暫くは空梅雨状態だったが、ここ2,3日はやっと梅雨らしい天気模様の日が続いた。鬱陶しさを幾分でも晴らそうと、大宮の郊外にある染谷花菖蒲園を訪ねた。
訪ねたのは6月10日。見ごろということでたくさんの人が来園していたが、時期的にはほんの少し早かったようだ。
花菖蒲の原種となるノハナショウブ。日本、朝鮮半島、中国、シベリア東部に分布している。
花色は青が基本だが、白、黄色、ピンクと多岐にわたる
キショウブから作られた愛知の輝き
同じく稔の秋という品種
紫陽花アナベルとの競演
おや!虫が顔をのぞかせた
花菖蒲栽培の歴史は江戸時代から。大名家の江戸屋敷にそれぞれの領地からノハナショウブの色変りが集められたのが始まりとか。江戸も中期になると、花菖蒲は庶民の手にわたり、花色だけでなく花形も徐々に改良がくわえられるようになってきた。江戸後期になると松平菖翁が現れ、300品種に迫る花菖蒲を作出し、これらが堀切菖蒲園や熊本に伝わり、江戸系肥後系の品種のもととなった。
花弁に絞りの入った品種
紫陽花の葉の上で休むアマガエル
さして広くもない園内を2時間近くもうろつきまわった後、見沼公園に立ち寄ってから帰宅した。