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人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

いちど那覇へ帰ります

2008年02月25日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

 結局歩いたのは、那覇空港から万座毛の手前までの40km余りだけ、後はバスとレンタカーでの物見遊山の旅 でした。奥集落から名護市までは車で一時間10分、名護市から那覇バスターミナルまで路線バスで二時間、あっ と言う間に那覇市へ帰る。後半の南部は絶対に歩くぞ!!!!。

 那覇市内は特に面白い事も無いが、二三写真でも。

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 定番の牧志公設市場の魚屋、巨大なシャコガイとゾウリエビ

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 ハリセンボン(アバサー)と原色の魚たち

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 夜の国際通り、一月だと言うのに修学旅行の高校生がゾロゾロ歩いている

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 桜坂界隈の飲屋街、終戦後最も早くから人が住み始めた所とか、昔懐かしい雰囲気

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 那覇市の高台から慶良間諸島がすぐ目の前に見える、海の色が最も美しい所らしい、そのうち行くぞ

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 カエンカズラがモノレールの支柱を占領している


今日のお宿は「海山木」

2008年02月24日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

 奥集落の民宿「海山木(みやぎ)」は、泡盛をグビグビやりながら駄洒落を吹きまくるオヤジ(宿のご主人)が居 る事で有名である。噂に違わずコップ片手に駄洒落独演会を開いてくれた。今日の宿泊客は、今まで最多の6人も 居た。中には一週間此処に宿泊する常連らしい親子連れも居たが、確かに長居したくなる様な雰囲気の宿であ る。奥さんと二人で作る食事もなかなかの物、おすすめの宿その1。

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 厨房兼食事所の茅葺きの建物。

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 食事所の囲炉裏、ここで泡盛飲みながらワイワイと夕食。座る場所を間違えると、メチャクチャ煙たい。

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 宿の看板ネコ、夜中客の布団に勝手に潜り込んできたそうです。

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 部屋で荷物を片づけていたら、膝の上に上がり座り込んでしまった。なかなかのヤツである。

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 ウコンラッパバナ なす科 熱帯アメリカ原産

 20cm程もある蕾の状態の花が落ちていた。大きさ・重さ・堅さはマラカス状態。

 本日の支出  宿泊費 6,000円  飲食費  1,400円  小計  7,400円

 


奥集落

2008年02月23日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

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 本当は此処まで120kmを歩いて来る予定でした。体力と計画性の無さに、我ながらウンザリ。でも、これで良い のだ、無計画という計画の元に、行き当たりばっ旅が私の旅の信条なのだ。

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 これが奥集落の全て、歴史は古いが昔は船でしか来れなかったそうです。

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 築100年以上の古民家が廃屋となっているのが数軒有り、もったいないな、何かに利用出来ないか。

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 ケラマツツジ

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 コバノセンナ

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 サイハイデイゴ


今日のお宿は「やんばるくいな荘」

2008年02月21日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

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はて?沖縄へ来てから今日で何日目かな、早くも一週間経てしまった。今日の宿は国頭村辺土名に有る民宿 「やんばるくいな荘」です。

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食事所は三角屋根の山小屋風建物。

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中は囲炉裏が切って有って、こんな雰囲気です。今日は珍しく宿泊客が私以外に三名。一人は那覇から仕事で 来ていたお兄さん。もう一人は東京から来ていた三十才前後のお姉さん。三人目は同じく東京から来た初老のオジ サン。お兄さんは元々ウチナンチュー(沖縄人)、お姉さんは「東京になじめなくて、移住しようかと思って様子を見 に来たの」、私は「冬期間半年ほど沖縄で過ごしたいなぁ~」、city boy風のオジサンは「夏三ヶ月北海道、冬三ヶ 月沖縄、残りの半年東京が良い」との事であった。人それぞれですな。それにしても、沖縄人気はまだまだ衰えて いない様で。

今日は、花ではないが沖縄を象徴する植物を。

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シマトウガラシ(島唐辛子) ご存じこれを泡盛に漬け込んだのがコーレーグース、沖縄そばには欠かせない香辛 料、地元の人は、刺身醤油にも入れるそうです。

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ヒハツモドキ 別名ピィヤーシ又はピパーツ、乾燥し炒って粉にしたものを色々な料理の香辛料・調味料として用 いる。食べたこと無いが、コショウ科の植物と言うから同じ様な味がするのだろう。

