やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

ヤママユ♂(猿倉山森林公園/富山市[大沢野町]舟倉)

2022-08-12 04:17:48 | 昆虫類

猿倉山森林公園キャンプ場の炊事棟の梁に、黄褐色の大きな蛾がとまっていました。この大きさからするとヤママユガ科の蛾です。

ヤママユガ科の蛾は、日本には世界最大級の蛾として有名なヨナグニサンを含め11種しかいないのに、蛾に(も)詳しくないのでその場では種名を断定できません。

帰宅後、写真をもとに『蛾の生態標本図鑑』で調べると、ヤママユでした。ヤママユの空繭(羽化殻)は、冬から春にかけて雑木林などでよく見かけるのですが、成虫を見るのは初めてです。

ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)』によるヤママユの説明です。
「前翅長は70 ~ 85mm…4枚の翅には、それぞれ1つずつ大きな黄茶色で目玉状の模様がある。幼虫はブナ科の…コナラ…などの葉を食べる。年1回の発生で、出現期は8~ 9月頃。…
幼虫は緑色で…、鮮やかな緑色をした繭を作る。繭一粒から得られる糸は長さ約600 ~700m、…絹糸が採取される。この糸は「天蚕糸」と呼ばれる。」

色形の似たの仲間の成虫出現月を比べると、ヤママユ(7~9月)、クスサン(9~11月)、ヒメヤママユ(10~11月)、ウスタビガ(10~11月)、クロウスタビガ(9~10月)。8月に成虫を見かけるのは、ヤママユだけのようです。


《炊事棟の梁にとまっていたヤママユ♂ 2022/08/10》


《炊事棟の梁にとまっていたヤママユ♂ 2022/08/10》

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