
「近江牛のビーフシチュー」(近江三昧 土山) 撮影:ダラン(う)
じっくりと煮込まれトロっとしたお肉は、口に入れるだけでゆっくりと繊維がほぐれ、近江牛の格調高く濃厚な旨味が口中に広がります、付け合わせの野菜も上品に整えられソースのまろやかなお味と相まって至福の時が訪れます。フフフ。
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神戸ワヤンの帰路のお話。(う)と(か)の二人はワヤン道具一式を積み込んだライトバンを運転して浜松の大学を目指します。途中、遅い昼食に新名神高速の土山SAに寄りました。SAの建物の中に入ると、二人はフラフラと条件反射のようにフードコートの前にある食券自販機の前に立ち、カレー、ラーメン、カツ丼とどのボタンを押そうかな~?とボ~っと迷っているその時です、周囲を改めて見回してふと我に返る二人。
「なんだ、今日はわれわれ二人だけなんですね。」
「そうか、いつのもの庶民のメンバー達はいないんだ。今日はみんな新幹線だからね。」
「すると今日は、彼ら庶民達の食事にレベルを合わせなくていい訳だ。」
「そうそう、450円のカレーとかに無理にレベルを合わせなくてもいいんだね。嬉しいな~。」
「それならレストランに行って近江牛でも食べましょうか?」
「そうしましょう、いつも食べてる近江牛でいきましょう。」
と二人の意見はまとまり、近江牛レストラン「近江三昧 土山」に入りました。ここには食券自販機などはありません、窓際のテーブル席に案内されてゆっくりとメニューを開く。
「この近江牛のステーキ6,000円はどうですか?」
「そうね、・・でもここのところステーキは食べ飽きてるしな~、・・このビーフシチュー1.900円はどうかな?ちょっと安いけど。」
「そうですね、ちょっと安いけどこれにしましょう。・・あと100円追加でライスをパンに変更できるみたいですよ。」
「えッ?ライスをパンに変更するのに100円もとるの?・・じゃ~・・ライスでいいよ。」
そして二人の前には、庶民のメンバー達はおそらく食べたことのない近江牛のビーフシチューが並びました。
一口食べて。「美味しいね。ハハハ、ハハハ。」と、まるで超新人座敷童(き)のような屈託のない笑顔で、不覚にもヘラヘラヘラヘラと微笑んでしまったオジサン二人でした。
たしか来る時は「すき家」で牛丼。ヒンドゥーの芸能公演の行き帰りともに「牛」三昧。(か)