを鳴らし、太鼓を叩き、みんなで歓声をあげ、オンベ(ビラビラのついた棒)を振っては大いに盛り上がる。
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 まず、御柱が木落しの断崖の上に到着して盛り上がる。断崖から御柱を少しずつ少しずつと前に迫り出しては盛り上がる。木遣を唄いラッパを吹いて盛り上がる。
 これから落とす坂(斜度27度)に横断幕を出したり、お揃いの装束で並んで記念写真を撮ったりしている。木落し会場直近を「特急あずさ」が通過したりするとみんなで手を振って盛り上がる、「特急あずさ」も警笛を鳴らして応えたりする。
 この大騒ぎが面白。
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 だが、観衆も初めは面白がるのだが、1時間も過ぎてくるとだんだんとこの騒ぎに飽きてくる。「いいから早く落せよな~」「長いんだよ~」「くどい!」「腹減ったな~」との声もちらほら。
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 そんな頃合いを見計らったように、「よし!5m前に出せ!」と役員がハンドメガホンで指示を出す。場内は一瞬静まり、一斉に断崖から突き出された御柱に注目する。・・でもまだ落とさない。ハハ。ここでまた、木遣りを唄いラッパを吹いて盛り上がっている。
~~~
 今度は
「よし!あと2m前に出せ!」とまたハンドメガホン。また緊張が走る・・でもまだ落ちない。
「よし!あと1m前に出せ!」とハンドメガホン・・でも落ちない。
 だが、これを何度か繰り返すうちに、御柱全体がゆっくりと前に傾き始める。
 会場は「アァ~」「ウォ~」「キャ~」「きた~」とか悲鳴のような歓声に包まれる。
 一度傾き始めた御柱は、メドデコにたくさんの若衆を乗せたまま一瞬のうちに坂を滑り始める。拍手と歓声が沸き起こる。 花火が一斉に打ち上げられ頭上でバンバンと弾ける。素晴らしい「落し」の技に感動する!
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 そして1分後、御柱は坂の下で氏子たちに囲まれている。周りに駆け寄った氏子たちは何度も何度も万歳をし、ラッパを吹き太鼓を叩き歓声をあげ、いつまでも盛り上がっている。
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 それと同時に、断崖の上からは別のラッパ隊と大歓声が聞こえてくる。待ちかねた次の御柱が位置についたのだ。崖の上ではすでに大いに盛り上がっている。
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さすがにこれからまた1時間半は辛いのでこの日は帰宅した。
6年後が楽しみだ。(か)


今日のメドデコはとても大きい。晴れの舞台だからネ。


「ヤァ~木落しご無事で~お願いだ~!」
木遣り隊の子供達の澄んだ声に感動する。


さあ!いよいよいくぞ!・・でもまだ落とさない。


一度傾き始めた御柱は、一瞬のうちに坂を滑り始める。


素晴らしい「落し」の技に、拍手と歓声が上がる!


周りに駆け寄った氏子たちは何度も何度も万歳をし、
ラッパを吹き太鼓を叩き歓声をあげ、いつまでも盛り上がっていた。
おめでとう!よかったね。

御柱祭・山出し-3「大曲」

2016-04-09 | 山の国から

山を出た御柱、里に入っての第一の難所が「穴山の大曲」!

 難所「穴山の大曲(おおまがり)」。
 直角に曲がる街道、十字路ではないく直角にクランクしている狭い道だ。
 ここでは御柱を進めたい方向と、先行してすでにこの角を曲がっている氏子たちの曳く力とが、平面的には直角にずれることになる。
 このままでは御柱は前には進めない。これを修正しながら御柱を前に進めるテクニックが凄い!
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 力学的には「ベクトル」の応用なのだが、多分、現場の当事者たちはそんな理屈は考えず、ただただ経験的な判断で綱を操っている。
 曲がり角に差し掛かった人達は、ひたすら綱を曲がり角の外側!外側!へと引く、これに呼応して外側!外側!へと押し出す役目もいる、完璧な役割分担、この両者の連携が素晴らしい!
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 この動作の集合で、先行する氏子たちの曳く力を直角に変換して、御柱を前に進める。とても合理的だと感心した。
 でも考えてみると当たり前。何百年も前から繰り返している「知恵」だからネ!みんな身体で覚えているのです。
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 御柱祭りには改めて感心する「知恵」が沢山ある。すごく勉強になる。(か)


御柱祭り「大曲」での攻防開始!
先行は旗部隊、旗が通過すると士気が上がる!
一同大いに盛り上がる!


御柱1本に10,000人以上の氏子達が参加して綱を引く。
この光景が延々と続く。とにかく続く。御柱はまだまだ見えない。


やっとメドデコが見えてきた。いよいよだ!
「止めるな!進めろ!一気に進め!」と、しきりと号令が飛ぶ。
ここで止まると大変だ。
振られている白の小旗は「進め!」の合図。
「止まれ!」の時は赤。


大健闘の甲斐あって見事に「大曲」を通過した御柱。
「凄いぞ!凄いぞ!」と、周囲から拍手と歓声が上がる!


「ヨイテ~コショ! ヨイテ~コショ!」
メドデコの上の若衆もドヤ顔だ!よかったね。

御柱祭・山出し-2「世話役」

2016-04-08 | 山の国から

「世話役」の腕章をつけたこのオジサンたちの背負っているのは、お酒!
「俺はこの任務を全うするぞ!!」そんな心意気のオジサンたちの後ろ姿が良い。

 御柱の一群に「世話役」の腕章をつけたオジサンたちがいた。背負っているのは、竹の容器にたっぷり入ったお酒。
 旗を持ち、綱を曳く氏子たちから声がかかると、お酒を持って行き振る舞う。ちょうどマラソンコースの給水係のような存在だ。もちろん自らいただくこともある?
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 「みなさん!スポーツの間はこまめな水分補給を心がけましょう!」とフィットネス・ジムで汗をかいてトレーニングをしている人に向かって、インストラクターが注意喚起の言葉を連呼しているが、これも多分それと同じようなことだ。
 「みなさん!御柱祭りの間はこまめなお酒の補給を心がけましょう!」と多分そんなことなのでしょう。(か)?


世話役!この容器の大きさだと結構入りますね。ハハ。
~~~
こまめにお酒を補給しすぎて警護のおまわりさんに、
「一緒に記念写真撮ろ~!ね~おまわりさん!記念写真撮ろ~よ!」
と絡んでる人がいた。ハハ。

