梅や桜の喧騒を離れ、山深い谷にひっそりと咲くハナネコノメに会いたくて今年も山に分け入ってきた。初めの頃は裏高尾にもっぱら通っていたが、人が多くて騒がしくなってきたので、最近では奥武蔵の方に出かけるようになってきた。
北側の斜面にはまだ雪が残っている
花はまだ少ないが、それでもユリワサビやスミレの仲間、アズマイチゲなどが早春を彩る花たちが少しずつ咲き出している。
ギフチョウの食草にもなるカンアオイ。でもこの辺りにはギフチョウの姿は見られない。
ミソサザイの囀る谷に降りていく。
こちらにお尻を向けたミソサザイ
苔むした大岩には大概ハナネコノメがついている。
花期は結構長いようだが、蕊の先の赤や黄色の葯が落ちてしまうと見栄えのしない花になってしまうので、旬は逃せない。
多くの花は早朝に撮った方が綺麗な場合が多いが、この花は深い谷に咲くので、昼近くにならないと陽が射さず見栄えがしないようだ。
同じネコノメソウ属の仲間、ヤマネコノメソウ。
ヨゴレネコノメ
美味しそうだが毒草のホウチャクソウ
一科一種のフサザクラは日本の固有種。花被はなく、雌しべとおしべだけの花。
今年は雪が多かったので、山間では山野草は一週間以上時期が遅れているようだ。低山では4月の中旬ごろが見ごろになるだろうか。
この辺で。