何か生きものはいないかと公園の樹木を見て回っていると、サクラの幹に蛾がとまっていました。冬に成虫が見られるフユシャク(冬尺蛾)ではないかと思います。
フユシャクは、冬に成虫が発生するシャクガ科の蛾の総称で、日本では35種が知られているようです。フユシャクの特徴は、
① 年1化で、冬季(晩秋~早春)に成虫が発生し、生殖行動を行い、産卵する。
② ♀は翅が欠けるか縮小していて飛べない(♂は普通の蛾として翅を持ち飛ぶことができる)。
③ 口吻が欠けるか縮小していて食餌を摂らない場合が多い。
ことだそうです。
写真の蛾は、自信がありませんが、シモフリトゲエダシャクではないかと思います。北海道から九州まで分布する普通種で、平地から山地まで産し、平地では2月下旬から3月上旬に出現する早春型で、幼虫はサクラ、クヌギ、コナラなどの葉を食べるようです。
以上は、「日本産フユシャクWEB図鑑」を参考にしました。
http://www.jpmoth.org/~moth-love/fuyusyauzukan/fuyu.html
《サクラの幹にとまっているフユシャク♂? 2014/02/21》
《サクラの幹にとまっているフユシャク♂? 2014/02/21》