野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

硫黄岳引き返す

2011-07-02 | 登山

 梅雨の時期でしか見られない八ヶ岳の高山植物に会いたくて、桜平からの硫黄岳までの日帰りピストン登山を試みた。自宅を出たのは早朝5時少し前、高速を使って諏訪南ICを下りて、桜平には7時半に着くことが出来た。

 ゲート前には既に3台の車が止められていた。尤も更に100mほど奥にはもう少し大きな駐車場があるので、そちらは分からない。

 

 コナシ

 

 鹿の親子が慌てて繁みに逃げ込んだ。レンゲツツジに隠れて親鹿がこちらを窺っている。

 

 暫く歩くとオオルリの囀りが聞こえてきた。

 

30分で夏沢鉱泉小屋、ずいぶん立派な小屋だ。ここまで一般車を除いた車は入れるようだ。

 

 ここを過ぎると辺りに深山幽谷の趣が漂い始める。苔とサルオガセが雰囲気を出している。

 

 

 小沢にひっそりと佇むオーレン小屋の水力発電棟

 

 小雨がぱらつきだしたので雨具に着替えた。水量を増した渓川が美しい。

 

 

 ガスがずいぶん濃くなってきた。前方にアーチのように折れ曲がっている木が見えてきた。これをくぐった先に小屋が見えてきた。

 

 オーレン小屋、壁に女性従業員募集と書いた紙が数か所貼ってあった。尤も下山時に小屋の主人らしき人がキャタピラ付きの運搬車で登ってきたのに出くわしたが、その後ろに荷物を背負った女性がいたので、、目出度くももう募集はしてないのかもしれない。

  

 キャンプ場、この先は赤岩の頭。

 

 

 無情にもガスは濃くなるばかり。 

 

 オーレン小屋からはわずか20分ほどの登りで夏沢峠に着いた。

 

 

 

 

 ここを抜けたら森林限界。その先は風を遮る物のないガレ場。

 

 ガスがいよいよ濃くなってきた。夏沢峠から30分ほど登って稜線に出た瞬間、強風で持って行かれそうになった。少し引き返して、岩陰で小半時、風の収まるのを待った。が一向に収まる気配はない、ッ悔しいが引き返すことに決めた。夏沢峠に戻ったのは10時ごろ、まだ時間に余裕があるので天狗岳の方に行くことにした。

 

30分ほどの緩やかな登りで根石山荘、ここも強風と濃いガスの中だった。

 

 コマクサが咲くのはもう少し先

 

 

 遭難してもしょうがないので、ここで諦めて下山。オーレン小屋まではゆっくりと花を撮りながら下りていった。

 

 桜平まで戻ったのは12時を回ったばかり、見上げると山はまだ深いガスに包まれていた。

 山登りに来て登頂を断念したのは、10年ぶり位になるだろうか。無念さは勿論あるが、頂上に到達出来なかったことより、稜線に咲く花に出会えなかった方の悔しさが強い。まぁ来年以降に楽しみが残ったと前向きに考えることにしよう。

 

 

  帰り道、林道でアナグマらしき兄弟が戯れていたが、車が近づいて行くと一目散で逃げて行った。

 

 天岩戸とあった奇景

 

 撮れた花は次回に、この辺で。

 

 

 

 

 

 

 


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