野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

ギフチョウ低山ハイク

2014-04-13 | ハイキング

 桜も散ったころ、低山ではギフチョウが舞い始める。

 

 山道でスミレやキイチゴの花が咲きだす4月初旬あたりから、春の妖精(スプリングエフェメラル)ギフチョウが飛び始める。天気の良い、風のない日を見計らって今年も何時もの場所に出かけた。

咲き始めたタチツボスミレ

 

センボンヤリの花

 

ヒナスミレ

 

ヒトリシズカも咲いていた

 

大勢咲いていてもヒトリシズカ

 

フデリンドウはまだ蕾

 

マムシグサの仲間

 

木の根元にはシュンランの姿も見える

 

枯葉から顔を覗かせたヤブレガサ

 

今年の大雪のせいか、大半の木々の芽吹きはまだこれからと言った所

 

ギフチョウの食草であるカンアオイの葉も見える。

 

その傍にギフチョウが休んでいた。

 

 

 

飛び疲れたのか結構近づいても逃げない

 

 ギフチョウは本州の里山、低山に生息するアゲハチョウのなかま。前年の春に産み付けられた卵は、やがて孵化して黒い毛虫の幼虫となり、夏には蛹となって翌年の春まで越冬する。

 

 

そして春先スプリングエフェメラルとなって発生する。下草の少ない広葉樹林帯を好み、いわゆる里山風景の残された場所で見られる。しかし、関東ではごく限られた地域でしか見ることができない。

 

 

外観では雄雌の区別は難しいが、メスの方が一回り大きいのだそうだ。発生時期についてはオスの方が一週間ぐらい早いといわれている。

 

 スミレに吸蜜に来たギフチョウ

 

尾羽の左側の一部が欠けている個体

 

 

ミツバツツジにも何度か来たのだが、遠くてうまく撮れない

 

 この辺ではギフチョウだけでなく、テングチョウやタテハチョウの仲間も見られる。

草の陰に隠れているのはルリタテハ

 

羽がぼろぼろになったヒョウモンチョウの仲間

 

 よく見かけたミヤマセセリ

 

山道にはウグイスカグラやキイチゴの花

 

 

見上げるとキブシが咲いていた。

 

おまけは久しぶりに出会えたイカル

 

来年もギフチョウに出会えることを願って、この辺で。

 

 

 


竹寺春景

2014-04-09 | 探鳥

 奥武蔵、飯能から秩父方面の山に分け入ったところに竹寺はある。飯能駅からはバスで中沢まで30分ほどかかる。

中沢で下りてからまだ雪の残る林道を登っていく。このあたりはやっと冬から抜け出したばかりという感じ。キブシが咲いている。

 

ミツマタ

 

ネコヤナギの仲間

 

キケマン

 

これはトサミズキ

 

歩くこと小一時間やっと山門までたどり着いた。牛頭天王参道とある。

 

右に新緑の竹、左の白い花はコブシだろうか

 

竹寺は山岳信仰の同上として千余年の歴史を持つ寺だ。看板によると「本尊「牛頭天王(ごずてんのう)」を祀り、本地仏に「薬師如来」を配し、神仏習合の姿を今に残す東日本唯一の遺構であり、「天王さま」と呼ばれ親しまれている」とある。

 

 コブシの左下には牛頭明王、平成4年に中国の有志から寄贈されたものだとか。

 

乳飲み子を抱えた母の木彫り蔵

 

トーテムポールのようなこんな像もあった。

 

ウーン読めない

 

竹の筒から覗くと四角い世間が丸く見えるのだそうだ。

 

竹筒の先に広がる風景

 

 錆びた釣鐘

 

建物と花の調和が美しい

 

枝垂れ桜は咲き始め

 

 ここは武蔵野観音三十三番結願所ともなる

 

窓の形は釣鐘の風雅な建物

 

竹林に茶席

 

精進料理や蕎麦懐石の食事も供される

 

 

立派な鬼瓦

 

庭は春の花木で賑やかだった

 

右わきの参道をもう少し上ると本殿、途中の鳥居に「茅の輪」がある。これをくぐって心身を清浄にするのだそうだ。

 

 

 登った先に本殿があった。

 

 

 この日はここから先、子の権現まで山道を歩いた。中沢のバス停から吾野駅まで四時間半の行程だった。

 


ハナネコノメ

2014-04-04 | 探鳥

 

 梅や桜の喧騒を離れ、山深い谷にひっそりと咲くハナネコノメに会いたくて今年も山に分け入ってきた。初めの頃は裏高尾にもっぱら通っていたが、人が多くて騒がしくなってきたので、最近では奥武蔵の方に出かけるようになってきた。

 

北側の斜面にはまだ雪が残っている

 

花はまだ少ないが、それでもユリワサビやスミレの仲間、アズマイチゲなどが早春を彩る花たちが少しずつ咲き出している。

 

 

 

 

ギフチョウの食草にもなるカンアオイ。でもこの辺りにはギフチョウの姿は見られない。

 

ミソサザイの囀る谷に降りていく。

 

こちらにお尻を向けたミソサザイ

 

苔むした大岩には大概ハナネコノメがついている。

 

 

花期は結構長いようだが、蕊の先の赤や黄色の葯が落ちてしまうと見栄えのしない花になってしまうので、旬は逃せない。

 

 

 

多くの花は早朝に撮った方が綺麗な場合が多いが、この花は深い谷に咲くので、昼近くにならないと陽が射さず見栄えがしないようだ。

 

 

 

同じネコノメソウ属の仲間、ヤマネコノメソウ。

 

ヨゴレネコノメ

 

美味しそうだが毒草のホウチャクソウ

 

一科一種のフサザクラは日本の固有種。花被はなく、雌しべとおしべだけの花。

 今年は雪が多かったので、山間では山野草は一週間以上時期が遅れているようだ。低山では4月の中旬ごろが見ごろになるだろうか。

この辺で。

 


サクラサク

2014-04-01 | 探鳥

 夜勤明けの午後、眠気の残る中自転車をこいで井の頭公園まで出かけてきた。平日にもかかわらず、相変わらずの人出だ。

青空の青に負けないぐらい、池浚いを終えた水面のすっきりとした青が綺麗だ。

 

桜はまだ5,6分咲きぐらいか(3月31日の時点で)

 

 喧騒もこうして遠景の写真に写し取ると不思議な静けさを漂わせている。

 

 おなじみのワイングラスの噴水

 

 

 この辺りはもう満開といってもいいだろう

 

 

 

 

水面に倒れ掛かる桜の古木、その枝先からも花が咲いている

 

 

スワンボートは余りの人気で長蛇の行列ができていた

 

 

 

 

 

 

この樹は水の中から生えているように見える

 

 

かつて閑静な住宅街の雰囲気を壊すと反対運動が起こされたが、今ではすっかりなじんでしまったマコトちゃんハウスも近くにある。

 

帰り際寄った小金井公園はまだ4分咲き程度だった。

 

この辺で。