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キンチョウ 南アフリカ原産のべんけいそう科、古い石垣や屋根瓦の上にモジャモジャ生えている。何の役にも立 たない雑草だが、これを見ると「ああっ、沖縄に来たな」と言う実感がわく。

本日の支出  宿泊費 4,500円  飲食費 2,770円  小計 7,270円


沖縄は真冬でも花盛り

2008年02月20日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

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本島北部の東海岸に有る安田ヶ島(あだがしま)、標高28mの無人島です。こんな島に小屋建てて、ロビンソン・ クルーソーの真似事でもして暮らしたいなぁ~、なんて考えたりもしたのですが数日後南部の喜屋武岬へ行った時、 沖縄の台風はハンパじゃないと思い知らされ、以後そんな恐ろしい事は考えない様にしました。

一月中旬だというのに、さすがは亜熱帯の島色々な花が咲いていました。

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イソギク 万座毛のコウライシバの中にポツンと咲いていました。

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ベニイモの花、芋は完全に紫色なのになぜかベニイモ、今が花盛りでした。

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ホコバテイキンザクラ テイキンザクラと同じ花だが、葉が鉾の形をしている。

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フエンチヂ岳(390m)へ向かう林道脇の樹木に咲いていた花、とっても良い香りがする。ポピュラーな花だと思うの だが、手元の図鑑を調べても載っていない。なんだろう?


正しい行政・・・妙に納得

2008年02月19日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

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先週一週間は寒波に大雪、星置の滝も氷ってしまいました。

国頭村の安波(アハ)と言う所に、タナガーグムイの植物群落(天然記念物)が有る。タナガーとはテナガエビのこ と、グムイとは淵とか滝壺のことらしい。谷底に亜熱帯特有の植物群落が有るらしいので行ってみる。

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谷底への降り口は、写真では解りずらいが傾斜45度以上の赤土のズルズル滑りそうな坂道。

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こんな看板まで建ててある。もしもこれが日本本土で国の管轄ならば、立派な遊歩道を造るか又は、立ち入り禁 止にしているだろう。毎年死者が出ていると言うのに看板一枚ですますとは、国頭村の村長は良い度胸である。

そこで暇人はフト考えた。①天然記念物の森に人工物を作ると自然破壊になるので、あえて道を造らない。②自 然の中では自己責任が原則、行政はそこまで立ち入らない。グランドキャニオンの崖っぷちには「この先は自己責任 で」と看板が出ているそうで。ならば、これはこれで正しい行政であると妙に納得しました。

「降りましたか?」ですと、いいえ・・・転んで泥だらけに成るのはいやですから引き返しました。


名護層と国頭マージ

2008年02月18日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

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沖縄本島北部の東海岸に露頭する、白亜紀(?)名護層の黒色片岩です。 (?)としたのは、名護層からは化 石が発見されておらず正確な年代が不明だからです。古第三期始新世の嘉陽層との層序関係や、白亜紀後期の無 酸素状態の海底に堆積した黒泥堆積物と類似している事から、白亜紀ではないかと考えられています。

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同じ海岸の露頭でも、少し風化したものは茶褐色となります。

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岩組織を残していますが、強風化すれば相当赤味を帯びてきます。

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国頭マージと呼ばれる赤土、名護層の風化土です。琉球石灰岩の風化土も同じ様な赤土と成りますが、こちらは 島尻マージと呼びます。国頭マージは酸性土壌で、パイナップルなどの生育に適しています。島尻マージはアルカ リ性土壌で、サトウキビなどが作付けされています。元になる岩石が何であれ、亜熱帯の高温多雨の気候下で は、この様な赤土と成ってしまいます。尚これが全て風化残積土とはかぎらず、中国大陸からの風成塵も多く含ま れているようです。


沖縄で温暖化を語る

2008年02月17日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

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それでは古宇利大橋を渡って、本日の宿の有る東村平良(たいら)へ向かいます。宮古島では平良と書いて、ひ ららと読みます、本当に沖縄の地名は読みにくい。

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本日の宿「民宿 島ぞうり」、母屋の他に離れが二棟、客が少ないため離れ一棟貸し切りで泊まる。沖縄の民宿 には珍しく、バスタブ付きの浴室が付いていた。

