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福田恆存と國語問題ⅩⅢ

2013年11月19日 | 歴史
昭和30年から31年にかけて國語改良論者達への一連の反論の論文に現れている、福田さんの國語についての基本精神というような物を探ってみましょう。
それが昭和34年雑誌『声』に載りました。彼の「私の国語教室」の準備をなす物として大変重要な過程と思われます。
金田一博士への反論の中に福田さんは「日本人の言語意識」という基本基礎理論的な一説を立てておられます。
そこで金田一氏の「言語は知識の手段であって目的ではない」という言語感に対して厳しい反論を加えています。
また、福田さんの中学の同期生に高橋義孝さん、よく「ぎこうさん」と呼ばれていたドイツ文学者の人が
中央公論で福田さんの応援を買って出て金田一さんに反駁したようです。
ところで言語というのはどういう物が目的なのでしょう。
私も国立大学の現役時代に外国語教育のあり方を巡って、色々研究会と言うよりもほとんど論争会みたいな物を催していた記憶があります。
言語道具説を立てる同僚に対して厳しい批判をして論争を交わした覚えがあります。もちろん言語は道具としての役割も持たされています。
しかし、それが全てでもないし道具であると言うことが究極のあり方ではありません。
でも自然学者の場合、その研究内容は切り詰めれば一連の数式とか記号に還元されてしまう性質を持っています。
よってそれを他者に伝え広める手段としての言語、少なくとも文章は、伝達のための手段道具であると見て良いでしょう。
その手段は広く世に広めるためですが、これは国語たるを要しません。むしろ国際的に使用者の多い近代語による方が便利で、それは代表的には英語です。

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