練習オタクの日々

3日ぼうずにはしたくありません!この日記とピアノのお稽古。練習記録とその他読書などの記録をつけておきます。

『包帯クラブ』 天童荒太

2006-04-02 | 読書
昔『永遠の仔』を読んだ時はすごく感動したような記憶があったのだが。
この『包帯クラブ』はなぜかあまり入り込めなかった。
なぜなんだろう・・・?
少年少女たちが傷ついた過去を克服するために、その過去に関連のある場所、物に白い包帯を巻いて傷をいやすという行為が、なんだか白々しいから?
自分達のことだけではなくてそんな行動をボランティア化して他人の傷までいやして回ることが偽善的だから?

かつては同じグループで仲良くしていたのに、生活レベルも違って勉強もできて、だんだん離れていったひとりの少女が包帯クラブのしていることに悪意ある通報をしてクラブ解散のきっかけを作ってしまう。その少女のすることにむしろ共感を覚えてしまう私ってへそ曲がり?