夕食時ご主人が野良仕事から帰ってきて、地球温暖化の話となる。ご主人によると「子供の頃薄氷が張っている のを見たことが有る」と語ると奥さんが「ほんと~????」と疑問符をなげかける。他で聞いた話では「大潮の時 でも来たことが無かった所に海水が来る様になった」これは海水面上昇の事か。さんごの白化現象を上げる人も居 ました、海水温が上昇している。暖かい沖縄で地球温暖化の話を聞くとはおもはなかった。

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夕暮れです、そろそろ泡盛で一杯の時間となりました。

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離れの脇には焚き火の出来る庭が有り、とっても良い雰囲気、でも飲む相手が居ないので一人で乾杯。長時間 露光+ストロボ撮影のためオバケ写真に成ってしまった。

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トウワタ 方言名セーヤン 熱帯アメリカ原産のががいも科

図鑑によれば三月から開花となっているが、これも地球温暖化のせいか?

本日の支出 宿泊費 5,250円  飲食費 1,330円 その他 100円  小計 6,680円


スルル洞(ガマ)

2008年02月16日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

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古宇利島一周道路を行くと、道端に「スルル洞(ガマ)入り口」の石碑が有る。古宇利島では有名な「拝所」である ことは知っていたので行って見ることとする。洞(ガマ)と言うからには、鍾乳洞でも有るかも知れないと期待しつつ。

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こんな藪道を、ハブの恐怖に怯えつつ進む。なお道は途中で二手に分かれるので、左側を進むこと。右手を行け ば、海岸に出るだけ。

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ハブには出会わなかったが、天然記念物のオカヤドカリに会った。たしかに後ろ姿は「道をサザエが歩いている」 そのもの。正面から撮りたかったが、僅かの足音や振動で殻の中へ引っ込んでしまうので、これが限界。

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海岸の突き当たりにはこんな物が。「海と島の思想」野本三吉著・・・の一文を借りれば「以前は、こういうものは なかったんですよ。沖縄では自然そのものが神様ですから、岩や海、樹木、川や土が神様です。ですから何も建てた り囲ったりすることはありませんでした。これは本土(日本・ヤマト)の方々が作られたものでしょうね。」

沖縄の宗教観には、アミニズムやシャーマニズムの原型が色濃く残っている。母系社会から男性優位の中央集 権国家へ推移する中で、宗教観の有りようも必然的に変化して行く過程をうかがい知ることが出来ます。この辺り のことは、岡本太郎が「沖縄文化論・・・忘れられた日本」の中で見事に看破しているのです。近代国家の宗教観 は「権威主義・形式主義(たとえばこの様に龍の置物を置いたり)」で、一言で言うならば「いやらしい」のです。そ の行き着くところが戦前の「国家神道」だったんでしょうね。私みたいな完璧な無神論者が言うのもなんですが、こ のあたりから人間と神(自然)との乖離が始まったのでしょう。

人間も地球自然環境の中から必然的に進化してきた生物の一員に過ぎないのに、今や「人間圏」を作ってしま い、「地球圏」や「生物圏」とどの様に折り合いを付けて行くかで右往左往している。沖縄の青い海を見ながら、アホな 地球環境問題を考えてみたりするのです。


古宇利島

2008年02月15日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

今日は古宇利島へ行きましょう、島と言っても現在は1960mの古宇利大橋で繋がっていますので車で行けます。 古宇利島は、本部半島の東の海上に有り、島の最高地点が標高100m前後で三段の海成段丘面から成ってい る、直径2.0km程の円形の小さな島です。

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島を一周してもせいぜい5.0kmほど、天気も良いのでここは歩きです。沖縄の海は、天気が良ければ真冬でもこ の様に美しいのです。でも目的は、この美しい海を見に来たわけではありません。

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古宇利島には、地学オタクには有名な琉球石灰岩の「ポットホール」が有ります。色々なサイズの物が有るらしい のですが、見つけたのはこれです。三つの孔が煙突状にかたまって有りました。

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上から見ればこんな感じ、成因は不明との事ですがおそらく「融食」ではないかと思われます。

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皿型の浅い窪みも沢山有りました。浸食されてポットホールの底の部分だけが残ったのか、それともこれからポッ トホールへと成長する過程なのかは不明です。この様な地形は、宮古島や石垣島にも有るそうです。

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道路脇に咲いていた名前不明の花です。