御柱祭・山出し「ヨイテ~コショ!」

2016-04-07 | 山の国から

2016.04.02 茅野市玉川付近より八ヶ岳連峰を望む、中央に赤岳、今年は雪が少ない。
4月2日「信州諏訪御柱祭・上社山出し」がはじまった。
八ヶ岳連峰を背景にした雄大な祭り、7年に一度の大祭だ!

 諏訪大社は上社の「前宮、本宮」、下社の「秋宮、春宮」の四宮から成る。それぞれのお宮の周囲に4本の「御柱(おんばしら)」が建てられ、結界を結び、聖域をつくる。この四宮が諏訪湖の周囲に位置し、さらに大きな結界を結ぶ。
 四宮で合計16本の御柱を6年(数えで7年)ごとに建てかえる神事が御柱祭だ。上社の前宮と本宮は茅野にある。だから私も氏子。
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 御柱は樹齢150年を超えるモミの大木。一本の柱は、大きいものだと長さ17m、直径1m、重量10トンにもなるそうだ!凄い!この大木を人力だけで運び、山を落とし、川を越し、里を曳き、鳥居をくぐり、社の石段を曳き上げる。凄い迫力のお祭りだ!
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 一本の柱には10,000人を超える担当地区の氏子たちが綱を曳き参加している、綱だけでも相当な重さだ。実際に「御柱」を操るのは精鋭部隊の1,000人ほどの屈強な人たち。この人たちのきびきびした働きが実に素晴らしい!
 御柱の動きを鼓舞する「木遣り」「喇叭隊」もとても楽しい。「音の祭り」でもある。(か)


「御柱祭・上社山出し」初日。晴天なれど風強し。
御柱の前方を旗部隊が先導する。山からの冷たい風に旗がバタバタとはためく。


山から里に下りてきた御柱はゆっくりと左右に揺れながら街道を進む。
若衆たちの乗るV字型の材「メドデコ」は、太い御柱に差し込まれている。
メドデコをつけるのは上社の特徴。


メドデコの大きさは状況に応じて差し変える。里を通過するときは短目のものだった。
あまり長いと周囲を壊したり、祭りの進行の妨げとなるので今回からそう決まったそうだ。


