静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

 ≪ 教科書の文章を正しく読めない ⇒ 教わる内容が理解できない ≫  何がこうさせるのか?

2016-08-16 14:23:27 | 時評
 * 英語やプログラミングの前に日本語力が必要 「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクター 新井紀子
          http://www.nikkei.com/article/DGXKZO05615580T00C16A8X12000/?n_cid=MELMG005
・ 「仏教は東南アジア、東アジアに、キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに、イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアにおもに広がっている」
 ⇒ では、オセアニアに広がっている宗教は何か。仏教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥ教の4つのうちから選ぶとしたら、正解はなんだろう。
◆ 馬鹿にするな! ・・お怒りはご尤も・・。 ま、落ち着いて下さい。 新井氏によれば、信じられない調査結果が出ているのだ。。

  <私はこの春、ある市の教育委員会の協力を得て、中学生が教科書の文章を正確に読めるかどうかを調べた。冒頭の問題はその一例である。
   調査の結果、驚くべきことがわかった。正解の「キリスト教」を選べたのは全体のわずか54%。35%が仏教を、12%がイスラム教を選んだのだ>。
 
 本コラムを読んでいただいている皆さまは、この正答率54%をどう解釈されただろう? 正答できなかった生徒は、この問題文を、どう読んだので誤った答えを導き出したのか? 
  其の思考回路が、私には想像すらできない。 形容詞や副詞がどの言葉に懸っているのかを問う”ひっかけ問題”の類いではないのだ。

◇ <子どもたちの基礎的な読む力は小学校のどこかの時点で大きな差がついてしまうらしい。読める子は予習も自習もできるが、教科書が読めない子にとっては難しい。小学校から中学、高校へと進むに連れて学力差は開く一方となるだろう>。 
 そう、各学科の学力/成績は、新井氏のいうとおり「問題文を正しく理解する」ことが全ての始まりである。ここでつまずくと、まず、教科書を開く事自体が楽しくないだろう。 だから、予習も復習も億劫になる。・・・・それは学校を通過してきた人なら、学歴を問わず、半ば苦い反省と共にわかっている。 

 さて、呆れるのも、成績との因果関係指摘するのも簡単だ。然し大事なのは、どうすれば、この平明な文章の内容が理解できない原因を把握し、どう指導すればよいのか?という現場の先生たちの苦労の分析ではないか?  いや、既に分析はされているのかもしれない。ならば、新井氏がいうとおり、プログラミングどころではあるまい。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  ≪ 今村復興担当大臣の靖国... | トップ |  ≪ 戦闘体験者すら 教委が... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

時評」カテゴリの最新記事