詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

移ろう心に・・・

2014年09月03日 12時07分43秒 | Weblog

 大きな災害をもたらせた広島の被災者の方々の悲しみを思うと、自然の牙の恐ろしさに

 胸が震え、東北の復興と重ね合わせ、早く安穏の日が戻ることを、日々祈っています。

 泥で汚れた写真をきれいに洗い流して一つでも多くの思い出の宝物を、一人一人に届けて

 あげようと頑張っておられるボランティアの皆様の姿に、心がうたれます。

 幼き頃、体験した伊勢湾台風、近くの学校へ避難し恐怖の一夜を過ごして自宅に戻ると、

 崩れた壁土で階段が埋まり、途方にくれていた両親の姿を今も思いだします。

 

 うだるような暑さも季節の移ろいと共に薄れ、心地よい秋風が頬に触れるようになりました。

 新学期も始まって、真っ黒に日焼けした孫たちも、一回り大きくなって元気に登校しました。 

 孫たちと一緒だった長い45日、かなり多忙で大変でしたが、無事私の役目を果たせ、今

 ほっとして、届いた2冊の句誌を読み返し、大切な趣味を一層深めています。

 

 (所属支部句誌より)

          夜を刻む 戻せぬ日々に咬む責め苦

          白い浜 見果てぬ夢をときめかす

          舵を切る 光る抱負を漲らせ

          風熱し 夢を雄雄しく駆ける子ら

          悔い少し 言い訳すまいと決めたのに

         

 (所属結社句誌より)

          白む午後 ひとつの星に心寄せ 

          白む午後 一息いれるひとり旅

          人と猫 難語も何故か通じ合う

          人と猫 何処か似ている媚たる瞳

          祝う席 陰膳ひとつそっと置き

          光る朝 朗報ふいに遣ってくる

          なお遠く 拉致の吉報祈り待つ

          なお遠く 惰性に逃げぬ風求め

          木道行く 心の月を先立てる

          岬にて かけた心に陽もま見ゆ

          星の唄 人恋しさに蛍追う

 

   一句一句に自分の人生を重ね合わせ、その時々の気持ちを、詠んでみました。         

 

 

                   

 

 

    先日、見つけた新聞コラム欄、難しいギターの練習に”ガンバレ”と、私を励ましてくれる

    ような、ボーカリスト「鈴木重子様」の素敵な記事をご紹介します。

                ・・・自分への水やり・・・

    どんなに頑張っても、うまくいかない。周りの人がみんな、うまくやっているのに、

    自分だけは決して、望むところにたどり着けない。そう思うことはありませんか?

    「自分は十分ではない、どこかがおかしい」。私は長い間、こう考えて苦しみました。

    どうして頑張れば頑張るほど、どんどん落ち込んで、疲れてしまうんだろう?

    思い起こしてみたら、最初はそれが進歩するための燃料だったのです。

    「私はまだまだだ!」と考えることで、もっと努力することを促す。

    でも最近になって、そのメッセージは翻訳する必要があると思うようになりました。

    歌を練習するとき「お前はダメだ!」と自分に言うと、身体がが不要な緊張を起こして、

    自由な発想や表現力をなくしてしまうのです。続けていくと、深いところで、努力の源と

    なる自分の精神や尊厳を傷つけ、壊していまう。植物を育てようとして、土壌を踏みにじ

    り、干からびさせるようなものです。

    まず自分の根っこを認め、励まして、さらに成長できることをお祝いすること。

    「私は努力して、ここまで進歩したからこそ、さらにもっと学べる」。

    そう思うとき、人生はずっと喜びに満ちた、ワクワクするものになり、自らの進歩の

    プロセス自体が面白いからこそ、他人と戦わなくとも、自由に成長できるようになります。

    これからの世界で活躍するために、不可欠なあり方ではないでしょうか。

 

             今日もお立ち寄り頂きありがとうございました。


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