樹木があると、幹に何かいないかのぞきこむのが癖になっています。桜の幹に、体を反らせた変わったポーズで、小さな蛾がとまっていました。上の写真は下から、下の写真は上から写したものですが、最も特徴が出ている横からの写真はピントが合っていませんでした。
いつものように適当にあたりをつけて、ウェブサイトをいくつか調べて、オオウスベニトガリメイガ(「大薄紅尖螟蛾」)にたどりつきました。蛾の場合、慣れないと生態写真を頭の中で図鑑にあるような展翅状態に変換することが難しいので、生態(生きているとき一番よく見かける姿)図鑑的なものがあるといいと思います。
『原色日本蛾類図鑑』では、オオウスベニトガリメイガについては、「…非常に小さい亜科で、わが国で生活史の分かっているものは少ない」トガリメイガ亜科に属し、「開張15~20mm…5~8月頃出現し、灯火に飛来する普通種…分布:日本全土」とありますが、現在では40種以上が属すシマメイガ亜科の蛾とされているようです(ウェブサイト『日本産昆虫目録デタベース(MOKUROKU)にようこそ!』)。
http://konchudb.agr.agr.kyushu-u.ac.jp/mokuroku/index-j.html
《サクラの幹に上向きにとまるオオウスベニトガリメイガ 2014/06/02》
《サクラの幹に上向きにとまるオオウスベニトガリメイガ 2014/06/02》