野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

野川マヒワの群れ

2011-03-05 | 探鳥
 立春がとうに過ぎ、節季は雨水から啓蟄に移り変わった。が霜が下りたち、吹き過ぐ風は一向にゆるむ気配を見せない。
 とはいうものの春の歩みは確かに近づいて来てはいるようだ。


 野川公園の土手の柳は枝先を緑に染め始めている。



 コゲラの枝をたたく音も何時にもまして忙しなく高く聞こえる。



 その下の枯れ葉をシメが熱心にほじくり返している。少し近づいたら愛嬌のある表情でこちらに目線をくれた。



 観察園の池も2週間ほど前に来た時は張っていた氷がすっかり溶け、水底にはカエルの卵塊がひっそりと息づいている。



 コサギが足先を小刻みに震わせながら池の中をうろついている。



 二週間前には2、3輪ほどしか見られなかったウグイスカグラも今ではたくさんの花を咲かせている。



 フキノトウやシュンランも枯れ葉の中から顔を出し始めた。彼らはどのように春の到来を地中から感じ取っているのだろうか。






 例年芽を出す場所でフデリンドウを探していたら、嬉しいことに何とか見つけることができた。






 昼を過ぎて暖かくなった河原をゆっくりと散策する。



 たくさんの鳥が芝生の上で群れている。初めはスズメかカワラヒワの群れと思ったのだが、双眼鏡でのぞいて見るとマヒワのようだ。それもかなり大群だ。






 慎重に驚かさない様に近づく。






 暫く眺めていたらすぐ近くを通り過ぎた自転車に驚いて飛びあがった。



 それでも逃げ去ったわけではなく、傍らの高い枝先に群れをなして止まっている。















 頃は良しと再び下りてきて餌探し。



 




 今度は犬を連れた通行人に驚いて飛び立った。









 春の午後の緩い日差しを浴びながら、黄色い羽を煌めかせてマヒワの大群が何度も地上と梢を行き来する様を、時の過ぎるのを忘れて眺めていた。

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