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福田恆存と國語問題Ⅷ

2013年11月14日 | 歴史
未だもちろんワープロやパソコンの普及以前の段階であったため
「正漢字を手書きするには何しろ手数がかかる」「時間の浪費である」「能率が上がらない」という言い訳が主流を占めていました。
実際ある社会科学の研究会で研究発表者が黒板に板書します。ちゃんと漢字で書くので案外やっぱり相当時間がかかります。
何となく聞いている者達にそう感じ取れるのです。そうすると「だから漢字はダメなんだ」なんていうことを聞こえよがしに言い出す人がいました。
これは名前を呼べば皆さんご存じの有名な学者です。そんな発言をするという場面もありました。
そうした人々に対して、私の同僚に対して、私の答えは「皆さん学問研究者として要するに怠惰であり、安易に付く者であるのでは?」とかなり厳しく申し上げました。
知らないうちに福田さんが國語問題発生のそもそもの初めから用いていらした判断を私も用いたわけです。
今から顧みると少々不思議なことですが、昭和21年に新仮名遣いと常用漢字の内閣訓令による強制施行という暴挙がなされました。
それから10年近くの昭和27年の国家主権回復、そしてこれは平和条約発効させたということだが、それによって言論表現の自由は完全に保証されました。
そういう事件を間に挟んで國語学界にもジャーナリズムの領域にも、どうも格別に國語問題というのが起こっていなかった様な気がします。
例えば大学の入学試験の出題等は昭和22年の年度替わりの時期にたいした混乱も無く一斉に切り替わったのでしょうか。
これはご年配の方々のご記憶等で考えてみたいものです。

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