詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

負けないで!

2015年07月11日 13時35分18秒 | Weblog

梅雨に濡れ咲く紫陽花に変わり、散歩道には色艶やかなノウゼンカズラが、いま咲き誇り、

向日葵と共これから迎える夏本番の暑さを先取りしているかに見える花に、なぜか元気が

蒼い心となって湧いてきます。

孫たちの夏休みももうすぐ始まります。 勉強やスポーツに日々励んだ一学期の成長が

伸びた身長と共に、逞しく伺えます。

文化祭や体育祭も1学期末の学校行事に組み込まれ、期末テストも終えて夫々活き活きと

目を輝かせている孫たちの日焼けした顔が眩しく、”若さ” は本当に素晴らしいなぁと

思います。

 

結社と支部の句誌が、相次ぎ届きました。

今の季節は、秋の文学祭に向けての作品募集が順次始まりますが、蒸し暑さで落ち込む

創作意欲がグーンと湧く”気分転換”も考えながら、大好きな趣味を楽しんでいます。

 

           己が影 夢追い掛ける鳥のごと

           己が影 破れぬ殻に気合入れ

           熟れる頃 余情あふるる詩を身に

           熟れる頃 驕りを糺すパンチ食う

           或る一夜 笑みし遺影にふと縋る

           蟻走る 介護の苦悩何処にも

           胸を打つ 芭蕉の句碑に春の雨

           海は呼ぶ 地の果てに佇ち掴む夢

                                     (所属結社の句)

 

           口つぐむ 万感胸に埋む通夜

           海に向く 心機一転燃ゆ双眸

           口つぐむ まるく治めてそれでよし

           苦笑い 暗証番号またエラー

           苗育つ 我が意気重ね立ち直る

           旅に癒ゆ 宿坊に澄む朝の経

           高野山 木霊風樹に崇む院

              (連冠句)                                          

                佳き絆

           立ち話 地域に馴染む若い嫁

           立ち話 暮らしの知恵を二つ三つ

             花貰う 垣根を越えて佳き絆

              (連冠句)

                頷いて

           立ち話 少し晴れそうな胸の憂さ

           立ち話 夫々悩み抱え込み

             雨しとど 友も介護に明け暮れて  

                                             (所属支部の句)

 

                        

 

 

  初めて泊まった高野山の宿坊、厳かな空気に触れた想いも冠句にしました。

  加齢に加え、持病の腰痛もかなり厳しく、思うように行動に移せない歯がゆい部分も

  ありますが、良き師、良き友、家族に感謝しながら、手元の趣味を温めています。

  

              今日もお立ち寄りいただき、有難うございます。

  


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