野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

暑かった八海山

2012-08-08 | 登山

  家を出てから高速に乗り、3時間かかって着いた八海山登山口。時刻はすでに9時を回っていて、ぎらつく太陽が辺りを無慈悲に焼き付けていた。

 

 ロープウェイを降りた先は標高1100m、八海山のほぼ4合目に当たる

 

展望台

 

 ヤマアジサイがきれいだった

 

コメツツジにはシジミチョウ、ミヤマシジミだろうか、が来ている

 

 道々によく見られたモウセンゴケの花

 

トリアシショウマ

 

 サンカヨウは早くも紫色の実を付けていた

 

 ヨツバヒヨドリはやっと咲きだしたばかり

 

 ツクバネソウ

 

 同じツクバネソウだがもう枯れかけている

 

 エンレイソウの実は思ったより柔らかくプヨプヨしていた。

 

ノギラン

 

 これは?

 

 クガイソウも多くはなかったがあちこちで見られた

 

一時間半ほどで6合目に当たる女人堂。標高は上がっても一向に涼しくならない。日差しが肌に痛いほど突き刺さってくる。

 

小さい蝶が多い

 

 ツルリンドウ

 

 稜線に出たら、ホツツジが見事に咲いていた

 

 

この人は?

 

 ソバナ

 

 

 腕に一分が赤く染まり始めたナナカマドの葉

 

千本槍小屋が見えてきた

 

隣接する八海山避難小屋とはつながっている。小屋での休憩は有料。

 

 すぐ近くの奇岩

 

 越後駒ケ岳方面

 

 

 

 この先が八海山らしい登山が楽しめるところなのだが、あまりの暑さでばててしまった。自分の体と相談しながら今回はここで断念。時間が余ったので岩陰で昼食をとり、一時間ばかり昼寝をして過ごした。それはそれで楽しい時間を過ごしたのだが、ピークハントをするばかりが登山の楽しみではないと自分に言い聞かせながらも、どこか達成感にかける中途半端な気持ちは否めなかった。真夏の登山は朝早く登って昼前には下山する位で良いと反省した。

 

 

 

 


横谷峡と御泉水自然園

2012-08-04 | 植物園

 蓼科高原の温泉宿に一泊して、翌日横谷峡を散策した。

 

 宿から車で3分ほどの御射鹿(みしゃか)池

 

 このアングルからでは普通の池のようですが、こちらから見るとどこかで見た光景となります。

 

東山魁夷の絵「緑響く」のモデルとなった池で、絵では右側に白い馬が配されている。

 

 

 乙女滝

 

 霜降りの滝

 

2時間ほどのハイキングコースが設けられていて、随所で道祖神が迎えてくれる。

 

 

 

山間には創業120年の明治温泉の建物が見える

 

温泉宿の傍らを流れるおしどり隠しの滝

 

 陽が高くなってきたので、涼を求め御泉水自然園へ。ゴンドラを降りた眼下には女神湖が見えた。

 

 白樺の樹皮が涼しさを呼ぶ

 

ノコギリソウ

 

マルバイチヤクソウ

 

 高山に登らないとなかなかお目にかかれないツルコケモモやガンコウランの実

 

 

自然園の中央には池がある

 

 ヤマホタルブクロ

 

シモツケ

 

ヒヨドリソウにはセセリチョウ

 

 見上げると針葉樹の梢にアサギマダラが止まっていた

 

 

 標高1800mの高さにある園内は、敷地面積が170haもあり、その中には50種類を超える野鳥が生息し、約300種類の高山植物の宝庫となってもいる。

 

 深山を思わせるサルオガセ

 

 園内ではたくさんの野鳥のさえずりを聞くことができたのだが、姿を見たのは数えるほど。

 これは近くに親鳥がいたことからウソの幼鳥のようだ

 

  ウグイスの幼鳥? 

 

 ただ残念なのは周囲の観光地に恵まれていて、交通の便が良すぎること。そのため家族連れや若いカップルが多く、静かな雰囲気で森を散策するというわけにはとてもいかない。

この辺で。

 

 

 

 

 

 

 

 


車山高原の花

2012-08-02 | ハイキング

<前回からの続き>

クルマユリは大好きな花だが、今回は出会えたのはこの花だけ

 

 

 ヤマホタルブクロ。低山でみるものとは違い、大きくて色鮮やかだった。

 

日本の夏の高原を代表する花と言ったら、ニッコウキスゲを置いて他にはないだろう。

 

ヨツバヒヨドリは咲き出すのはこれからといったところ

 

ハクサンフウロは至る所で見ることが出来た。花弁よりちょっと濃いめの蕊が可愛い

 

ウツボグサもたくさん見られた。別名夏枯草(かこそう)という。

 

 

 キンポウゲ科のキンバイソウ。和名は梅に似た花の形から金梅草

 

クサフジに似ているが、これは山地に生育するナンテンハギ。2枚の小葉からフタバハギともいう。

 

紫色を帯び穂状に花を咲かすクガイソウ。色といい形といい、何とも涼しげな花だ。

 

 シナノオトギリ

 