「ヨイテ~コショ! ヨイテ~コショ!」と独特の掛け声。
「意味はようわからんけど、わしら昔からそう言っとるだで~」と地元民(談)。

山の夜明け

2015-10-10 | 山の国から

霧に包まれた山の夜明け。
森全体がゆっくりと明るくなってくる素晴しい時間。

夜明けのころ、山全体が「雲」に包まれている事がある。
里から見上げると、明け方の山の頭に雲がかかっているよくある光景だが、
一方、山の中にいると「深い霧」に包まれた状態で夜明けを迎えることになる。
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「夜明けの霧」は気持ちがよい。
雨空の朝の重い感じとは明らかに違う。
霧の中にいると夜明けとともに空間全体がボ~っとしだいに明るくなってくる。
辺りに充満した「水分」に夜明けの光線がやわらかくまわり始めるからだ。
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この夜明けの時間は、
「そろそろ明けてくるゾ!」「これから明るくなるんだゾ!」と、
とてもポジティブな気持ちになれて嬉しい。
しだいに霧もなくなり、陽の光が森全体にうっすらと射してくる。
真上を見上げると霧の間から青空がちらほら見えてくる。
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適度に湿った森の空気はとても美味しい。
とくに夜明けの空気は格別だ。
名犬エースと森の中を歩きながら何度も何度も大きく深呼吸をしてみる。
幸せな気持ちになれる。
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東京にいると「夜明け」の時間は・・
たいがい二日酔いで寝ているからよくわからない。
(か)

チムニー

2015-10-08 | 山の国から

チムニー:動かせるサイズのアウトドア用の小型暖炉。
一度本体が暖まるとても良く燃えます。

この季節、山の夜はだいぶ冷え込む様になって来た。
夜テラスに出てワインを飲むにも何もないと寒い。
夜はたき火がしたくなる。
でも木製のテラスでたき火をするとみんな燃えてしまう。

そこでアウトドア用の陶器製小型暖炉を買ってきた。
地元のホームセンターで売っていた、11,000円だった。
メキシコ製で、製品番号が同じ商品でも形や色がどれも違っていた。
このアバウトな感じはさすがメキシコだ。
箱にはスペイン語とドイツ語と英語の記載があった。
ドイツ人がいかにも好きそうな物だな~と思った。

きれいな「薪」は来客用にとっておき、
とりあえずテラスを作った時の残材などの材木を燃やしていると、
なんだか「工事現場のたき火」みたいな感じがしてきて、
少し寂しかった。(か)


中秋の名月

2015-09-29 | 山の国から

(9/27撮影)
信州車山山麓からの中秋の名月。
この夜は雲が低くどんどんと流れていた、まるで月が高速で動いている様にも見える。
雲間に見え隠れする月はとても明るかった。

今年は9月27日が「中秋の名月」、満月は28日。
ここ数日は地球と月が最も近い位置にあるらしい。
だから普段より大きく、3倍も明るく見えるらしい。
言われてみるとたしかにそんな気もした。
翌朝首が痛かった。
バトミントンをした翌朝に似ている。

・・・・・・・・・・・・・・・・
久しぶりに山から下りて来たら、
ヤクルトのマジックが「1」になっていた。
急いで神宮のチケットを探したら普段は1,600円の外野席が15,000円だった。
だから今夜はテレビ見てます。(か/520)

・・・・・・・・・・・・・・・・
(追記、12:30)
その後調べたら、今夜の無料テレビ中継はなかった。なんということだ!
神宮のチケット、昼過ぎには外野席が10,000円に値下げされた。
でもまだ高いから買わない。
ビニール傘とメガホンと手ぬぐいは一応出しておこう。(か)

空は秋

2015-09-21 | 山の国から

信州車山の中腹から南アルプスを望む。
空は秋。

山はすっかり秋。
久しぶりにとても良い天気です。
山や空や木や草を見ていると「ホッ」とします。
・・・・・
日本は平和で美しい国だと思います。
戦争に加担しない平和な国であってほしいと思います。
(か)







信州ナウ「そば」

2015-09-06 | 山の国から

(2015.9.4撮影)信州・原村付近。
遠景左、雲に隠れた八ヶ岳連峰。
右端にどうにか見えている連峰南端の「編笠山 (2,524m)」とさらに右奥に「三ッ頭 (2,580m)」。

天気も回復したここ数日、八ヶ岳西麓の蕎麦畑は「白い花」でみごとに覆われていた。
薄曇りの雲間からスッと日が差すと、辺り一面がパッと明るく輝く。
爽やかな美しい光景だ。

