まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

まちキネが1周年:まちは変わりつつある?

2011-06-06 00:03:49 | 民間建築 Private Sector Building

鶴岡まちキネが会館1周年を迎えました。

      

最近とみに映画の内容も充実し、駐車場が満杯になることも多いと聞いています。

       

今日は、夜になって会員権の書き換えに行きましたが、映画館に近い山王商店街でもまちをぶらりと散策する人々の姿が多くなっているような気がします。1周年を期に人の動きなども調査したほうがよいのかもしれません。

      

さてわたしは、まちキネに来たついでにヒラボク食堂で三元豚ラーメンを食べ、レートショウで「ダンシングチャップリン」を見ました。手塚治の「ブッダ」にしようかと迷いましたが、一番小さいシネマ4(40席)で見たいという思いから、「ダンシングチャップリン」にしました。

       

「ダンシングチャップリン」はローランプティの振り付けによる舞台を、ルイジボニーノ、草刈民代他の出演で周防正行が映画にしたものです。1部はメイキングビデオ風に映画製作にいたるまでの交渉や練習風景をまとめたもの、2部が完成した映画という構成です。

     

2部の冒頭でチャップリンについての語り(ローランプティのナレーション?)を背景に、派手な動きもなく細部の動きで「チャップリンとはなにか」を表現するルイジボニーノというダンサーの才能には驚きます。高齢になっても若いダンサーに混じり、自身は手の動きだけで大きな存在感を示していたマースカニングハムを思い出しました。もちろん振り付けのローランプティという人がすごいということでもあるのでしょう。

     

映画では他の場面でもダンサーの動きの一つ一つがいきいきと美しく、かつユーモラスに表現されています。バレー映像としては大変優れたものだと思いました。ただ、「映画」作品としての「周防監督的味わい」を期待した私としては若干肩透かしにあったような感も残ります。

     

ところで今日は映画24区の方々もまちキネにこられたそうです。いい雰囲気の映画館だと皆さんおっしゃってくれたとSさんが、教えてくれました。うれしいことです。

   

まちキネの一年が、「木造絹織物工場の産業遺産・文化財で映画が楽しめるまち鶴岡」に向けての着実な1年間であったことを実感しています。