数年ぶりに大崎市古川に行ってきました。
数年前には2つのものを見にきました。ひとつは古い酒蔵を改装して食べ物屋さんにした醸室。もうひとつは、中心市街地に復活した映画館です。
今回は、醸室(かむろ)で行われた歴史的建築の活かし方を考えるシンポジウムを見るためにやってきました。休憩時間に敷地の中をさっと見ました。
敷地内にはお宮があります。屋敷神でしょうか。
この参道に瓦が木端立てで敷きこんであります。鶴岡の藤沢周平記念館を設計中だった私は、この瓦を見て、旧藤沢周平邸の瓦を縦に並べて坪庭に敷きこむことを思いつきました。
醸室は相変わらずにぎわっているように見えましたが、マネッジしている方にお聞きすると、テナントの出入りもあり、大変だけどがんばっているとのことでした。
もうひとつの私の関心事は映画館のほうです。こちらのほうのお客さんの入りはどうなのでしょうか。周りのイベント会場や、1階のお店は大変にぎわっていました。まちなかの映画館にはぜひともがんばっていただきたいと思います。
今日はちょっと寄り道気分で事務所に向かいました。自転車置き場から調布駅まで歩きましたが途中に姉妹都市である木島平の産直(この場合の直は直送の意味?)の店舗があるのに初めて気付きました。産地直売にはいろんな意味があるのでしょうが、農家のお年寄りが趣味的に作る作物の販路ができるということが大きいと思います。多品種少量の青物がきちんと消費者に届くシステムなのです。
次に寄り道の第2段として青山の岡本太郎記念館をたずねました。
岡本太郎の自邸兼アトリエをうまく展示室にしています。
もともとの空間構成がパブリック性を持っていたのでしょう。設計は坂倉準三だそうです。パリ仲間というところでしょうか。
企画展も面白いものでした。太陽の塔の習作(試作模型)が太郎風文字の習作(半紙)に埋もれています。
岡本太郎記念館を出発、根津美術館にちらりと寄って、西麻布方面で食べるところを探しました。
西麻布には住宅街の中に若い人のチャレンジショップ?風の面白い店が見られます。
ちょうど文化の日に合わせた?イベントをやっていました。おかげで安く遅めの昼ご飯。
そのあと、表参道から神宮前をブラついて渋谷へ。
スパイイラルのエスプラナードは都市のパブリックスペース。
だんだん事務所で仕事をする気力を失い、そのまま図書館に行って本を渉猟。ブラタモリならぬブラたかたにの一日になってしまいました。