やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

コアヤシャク?(富山市布市)

2022-08-19 05:46:46 | 昆虫類

午前中は晴れ、午後からは雨との予報だったので、朝、暑くならないうちに自転車で散歩に出かけました。北陸自動車道と交差する道路のトンネルを、壁に何かとまっていないかと脇見しながら自転車で徐行していると、出口付近の壁に何かがとまっているのに気付きました。後戻りしてよく見ると、翅を立ててとまっている蛾のほかに、キアゲハの前蛹が着いていました。

トンネル吹き抜ける風が強く絶え間なく吹いているので、その蛾は翅をばたつかせ必至で壁につかまっていて、翅を広げくれません。これでは翅裏しか見えないので、風当たりの弱いところで確認しようと草の茎にとまらせようとしたら、飛んでいってしまいました。

という訳で、残されたのは、はじめは大き目のシジミチョウかなと思った蛾のばたつかせる翅裏とと垣間見える翅表の一部が写った写真です。蛾に詳しい方なら、これだけで十分種名がわかるのかと思いますが、私の場合は…。

アヤシャクの仲間ではないかと見当をつけ、「みんなで作る日本産蛾類図鑑V2」のシャクガ科アオシャク亜科の成虫縮小画像一覧に載せられた種は、明らかに富山には分布しないものを除くと、ウスアオアヤシャク(成虫出現6月上旬~6月下旬)、オオシロアヤシャク(4月下旬~6月下旬、8月中旬)、コアヤシャク(4月~5月、7月~8月)、オオアヤシャク(6月中旬~9月下旬)の4種。成虫出現月からウスアオシャクを除くと残りは3種。幸いこの3種には翅裏の写真も出ていたので絵合わせをすると、コアヤシャクになりました。


《トンネル出口の壁に翅を立ててとまっていたコアヤシャク 2022/08/16》


《壁に翅を立ててとまっていたコアヤシャク(下方にはキアゲハの前蛹) 2022/08/16》


《トンネル出口の壁に翅を立ててとまっていたコアヤシャク 2022/08/16》


《トンネル出口の壁に翅を立ててとまっていたコアヤシャク 2022/08/16》

※ コアヤシャクを見たのは初めてと思っていましたが、少し前にこのブログで紹介していました。
『コアヤシャク?(富山市関)』2021/01/15
「2020年8月上旬の観察記録です。
北陸自動車道と交差する農道のトンネルの壁に、灰色の蛾が、まるで展翅されたようにとまっていました。
名前がわからないのでずっと放置していましたが、冬の間は紹介できる生きものが少ないので、ウェブサイト『みんなで作る日本産蛾類図鑑V2』のシャクガ科の成虫縮小画像一覧の写真を片端から見ていき、アオシャク亜科のコアヤシャクにたどりつきました。ウスアオアヤシャク、オオアヤシャクなど似た種もいるので、自信があるわけではありません。」


《トンネルの壁にとまっていたコアヤシャク 2020/08/08》

※ オオアヤシャクは、このブログで3度ほど紹介していました(チェックできるリストが要るとつくづく思います)。


《オオアヤシャク 2013/08/14》

コメント
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