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財務省と国民の歴史健忘症Ⅹ

2012年07月16日 | 政治経済

 三角大福の時代の後の竹下登首相は消費税を導入します。この人が大蔵省の救世主となってしまったのです。この人はリクルート事件で叩かれながらも消費税を導入するという恐ろしい政治力を持っていた人です。とんでもない貸しを大蔵省は竹下さんに作ってしまったことになります。斉藤次郎さんは小沢一郎さんとくっついて細川連立政権を作る立役者となった人です。自民党で竹下院政が復活した時に斉藤さんの人脈はことごとく排除されていきました。大蔵スキャンダルで潰されていったのは斉藤さんの人脈です。その中、唯一生き残ったのが武藤俊郎さんで、この人は今のところ史上最長任期の事務次官、「財務省は政治に対して一度も勝ったことがない」と発言しています。昭和40年以降の高度成長の遺産を自民党が食い潰して行く歴史を見ていくと大蔵省の意見は確かに最終的に通っていないのです。唯一、「消費税しかない」といった時に竹下さんが通してくれました。吉野義彦さんは早朝竹下さんの家まで押しかけていって「5%にしてください」と言ったのに政治判断で3%にされても何も反論できませんでした。政治に負け続けるのです。
 そして1990年代は大蔵バッシングの時代、唯一生き残った武藤さんが事務次官になったのはいいけれど、日銀法改正で財政金融が分離されてしまいました。
 2000年代に入って生き残っていた武藤さんが麻生内閣の時、仙谷由人さん「武藤だけは絶対日銀総裁にするな」と潰されます。武藤さんは日銀副総裁までやって、昇格するのが当然だと誰もが思っていたところで「財務省だから武藤はダメだ」と白川総裁になったのです。財務省から見ると、唯一消費税導入だけ、後は全戦全敗、「これじゃあ税金上げなければいけない」と言う思考に陥っていくでしょう。しかも日銀まで取られてしまいました。「復興国債引き受けやればいいじゃないか」と言う意見に対して、「日銀は独立してしまっているのにどうやってやるんだ」と言うのが彼らに言い分なのです。
「98年の財金分離が大失敗だった」この認識を持たないと国民も財務省も不幸だと思います。
今こそ日銀の出番です、何のために中央銀行があって、独立性を与えられているんでしょう。日銀総裁や、それのいいなりになっている安住さんや野田前財務大臣にしても市場がもめると「市場の動向を注視してます」、見てるだけ、次の日に「特に重視して見守ります」、これなら誰でもできるでしょう。こういう人に鉄槌を下せない財務省って何なのでしょうか。
 池田勇人の時代に森永貞一郎さんの目の黒いうちは絶対許されなかったことが現在平気で起きています。日銀の暴走が目に余ります。財務省は何もしてないのに、「実は財務省が黒幕じゃないのか?」と言う国民の印象があります。確かに何もしていないので不作為犯にはなってしまうでしょう。実際の勝さんと白川さんの関係は分かりませんが、金融でお札を刷ればすむ話を刷らせられていません。歳入が足りないので歳出減らすか税金持ってくるしかないとおっしゃる。これでは主計官が自分の能力持て余しているのはあたりまえです。プラスとマイナスを見ているだけですから額の大きな小学生のお小遣い帳と同じです。本来どこに予算を付けるかは国家をどうするかと言う話で、その判断ができるから大蔵官僚は特に優秀だと思われているのです。足りないからどっかから持ってくる、どうにもならないからこれ削ろう、これでは小学生の考えです。よく言って江戸時代の享保の改革あたりの勘定奉行の発想です。近代国家の財務官僚の仕事をさせてあげられていないのです。霞ヶ関の心ある官僚が白川総裁の増長に怒ってほしいのです。増税は財務省の仕事、成長産業を見つけるのは経産省の仕事、このような権限に対して踏み込んだ事を日銀総裁が言及して仕事をしない言い訳にしています。心ある官僚がりっぱな仕事をできる環境を作ることが真の意味での政治主導です。官僚の言いなりになる、あるいは官僚の仕事を取り上げる事が政治主導ではないはずです。

☆お知らせ
営業日の午後12時~午後4時は、手術、治療業務のため留守番電話にしている場合があります。
フィラリアの予防を開始しましょう。


7月の予定
8月の予定
13日(月)、14日(火)全日お休み。ホテルのお預かりお返しは午前9時と夕方7時の2回。
15日(水)午前のみ営業、午後お休み。
16日(木)以降は通常営業。





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