あぁ、今年も・・・

気がつくと彼岸花が咲いていました。

近所にはニュースに出てくるような真っ赤なじゅうたんのような群生地はありませんが、
お庭のあるお宅とか、生垣の根元、川原などにあのお花が咲き始めました。

不思議なことに、赤々としたあの花が咲くまで、そこに彼岸花が植わっていたことすら忘れているのです。
桜だったら春になったら、遅くてもつぼみがふくらんできたら、
「あ～もうすぐ桜の季節・・・」とその花のことを思い出します。

ところが、彼岸花の場合は真っ赤な花火のようなその花が開花して初めて、
「あ、そういえばここに植わっていたのだった・・・！」
とその存在を思い出すのです。いつのまにか気がつくと咲いています。
忘れてしまっているのは私だけかもしれませんけど・・・。

このお花の仲間にリコリスという可愛いお花があります。
形はもう少し小さくて、いろもピンクとかパステルカラーなんかもあり、
お花屋さんでも手に入りやすくアレンジなどにも使われます。

でも彼岸花は彼岸花、日本の里山を思い出させるようなその名前とひたすら赤かったり白かったりするその色、お花屋さんに売られている姿より、そこにもここにも地面からすっくとまっすぐ伸びて咲いている姿がよく似合うように思います。