桜も散ったころ、低山ではギフチョウが舞い始める。
山道でスミレやキイチゴの花が咲きだす4月初旬あたりから、春の妖精(スプリングエフェメラル)ギフチョウが飛び始める。天気の良い、風のない日を見計らって今年も何時もの場所に出かけた。
咲き始めたタチツボスミレ
センボンヤリの花
ヒナスミレ
ヒトリシズカも咲いていた
大勢咲いていてもヒトリシズカ
フデリンドウはまだ蕾
マムシグサの仲間
木の根元にはシュンランの姿も見える
枯葉から顔を覗かせたヤブレガサ
今年の大雪のせいか、大半の木々の芽吹きはまだこれからと言った所
ギフチョウの食草であるカンアオイの葉も見える。
その傍にギフチョウが休んでいた。
飛び疲れたのか結構近づいても逃げない
ギフチョウは本州の里山、低山に生息するアゲハチョウのなかま。前年の春に産み付けられた卵は、やがて孵化して黒い毛虫の幼虫となり、夏には蛹となって翌年の春まで越冬する。
そして春先スプリングエフェメラルとなって発生する。下草の少ない広葉樹林帯を好み、いわゆる里山風景の残された場所で見られる。しかし、関東ではごく限られた地域でしか見ることができない。
外観では雄雌の区別は難しいが、メスの方が一回り大きいのだそうだ。発生時期についてはオスの方が一週間ぐらい早いといわれている。
スミレに吸蜜に来たギフチョウ
尾羽の左側の一部が欠けている個体
ミツバツツジにも何度か来たのだが、遠くてうまく撮れない
この辺ではギフチョウだけでなく、テングチョウやタテハチョウの仲間も見られる。
草の陰に隠れているのはルリタテハ
羽がぼろぼろになったヒョウモンチョウの仲間
よく見かけたミヤマセセリ
山道にはウグイスカグラやキイチゴの花
見上げるとキブシが咲いていた。
おまけは久しぶりに出会えたイカル
来年もギフチョウに出会えることを願って、この辺で。