 沢沿いで多く見かけたクルマバナ。シソ科の花でトウバナの仲間。

 

 黄色い花は多いが、オレンジ色の花となると稀になる。高原の草地に孤立して咲くことが多いこの花に会えると、とても嬉しくなってしまう。

 

 カラマツソウ。山地の林の縁や登山道沿いで見かける花と違って、高原の丈高い草に囲まれているせいか、1mを超す大型の株が多く見られた。

 

 もうほとんどシーズンを終えたからか、花を見ることが出来なかったグンナイフウロ。天狗のような長い蕊が特徴の花。涼しげな紫色の花弁も色失せてしまっていたが、一輪だけでも花を見ることが出来て幸運だった。

 

 トウダイグサの仲間とはわかるのだが……。ナツトウダイは春先に咲くし、ハクサンタイゲキ、それともタカトウダイ。

 

 ウスユキソウは、アルプスの星と言われ高山植物の代名詞ともなっているエーデルワイスの仲間

 

つる性のガガイモの仲間、この花の名前を忘れたらイケマせん。

 

 草原の中で一際背の高いマルバタケブキ

 

 高原の牧場やスキー場のゲレンデで群生しているのを見かけるヤナギラン。とても艶やかな花だが、有毛で東北地方以北に咲く種は特にウスゲヤナギランと区別するのだという。何かその名前では、あの優雅な花に失礼だと思うのだが……。

 この花は夏の終わりには実をつけ、熟した実は4つに裂け中から白い綿毛が風に乗って飛び散っていく。

 

ツリガネニンジン。春の若い目はトトキという名で山菜として食用される。根は薬用にもなる。

 

 ナデシコ。カワラナデシコともヤマトナデシコ(これは良く聞く名だ)ともいう。野生種の花なのに、園芸種のように派手な花だ。とても日本の女子の某スポーツチームの面々とはかけ離れているように感じるのは私だけか。

 

 小首を傾げた様が何とも可愛らしいヤマオダマキの花。

 

向かいの山の斜面に咲いているのも遠くからわかるほど、2mにもなる大型の花。その割には花はレースの模様のごとくとても繊細な形をしている。高原ではたくさんの虫たちを集めていた。

 

 今回初めて出会えたバアソブ。ジイソブ(ツルニンジン)と違って花の外側の紫色が濃いので恐らくバアソブだと思う。でも確信はない。

 

ユキノシタ科のチダケサシ。花色は白からピンク色まである。この花の和名は、チダケという茸をこの花の茎にさして持ち帰ったことから付けられたのだという。

 

 おまけは虫たち。セセリチョウの仲間アカセセリ

 

これも?

 

ミヤマフキバッタ

 

 いわゆるオンブバッタじゃないようだが……。

 

 一番よく見かけたヒョウモンチョウの仲間

 

 

 コガネムシの仲間

 

 渡り蝶のアサギマダラ、今年も遠くからようこそ、遥々来てくれてありがとう。

 

高山や高原でしか見られないクジャクチョウ

 

 たくさんの花や虫たちに囲まれ幸せな一日でした。

 


車山高原の夏

2012-08-01 | ハイキング

 一泊だけの家族旅行、少しでも涼しい所へと諏訪南ICで高速を降りて車山高原へ。前日の豪雨で土砂崩れがあったらしく、遠回りさせられたが何とか車山の肩の無料駐車場に車を止めることができた。

 

 薄くガスがかかってはいるが、雨の心配はしなくてもよさそう。

 

 以前来た時よりキスゲは少なくなっているように思えた。コロボックルヒュッテを右にして沢渡へと下った。

 

 

 数少ない木を独り占めしてビンズイが囀っている

 

 

 

 牧場の跡地のような休憩所のあるところまでやってきた。

 

 

 ヨツバヒヨドリが咲き出している。ひょっとしたらアサギマダラがいるかと探してみたらいた。

 

 

 八島湿原

 

 

 この辺はハイカーが多い

 

池塘の中には尾瀬の浮島のようなものもある

 

 ちょっとハート形の池塘

 

 

 数は多くないが所々にノハナショウブが咲いている。

 

 霧ヶ峰ヒュッテの下を過ぎた辺りから、ヤナギランが見えてきた

 

 圧倒的な存在感を感じさせるシシウド

 

 1800mの高原とはいえ、日差しはかなり強い。日陰を選んでは吹き出る汗を拭い、暫しの休憩を取った。

 

 ヒュッテ御射(みさ)山が見えてきたのでここで昼食に決めた

 

 

 旧御射山遺跡

 

 

 休んだ後は再び沢渡へ。ここからは蝶々深山の巻道を戻ることにした。山の上に気象観測レーダーのドーム屋根が見える。

 

 

 ソフトクリームのような雲

 

 

 イブキトラノオ

 

 仲のいいシジミチョウ

 

 

 

 

ヤマホタルブクロ

 

 

 蝶々深山への道

 

 

 出発地点のころボックルヒュッテが見えてきた。ほぼ4時間のハイキングだった。

 

 出会えた花の紹介は次回へ