そろそろ「新そば」の季節。
この辺りの蕎麦は美味しいと評判が良い。

白い花園の美しい景色を眺めながら「美しい!」と思う。
同時に「美味そう!」とも思う。
更に、燗酒、天ぷらの香ばしい香りも思う。
「あ~蕎麦屋に行きたい」
・・そんなことを思う。
(か)

信州ナウ「こめ」

2015-09-05 | 山の国から

(2015.9.4撮影)
信州・茅野付近。
左奥に、八ヶ岳連峰の北端、頭を雲に隠した「蓼科山 (2,530m)」が恥ずかしそうに見えている。

ここ数日天気も回復して来て、そろそろ刈り入れの準備なのか、
農家の軽トラが忙しそうにパタパタと走っていた。
今年のできはどうですか「頭を垂れる稲穂かな?」

数日前まではこの地域も大雨だった。
田んぼの横の「水路」にはもの凄い量の水が怖いぐらいの勢いで流れていた。
カメラを持ってちょいと飛び越える時に、ちょいと怖かった。
(か)

双峯駱駝

2015-08-28 | 山の国から

「夏も終わりの空、双峯駱駝が通りかかった、目が可愛いかった」

双峯駱駝はフタコブラクダと読む。
フタコブを「双峯」にしたところが面白い、また「双峰」とも書くようだ。
フタコブを「双瘤」としないところに昔の人のやさしさを感じる。
一生、二つも「瘤」を背負わすのはかわいそう。
駱駝って目がいつも哀しそうでなんだか可愛い。
(か)

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駱駝はさておき、昨夜のボルトは凄かった!

楽しい気持ち

2015-08-07 | 山の国から

35年ぶりに「火」の目を見たローソク達。
ローソクに火を灯していくとだんだん「楽しい気持ち」になって来る。

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 しばらく山に居た。
 標高1,450mの山の気温は東京よりも13度ほど涼しい、昼間で22度、夜は14度ぐらい、寝る時は毛布をかけて寝る。「あ~涼しくてつらい」などと毎日愚痴をこぼして過ごしていた。
 だから東京に帰って来て、今日のように37.7度ぐらいあると「やっぱり東京は暖かくていいな~」と思う。(ウソ!)

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 最近、山の天気は大荒れ。昼間は晴、夕方から夜半にかけて急に激しい雨と雷、その後また晴れて月がきれいに見えているような異常な天気が続いていた。
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 先日、夜半の豪雨の中、雷が近くに落ちて停電になった。久しぶりの停電だ。
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 その夜も激しい雨だった、「ピカッ!」と「ゴロゴロ」の間隔がしだいに狭くなり、音がだんだんと大きくなって雷が近づいて来る。
 最後は「ピカッ!」「ドカン!」と閃光と雷鳴が同時に起こり、山小屋全体がタテにズシンと揺れた。同時に電気が止まった、停電だ。たぶん雷が近くの電柱のトランスに落ちたと思われる、過去にも二度ほど落ちている。
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 停電後、真っ暗な闇の中、雷の閃光の瞬間だけピカッ!とあたりが青白く浮かび上がる、まるでヒッチコックの映画の様でなかなか迫力がある。ピカッ!と閃光に照らし出される妻や名犬エースの影が恐ろしい、これで妻が包丁を握っていたら完璧なホラー映画だ。
 手探りで懐中電灯を探し、次にキャンプ道具のランタンを探した。しかし長い間メンテナンスをしていないランタンは機能しなかった。
 「あッ!確か押し入れの奥にローソクがあったはず。」との妻の機転で、どうにかローソクを探した。
 このローソクは未使用だった。私たちの前のオーナーが非常用に備えておいた35年前のローソクだ。小皿にローソクを立てて火を灯していくとしだいに「楽しい気持ち」になって来た。
 「きれいだな~」「クリスマスみたいだ」「炎ってやっぱいいね」「暖かい感じがして落ち着くな~」などと、しげしげと見とれてしまった。
 その後、外では豪雨と雷がドカドカ落ちている夜。ローソクの光の中で楽しく食事を作って、楽しくいただいた。「キャンプみたいで楽しいな~」とか言いながら食後の「洗い物」をしていると、パッと電気が復旧した。明るくなってしまうと急に「洗い物」が楽しくなくなった。
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 防災用具の中には非常用LED照明器具と共に「ローソク」をお勧めします。

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トイレもこんな感じ。
ローソクの光でもここでは「楽しい気持ち」にはならなかった。
ウォシュレットも使えないシ。
(か)