野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

雁ヶ腹摺山からシオジの森へ

2011-07-09 | 登山

 久しぶりにすっきりと晴れた日、大月から真木小金沢林道を分け入って、大峠に車を止めた。先行車は一台だけ、大峠から先ふかしろ湖方面は2年前と同じように通行禁止になっていた。

 

右脇の階段から登っていく。

 

 歩き始めてすぐの覗水で水を補充

 

 コアジサイが咲き始めていた

 

 

 40分ほどの登りで開けた場所に出た。晴れて入るが思ったより雲が多い。

 

 途中女性3人のパーティーを抜いて更に20分、頂上下の草原にあっけなく着いた。

 

 草原には思ったより花が咲いていない。タカネニガナの黄花と白花

 

 

 ヤマオダマキも数えるほどしか見つけられなかった。

 

 キンポウゲ

 

 ウスバスミレだろうか

 

 シロバナノヘビイチゴ

 

 夏の花はこれからといった所。なのでチョウもあまり見えない。ミドリヒョウモン

  後はシロチョウとセセリチョウの仲間だけ。

 

 頂上には人は見えない。

 

 ここからの富士は山梨冨嶽百景の第一番目を飾る眺めなのだが、30分ほど粘っても雲は晴れなかった。

 

  ここから先は途切れがちな山道を注意深く北上していった。人に踏まれていない山道は怖い。時折テープが結んであるものの、何度か道を外しそうになった。林床に咲く花は少なく、タニギキョウとギンリョウソウが目についただけ。

 

 

 約50分で大樺ノ頭

 

 鹿が慌てて逃げて行った。木にところどころひっかき傷があるのは熊によるものだろうか。

 

 

 30分ほど下ってシオジの森の周回道路に入った。

 

 

 シオジはモクセイ科の樹木で、直径1m樹高30mまで成長し、硬質で弾力性に富むため装飾材や家具などに使われるという。

 

 

 

 一周道路は1時間と少しで回れるようになっているが、林道通行禁止の影響で道は荒れかかっていた。勿論歩いているときは一人として出会うことはなかった。

 

 ここから大峠までは林道歩きだが、車は来ないのでのびのび歩けた。尤も一回だけだが電力会社の巡回車とすれ違った。距離は思ったより長く、花を観察しながらだが2時間近くもかかってしまった。

 ミヤママタタビの花

 

 ウツギ

 

 花を終え、長い実をぶら下げたオオアサガラ

 

 道の両脇で一番目だったのはもうすぐ花を咲かせそうだったヒヨドリバナ

 

 開花を待ち切れずアサギマダラが飛んでいた。

 

 

 崖の上に並んで咲いていたトンボソウ

 

 ノコギリソウ

 

 これはヤマホロシだろうか

 

 ヤグルマソウも咲いていた。

 

 長いだらだらした林道だったが、道の脇に咲いている花が多く、ハルゼミの鳴き声や時折鹿の遠吠えを聞いて、少しも飽きることはなかった。

 

トリアシショウマ

 

 ヤマブドウの花

 

 ノリウツギ

 

大峠に戻った時は午後3時を回っていた。5時間を越える山歩きだったが、充分自然に楽しませてもらった、感謝。

 


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